椿屋敷のお客様

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2006年2月

2006年2月 8日 (水)

冬眠

Nec_0014_8「人類の進化と起源」については、ダーウィン以来諸説紛々、それこそシロウトがヘタに突っ込むとたいへんなめにあう分野であります。

その中で最近「うううむ、なるほど!」と思ったのが、「人類冬眠動物説」。わたくしのような「寒かごろ」にはすこぶる魅力的な説でありますよ。

今や「人類の始まりは500万年前」とまで言われていますが、その500万年の間に地球上には何回も氷河期がきているわけです。 その氷河期の冬に、人類も冬眠する哺乳動物、ヒグマとかヤマネとかリスとかなんかと同様、冬眠していたらしいのです。

北欧とか、日本の雪国とかに特徴的に見られる病気に「冬期鬱病」という病があります。日差しが弱くなる冬場に、鬱病のような「動きが鈍くなる、睡眠時間が長くなる、食欲がなくなる、積極性がなくなり日常生活にもさしさわりが出るほどになる。」これは、見方を変えれば「冬眠する哺乳動物の冬眠時の行動」と同じなのです。

哺乳動物、とくに昼行性の動物は太陽光を浴びることで活性化するホルモンシステムが身のうちにあります。動物の光受容体はは太陽光のスペクトルで初めて反応するのであり、普通の人工光のスペクトルでは足りないのです。さらには太陽光を浴びる昼間と浴びない夜間の定期的な繰り返しで体内時計が刻まれているのです。(厳密には夜間の月光の光度すら体内時計に影響するとすら言われています。つまり夜更かしして一晩中明るい人工光を浴び続けていると、今度はそれを『満月』と光受容システムが勘違いしてしまうのです。てきめん生理不順の原因になります。)

日光浴はほんとうにバカになりません。もちろん鬱病は難しい病でありそれで解決するとは決していいませんが、昔から言う「早起きは三文の得」は一理あると思います。「寒かごろ」で冬場には極端に睡眠時間が増え(いつもの事だって)、動きが鈍くなり(いつもの事だって)、人に会うのや外に出かけるのが億劫になる自分を知っているので、「人類冬眠動物説」ははなはだ魅力的です。言い訳できるじゃん。「あたし、今冬眠中」とかさ。

だいたい、人類は保温のための毛がほとんど生えていないんだぞ。髪の毛とあとちょぼちょぼ局所に生えているぐらいで、場合によっちゃ髪の毛すら不自由な人もいるというのに。冬眠ぐらいして当然でありましょう。南方性の鶏や猫、「寒さに弱い」といわれているトカラヤギのシロさんですら羽だらけ毛だらけなのですぞ。人類が寒さに弱くて当たり前でありましょう。結局ながながうだうだとこれが言いたかったのか。

2006年2月 7日 (火)

アンズの移植

Nec_0010_7 実はこの2月から3月は樹木の移植シーズンなのです。春の新芽が出るまでが勝負時。特に落葉樹は葉を落として休眠状態なので、今のうちに移植しておいて添え竹で固定しておけば、春の新芽シーズンに同時に新根がでてくるので、ほぼ100%の確率でつきます。

アンズを2本去年の春の木市で買ってきて植えておいたのですが、どうもこのままでは備後大梅にひっかかりそうだったので、今のうちにもう少し距離を離した場所に植え替えました。アンズ=アプリコット、ジャムにお菓子にたいへん活用方法の多い果物です。3年目ぐらいから成るらしいので、もう、来年が楽しみで楽しみで。

畑にある程度の間隔を置いて落葉樹を植えることには、実はもう一つメリットがあります。つまり夏に落葉樹は葉を繁らせて緑のドームを作り、鹿児島の夏の炎熱から背の低い野菜類を守ってくれるのです。かといって秋になれば葉は落ちるので、冬の日照が乏しい時期には丸裸なので冬野菜にはよく日が当たる。うまい工夫だなあ・・・

それを聞いて以来、落葉樹でおいしい実がなる木を買い集めては植えています。梅、アンズ、暖地桜桃、カリン、スモモ、ザクロ・・・ラインナップを見るだけでもおいしそうでしょ?

梅の花

Nec_0013_8 梅の花が咲きました。

これが咲くとまことに春が近いです。んで、太陰暦礼賛派としては「やっぱ立春のほうが本来の正月だよな。『新春』というやつよ。梅の花は咲くし、七草は揃うし。」とか思います。明治以降150年以上太陽暦でやっとるわけですが、ほんと日本の気候におうとらんよ。

「気候なんか都市生活に関係ないじゃん。それよっかクリスマスやバレンタインデーのほうが大事じゃん。」まあ、そうでしょうな。「クリスマスのケーキ」や「バレンタインのチョコレート」は大事ですわ。でもなあ、気になるのはあの、年末の慌しさ。24、25日にクリスマスやって、それまでに年賀状書いて出して、28日に餅つきして、大掃除して門松立てて、31日には年越し蕎麦ですぞ!もう、バー―ッタバタですわ!なんとかならんのか?

太陰暦にして旧正月にすれば、正月が1ヶ月以上遅れるので少しは余裕ができないですかな?中華系の爆竹バンバン鳴らして、龍が踊り狂う旧正月を、つねづねうらやましく思うております。

2006年2月 6日 (月)

リュウマチの薬

Nec_0012_8 友人が若くしてリュウマチを発症して何年になるでしょうか。

とにかく雨が降るにつれ冷え込むにつれ低気圧が通過するにつれ、折に触れ時に触れそこかしこが痛み腫れるらしいです。

リュウマチの痛みを抑える薬は強い薬で、その薬を飲むことでボーッとしたり、頭痛がしたり、なんともいえない不快感が全身にあらわれたり、それはそれでたいへんな副作用がでたり・・・・・。ほんとうに難しい病気です。

お客様のご親族の中にもリュウマチの方が何人かいらっしゃることを聞き、「なんとかならんか」と入浴剤を作り始めました。

といっても昔からのリュウマチの民間薬、ヤツデとユズを刻んで干して、布袋に入れて小鍋で煮出して、その袋ごと鍋の滲出液をお風呂に混ぜ込むという原始的なものです

「短期間に劇的に効きます」というものではありません。気長に使い続けなければなりませんが、その分「害になる」ということはありません。そういう意味では安心です。(農薬ま――ったく使ってないし)

かぼす酢を作った大量の皮も、刻んで干して足します(かぼすはユズの雑種なので薬効は一緒)。無駄なし。

かぼす搾り

Nec_0011_7 かぼすがたくさん成って、使い切れないまま熟したのがありまして・・・。

このままおいてても、ダメになるだけなので、ガラスのレモン搾り器で搾って、漏斗にクッキングペーパーを敷いて濾し、「かぼす酢」を作っています。

今、半分だけ搾り終ったのですが、かなりの量が採れてちょっとほくほく。

こういう柑橘類の酢は、おなますにもお寿司にも三杯酢にもなんでも使うとさっぱりしますなあ。どうしようかと思っていたのですが、捨てずによかった。

2006年2月 5日 (日)

土浴

Nec_0009_8 朝は氷点下でしたが、昼日中はたいへん気持ちのいい陽気でした。

家の中より畑のほうが暖かく、ヤギと一緒に枯草の藪で昼寝をしたら、むちゃくちゃ気持ちよかったです。(ときどきころころのチョコボール型のヤギウンコを踏んだりするけど気にしない、気にしない)

地鶏くんご一家をのぞくと、きゃつらもたいへん気持ちよさそうに、一家総出で土浴中です。「ニワトリ」は「庭鳥」だろうというぐらいきゃつらは地面が大好き!特にこういう天気のいい日には、黒い土のところを実に熱心に掘り返し、その土を体中に浴びて、ぷうっと膨らんでは羽ばたきをします。それがもう見るからに「気持ちいい~~~!」という様子で、雄鶏も雌鳥もまことにあられもない格好と表情です。

どうやら、地肌の痒いところに土をすりこんでいるらしい。ダニなんかの寄生虫もこれで退治してるんでしょうな。更には土を掘り返すと色んな地虫もでてくるし。それをつまみにやりながらの大娯楽らしいです。

この様子を見るたびに、「鶏は土の上で飼うべき鳥じゃなあ・・・」と思いますよ。コンクリの上じゃ土浴できんでしょう。ストレス溜まるんじゃないかのう。

沈丁花の花

Nec_0006_7 沈丁花の花が咲きました。

門の横に植えたので、通るたびほのかに香ります。

「この冬一番の寒気」

ンも――今年の冬はこのフレーズを何度聞いたことでしょうか。寒さに弱いので天気予報でこのフレーズを聞くたびに芯から震え上がりました。まだあと1,2回はあるのでしょう。

でも、春の花はあちらこちらでひっそりと花を咲かせる準備をしています。クロッカスも沈丁花も咲きました。梅の花も蕾がかなり大きくなっています。あと1週間以内にほころびることでしょう。

今朝は寒かったけれどお天気は上々。今日のうちに片付けたい作業は山積みです。

2006年2月 4日 (土)

ワイヤーメッシュに塗装

Nec_0002_9 ヤギ運動場用のワイヤーメッシュに屋外用の塗装をしました。

これをやっとくとサビがこず、断然持ちが違うのです。屋外は雨、風、雪、霜、凍結に炎熱の温度変化、加えて鹿児島市の場合桜島の灰、と金属には過酷な環境です。サビを止める何らかの処置をほどこしておかないと、結構あっという間に腐食してしまいます。せっかく作るのにそれじゃもったいないので、ここで一手間かけておきます。

最初ハケで塗ろうとしましたが、どうにもダマになってうまくいきません。

結局ローラーバケを使用したところ、均一に塗れてスピードアップもしました。壁なんかを塗るときにはハケのほうがいいのですが。要は向き不向きがあるということですね。明日はこれを二度塗りします。

クロッカスの花

Nec_0004_9 クロッカスの花が咲きました。

「ザーネブルグ」という品種で二年越しで育てているのですが、去年より一ヶ月近くも早い開花です。

12月の大寒波、1月のときならぬ初夏日よりなどで、クロッカスの体内時計も狂ったのでしょうか?また寒波が来たので、寒さにびっくりして他の蕾は引っ込むかも。

でもクロッカスは寒さに強い花なので、小さいけれども早々と可愛い花を咲かせてくれます。大好き!

沈丁花もぼちぼち咲きかけていますし、着実に春はきています。

2006年2月 3日 (金)

節分

Nec_0005_8 節分でございますな。

太陰暦支持派なので、この節分~立春の2日間は大事にしています。とにかく豆まき!そして恵方巻!

はじめて関西で節分を迎えたとき、大阪女の友人がいきなり太巻きを取り出して、あらぬほうを向いてもくもくもくもくものも言わずに食べだしたときにゃあ、そりゃまあびっくりしたものです。何年か過ごすうちに、「えーーーと、今年の恵方は・・・」と二月の声を聞くと同時に確認するようになり、そのうち自分で巻き寿司を作るようになって今に至ります。やっぱり、食べ物の絡む行事はなあ、大事なんですよ。たとえもともとが浪速の寿司屋の陰謀だとしても。あれよあれよと言う間に全国的に有名になりましたな。

今年の恵方は南南東。玄関で豆をまいて、キュウリと卵焼きとカツオの佃煮を巻いた巻き寿司を、南南東を向いてものも言わずに丸かぶりいたしました。これで今年はますます安泰。