スペースシャトル・ディスカバリーで大騒ぎ。NSAは「安全だ」と言い張ったすぐ後に「でもやっぱ危険だから、しばらくスペースシャトル中止」と言うことくるくる変わる、変わる。大丈夫かいな?わたしはアポロの月着陸映像も「ハリウッド特注じゃねえのか?キューブリックやスピルバーグのほうがずっと派手な映像じゃけどな。」と思っているような人間なので、「ふーん・・・」と言うのが基本姿勢である。が、このマンガを読んでから少し違うかな。「MOONLIGHT MILE」(太田垣康男著・小学館)。感動したなあ。今の近未来宇宙開発SFマンガじゃ、ピカイチだ。主人公の吾郎は冒険家の故植村直己氏を彷彿とさせるような、タフなブ男(失礼)なんだけど。これが、もてるもてる。港ミナトに女あり、宇宙港ごとに女あり。しかし彼のどんな状況下に置いても、タフで冷静で、生き残るための策をとる(しかも人を殺さない)精神力の強さをすごくうまい演出と、視野の広い大人な視点で見せてくれるので、「こりゃあ女も惚れるわなあ。」と思わせる。本命の恋人理代子は、日本の宇宙開発を支えるキャリアウーマンだが、最新10巻では、その理代子の妊娠が(もちろん吾郎の子)なんと月の国際サミット中に発覚。(この国際サミットは次世代エネルギーの月のヘリウム3の配分を巡る重要な会議で、理代子は日本代表)初の月ベビーとなるはずなのに、月を支配するアメリカ宇宙軍と吾郎の元親友のロストマンには、邪魔な存在。世論にばれる前に隠密裏に「処理」しようと企む。月面上の隅々まで張り巡らされた、アメリカ宇宙軍の監視システム。理代子とベビーは無事逃げきれるのか?
作者はものすごくストーリー展開と伏線の張り方のうまい人で、この顛末にもあっと驚く痛快な決着がつくんだけど。(11巻に載る筈)。簡単に人を殺さないし、「この状況下でどうして希望を語れるの?」というような過酷な状況でも、あきらめず、胸のすくような解決策を持ってくる。傑作である。
わたしが植えたわけではない。祖父母の代から耕している畑なので、残った種芋から毎年勝手に生えてくるのである。まっこちまっこちありがたかことよ。畑を手入れしだしてから、「地だがあることのごちありがたかことはなかねえ。」と思うことしきり。葬式仏教徒の浄土真宗であるが、初物を仏壇にお供えするようになった。やっぱりねえ・・・。自分の力じゃない何かの力が大きいもん。
サトイモは小学校の横の畑がよく作っていて、学校帰りに雨が降り出したときなど、よく大きな葉っぱを失敬して傘代わりに使った。絵なんかで河童や蛙がさしているあれである。直径50cmを超える大きさもあるので、傘としての使用は不可能ではないのだが、いかんせんくぼみに雨が溜まると重みで葉っぱが裏返り、ザバアと頭に雨水がひっくり返ったりした。
どこに出しても恥ずかしくない田舎の育ちで、しかも今も田舎に住んでいるので、馴れ親しみたくなくとも昆虫の類に親しんでしまう。カマキリも幼い頃からのおなじみさんである。クモと並ぶ益虫である。畑の害虫を食べてくれるから。それでなくともその独特の風貌が好きである。だいたい成虫のカマキリはその腹中にハリガネムシという黒い寄生虫を飼っている。子供の頃残酷にもカマキリを殺してしまったとき、腹の中から黒くて直径2mm長さ1mぐらいの線虫がニョロンニョロンと蠢きのたうちまわった。いやあーもうたまげた!「生涯二度とカマキリは殺すまい」と心に誓ったことである。大きなメスが交尾中のオスの頭を齧って食べている現場にも実際出くわしたことがある。うまそうであった。さらに後ほど読んだところによれば、交尾中にメスに頭を齧られたオスは、この世のものとも思われぬ快楽を味わっておるらしい。これぞ究極の選択よ。
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