椿屋敷のお客様

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2005年7月

2005年7月24日 (日)

すだれ

Nec_0097 我が家はエアコンを使う必要がない。山の中なので、鹿児島市内より昼間は5℃ぐらいは低い。朝方などは布団をかぶらないと寒いぐらいである。ありがたやありがたや。クーラーの中にいると肩が凝ったり、ドライアイになったり、足先が冷えたり、頭痛がしたり、ろくなことがないから。しかし、さすがに昼下がりの日差しがはいってくるとぬくいので、家中にすだれをかけた。涼しい!江戸時代から基本デザインは変わらない避暑具のはずなのだが。すばらしい。あと、西日が入ってくるリビングのドアによしずを立てかけようかと思う。日本の夏。

2005年7月23日 (土)

鋼の錬金術師11巻

Nec_0093 早速買うてしまった。鋼の錬金術師11巻。おもしろうございました。アニメのほうも12巻まで見てしまい、あますところ13巻のみ。早く続きがみたいが見てしまうのももったいないような・・・。マンガ11巻で「等価交換」と「不老不死」という、相反する概念を登場人物たちがどう納得していくかが際立ってきて圧巻。「不老不死」ねえ。知る範囲の80-90代のじいさまばあさまたちが口をそろえて言うことは「一刻も早よ、け死もごたる。」です。人生50年の時代にくらべると、不老不死化は、+30年。かなり進んでるはずなのに、思ったように幸せではないようです。「一番、楽しく元気だったころの、大切な人たちは全てあちらに逝ってしまって、何の未練があるか。」ごもっとも。じゃあ、社会全体今のままで、誰も老いることなく死ぬことがなく、永遠にそのままだったら・・・。そんな世界、無茶苦茶気色悪い。永遠に変わることのない牢獄じゃないか。これ以上生きる気のない人たちを、医療だの介護だのの金のために無理な延命をするな。死にたがっている人は静かに死なせてやれ。せめて死に方を選ばせろ。そういうところまで深く考えさせられてしまう作品だなあ。ホムンクルス達やキメラ達の悲しみが痛い。

カボチャと吉おじさん

Nec_0092 わたしが小学校に上がる前の今頃の季節、祖父の弟、つまり大叔父にあたる吉おじさんが亡くなった。それが人の死を覚えている最初である。吉おじさんは長崎に原爆が投下されたとき、長女が長崎の軍事工場で働いていて、爆心地だったので行方不明になり(今にいたるも行方不明)、投下の三日後娘を探しに長崎に行き、そこで灰の浮いた水を飲んで被爆した。しかし原爆症として認定はされなかった。一生白血球の不足や内臓の不調に悩まされていたのだが。いつも新聞や本を読み、賢いのにとぼけたことを言う、人のよい大叔父であった。その大叔父が夏場は家や畑の周りの土手にカボチャをたくさん植えていた。カボチャもほったらかしでもよく育つ。吉おじさんもほったらかしで、でも土の按配がいいのかよく成っていた。吉おじさんの口癖は「展覧会に出すっとじゃ違うでや。」であった。吉おじさんあなたの薫陶を守り、テゲテゲでカボチャを作ってます。おかげさまでよく実がついてます。しかもたくさん植えたので、台風とかで大被害が出ない限りごろごろ成るでしょう。楽しみです。

2005年7月21日 (木)

ベルセルク

Nec_0091 日本産ファンタジーマンガの代表作の一つであるが(まだ連載中)、中身はかなりぶっ飛んでいるぞ。まず、主人公のガッツであるが身の丈2mを越す筋骨隆々の大男であるが、幼いころ義父に売られてレイプされオカマを掘られている。その親友グリフィスは天使のような美形だがこれもオカマを掘られている。幼少期のトラウマのため接触恐怖症になったガッツに唯一触ることのできた女キャスカは、ガッツの子を身ごもるが、ガッツとグリフィスの凄まじい愛憎と殺戮に巻き込まれ、グリフィスにレイプされてしまう。んで、生まれた子は(ここがファンタジーなんだけど)ガッツとグリフィスの双方の特質を引き継いでいる。キャスカはショックと恐怖で幼児へと精神退行し、現在ガッツはキャスカの介護をしながら、彼女にとって安全な場所を探す旅の途中・・・・・、というとんでもなさなのである。並みの青年誌マンガなら避けて通る、セックスと暴力にからむ魂のゆらぎと誇りの問題にがっぷり取り組んで一歩も引かない姿勢が、好きだなあ。それで男性読者も女性読者もつかんでるところがまたすごいよなあ。男はふつうこういう話題は避けたがるけどなあ。しかしどうごまかそうと軍隊と男子校と刑務所はホモの3大聖地であろう。開きなおった三浦健太郎氏の勝ちは当然か。(「ベルセルク・白泉社・三浦健太郎著)

オクラ

Nec_0090 オクラもおいしいのう。あのねばねばがのう。ざくざく切ってカツオブシをかけてしょうゆをたらして、ほかほかの炊き立てご飯に乗せて食す。おいしいのう。切り口が五角形の星型なのもかわいい。発芽適温25℃以上。ほんと熱帯原産の植物でござるよ。ニガウリとかへちまとかひょうたんとかバジルとかインゲンマメとか、発芽適温25℃以上の植物は多い。というか、そういう熱帯性の野菜を日本人(とくに薩摩人)は食してきたのじゃなあ。実際おいしいと思うよ、夏野菜。

冬瓜

Nec_0089 去年も暑かったが、今年はより暑い。たまらん。暑さのせいかわたしのせいか(10中8,9わたしのせいだ)パソコンの調子が悪く、更新できなかった(言い訳である)。人間にはたまらん暑さでも、植物には最適とみえ、夏のつるものが大変な勢いで大きくなっている。冬瓜なんかも、全く世話をせず、植えっぱなしのままなのだが、ひょっとのぞいてみたら、実がごろごろついている。驚き。丸儲けの気分だ。だいたい、どこから考えても真夏の野菜なのに、「冬瓜」とはこれいかに。そういえば昔「大きな冬瓜」という中国民話を読んだことがある。なにやら貧しい働き者の夫婦が植えた冬瓜に世にも大きな実がついて、(その大きさちょっとした家なみ。大陸の話だよなあ)、貧乏夫婦がその冬瓜の中で生活し、夏は涼しいわ、食事はその冬瓜を中から齧るわ、というとんでもない話であった。どんな結末だったのかさっぱり忘れたが、「家ほどの大きさの冬瓜の中で暮らす話」というのは、いかにも心わくわくした。おいおい。豚の軟骨と冬瓜とごぼうを生姜を効かせてとろとろに煮たのは大好物である。漢方じゃ体を冷やす野菜だそうな。

2005年7月17日 (日)

みょうが、うまし!

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今年最初のみょうがを食した。去年は台風で親がだめになり、まったく口に入れることができなかったので、うれしさひとしお。とりあえずみょうが寿司にして食す。うまし!採れたてなので鮮烈な香りが口いっぱいに広がる。スーパーで売ってるやつがプラスチックのよう。はなはだうまし!みょうがは親の根元に地面から直接白い花が咲く。そこを掘り返すとおなじみの部分が出てくるのである。でも根っこじゃないのよ。あくまで花の一部なの。不思議ですねえ。あしたの朝はみょうがとなすの味噌汁だあ。これも大好物なり。

2005年7月16日 (土)

鋼の錬金術師

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「鋼の錬金術師」はclusterさんのお薦めで読み始めました。(横レスもありがとう!大歓迎です)あまりのおもしろさにブックマーケットの立ち読みでは腰が痛くなり、そのまま買ってきてしまった。大阪しまねこさんのおすすめ、ラスト姐さんいいですよー。最新10巻の「焔の錬金術師」ロイ・マスタング大佐VS.「最強の矛」ラスト姐さんの死闘には、「おおっっと」というほどしびれました。女狙撃手にして大佐の副官ホークアイ中尉もええわあ。わたしの一番ひいきは、「最強の盾」グリードくんなんすけどね。あれだけしかでてこないなんてもったいない。少年ガンガンも立ち読みしたいんだけど(買えよー)、いつも本屋では十字に縛られてるので、手にとってみる事がなくしらんかった。いやあよくぞ薦めてくださいましたclusterさん。みなさんもお薦めマンガがあったらぜひご推薦ください。マンガでしたら確実に読みます。ちなみにファンタジーもののお薦めは「ベルセルク」(三浦健太郎著・白泉社・28巻既刊)です。

2005年7月12日 (火)

ブルーベリー

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ひどい近視と乱視である。めがねやコンタクトなしで外を歩けば、あっという間に犬のウンコを踏み、ドブや肥溜めに落ちるであろう。原因はTVとマンガ。TVは最近ほとんど見なくなったが、マンガは相変わらずのフリーク。マンガか本を最低一日1冊読まずにはいられない。活字中毒気味である。誰を恨むこともできない。わたしはめがね屋のない国では(マンガと本のない国でも)生きていけないというわけだ。早寝早起き、山の中の竹薮のそば、水源地に近くて水のいい場所で、畑を耕していたとしても、所詮は文明のもとでしか暮らせない。サバンナやジャングルや砂漠や極地に身一つで放り込まれたら、まったく生きるすべを持たない。大型の肉食獣に捕食されておしまい。それどころか自分が食べるものを確保できず、あっという間に飢え死に。日本に生まれてほんっとよかった。この国の植生の復元力は、地球上でも珍しいぐらいなのだそうだ。だから例えば中国の黄土高原が紀元前には農耕と燃料確保のために赤裸になったというのに、日本の山はまだなんとか緑を(杉のモノカルチャーという危険性はあるにせよ)保っている。しかし完璧な自然林てのもなあ。そんなとこ人間は住めないしなあ。ま、無茶はせず、ぼちぼち、やまぐわで畑を耕しとこうかい。とともに、少しでも気休めでも、己の視力を改善しようとブルーベリーを植えています・・・というのはウソで、ひたすらブルーベリーを焼き込んだチーズケーキやタルトが大好きなのである。あとアンズとか、桜桃とか、スモモとか。植えてます。すべてお菓子のためです。所詮は理屈よりは食い気であります。

モモ、雷様におびえる

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モモ(紀州犬雑種・4歳・女の子)は、雷様が大嫌いである。心底あの「ゴロゴロ・・・」という音が苦手らしい。人間の耳には聞こえない、高いほうの音も低いほうの音も、すごい迫力で聞こえてるらしく、「どうって事ないんじゃないの?」というような空模様のときもいきなり「ひゃんひゃん!びゃんびゃん!」と吠え出し、部屋の中に飛び込んできて、額にしわを寄せ、耳を伏せ、泣きそうな顔をして、恐怖を訴える。何秒か後に、人間の耳にも「ゴロゴロ・・・」と聞こえてくる。ここ1週間ぐらい、毎晩のように雷様がなっていたため、畑番としてのモモは役に立たず、とうもろこしがすっかりやられてしまった。ご近所の尊敬するT農園のおじさんによると、「そいは、タヌキじゃなかど。アライグマやっど。ここ2,3年ででてきよったど。」とのこと。がーん!アライグマ。なんだかさらにショック!「外来動物被害」って結構ひとごとみたいに思っていたのに。タヌキよりさらに繁殖力が強く食欲旺盛でやっかい。いまさらながら「アライグマラスカル」を恨むぞ。