椿屋敷のお客様

« 2008年4月 | メイン | 2008年6月 »

2008年5月

2008年5月10日 (土)

小澤征悦の西郷吉之助

Nec_0001 小澤征悦って何であんな鹿児島弁がうまいんでしょう?

いや大河ドラマ「篤姫」で西郷吉之助をやってるんですけどね。「日本語で一番難しい方言」鹿児島弁を、そらもうすばらしいイントネーションで喋ってるんですよ。

おかげでTVもろくろく見ないのに、何年ぶりかで大河ドラマを見るようになってしまいました。去年のガクト謙信すら見なかったのに。

小澤征悦の履歴を見ても、今まで鹿児島とは縁がないようです。これはもう恐ろしく耳がいいのだと考える以外ないですね。ご存知のように指揮者「世界の小澤」の息子だし。

「親の七光り」はもちろんあるんでしょうけど、彼の場合この耳こそが親譲りの財産でしょう。それほど鹿児島弁に隙が無い。かてて加えて大柄な体つきといい、いかにも朴訥そうな風貌といい、今まで見たいろんな西郷吉之助のなかでもっともわたくしの西郷吉之助のイメージに近いです。西郷ってこんな感じだったと思います。

風貌は大柄なのに性格は女性より繊細。篤姫の嫁入り道具を揃えるのに、教育係の幾島(なんと松坂慶子。江戸を斬っていたおてんば姫が今や教育係。時の流れを感じるぜ)からチンガラッにがられて(むちゃくちゃ叱られて)、必死に誠実に女物の道具を勉強して揃えてくるところなんか、「ああ西郷ってこんな人だったろうな」と思いました。さらにその必死で揃えたお道具が安政の大地震で全部パーになり、も一度必死で揃えてくるところなんか「ああ、ますます西郷」と思いましたですよ。すばらしい。

「篤姫」の話そのものは、「末期状態の江戸幕府中枢にスパイを送り込むために、英明君主島津斉彬(高橋英樹)自らが陣頭指揮を執って薩摩藩の総力をもって女工作員を養成する話」です。今回いよいよ送り込むんですけどね。大奥に。薩摩人気質として「女スパイを養成し潜入させる」といういかにも陰湿な目的であっても、まるでオリンピックに送る金メダル候補を養成するがごとく、からりあっさりあっけらかんとスポーツのようにこなしちゃうんですね。体質的に暗くなれない。そういうところがうまく描けている話です。

あと松坂慶子もだけれど、幕府一の穏健良識派の阿部正弘を草刈正雄が演じているのも「『汚れた英雄』が大人になったものよ」とつくづくおかしかったり。

忘れるところだった!大好きな堺雅人が篤姫の夫将軍家定役なの。はじけたバカ殿っぷりがさすがの演技力。好きだわあ。

続きを読む »

2008年5月 9日 (金)

百円ショップで種を買う

Nec_0030 百円ショップってホント何でも売ってるなあ。

郡山町のAコープの隣にダイソーの百円ショップがあるそうな、と聞き行ってみました。かといって何を買うという当ても無いの。百円ショップに行くほとんどの方がそうでないかと思いますが。

何万点という商品を見ながら結局買ったのは蝿タタキと歯間ブラシです。我ながらしょぼいラインナップじゃのう。

っと、そうそう種を結構買いました。カモミールとバジル。2点で¥105。やっすいなあ。あと、アスパラとフキノトウの根っこ。これもそれぞれ¥100。まあ、安いからって問題はないじゃろ。発芽率についてはこれから実験をしてみます。

2008年5月 8日 (木)

泥棒は誰だ?

Nec_0029 なんてこったい!!

「今年は食べるぞさくらんぼ。」とたいへん楽しみにしていた暖地桜桃。「そろそろ赤くなったかな?」と見てみれば、どこにも実がありません。あれええ?確かに20個ほどなってたのに。

木の周りをぐるぐる回って探し、やっと1個だけ見つけました。あれえ?なんで?

よくよく見るとさくらんぼがなっていたであろう托だけが残されています。その数ちょうど20ほど。

さてはああ~。ちょうど赤くなったところを見計らって、何者かが食べたとしか思えません。うぬうううう。誰じゃ~~~!!!さくらんぼ泥棒はどこのどいつじゃ~~~。

やはり鳥か?最近ウグイスだのヒバリだの、あとわたくしにはわからん小鳥の鳴き声がうるさいほどしています。きゃつらか? 

2008年5月 7日 (水)

モモに注射

Nec_0028 モモ(紀州犬雑種・6歳・♀)に狂犬病の予防接種をしていただきました。注射料金と済票交付〆て¥3000なり。

歩いて5分ほどのお宮さんの境内で、ご近所中のワンコたちが集まって注射待ちです。ワンコにとってはこの世の地獄。わはははは。わたくしは小学校、中学校と結核、日本脳炎、天然痘、インフルエンザに風疹と、息つく暇なく問答無用で予防接種を打たれた世代なのでワンコたちの気持ちがよ~~~くわかります。(その予防接種の注射針が消毒することなく使いまわされたせいで、B型肝炎がうつった方がいるそうな。こわいよおお)

モモも待ち時間の間にお隣のワンコが「キャインキャインキャイン!!」と騒ぐので、パニックがうつって「キャインキャインキャイン!!」叱るとシュンとします。うおおおお、かわいいぞモモ。

抗議もむなしく打たれちゃったね注射。でもこれで今年も安心だよ。

2008年5月 6日 (火)

スイートスプリングの花

Nec_0027 今、うちの柑橘類はどれもこれも花盛りです。

柚子、かぼす、レモン、そしてスイートスプリング・・・・・・。「甘い春」とはようも名づけたものじゃ。「オレンジが庭に成ったらいいな。オレンジママレード、オレンジタルト、オレンジケーキ、オレンジシャーベット・・・・・最高!」と野心に燃えて、スイートスプリングは2本植えてあります。

柑橘類の花はみんなそうだけれど、実と同じような、でも一段と柔らかいシトラス系の香りがするの。ふわっと体が軽くなるような、優しいとてもいい香り。嗅ぐとしあわせ。

2008年5月 5日 (月)

ホウレンソウの花

Nec_0026 「何で今頃までホウレンソウを畑にはやらかしとるんじゃ?」といぶかしむむきもおありでしょうが、まあ、その、なんですか、種を採るために花を咲かせとるわけです(←いいわけ)。

ホウレンソウは菜っ葉に似ているようでまったく違うということが、花を見るとわかります。ぜんぜん大根、白菜、小松菜なんかと花が違います。

「鉄分が多い」という伝説があるようですが、実は小松菜のほうが鉄分は多いの。もっとも栄養があるので貧血にはちゃんと効くらしいけれど。でもシュウ酸が多いので食べ過ぎると結石ができちゃうんですって。だから多めの水で茹でてシュウ酸を流し、胡麻和えやおひたしにするのは合理的な調理法なんだな。どっちも大好きだあ!

やっぱ寒い時期がおいしいよね。来年の冬までおあずけ。も~お、いい加減に引っこ抜いて、跡地にはオクラを植えようともくろんでいます。

2008年5月 4日 (日)

アーモンドの実

Nec_0025 豆も好きですが木の実も大好きです。

特にアーモンド、ピスタチオ、胡桃、カシュー、ヘイゼル、んもーーーー大好き!!「お前はリスか?」と突っ込まれるぐらい、いつまでもいつまでもあるだけ食べてしまいます。

この手の木の実を集めて焼いたタルトなんか、「この世にこんなうまいものがあろうか!」とマジで思いますもん。

よって植えました、アーモンドの木。アーモンドは花も良くて、鮮やかなピンクの桃に似た花をたくさんつけます。

その後に実がなりました。ふーーーーむ。なるほどアーモンドの形をしておるワイ。これの果肉を取り除いた種が、いつも「アーモンド」として食べる部分。早く大きくなってもっともっとたくさん実をつけておくれ(気分は猿蟹合戦の蟹)。

ところで、よく西洋人が東洋人の目を「アーモンドの形の目」と表現いたしますですね。たいがい「東洋の神秘を体現した美しい女性」の目がそういう目をしています。さらには「東洋の秘密の房中術をもってそう」な女はたいがいこの目をもっていると考えている様子。要するに「この目を持つ女はスケベエ」だと。なんともはや。

2008年5月 3日 (土)

エンバクの種

Nec_0024 サカタのタネからエンバク1kgを取り寄せましたのです、はい

「やっぱなあ~。ヤギも鶏もいるからには穀物をたくさん作っとかなくちゃ」と思いまして。今後、穀物はお高くなる一方でありましょうし。

エンバクは燕麦で、ツバメの麦でございます。(麦にはカラスムギもあるでよ。これはわざわざ植えなくても生えてきとる)オートミールの原料で栄養価は高いし、しかもネグサレセンチュウを退治してくれるんだそうな。お、いいぞいいぞ。これを植えたあと、大根やニンジンをセンチュウから守ってくれるんですと。ふむふむ。

ちょっと、飼料になるようなイネ科植物の勉強と栽培に力を入れてみようと思ってます。

って、とっととうえにゃあ、時期がすぎてしまうがな!!

2008年5月 2日 (金)

理不尽な話

Nec_0023 最近15歳の女の子と知り合いました。まじめで頭が良くて優しい子です。

中学でいじめにあって3年生をほとんど不登校のまま卒業し、現在は週一の高校に行き、その他の日は働いてます。

今の義務教育ってのはこういう子をはじくんだな・・・・・・と、暗澹たる気持ちになりました。鹿児島市の北端の山の中、近所は牛小屋だらけののんびりした環境なのに、学校はすごく荒れてたそうです。

「先生はどうしてたの?」

「先生もかわいそうだった。すごく話がわかる教頭先生も、副担任の先生も、辞めちゃった」

なんだあ?そりゃああ~~~!!大人である教師にとっても過酷な現場であるってこと?いったいどこの戦場の話ですか

その子は仕事の段取りも要領がよく、とても頭のいい子だと思うのに、ペーパーテストは「5点とか10点とかばっかりだった」そうな。その点数も「学力低下」とやらの点数に加算されてるわけだよね。つくづく無意味だわ「学力低下対策」とやらは。

彼女のお母さんとも最近友達になったのですが、こんないい子に育てたのにはじかれて、どんなにか悔しかったことでしょう。

もうね、そんなとんでもない場所にいやいや無理やり行くよりは、働いたほうが何ぼかましだよ。学校はいくつになってもいけるんだから、そのときいきゃあいいんだから。

2008年5月 1日 (木)

いつの間にか生えてきたもの・その6

Nec_0022 ああ、これは何で生えてきたのかわかるや。

ニンニクです。3年前にもらった暖地で肥育するニンニク1ネット。すぐ食べるのがもったいなくてそのまま庭に埋めといたの。

そしたらいつの間にか芽がでちゃって、「あいたよ」と思ってほっといて、その翌年もそのまた翌年も掘り返すのを忘れちゃって、その間にヤギが上でウンチするわ移動式の鶏小屋が通過するわで栄養分もたっぷり入り、秋に芽がでて春になって今日は八十八夜、もうすぐ収穫の時期かにゃ~~~って感じです。

こういうところが畑ってたまらんいいんですよ。元来ずっさらしい(ずぼら)なので、結構ほったらかしだったり、犬やリスのごとく埋めたものを忘れたりがあるし、草ぼうぼうにしちゃったりもしてるんですが、めげずに生えてくるもんなんです。畑なら。プランターならこうはいかん。乾燥一発ですべてが死に絶えてしまうことでしょう。

何年もめげずに生えてきたこのニンニク、今年こそは掘り返して、今度はちゃんとばらして植えようと思います。鹿児島に適した種類なので、大きく肥育するはず。

「産めよ、育てよ、地に満てよ」。一神教は大嫌いだけれど、この言葉は好き。