椿屋敷のお客様

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2008年6月

2008年6月30日 (月)

金菊蚊取り線香

Nec_0017 夜はもう、蚊取り線香なしではやってられません。

電気蚊取りも持っているのですが、結局昔ながらの蚊取り線香。こっちのほうがよく利く気がするんだよね。火をつけたりして面倒くさいんだけどさ。

愛用はこの辺じゃミドリ薬品だけに売っている「金菊蚊取り線香」。和歌山の小さいメーカーらしいですが、他社に比べてお安いし匂いも気に入っているのです。

去年買った愛用の蚊遣り豚で焚いてます。夏はもうすぐそこです。

2008年6月29日 (日)

腹足綱

Nec_0016 ヤマナメクジって知ってますか?

九州や本州の山の中に生息するナメクジで巨大(げ!)。伸びたら20cm(ひーーーー!)ぐらいあるんですよ。もう肌色のぬめぬめしたバナナですよ。

小学生のとき、自転車でふらついて思わず石垣に手をついたら、そこにヤマナメクジの馬鹿でかい個体がいて、潰して(どひいいい!)しまい、それ以来ナメクジはどんなに小さいものでも苦手です

でもこれだけ毎日毎日雨が続くと庭中、畑中にナメクジだらけ、んもおおおおたまらん!バケツを握るとそこにナメクジ、草を握るとそこにナメクジ、もう勘弁してくれ!

いやね、カタツムリや巻貝と一緒の仲間だってことはわかってるんだよ。殻が退化しただけなんだよね。わかってるんだよ。でも写真に撮るのすらだめ、できない。よって同じ腹足綱のカタツムリさんで代役。

でもカタツムリをよく手に這わせたりする人いるでしょ?だめ、あんな真似できない。

「三つ子の魂百まで」とはよくいったものです。

2008年6月28日 (土)

リトマス反応

Nec_0015 梅干を漬けてます。

完熟梅を15%の塩で塩漬けにして、梅酢が上がってきました。

昨日梅の10%の紫蘇を揉んで、塩漬け梅に加えました。

紫蘇の汁はそのままだと青紫なのに、梅酢を加えたとたん鮮やかな赤紫に変わります。理科の実験でやるじゃないですか。リトマス反応。酸性なら青が赤に、アルカリ性なら赤が青に。まさしくその通りに!梅酢ってほんとに酸性なんだなあ・・・・・・

この瞬間が見たくて梅干作りが止められないのです。もちろん梅干が大好物だから、なんすけど。夏場は梅干大活躍。ご飯はもちろんそうめんの薬味にも肉の下味にも梅酢味噌にも、もう何でもかんでも使っちゃいます。「夏は酢」ですよ酢。

2008年6月27日 (金)

梔子の花

Nec_0014 梔子の花ってのがまた好きなんですよ。なんといっても香りがいい。

雨上がりの午後、思いもよらぬ方向から濃厚で甘い香りが漂ってくると「ああ、もう少しで夏が来る」と、ね

大好きなんだけれど、まだうちの庭に花が咲く梔子の木はありません。これはご近所の花。挿し木でよくつく木なので、2年ぐらい前に挿した木がだんだん大きくなってきてます。来年か再来年には花をつけてくれるんじゃないかな?

木を育てるのにはお金はかからないけれど時間がかかります。でも、それがまた楽しいの。

2008年6月26日 (木)

合歓の木の花

Nec_0012 茫洋と雨にけぶる今の時期に、合歓の木の花は咲きます。

合歓の木の花そのものが真っ白の芯からピンクに広がって煙る、茫洋として空気に溶け込むような風情なので、今の時期にぴったりの花かと

これ、携帯のカメラで遠くから撮っても「もう何撮ってんだかわからんよ~」という、ボケボケ写真になっちゃうんですが、んで、確か去年も撮って失敗した写真を載せてたんですが・・・・・・・

なんとまあ、今年は同じ木が大きくなり枝先が垂れ下がってきて、労せずとも花が目の前に降りてきてくれました。よって今年の写真はちゃんと合歓の木の花の写真になってます。

月日は確実に流れ季節は変わっていきます。田舎ではそれを、町並みや店や人々の風俗ではなく、こういう木や草や動物たちの営みで知るのです。

2008年6月24日 (火)

個室

Nec_0011 新しい食器乾燥機をホームセンターニシムタで買って来まして、その段ボール箱を崩すでもなくそのままおいといたんですよ。なんせグータラなわたくし。

どういうわけか、ドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・17歳・じじい)が、この箱をやたらめったら気に入った様子でして。

暇を見ては、ごそごそと入り込んでおります。いったい何が楽しいんだ?

確かに猫は狭くて暗いところが好きだけどさ。でも、最近年をとったせいかあまりこの手の行動をしなくなってたのに、久しぶりに見ました。

じじい、個室が欲しくなったのか?

2008年6月23日 (月)

蚊帳

Nec_0010 ヤギの病気に、蚊が媒介する腰麻痺というのがあり、6月から10月ぐらいにかけて油断がなりません。犬のフィラリアと同じく、ある種の線虫が引き起こす病気です。

特にお乳を出してくれるザーネン種は、この線虫に弱いので、ザーネンたちの小屋をすっぽり覆う蚊帳を作りました。夜盗虫よけのネットをミシンで縫って作ったのです。小屋をすっぽり覆ってなおかつ風が通りなかなかうまくできました。

そして「ペット用の蚊取り線香を中で炊いて、万全。

あと鹿児島大学のK先生に伺ったところ「駆虫薬を年一回打てば、確実に腰麻痺は防げるよ」との事でした。これは耳寄り情報。10月種付けをする直前に打っておこう。

犬のモモにも毎月はじめにフィラリア予防薬を飲ませてます。

蚊ってほんとに怖いなあ。

2008年6月22日 (日)

片割れ

Nec_0009 怒涛のような昨日の騒ぎも落ち着いて、シロさん、ちょっと元気を取り戻したみたいです。よかった、よかった。

食欲も戻ってきたし、少しづつ歩いたりもしてます。後産が出てきてないので、ひょっとしたら発熱するかもしれないといわれてます。無事に産まれた双子の片割れも、ちょっと早産らしいので、気をつけてやらなくちゃなのです。

母子共に気になるところ、暇をみては見に行きます。片割れは回復して立ってられるようになったシロさんのおっぱいに盛んに吸い付いて飲んでいます。

お乳は飲んでいる。赤ちゃんらしい黄色いウンチも出ている。確認してちょっと安心。

2008年6月21日 (土)

スプラッター

Nec_0007 昨日のほのぼのエントリーから急転直下。いやあ、今日は凄まじかった!

一頭はつるっと無事に産まれたんですが、それからあとのシロさんの様子がどうもおかしい。子ヤギのめんどうはよく見るんだけれどどうにも苦しそう。

「もしかしてあと一頭入ってるのかな?」と思い注意深く見てたんですよ。そしたらば、今日の2時ぐらい、なんと小さな片足がシロさんの膣口から飛び出しているではありませんか!

「これはまずい」と片足を押し戻して引っ張りました。すると、なんとその足がポロリと取れて!!

頭の中で「うぎゃああああ!」でしたが、苦しむシロさんを放り出せずさらに指を入れて足らしきものを引っ張りました。するともう一本足がポロリと。そして内臓がボタボタと。「うぎゃあああああ!!」必死でもう一度指を突っ込むけれど、なにか背骨らしきものが指に当たるだけで引っ張り出せません。とにかく、腹の中の子ヤギは死んでいる。でもこれを取り出さないとシロさんが危ない!

なんとかしなきゃ!なんとかしなきゃ!シロさんまで死んでしまったら、せっかく産まれた子ヤギまで死んでしまう。必死の思いで鹿児島大学動物病院のK先生に電話。一度目繋がらず。

懇意の動物病院に電話。「ヤギはわかりません。え?難産?もっとわかりません。」。目の前がまっくら。

もう一度K先生に。・・・・・・・・・・繋がった!!!

ありがとうございます。またまた「すぐきなさい」と言っていただけました。1輪車に乗せて車までシロさんをなんとかかんとか運び、子ヤギも残しておくと狸に襲われそうなので乗せ、一路病院へ。

一時間かけて死んだ子ヤギを引っ張り出してくださいました。オリーブオイル、ゴム手袋ですべりを良くして、長ーーいカンシを駆使するプロの技はさすがです。

先生のお話では、たぶんお腹の中で1,2日前に一頭が死に、そのせいでお産が早まったのだろうということ。さらには死んだ胎児はお腹の中で40℃に暖められ続けるために文字通り「煮えている」のだそうです。温泉卵の原理ですね。なので死んだ胎児の手足は簡単にぽろぽろ取れるのだそうです。胎児が生きていたら、引き裂けるもんじゃないそうです。

よかった~~。ひょっとして自分が殺したんじゃないかと思って愕然としてたとこだったので。脱力して力が抜けました。

でも一番たいへんだったのはシロさん。己に鞭打って車に乗せて、シロさん小屋に連れて帰りました。今は子ヤギと落ち着いてます。はあああ、よかった。ほんとうによかった。

またもや、またもや、鹿児島大学動物病院のK先生と学生さんたち、ほんとうにありがとうございました。心より感謝申し上げます。

2008年6月20日 (金)

とりあげ婆

Nec_0006 今朝、トカラヤギのシロさんに子供が産まれました。

今年の初めに死んでしまったボンボンくんの忘れ形見です・・・・・・ってあいつ、ちゃっかりあちこち種を残してくれてました。男子の本懐というものでしょう。

ザーネンのボンボンくんの種がトカラのシロさんについたので、シロさんの体には子供の大きさが負担かも、と心配していました。それで今朝5時過ぎ陣痛のシロさんについてお腹をマッサージするやら、声かけやらなにやら。つまり、わたくしいわゆるとりあげ婆でございますよ。

ひときわシロさんが苦しみだして、破水。しばらくすると膣口から小さなあんよが二本揃って出てきました。こんなに小さいのに大人のヤギと同じようにちゃんと二股のひづめがついています。心配していた逆子ではありません。よかった。

「よっしゃあ!シロさん出てきたぞお!」

「んめえええええ!!!めえええええ!!!」

「よーーーせの、よいっしょお!!よーーーーせの、よいっしょお!!」

「んめえええええ!!!」

後はその二本の足をつかんで綱引きです。4度目か5度目の引きでズルッと一気に子ヤギが出てきました。

次の瞬間には元気に

「ミエエエエエエ!」とかわいい甲高い声が響きます。

シロさん息を整えるまもなく、生まれたばかりの我が子の羊水を一生懸命舐めて綺麗にしてあげてます。たいしたもんだ。誰も教えてないのにね。いや、シロさんも産まれたときにお母さんにこうしてもらったんだろうな。

しばらくすると子ヤギの毛は乾いてふかふか。よろよろとパンパンになったシロさんのおっぱいに近づいて力強く吸い始めます。これで初乳もOK。

とりあげ婆、出る幕無し。よかった!よかった!