「ローテク万歳グッズ・その26」漏斗です。
噂に聞くところによると都会では「エコ・ファッションとしての量り売り」が流行っているそうな。
ええこっちゃ。
今はファッションかもしれないけれど、近いうちもっと切実な「そうせざるを得ない量り売り」になることは確実。考えてもみなはれ。醤油・みりん・料理酒etc.・・・・・・。「使い捨てのペットボトル」に個別包装する必要がどこにあるわけですか?
大雑把に見ても①ペットボトル本体に原油②ペットボトルへの注入に燃料として石油③ペットボトル回収に燃料として石油④ペットボトル処分に燃料として石油、を使わねばならんのですよ。燃焼した熱量で気温は上昇するし、今後「ペットボトル使い捨て文化」に利点はありませんな。
さて「量り売り」が復活するとなると、たぶん地位の復権がなされるであろうのは、これ。漏斗。あと柄杓。いまや一般家庭では忘れ去られた道具になろうとしていたところですが。
果実酒や自家製ハーブオイル、ビネガーなんかを作ってらっしゃる方はご存知でしょう。この漏斗が「瓶へ液体を移す」ときにどれほど便利な道具であるか、ということを。
これほど単純な構造でありながら、「広口から小口へ移す」作業はこれなくして考えられません。これを小口の瓶へ突っ込んで上から液体を流し込む。一滴も無駄なくスムーズにザバアーと移しこむことができます。
いつどこで誰が発明した道具か存じませんが、洋の東西を問わず同様の道具があるところを見るとかなり歴史の古いしろものであることは間違いありません。たぶん「酒のあるところには漏斗あり」でしょう。人類が生んだ優れもののデザインのひとつなのであります。
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