椿屋敷のお客様

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2006年1月

2006年1月 5日 (木)

新年早々ですが・・・

Nec_0011_6 さて、わたくし鹿児島をこよなく愛しておりまして、自宅半径100m圏内のことどもをこうして書き綴っておるわけですが、政治経済には極力触れずにおります。わからんから。

しかし、これだけは言わんと腹ふくるる気色するので言います。憲法改正案。そのなかの「国を愛する心」の条項。あれむちゃくちゃ気色悪い!!

「・・・・・お前がおれを愛するのはサア、義務なんだよ、ギ・ム。お前の親もその親も、おれんとこにずっといたんだろ?なあ、当然お前はおれのもんだよ。おれを愛して当然なんだよ。」

だーれが、こんな気色悪い男を愛するかよ!

しかも、こいつは並みのストーカーよりタチが悪い。何かというと「お前がおれのために金払うのは当然だろ?」と金(税金)をとる。「おれの言うことを聞けねえのかよ!じゃあ、お仕置きだな。」と監禁(逮捕)する。「監禁王子」よりももっと悪い。

何度も言うようですが、鹿児島をこよなく愛しております。しかし、そりゃ、「義務だから」愛しとるのではない。痩せても枯れてもこちとら薩摩おごじょ、惚れた男のためなら女中にもメイドにもなる。でも、それを強制するやつのために、箸一本動かす気はないね。

これは、国家自らの「ストーカー宣言」とみた。

政治の中枢のじじいどもがこうなんだもん、ストーカーとロリコンが増えて当然だね。

2006年1月 4日 (水)

フリージアの球根

Nec_0010_5 フリージア・クロッカス・チューリップ、「春咲き球根三大好き好き」なのですが、なんということだ!大切にしていたフリージアの芽をめーさん(ザーネン種ヤギ・11ヶ月・女の子)に噛んちぎられてしまいましたよ。ちょっと目を離した隙に。

ということで早速吉野のホームセンター滝の神にフリージアの球根を買いに行きました。

さて、これは大きな声でいえないのですが、実は秋植え春咲き球根は1月に買うのがお買い得なのです。というのも売れ残った球根がこれからほとんど投売り状態でバーゲンになるからです。たとえば「チューリップ20球・¥100」とか。だいたい「9~11月植付け」と書いてあると思うのですが、多少球根から芽が出ていても、土に元肥を充分やって芽が地面から出るように植えれば、まったくノープロブレム!!ちゃんと立派に花が咲きます。時期遅れもなし。ですからまだ間に合いますから、「今年の春はうちの花壇(コンテナ)をにぎやかにしたいわ。」という方、即苗屋に走りましょう。知ってる人は知ってるので、この時期を狙ってます。いい花色はやはり早めになくなります。

フリージアの何が好きって、花の形もたおやかで可愛い上に、匂いがいいんですよね―――。匂いがいい春物には日本水仙もあるのですが、これは祖父が植えたのが自生しているので買いません(ありがたや、ありがたや)。球根は一度植えると宿根になって、何年も咲き続けるのが多いのも嬉しいですね。

ハコベ

Nec_0008_10 春の七草の一つ、ハコベであります。

まだ、芽がでたばかりで寸詰りですが、もう少ししたら「ヒョヒョ―――ン」とたいへんな勢いで茎が伸びてきます。なにせ「『ハコベ』とは『はびこる』からきたのである。」という説もあるぐらいです。早春の一時期畑中がハコベだらけになるぐらいです。とんでもないです。

『歯茎の薬・ハコベ塩』についてよくお問い合わせがあります。やっぱり歯周病は怖いですもんね。ハコベ塩を使うと「しゅわしゅわ~」という感じでかなり歯茎が引き締まります。御年90をまじかにして20本以上の歯を温存してらっしゃるお方からの直伝で作り始めたのですが、いいですよ――!

都会でもハコベは生えています。川原、路肩、道路や公園の植え込みの下・・・鹿児島で2月末~4月ぐらいじゃないかな。ナズナとならんでこれもたくましい草です。とりあえずは七日の七草粥ですな。

2006年1月 3日 (火)

自家製ポテチ

Nec_0006_5 まったく正月三賀日から何を作っとるんじゃ!ですが、ポテトチップスです。

いや、餅も昆布巻きも数の子も煮豆も田作りも煮〆も、「もう飽きた~」もんで。(今年は重箱に詰める元気なかったし)、「今日まではゴロゴロしてマンガ読んだろ~」と思ったら口さびしくなって(うちにはカウチは無い)(ついでに言うなら半径1kmに店屋は無い)。

しかし、うちで作ると買ってきたのよりおいしいです。何といっても、

  1. ジャガイモがうちの畑のやつ(結構重要)
  2. 油が新しい(かなり重要)
  3. 塩がいい塩(これもかなり重要)

なのです。作り方はご存知でしょうが、とりあえず皮をむいて(好みでむかなかったり)、できるだけ薄くスライスして冷水につけてぬめりとあくを取り、最初から常温の油に入れて揚げるか、二度揚げするかです。揚げたらすぐに塩をまぶして油を切りながら乾かすだけ。これで充分からりとしたチップスになります。

ゴロゴロしながらマンガ読んで、ポテチ食べて、ポンカン食べて、なんたるぐうたら。体重計が怖いわ。

なにはともあれおかげさまで充分休むことができました。明日からやるぞ――!!

ナズナ

Nec_0005_6 ナズナです。

春の七草で、「七草粥」の主役です。

ぐうたらぐうたらしているうちに、なんと今日はもう三日。砂時計の砂が落ちていくように、時の流れゆくことよ。だからといって「ばりばりやるぞー!」とか思うわけでもなく、「1月7日がくるなあ。七草粥七草粥」と考えることは食い物のことです。自然、モモ散歩や畑散策では「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」を探してしまうわけです。

南国鹿児島では、もうナズナもハコベもゴギョウ(ハハコグサ)もホトケノザも出ています。スズナ(大根)もスズシロ(蕪)もうちにはあるし。なんとかなるじゃ~ん。

ナズナは特に生活力と繁殖力旺盛な草で、どこにでも生えますね~。「ぺんぺん草も生えねえ」のが荒廃の極致を表現する言葉となるぐらいですから。そういうたくましいのが大好きなんですよ。「ぺんぺん草」という別名もナイスじゃないですか。姿も意外とかわいいし。江戸時代には七草粥だけでなく、吸い物、和え物、おひたしにも利用したそうで。そうなんだよね。結構食べてもおいしいんだよね。

あと乾燥した全草の煎じ汁が洗眼用のお薬になるそうな。これもド近眼の身としては聞き捨てならんこと。

2006年1月 2日 (月)

ごくせん

Nec_0004_7 おかげさまで、だいぶ風邪はよくなったのですが、家の風呂に入ると寒さでぶり返すので、温泉に行ってきました。車で5分圏内に3件も温泉があるのです。ビバ鹿児島!温泉から帰ってきたら、「これはぐうたらせよという歳神サアの思し召し」などと勝手なことをほざいて、寝転がってマンガ読み。ああ~しあわせ。

そういうぐうたらマンガ読みにふさわしい作品がこれ。「ごくせん」(森本梢子著・集英社・既刊12巻)。何かTVドラマにもなって大ヒットしたようだけど、TVをほとんど見ないので未見です。機会があったらビデオで見るかも。マンガのほうが最高におもしろいので、今のところこれで満足してるのです。

・・・・不良とヤンキーの巣窟白金高校に赴任してきたメガネの新任女教師、山口久美子通称ヤンクミ。一見まじめでおかたそうな彼女にはとんでもない秘密が。実は老舗のヤクザ、黒田一家の跡取娘なのでした・・・・・

設定だけ聞くと「な~んだよくありそうな話。『奥様は魔女』系つうかさ。」などといいたくなるようなパターン踏襲なのですが、森本梢子氏の本領はここからなのです。とにかくキャラクターの配置がいい。主人公をはじめとしてどのキャラも「どこかで見たような・・・」一見類型的なキャラなのです。でも、その配置が巧みなので、ストーリーとして動くときに、そのパターン化とかマンネリズムとかがかえって心地いい。

ヤンクミが担任するクラスを〆ている慎。頭も運動神経も良く侠気もある慎は、やっぱりというかなんというかヤンクミに惚れる。惚れたはいいがなかなか進展しない池の恋のもどかしさ。なんなればヤンクミには片思いの相手がいて、それは黒田一家の顧問弁護士篠原先生。じれったくなるようなよくある三角関係も、森本氏一流のすっとぼけた間があればこそ、ツボをおさえて笑かしてくれます。

クラスの仲間のクマ、うっちい、野田、南、同僚のFカップ巨乳教師藤山先生、露出狂のハゲ校長、黒田一家のてつ、ミノル、若頭京太郎、若松、そしてヤンクミの祖父三代目龍一郎。それぞれがそれぞれにふさわしい性格と容姿(「YOU」みたいな女性誌でこんな身も蓋も無いキャラデザインでいいのか?というぐらい)でばっちり配置されてます。うううむ、見事だ。

9巻からは黒田一家の愛犬、性格オヤジの土佐犬(の雑種?)富士まででてきて、一見クールな慎とからむからむ。笑かす笑かす。うううううむ、見事だ。

どうなるんでしょうね、黒田一家の四代目跡目相続。『赤獅子の若大将』慎か?『弁護士』篠原か?ヤンクミの恋の行く末がダイレクトに絡むこの顛末、目が離せませんよ―――!!

ヒノキの門柱

Nec_0003_7恥ずかしながら俗物なもので、「Dr.コパの風水シリーズ」を3冊も持ってます。「中国四千年の歴史」というフレーズに弱いのです。

「・・・・・あたしなんか世の中に必要ないんだ。生きてる意味なんかないよう(涙)・・・みんなうまくやってるのにどうしてあたしだけ・・・・・」とかなんとか、笑っちゃうような自意識過剰と自己憐憫の泥沼にうっかりはまったときに、危ない薬をやったり、ご近所に火をつけたり、アーケードで車を暴走させたりしてるヒマがあったら、玄関でも掃き清めて打ち水でもしたほうがマシでしょう。 庭の草取りして、便所掃除したほうが生産的でしょう。

というわけで一昨年、はなはだ落ち込んだときに、Dr.コパの「門柱を立てなさい。門は幸運が入ってくる場所です。その家にふさわしい粗末過ぎず立派過ぎない門柱に手書きの表札をつけなさい」という一文を読み、「これじゃ!!」と思ったわけです。それまで椿屋敷に門が無かったのです。

祖父が残した遺産に、蒲生町の山奥の「60年もののヒノキ山」があります。そこからヒノキの丸太を採ってきて、鉈で皮をはいで、水準器で高さを決めて埋め込んで立てました。素朴極まりない門柱ですが椿屋敷にはふさわしいと思ってます。門柱があるからこそ、門松も映えるしなあ。

おかげさまで門柱が立ってから、いいことが続いてるような気がします。『とりあえずやってみる』って大事なことですね。

2006年1月 1日 (日)

カルバニア物語・10巻

Nec_0002_7 というわけで、お正月だし、風邪ひきだし、のんべんだらりとやっておる元旦なのであります。(モモとヤギと鶏は盆も正月もないので、散歩、運動、小屋掃除はいたしました。)

朝のモモ散歩のついでに近くのお宮さんに初詣に行って賽銭箱に¥100投入。今日出かけたのはそれだけ。あとは寝転がってマンガばかり読んでいました。

昨年末に大好きな「カルバニア物語・10巻」(TONO著・徳間書店)が出たので何回も読み返します。やっぱりいいなあ~♪

今回はカルバニア一の大貴族で、男女のエキューのパパ、カイル・タンタロット公爵大活躍の巻でした。特に第1話の「公爵の日」がすごくよかった!!なんで、こんなシンプルなのに感動的なお話を思いつけるかなあ?!すごいよなあ。

・・・・・カイル・タンタロット公爵は大貴族なのに、自分の誕生日には、毎年必ず下町のスラム街にまで出向いて、子供達にお菓子を配ります。「生誕のほどこし」という、『自分の存在の喜びを他者に分け与える』行事なのです。スラム街のすさんだ大人たちは、公爵を出し抜こうとして「ハゲ(公爵は若ハゲ)さらって金とる」とか「娘を妾に」とか「もらった菓子を小金に替えて」とかロクでもないことしか考えてません。親が飲んだくれのイサクは、そういう大人たちの策略が嫌で公爵に忠告しますが、お人よしそうな公爵は実はなかなかにしたたか。こっそり軍用犬満載の馬車を護衛につけているし、古物商に手を回して公爵家のお菓子は買取できないようにしてあるのです。「カッコいいなあ、大人になるなら公爵のようになりたい。」と思い始めたイサクは、今度は自分の誕生日にタンタロット公爵の大邸宅まで「生誕のほどこし」をしに行きます。浮浪児みたいな貧しい格好のイサクのほどこしは、あえなく門番に捨てられますが、何年も続けているうちに・・・・・

これが、すごくいいオチがついていて、短いんだけど感動したなあ。

そうなんだよ。「未来を思う力、作る力」ってのは「何でもないことをやってみること、続けてみること」から始まるんだよね。つくづくうなづかされたお話でしたよ。

この巻では公爵令嬢エキューが、雌猫のごとくいきなり発情して(気持ちはわかるぞ)、長年の求婚者ライアンと文字通りの恋人同士になったり(一悶着あったけど)、エキューパパの恋人の妊娠が発覚したり、エキューがとうとう女公爵になったり(一悶着も二悶着もあったけど)、盛りだくさんな内容で、すごくおもしろかったです。かわいい絵にシビアな内容。ほんと、お薦めのマンガなのだ。

あけましておめでとうございます

Nec_0001_7 あけましておめでとうございます。

昨年は「椿屋敷農園」をごひいきいただいてまことにありがとうございました。本年も「ローコスト、ローテクノロジー万歳!」と叫びながら、おいしいものをたらふく食べ、気持ちいい生活(できればお色気をふんだんに盛り込みつつ)を送っていきます。

お客様のみなさまがたには、本年もなにとぞご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。

今年のうちの主役、モモよりご挨拶させていただきますです。