椿屋敷のお客様

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2009年9月

2009年9月30日 (水)

エンマコオロギ

Dvc00220 うちは山の中、しかも藪、したがってこの季節の夜には虫の声がうるさいほどなんで。

今聞こえてるだけでも、スズムシ、キリギリス、コオロギ、マツムシ、あたりの声が聞こえちょります。むろん姿は見えなんだ。中でもキリギリスとコオロギはよく家の中に迷い込んでくるほうかな。

考えてみりゃ、この鳴いてるのは全部雄なんだよな。んでもって鳴いてるのは趣味でも娯楽でもなく「彼女欲しいー♪彼女欲しいー♪お嫁さん大募集中♪」ちゅう、生命のすべてをかけた歌なんだよな。歌声の大きさとかよしあしでモテ度が大違いらしいし。そら必死で歌うわな。

あたしゃ「風流じゃ~」とか言ってるけど。

2009年9月28日 (月)

伐採

Dvc00219 うちの庭と畑の藪になっているところをチェンソーで伐採しています。

木が立て込んで生えていて、上にカズラが巻きついたりして、風も雨も振り込まないようなところはスズメバチが巣を作るのだと、身をもって実感してしまったからです

木を払って平地にしたら、うちの敷地全体をワイヤーメッシュで囲い、ヤギを放し飼いにします。

生草食べ放題でヤギ大喜び。草は生えなくなってわたくしも大喜び。

2009年9月27日 (日)

白夜行

090927 ネットで「白夜行」を観てしまいました。東野圭吾の大傑作のドラマ化です。原作の小説が好きなので、あまり期待してなかったのですが・・・・・・

これが、また大傑作でした!!

山田孝之と綾瀬はるかは「世界の中心で愛を叫ぶ」に出てたそうですが、一生「世界の中心・・・・」を観る事はなくても「白夜行」は何度も観ることでしょう。すごくよかった

原作の小説では、主役の桐原亮司と唐沢雪穂の心理をほとんどといっていいほど描写してません。にもかかわらず周辺の証言と状況描写だけで、稀代の犯罪者二人の心理を手に取るようにわからせるという離れ業をやってのけているのです!!(すごいぞ、東野圭吾!!)

この緻密な物語をどうやってドラマ化するのかと思っていたら、なんと最初から最後まで山田演ずる亮司の一人称(ときどき雪穂のナレーションが入る)。小説とはまったく逆からのアプローチで、見事成功しています。

以下ネタばれ注意です。

物語はまだ11歳の二人がかわいらしい初恋に落ちるところから始まります。にもかかわらずお互いを守るためにそれぞれの親を殺すのです(雪穂は母親に売られていた。相手は亮司の父親)。二人はお互いをかばいあい、お互いだけを信じて周囲に嘘をつき続け、親殺しの罪を隠すために次々とダークな犯罪に手を染め、泥にまみれて無間地獄に落ちていく・・・・・・・・

(亮司をダークな世界に引っ張り込む松浦を渡部篤郎が演じちょります。見るからに小悪党。)

犯罪歴だけみるとモンスターのような亮司を、下膨れでのんびり情けない顔をした山田孝之が演ずると「ああ、罪というのは、ごくごく普通の人間でもちょっとしたきっかけで犯しうるものなのだな」と納得させてくれます。

この話の大きなテーマは「罪と罰」。「罪」ってのはね、罰せられたほうが楽なんだよ。「きちんとおつとめして綺麗な体になった」っていうでしょ?法の元に照らして「罪」に名を与え、その名にふさわしい刑罰を受ける、それによって浄化されるんだよ。罪びとはそれによって救われるんだよ。それを逃げたとき、待っているのは果てしなく嘘をつき続け、罪を犯し続けなければならない生き地獄・・・・・・・

八千草薫演ずる雪穂の養母が、二人に殺される前に「あんたのおるところはな、生き地獄いうんやで」と諭す。ああ、なんという深さ。

二人を執念で追う元刑事笹垣を武田鉄矢が演じていて(武田は嫌いだけれどこの役はよかった)「ひとつ嘘ついたら、ずっと嘘ばっかりつかんなならんのや」と。

「雪穂を幸せにする」ために、ありとあらゆる手をこうじ、死力の限りを尽くし、人生を捧げた亮司は、雪穂がブティックの二号店を出すのを見届けて、笹垣の制止を振り切り自殺。

後も振り返らず「泣かない・・・・・泣かない・・・・」と歩み去る雪穂だけれど、亮司が死んだ今、彼女にはもうかけらの真実も残されていない。

人間は、そんな状況に耐えられない。そんな人生に意味は無い。

強いはずだった雪穂は、結局廃人同様になり何もかもを失い失踪。

ラストで、二人にかかわり続けた図書館司書のおねえさんと笹垣が交わす「人生を捧げた方と、捧げられた方とどちらが幸福か。ー----捧げる方が楽で幸せなのである。捧げられて幸せになるのを強いられるのは苦行以外のなにものでもない。」という会話。(柏原崇演ずる篠塚が言った言葉。柏原崇も好き)

これも深かった。

2006年のドラマでそれほど視聴率はよくなかったようだけれど、どうしてかね。大傑作です。

2009年9月26日 (土)

ヘビ狩り

090926  モモ(紀州犬雑種・9歳・♀)は、常日頃おとなしい犬ですが、ヘビを見ると人(犬)が変わります。

今日も散歩の途中でジムグリの子供を捕まえてました

彼女のヘビ狩りの仕方は独特で、ヘビを捕まえたかと思ったら、すぐに高速でぶんぶんと振り回し、ヘビの体を遠心力でちぎってしまう、というものです。そらもうたいへんな勢いで首ふりをします。ヘビメタのギタリストもかくや、と言わんばかりの猛スピードです。

これは、犬族に伝統的に伝えられた、対ヘビ用の技なのでしょうか?それともモモ独特の技なのでしょうか?いつも不思議に思ってきました。今のところアンズがそれをする気配は無いようです。

ジムグリはおとなしいヘビで、毒も無いので、ほっといてやれば、とも思うのですが。

2009年9月24日 (木)

ドリアン17歳になる

Dvc00218 ドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・♂)が明日で17歳になります。早いものです。人間で言えばもう90近いのではないでしょうか。

思えば大阪に住んでいたときからずっと身近にいました。

近所のペットショップの血統書つきのお母さんが、お見合いに連れてこられたアメショーの雄が気にいらず、三姉妹で脱走して帰ってきたときにはどこの馬の骨とも知れぬ雄の仔を身籠っていた、といういわくつきの出生で、ただでもらってきた婿猫でした。

きれいなシルバーグレイの縞々で、性格もたいへんよい、大事な相棒です。

じじいなので、甥っ子たちが追いかけると「こりゃかなわん」と姿を消すのですが、じっと待っていたらドリアンのほうから近づいてきたそうで、甥っ子たいへん喜んでました。

そうそう、そうやって動物との付き合い方を覚えていくんだよね。

長生きしておくれ。できるだけ長く。

2009年9月23日 (水)

五歳児に諭される

Dvc00217 五歳の甥っ子に諭されました。

「春ちゃん、ちゃんとお掃除しないと~~~~」

うっうっうっ・・・・・・・・・・・・

おっしゃるとおりでございます。おばちゃん、必死で片付けます。

2009年9月22日 (火)

千歳飴

Dvc00216 時期的に早い七五三だったので、照国神社の千歳飴は間に合いませんでした。

それで東京の妹がネットで探した京都の千歳飴を買ってきました。

さすが、京都。こういうのはとりどり揃えてござるのね。

あとで甥っ子たちに分けてもらいましたが、何十年ぶりに食べたことでしょう?結構いける味がします。

2009年9月21日 (月)

七五三

Dvc00215 甥っ子たちが5歳と3歳。ちと早いですが鹿児島の一の宮、照国神社で七五三のご祈祷をしてもらいました。

貸衣装で子供用の羽織はかまを借りてきて、踊りの師匠の母と、お茶の裏千家の免状を持っている妹(二番目)と、わたくしで、よってたかって子供たちとお母さん(三番目)に、照国神社のご祈祷控え室で着付けをしたのです。

3歳の羽織はありませんが、5歳の羽織は背中に鷹をしょっていて、なかなかのかっこよさ。

こんなちっこっくても、日本の男に羽織はかまが似合います。

2009年9月19日 (土)

ガランガラン

Dvc00213 いつもの年なら秋雨前線の季節なのに、今年は9月に入ってからガランガランに乾いています。どこの畑も一歩足を踏み入れると砂埃が立つほどです。

週間予報を見ても、天気図を見ても、雲のかけらもありゃしません。昨日も今日も空を見上げても一点の雲もありません。

ベッコウトンボの生息地のイムタ池の水が底をついて、危機だとも聞きました。どうなっておるのでありましょうか?

だいたい秋の彼岸にいろんな冬物の種や苗を植えるのに、この乾燥ぶりでは植えることができません。このままでは秋~冬にかけてたぶん野菜が不足・高騰します。心配です。

2009年9月18日 (金)

櫨の木の花

Dvc00212  人並みに櫨負けするんですが、櫨の木ってのは誰も植えてないのにそこらじゅうからにょきにょき生えてきます。どうも種が鳥にとっておいしいらしく、鳥が食べちゃあウンチをしまくってバラまいとるらしいです。

スズメバチといい、ナマの自然ちゅうのは厳しいのう。

でも、スズメバチの幼虫はうまく獲ればむちゃくちゃおいしいらしいし、櫨の木の実は櫨蝋がとれて、櫨の木蝋燭になったり、化粧クリームのベースになったりするらしい。毒こそ薬ってわけかい。

生かすも殺す(殺される)も、こちらの知恵と技術とこまめさ、にかかっちょるというわけですな。