うちは「鹿児島市のチベット」ともいうべき山の中にあります。ド田舎です。
そしてそういうところのご他聞にもれず「昔は共同体がしっかりしていて町内会の力が強かった」ところです。まあ、それでどういうわけか今年の班の婦人班長とやらの役職が回ってきたんですよ。
「やれやれ、これもご近所づきあいか」と、いやいや班長会に出席したわけですわ。
驚きましたね。いきなり会のテーマが「婦人会の存続をうちきるにはどうすればいいか?」ですわ。やはりみんなとことんイヤでいらっしゃると見える。だってそうだよなあ。今ほとんどの家庭が共働きでしょ?仕事して、家のことして、PTAとか行って、その上町内会、さらに婦人会なんて、まともに付き合ってたら身が持たんわな。
しかも高齢化でどんどん人数が減っていて、婦人会費(なんと「ミシン代」という名目だ。何のミシン?)だけではまともな予算が組めないほどだそうな。それじゃあなあ。存続の意味が無いよなあ。うちの班もなんか何十年も意味なく町内の家を古い浴衣(なんか、昔踊りに使ってたらしい。もう、着れる代物ではない)がたらい回しにされてるし。その年の婦人班長が決まると、その一式が回ってくるわけよ。なんだかなあ。
「婦人会の存続を打ち切るための会合だったら、必ずでるわ!」と皆さん口々におっしゃるという嫌われぶり。そのエキサイトぶりがおもしろく、内心「これは結構おもしろい場かも」と思ったことでした。
そこで、別のおもしろい話も聞きました。
うちの前の谷の下のほうの集落の公民館であったんだけど、そこは車で5分ぐるっと遠回りしなきゃならない。昔は近道があったらしい。今は人も通れない昼なお薄暗い藪になっている裏山は(ちょっと入るのがためらわれるぐらい)、以前は家も道もあって、下ればここの公民館に直通で来れたのですと。あの恐ろしい藪の中には廃屋が何軒か朽ちかけながらあるのですと。ううううむ。ちょっと怖いかも。でも興味もあるぞ。怖いもの見たさ。
ミャンマーのサイクロン、中国四川省の地震で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
それにしてもほんの1週間ほどの間に、100年に一度の災害が2度もアジアで起きてしまいました。大変なことです。それも狙いすましたように軍事政権のミャンマーと、動乱のチベット自治区に最も近い四川省。神も仏も無いものでしょうか?ただでさえそこらの人々は消耗しているでしょうに。
中国なんか各国の支援の申し出を断わってるよ。神戸の災害救助犬なんか歯がゆくて足踏みしてるらしいです。
ただねえ、四川省は蜀と呼ばれた大昔から「蜀の桟道」とか言って道の険しいので有名な場所、中国政府の「道が悪くて案内できないから」みたいな断りの言い訳も「そうかもしれんなあ、場所が悪いよ」などと納得しそうになります。その一方「やっぱ北京オリンピックも近いし~~、人民の命よりメンツをとってんじゃねえの?」などと邪推もしたくなり、中国政府の仁徳の無さを思うわけです。
ほんの1月ほど前に「中国とは、自国の人民が何万人飢え死のうが地震で死のうが『無問題』で済ます国である」と書きましたが、今でもその考えは変わりません。3ヵ月後、何も無かったかのように北京ではオリンピックが開催されることでしょう。
今時分ちょっとした藪の近くに寄ると、ほのかに甘くさわやかな香りが漂ってきます。スイカズラの花の季節なのです。
スイカズラはジャズミンと親戚。香りがいいのもうなずけます。花の形もかわいらしくて、咲きたては純白の花が次第に金色に変わっていくのも風情があってよし。大好きな花のひとつです。
これほどまでに蔓がはびこらなければ。
これがねえ、たいへんな藪を作るのよ。蔓が細かくて強靭な上に複雑に絡み合って、折ることもちぎることもならず、どうにもこうにも。結局ハサミで一本一本切っていくしかないの。気が狂いそうになりますよ。
奥の畑の藪払いで、もう5,60kg分はこの蔓を切ったんじゃないかなあ。いい匂いのする花の塊ごとヤギにあげてます。
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