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下痢止め、更年期障害、冷え性、便秘に効く上に副作用ナシという万能薬でございます。
「ゲンノショウコ」とは「現の証拠」で、「飲んでみろ。効くだろうが。『現の証拠』だ、という名の由来である(意訳)」と本草学者の小野蘭山という方が記述しているらしいです。いったい最初に言い出したのは誰ですか?そのネーミングセンス、大阪人じゃないですか?(例:天神橋筋六丁目を『天六』)
大阪で本草学は発達したらしいですしね。実際ロマンティックなところを排除した即物的な(笑える)ネーミング、でも現実によく効く、大阪人がいかにも好きそうな薬草です。今の大阪市内に生えてるのかどうかは知りませんが・・・。(あるなら淀川堤とかですかね)
まあ、このブログを読んでくだされば想像がつくと思いますが、ここ数年、鹿児島県外に出ていません。あ、水俣と都城には行ったな。(でも、どっちもほとんど鹿児島県←暴言)。飛行機にも長いこと乗ってません。旅行が嫌いなわけではなく、一人であちこちフラフラするのは大好きだったのですが、まあ畑の手入れをしだして、犬猫鶏の世話をしなきゃで、外に泊まることがほとんどなくなりました。ヨーロッパは(特に地中海沿岸とか、ドイツとか、東欧とか)行ってみたい場所の一つです。しかしまず行く予定ないなあ。行かれた方、どんなところなのかいろいろ教えてください。
というところで、「エロイカより愛をこめて・最新31巻」(青池保子著・秋田書店)です。
「まだやっていたの!?」という方結構いらっしゃるのでは?80年代に一世を風靡しましたね。当時の少女マンガは本当に「何でもありー」の世界でしたね。イギリス貴族でホモで泥棒で金髪巻き毛の超美形のドリアン・レッド・グローリア伯爵と、ドイツ軍人でNATO情報部所属で強面で唐変木のクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐が、まだ冷戦構造だったヨーロッパを縦横無人に駆け巡り、「そんなんありかー?!!」というような荒唐無稽な事件に巻き込まれ、解決していくというとんでもなさでした。また脇役もでてくるやつでてくるやつ個性的もいいところで、伯爵の経理士の超ド級ドケチのジェイムズ君、メカマニアのおっさん部下ボーナムくん、少佐の役立たずの部下AからZまで24人(かわいそうにアラスカに左遷されたりしてた)、上司のデバラハゲ部長、まだソビエト連邦で敵役だったKGBのコードネーム白クマと仔熊のミーシャ〈テリ―・サバラスみたいなサングラス・スキンヘッド)、等々多士済々、多士済々・・・・・。恥ずかしながら「ヨーロッパにも行ってみたい」に多少なりともこの作品が影響を与えてます。(あと「MASTERキートン」(浦沢直樹・小学館)の影響も大きいです)。
ご存知のようにベルリンの壁があっさり壊され、ソビエトはロシアに変わり、永遠に続くかと思われた冷戦構造は崩壊しました。この作品もその激動の10年間は休載してました。「ま、無理だよね。大前提が崩れちゃったし。」と思ってたら数年前から復活してるんですね。
驚きましたよ。柔軟な作品世界だったんだなあ、と思います。少佐は相変わらずNATOに所属してるし、白クマ、仔熊のミーシャもロシアにいます。敵同士ではなくなったために、旧来の恨みを無理やり忘れてテロやファシズムの撲滅や旧体制の後始末のために協力したりしています。もちろんいずれ劣らぬ筋金入り、水面下での丁丁発止の陰謀策謀は相変わらず、そこにいつの時代もとことん能天気な伯爵が絡んできて・・・。
昔のような野放図なパワーはなくなりましたが、芸は円熟し深くなりました。復活したシリーズもおもしろいのでなんだかすごくうれしいのです。
1990年代半ばに「ミノムシが絶滅危惧種だ」と聞き、マジかよ?と耳を疑いましたが、めっきり見かけなくなりました。原因は寄生虫です。中国がミノムシの親のオオミノガの駆除のために導入したオオミノガヤドリバエが何かの拍子に入ってきたらしいです。しかし、なんと今度はそのハエに寄生するコバチやヒメバチが出てきて、生息数が回復しつつあるのですと。ほんに自然というのは人智を超えております。
戦後の4コママンガを席巻した「サザエさん」(長谷川町子著・朝日新聞社より復刻版全45巻、しかし姉妹社版がお薦め)の中で、秋になると必ずこの虫が木からぶら下がっているものでした。サザエさんご一家は東京の世田谷区に住んでいたはずですが、あれが世田谷とはもはやSF。感慨深いものがあります。
あ、念のために申し上げておきますが、アニメの「サザエさん」とマンガの「サザエさん」は全く別物です。人畜無害なアニメ版をもってして「サザエさん」を語るなかれ。マンガの「サザエさん」はシニカルでクールでシビア、そのユーモアはブラック、朝日新聞という「良識の砦」で連載していたくせにかなりスレスレのスケベギャグもさらりとこなしてます。大人になってから意味の深さがわかる、真に大人のためのマンガです。長谷川町子氏の姉妹が出版してらした「姉妹社版」は絶版ですが、だんぜんこちらがお薦めです。ときどき古本屋で見かけますので、見つけたら即買いです。
「サザエさん」の全盛期には、まさか「姉妹社版が絶版になる」という事態を想像もしていませんでした。それこそ「ミノムシの絶滅の可能性」が想像の範囲外だったのと同じようにです。よってまことに情けないことに実家にあった「サザエさん」は散逸して残っていません。古本屋で即買いしているのはわたくし自身です。しかしこの永遠の名作を絶滅させてはならんと、読者数の回復を少しでも図るべく、布教活動にいそしんでおる次第です。
このような山中のボロ家にようこそお越しいただきました。なにぶん夜分のこととて、何のお構いもできませんがどうぞご容赦をお願いいたしまする・・・
まあ、カマキリ様
そのようなサッシの隅っこにおらずとも、こちらの部屋の真中においでになればよろしいではありませんか・・・え?構うな?申し訳ございません、お気楽になさってくださいませ・・・
ああっ!
お許しをカメムシ様!そこはパソコンのディスプレイでございます!こ、困りますっ、そこにだけはお座りにならないでくださいまし!お願いでございます!お願いでございます!
あっ、ああっ
ご、ご容赦を
そ、そこでへ、へへ屁をヒるのだけはご勘弁くださいまし―――!!!
亡くなった母方の祖母が、茶ノ木を育てて茶摘、茶煎りと自家製茶を作っていました。畑の藪の中に何本かの木と、納屋にもグッズ(茶摘籠、茶摘バサミ、茶煎り釜などなど)が残っています。 幼い頃手伝わされて、ぐうたらずぼらだったので新芽だけでなく固い葉も一緒に摘み「こげな固かところが茶になるか!」と叱られやり直した覚えが・・・。(こんなんばっか)
ちくしょー。来年はちゃんと手入れしてリベンジだー!って来年とか言ってるところでダメダメじゃん。今藪を払ってやれよ。
「お茶の花」は「茶道」の「茶室」に飾ると風流だそうですが、とんと不調法者で茶道のサの字も知りません。東京に住む妹が長くやっているので「ねえ、基本だけ教えてよ、食事の作法とかさ、」とか甘えたら、「ケッ」と鼻で笑われました。当然です。そんなに簡単に作法が身につくなら、誰も高い銭と手間をかけてお教室に通わないでしょう。ここにもぐうたらの片鱗が・・・(とほほほ)
このたび施行された「外来生物法」の中で「要注意外来生物リスト」の中の「侵略的外来種ワースト100」の上位に入っております。しかし、そもそも日本に入ってきたのは「意図的導入」であったそうで・・・。やれやれなんといいましょうや。誰かがこれを観賞用にでも栽培したのでしょうか?母がこれのアレルギーなので、とにかく除草しなければなのですが・・・。白状します。全然間に合っておりません。繁殖力すごいです。
「要注意外来生物」という名誉ある称号をいただくには、この「繁殖力」がチェックポイントです。
逆に繁殖力に翳りのある、ワシントン条約で保護されているような種、たとえばジャイアントパンダ様を例にあげてみましょう。
「ジャイアントパンダ様のご一族が霧島山系の竹薮・笹薮でひっそりと繁殖しておられた!」こういう大発見があったとします。どうも誰かが飼育に困って捨てたらしいです(どういうルートで?税関はどうしたんだ?等のツッコミはさておき)。まず、誰も「駆除」とかいいだしませんね。とりあえず「保護」でしょう。調子に乗って牧園町あたりに「ジャイアントパンダ保護繁殖センター」の設立が計画されるでしょうが、もちろんワシントン条約事務局と中国政府は黙ってません。中国政府が「わが国は日本国が即刻大熊猫を返還することを要求する。」とか言ってきます。東シナ海の天然ガス田の線引きよりシビアな態度かもしれません。あるいは外交巧者の中国のこと、大熊猫の件で牽制しておいてガス田交渉を有利に運ぼうと画策するかも。そうなってたとえ日本政府が弱腰になっても、鹿児島県庁は退いてはいけません。「何の意味も無い」といわれる「県」という組織ですが、この際日本国からの独立を覚悟してでも「霧島山系のジャイアントパンダ様繁殖地」を守りましょう。なあに、本場中華人民共和国でも、大熊猫の棲息地の自然破壊が進み、そのペースたるや日本の比ではないぐらいなのです。「絶滅に瀕したジャイアントパンダに適した棲息地であり繁殖地である霧島」を盾に突っぱねとおしましょう・・・。
とね。セイタカアワダチソウと見れば根っ子から引っこ抜き、チャドクガと見ればカタキのように殺虫剤を吹き付けるわたくしですら「ジャイアントパンダ様がもし・・・。」と考えるとこのありさまですよ。
「ジャイアントパンダは害がないじゃないか。」とおっしゃるかもしれませんが、あれで食肉目、100kg-150kgもあるんですよ。ばりばり繁殖して数がうじゃうじゃいたら、きっと竹山はタケノコともども食い尽くされあっという間に全滅、飢えたパンダが里山に下りてきて、図体がでかいので人に怪我させることもあるだろうし、あっという間に害獣指定ですわ。
「要注意外来生物指定」。ま、人間のエゴ剥き出しなんですが。「生命力と繁殖力のお墨付き」と思えばある意味名誉なことでしょう。皮肉でなく。
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