椿屋敷のお客様

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2008年7月

2008年7月10日 (木)

YouTube漬けの日々

Nec_0026 昼間があまりにも暑いので、お外に出ずにお部屋でゴロゴロして麦茶を飲みながらYouTubeばかりを見るという、グウタラでただれた日々を送っています。

(せめて部屋の掃除ぐらいしろや~~!)

なんせ、ここ二日で「白い巨塔」(唐沢寿明主演のやつ。暗かったけれどおもしろかった)、「大化の改新」(岡田准一が中臣鎌足。まあまあだった)、「マイボス・マイヒーロー」と見たい放題。

特に「マイボス・マイヒーロー」が、意外やとてもおもしろくて儲けた気分です。

やくざの跡取り息子が算数もできないで取引を潰してしまうオオバカ野郎で、あきれたオヤジから高校へ放り込まれてしまうという超バカバカしいお話です。27歳なのに17歳と偽ってまあ、老けた高校生。現実のヤクザ生活と高校生活のギャップもおかしく、いや~~、笑わせてくれます。

長瀬智也って、とんでもなく綺麗な顔してるのになあ。こういうとことんおバカな役って似合うよなあ。長瀬智也本人が西暦も数えられないおバカちゃんだという噂も流布しておりますが、いいじゃん、顔、綺麗なんだし(よくこの顔であんなギャグかますよなあ・・・・・つくづく)。ジャニーズにしてはたいへん礼儀正しくて好青年だというし。

演劇界の重鎮・市村正親がヤクザの親父役で、名バイプレイヤー・大杉蓮が若ボスの補佐役で脇を固めて、その笑いに隙なし。

「泣き」より「笑い」のほうがはるかに難しいんだよな。久々に大笑いできるドラマ見ました。

2008年7月 9日 (水)

乾キノ相

Nec_0025_2 梅雨が明けたら連日最高気温35℃の酷暑日。

あっという間にあれほどジトジトだった庭土が乾いてカラカラになってしまって毎年の事ながらびっくり。あちこちにへばりついていたナメクジもすっかり姿を消してしまいました。おかげで、うっかりぬめぬめのナメ公を握らって「ひいいいい」などと叫ばずにすみ、ホッと胸をなでおろしております。

夏の野菜は乾くと出来が悪くなりますが、特にナスは乾いてしまうととたんに実つきが悪くなるので、朝晩水をかけています。これから7,8月と夏場に向けてじゃんじゃん水をかけなくちゃ、です。

今、家の雨どいからの排水を集めて排水槽に貯める計画を練っています。それを小型ポンプで汲み上げて庭や畑の潅水に使おうというわけ。

3年前に予感したとおり、原油高はどんどん突き進みガソリンは二倍の値段になってしまいました。温暖化、エネルギー不足、食糧不足、そして水不足が来るんじゃないかと。

杞憂ならいいのですが、準備しておくに越したことはありません。

2008年7月 8日 (火)

酷暑

Nec_0024 まったく梅雨が明けたらこの暑さです。

モモ(紀州犬雑種・♀・7歳)も暑さでぐったりしています。

ワンコも油断していると熱中症になるので、水と日陰はこまめにチェック!

モモだけじゃなく、自分も焼けたアスファルトを歩けば気分は焼き魚。あっという間に干物。

まだ7月上旬、8,9、最近10月まで30℃を超えたりしてるしなァ。酷暑対応しとかないと。とりあえず一番暑い時間帯は、動かんでおこう。

2008年7月 7日 (月)

扇風機と簾

Nec_0023 今日の鹿児島は最高気温が36℃近かったのであります!

なんてこったい!昨日梅雨明けしたと思ったら、いきなり酷暑日。もう体温に近いよ。たまらん。

納屋から扇風機と簾を出してきてセッティング。これだけでグーーンと屋内が涼しくなりました。

なんせうちは「鹿児島市のチベット」ともいうべき山の中。家の周りは畑と林と竹林。家の前は深い谷。涼しい風がスーーーッと通り抜けていきます。

汗をかいた体を熱いシャワーで流して、乾いたTシャツに着替えて、簾のかかった窓の傍でお昼寝。

気持ちいい~~!!

2008年7月 6日 (日)

ずるいよ家定様

Nec_0022 「・・・・・わしのような、力の無い、体の弱い男の妻となったこと、後悔は無いか?」

ずるいよ家定様。

そんな優しい声で、優しい目で、優しく抱いて、そんなこと言うなんて・・・・・・。

女は、一生、息ある限り、忘れることができなくなる。

これで、篤姫の後半生は決まってしまった。薩摩藩の女工作員としての今までとは180度違う方向に。

篤姫は典型的な薩摩女、男以上に頑固で一徹で理屈屋でハタ迷惑な行動力もあるくせに、男女の機微にはとことんウブで情が深い。これから彼女は突っ走るでしょう。とことんまで。

なによりも口惜しいのは、彼女がその後半生をこよなく幸福だと思うであろうこと。「末期の徳川家を守る」などという壮健なる男でもたいへんな仕事なのに。まだ20そこそこの妻にまかせて死んでしまうの?

ずるいよ。

でも、許してしまう。愛さずにはいられない。なんという説得力。

「篤姫-徳川の妻-」では、もう大泣き。NHK大河ドラマでまさかこんなに泣かされるとは思わなんだ。

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「篤姫」を大河ドラマでやると聞いたとき、危惧していたことがあります。後半生の篤姫が徳川家を守るその動機が、たとえば「お家を守る」とか「お国を守る」とか、トリガラみたいなおばさんが振り回す信念みたいなのだったらやだなあ。と。「愛も無かった結婚だったけれど、わたくしは賢婦人だから、夫亡き後もお家をちゃんと守りましてよ。」みたいな、さ。そんな女のお話見たくないよ。

なんといっても徳川家定の、今までの歴史上の評価がさ、「腺病質で体が弱く、奇行が多く、若死にした将軍」とさんざんでしょう?普通そんなウツケを愛せる?「どうするんだろ?」と思ってました。堺雅人の家定も、初登場は鴨を追っかけてるし。ますます「どうするんだろ?」

杞憂でした。

田淵久美子氏のシナリオはすばらしかった!家定の性格設定をこうもってくるか?歴史上の評価をすべて逆手にとって、鴨追いかけも餅焼きも駄々コネも、「ウツケ」と呼ばれた行動のすべてを「チャーミング」という要素に変換してしまいました。

また堺雅人が演じるとほんとに品がいいんだわ。そして思いもよらない瞬間に見せる誰よりも鋭いまなざし。この「どこまでが『ウツケ』で、どこからが『マコト』か」揺れるバランスが凄すぎ!次のアクションが読めなくて、もう家定様から目が離せなくなってしまいました。つくづく堺雅人ってうまい!

この家定なら、篤姫ならずとも惚れる!間違いない!篤姫は信念のためでなく愛のために、徳川家を守る。そういう話が見たかった!!よかった!

田淵=堺コンビが作り出した家定像は金字塔。もう、これ以上の家定は出てこないでしょう。というより今までの幕末モノで家定をこれほどクローズアップした話があったでしょうか?

幕末モノって、大声で国論を唱えながら諸国を巡るビッグマウス野郎か、なんでもかんでも斬ればいいと思ってる人殺し野郎ばかりが目立つでしょ?「お前ら家族はどうしとるんじゃ?」みたいな。

当たり前の話だけれど、あの時代にもそんな奴らばかりのはずがない。なのにそういう奴らばかりが喚き散らしている幕末モノに食傷していたところに、この「家族が一番大事」と臆面もなく言える家定様は衝撃でした。

ああ、でもついに来週、家定様身罷る模様。ああ、ついにこのときが・・・・・・・・。

2008年7月 5日 (土)

梅雨が明けるの?

Nec_0013 今朝方まで雨が降ってたと思うのに、今日の日中は33℃の夏日。

暑かったなあ~もう。

2,3日前に奄美地方は梅雨明けしてるし、鹿児島本土も梅雨が明けるのでしょうか?

また今年も酷暑の夏なのでしょうか?

うちは山の中で竹林も杉林も裏にあって、結構涼しい風が来るけれど・・・・・・。都市のど真ん中はたいへんだろうな。もう、住みたくないな。

2008年7月 4日 (金)

満腹、満腹

Nec_0021 ヤギ運動場の電気柵をもう一段増やして、かなり広い範囲を囲って放しています。

梅雨時の鹿児島、そらもうたいへんな勢いで伸びる草と蔓と木。

ヤギたち大喜び!

一日中、食べて食べて食べて食べまくって、お腹がパンパンに膨らんでます。

「満腹、満腹。」

夕方、小屋に入れると、満足そうに座り込んで反芻、反芻。

とても幸せそうなので、こっちまで満ち足りてくるよ。

2008年7月 3日 (木)

ヴィンランド・サガ6巻

0703 というわけで「貴種の男の魅力」考察にはまっているわたくしでございます。前日のエントリー家定様も当時の日本隋一の貴公子でありながら不幸にして孤独。その哀しみが女心をがっしり鷲掴みにするのであります。

そしてもう一人。わたくしの心を鷲掴みにした貴種の男。それは今注目のマンガ「ヴィンランド・サガ」6巻(幸村誠著・講談社)のクヌート王子。

このマンガ最初からおもしろかったけれど、ここにきて俄然加速度がついてきました。なんせ「クヌート覚醒!!」とてもいうべき劇的変化がこの巻で!

際限なく殺しあうヴァイキング共、トルフィン、アシェラッド、トルケルたちが三つ巴になって奪い合う、デンマーク王位継承権を持つ第二王子クヌート。「これって歴史上有名なクヌート大王の事?にしちゃお子ちゃま~」って感じの、美形だけれどお人形さんみたいな役立たずだったのに!

それがいきなり「そなた達の戦いに 生と死に 意味を与えてやろう」「それが王の務めだ」・・・・・・・・んで、毛皮のマントを「バサッ」。

か・・・・・・・っこいい!!!

やっぱり彼がクヌート大王となるらしいです。デンマーク王スヴェンを父に持ちながら疎まれ、死なすために戦場に送り込まれた不幸。さらにはお目付け役だった朴訥なるラグナルの死によって、とことん孤独に。そのショックで繭の中の蛹のような眠りに落ちて、目覚めたときには強大なる力持つ王の誕生。

そのたたずまいが、気品が、意志と知恵の力が、荒くれの獣ヴァイキング共を素手で制圧していきます。圧巻だったのが戦神「のっぽのトルケル」を何の武器も暴力もなしに従わせ従士としてしまうシーン。凄かったなあ。

あのアシェラッドが、アルトリウス(アーサー王)の末裔にして不羈の魂を持つ知恵者のアシェラッドまでクヌートに剣を奉げて忠誠を誓ってしまったよ。んでもって「王の裁定」で血みどろの争いをしていたトルフィン、アシェラッド、トルケルをひっくるめて家来にしちゃったよ。最強のお供達を引き連れてオヤジ王に喧嘩を売りに行くのですと。

どうなるの?これ?クヌートはイングランドに統一国家を作るはずだけれど、このメンバーを使って国づくりを始めるの?むちゃくちゃおもしろそう!!

でも彼の心を占めるのは、人には背負いきれないほどの孤独と悲しみ。たまらん。またもや鷲掴みにされてしまった。「貴種の男」の魅力に。

2008年7月 2日 (水)

今週の家定様

Nec_0019 今やわたくし堺雅人の徳川家定に夢中!日曜日に「篤姫」を見たのに今またyou tubeで見てしまいました。まったくあたしったら!でもYou tube万歳!家定様万歳!

この家定様の品の良さってなんなのでしょう?いかにも「貴種の王子さま」です。いいなあ・・・・・・。もう一挙手一投足にどきどきどきどき。

最初「わしは子供など要らぬ。」とか言って指一本触れなかった篤姫とも、少しづついちゃいちゃいい感じ。なのに逃れがたい不吉な死の予感がせまってます。どうやら来週か再来週には。その予感がようやく愛が深まり始めた二人の関係を、切なく美しくしているの。

こんなラブラブ状態のまっさなかに家定様に逝かれてしまったら、そりゃあ江戸城明け渡しの際にも一人大奥に残って、故郷薩摩藩=西郷と対決の一つや二つしてしまうでしょう。今は無き愛する人の大切なものを守るためにがんばっちゃうよね。それがおなごと言うものよ。

そういや古今東西を問わず「不幸な貴種の男」ってもてるのよね~~。

その条件とは

  1. 貴種の生まれであること(すなわち育ちがよい)
  2. 美形であること
  3. 賢いこと(できれば『能ある鷹は爪隠す』ほうが良い)

そして、これが肝心なの。

 4.不幸であること(これの典型が『貴種流離譚』)

ここよ。これこれ。本人の責任の及ばぬところでどうしよもない悲運を背負っている。その悲しみの影が前3の条件のきらきらしさをさらに輝かせるの。おなごに「わたくしがついていなければ、守らなければ」と思わせてしまうの。

家定様ってまさしくこれよね。堺雅人の演技もすばらしいけれど、田淵久美子氏のシナリオがまたすばらしい。幕末モノは今までそれこそ星の数ほどあれど、これほど見事に徳川家定の内面を描いたものなどあったでしょうか?ほんとうにすばらしい!

もうすぐお亡くなりあそばすのね。ううう、悲しいけれど・・・・・・。そうでなくちゃ、なの。

2008年7月 1日 (火)

3段構え

Nec_0018 ヤギ運動場の電気柵を3段構えにしました。2段だと飛び越えたりくぐったり脱走の可能性があるのです。3段にすると安心して放牧できます。

運動場は50m×100mの長方形、かなりの広さ。夏の間はほっとくと草ぼうぼうの藪になります。

ヤギさんたちは食べて食べて食べまくって大喜び。わたくしは労せずして藪が払えて大喜び。土地は肥えて運動場の中の柿も栗も梅も大喜び。

一石三鳥とはこのことなり。