今日は鹿児島地方、お昼ぐらいにとんでもない大雨が降りました。雷はドンガラゴンガラ鳴るし、たいへんなお天気。結局夕方どころかほとんど一日中降ってましたよ。
たまらん。
まあ、悪いことばかりでなく、大雨は滞っていたものを押し流してきれいにしてくれたりするわけです。洋の東西を問わず、「水」ってのはそういう性質があるとされておりますな。
あれだ、ギリシア神話でヘラクレスが30年間掃除をしてないとんでもねえ牛小屋掃除をしなきゃならなくなったとき、川の流れを引き込んで一気に牛のウンコを押し流してきれいにした、という逸話がありましたな。
今日の大雨であるべからざるところにあった鶏のウンコもヤギのウンコも流されました。よきかな、よきかな。
やばいです!やばすぎます!!写真は鹿児島市内のあるお宅の椿についたチャドクガです。このお宅ではすでに椿が二本丸坊主になっていました。
1週間ほど前、わたくしも自宅の庭でやられたのですが、なにせうちは「椿屋敷」を自称するほど椿だらけの家です。その割には大発生というには到ってません。なにせほったらかしで薬をまったくかけないので、自然淘汰されているのだと思います。
チャドクガの一番の天敵は、寄生バチだとの事。そいつにがんばってもらっております。うちはコガネグモやジョロウグモもたくさんいるし。
このお宅ではすでに発生しまくっていて、特に門の横に鈴なりについていたので危なくてしょうがなく、キンチョールをお借りしてピンポイントで撒きました。この「ピンポイントで虫がついているところにだけかける」のがポイントです。全体にかけると天敵まで殺してしまいます。それは翌年の大発生を招きます。それか枝そのものをチャドクガに触れないように切り落として始末するか、でなければ焼き殺すか、ですね。
小さい子供さんをお持ちの方、学校や公園ではお気をつけて・・・・・。
この椿屋敷の持ち主だった母方の祖母は、満州のハルビンで洋裁教室をやっていて、満州から引き上げてきた後も、満鉄に勤めていた祖父が帰ってくるまで、洋裁で子供二人を養っていたのでした。必然的に孫にも早くからミシンのかけ方とかアイロンのかけ方とか教えてくれたりしたわけです。
三人姉妹ですが、三人ともミシンとか編物は得意なほうだと思います(でも、お客様のclusterさんの編物にはたまげました。すごい)
直線縫いできるミシンがあれば、たいがいのことはできますもんね。しまねこさんも書いてましたがSO-EN(装宛)は一昔前はそのときの流行のデザインの型紙が付録でついてました。あれ、最高!だったのにな。
今はお洋服よりはカーテンとかクッションとかそういう直線でだーっと縫うものが多いけれど、スカートぐらいは縫おうかな?と出してきました。まさしく今流行りのシャーリングタイプのスカートはゴムカタン糸を使えば簡単だしなあ。って作ってから言えや。
お知りあいの83歳の方が「終戦直後に買った60年使っている足踏みミシン」で、いまだ現役のリフォーム仕事を請け負っておられます。「手に職がある」ってことは素晴らしいことです。
さて、もうすぐ二歳の甥っ子はいろいろなグッズとともに里帰りしているわけですが、その中に「歯磨きを躾るための指人形グッズ」があるのであります。
それはブルーのえらくゴツイ歯並びをした象さんと、バナナと歯ブラシがセットになっていて幼児に「歯磨きの重要性をわかりやすく説明できる」作りになっております。
それで伯母としては歯磨きをいやがる甥っ子に、指人形劇場を繰り広げておりましたのです。
「ハ――イ♪ぼく象さん!ぼくも~ハミガキ嫌いなんだけど~でも~バナナ食べちゃったから~~ハミガキしちゃうよ~♪上の歯から~ゴシゴシゴシ~♪」
などと声のトーンを2オクターブほど上げて、語りをやっておりました。
すると、隣の部屋で見ておったモモ(紀州犬雑種・5歳・女の子)が突如「わんわんわんわああん!」と大興奮。
「どうした?どうしたモモ?」と平常の声に帰り、右手には歯並びのいい象さん人形をつけたまま、モモの様子を見にいきました。するとモモがなんとこのわたくしにおびえるではありませんか。
いや、正確にはどうもわたくしの右手が怖いらしい。そう、モモはブルーの象さん人形が怖いらしいのです。
モモには悪いけれど、ちょっとおもしろいのでその象さん人形でモモを追いかけてみました。案の定、モモは逃げ惑い、テーブルの下に隠れました。ごめんねモモ。写真まで撮っちゃって。しかも公開したりなんかして。
モモにしてみれば、常日頃見慣れたわたくしの右手が、いきなり宇宙人か何かに乗っ取られ、それに操られて人格まで変わったように思ったんですかね?モモが言葉を使うならば説明してくれるのでしょうけれどね。
子供の頃、よく遊んでくれた近所のお姉さんが、「これを舐めてん」と秘密めかして教えてくれたのがツバナでした。「甘かよ」。
そういって差し出された、まだ苞の中に包まれたツバナの穂は、どうみてもススキなんかの穂と同類で「甘い」味とはまったく縁遠いシロモノに見えました。
おそるおそる口にくわえてみると、まだ外に出ていなかった若い穂は、湿り気があって青臭く、くちゃくちゃ噛むとほんのり甘みがしました。
「ほんのこてじゃ!」
ちょっとびっくりしましたよ。
大人になってツバナが万葉の時代から「甘味」(とくに根っこですが)と滋養と利尿の薬として使われてきたこと、サトウキビ属と近いイネ科ウシクサ属という種であることを知り、そういうことが気負うことなく身近に伝えられ続けてきてたんだなあ、と一種の感動を覚えました。今はどうなんすかね。
実がなるからには花も咲いているはずですが、「実が派手な割には花を見過ごしがち」な植物というのは結構あります。柿の花もその類ではないですかな?
うちのほったらかしの柿の木にも花が咲いておりました。
この木の周辺は長年藪だったためになかなか実をつけてくれませんでした。でも、今年は違う!
ヤギさんたちが実に熱心に柿の木の周りの草を食べてくれ盛んにウンコしてくれましたのです。今年はなるといいなあ。
柿もいろいろ使いでのある植物で、柿渋は血圧降下に、若葉は柿茶や天ぷらに、葉は柿の葉寿司に、そしてなんと柿のヘタはしゃっくり止め(!)に使うそうな。そういえば「提灯の蝋燭が燃え移らないように蝋燭の下に柿の生葉を十字型に敷く」というのを教わったときに、「うおッ!なんちゅう合理的な使い方じゃ!」とこれも感動しましたね。ほんとにその生葉で燃えつきかけた蝋燭の炎も提灯の底に燃え移ることなく消えます。いろんな工夫があるんですね。
「柿渋の作り方」てのも強烈で、「渋みの強い青柿のヘタ(またかよ!)をとり、金属以外の容器に入れて砕き水を加えてときどきかき混ぜながら、5~6日置く。これを布で絞って汁を瓶に入れ約半年間栓をして地中に埋めておく」そうな。えれえ臭そう。
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