椿屋敷のお客様

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2010年3月

2010年3月14日 (日)

人馴れ訓練

100314 今の大人ヤギたち、オジョウやボンボンJr.たちは、仔ヤギの時分にお母さんヤギに任せっぱなしだったので、いまいち人間に慣れていません。特にボンボンJr.は角の馬鹿でかい雄なので、初期教育の失敗を骨の髄まで反省させられる乱暴者になってしまいました。

本人(ヤギ)に悪気はこれっぽちも無く、甘えたり遊んだりしているつもりなので、悪意があるより始末が悪い。

犬も幼犬のうちに人間の優位を叩き込まなければ、大きくなってから大変なことになります。大型犬は特に、人間も犬も不幸になることが多い。

ヤギも一緒。牙こそ無いものの、大きさも体重も大型犬並みになるザーネン種なので、「これは心してかからねば」と褌(は、してないけど)を締めなおす気で今度の仔ヤギたちにとりかかってます。

優位を叩き込むのは犬と一緒です。ひっくり返して腹を上に見せさせる。これです。

やっぱり、どんな動物にも腹ってのは急所なんですね。生後一週間の仔ヤギといえどもひっくり返すと前脚、後脚をじたばたさせて大騒ぎ。そこを押さえつけておとなしくなるまで我慢。

ここで哺乳瓶にミルクがあれば完璧。と、お知り合いのいらなくなった哺乳瓶をもらってきました。

「二本足だけど、お母さん(乳母や)。」とわたくしのことを認識してもらう作戦です。

2010年3月13日 (土)

捌いた鶏

Dvc00329 「訓練中のトキ9羽が、テンに襲われる!!」

のニュースがあった日、3月には珍しい寒波襲来の日ですね。うちの鶏も一羽イタチらしきものにやられました。たぶん金網の隙間から進入して、鶏の頭だけ噛み砕いてそのままにしてあったからです。おのれ~~~!!!

きゃつら、だいたい悪天候の日にやってくるのです。そういう日は食料が手に入りにくく、番犬たるモモやアンズが雷に怯えて感覚が鈍くなっているせいだと思われます。

あ、モモの名誉のために申し上げておきますが、途中で気配に気づいて吼えたので、すぐ追いかけさせました。どうやら退治したようですが、鶏の命を救うには間に合いませんでした。

この鶏は2005年の春の木市で買ってきた雛のうちの一羽で、まだ3日に一個ぐらいは卵を産んでくれてたのでたいへん悔しいのですが、まあ、しょうがない。最近は、動物に襲われた鶏は、もったいないので捌いて食べてしまいます。生で食べるわけじゃないしな。苦手な「殺すところ」をやってもらったと思えば、ありがたいやね。

捌いてみたら、さすが大年増の鶏、油がたんまり回ってます。中年太りってこういうことね。でも、お腹の中に「卵の黄身の元」があったので、またまた産む気だったらしい。またちょっと悔しさがこみ上げてきました。

2010年3月12日 (金)

お婿に行く

Dvc00327 今年の八月にオジョウから産まれた雄のヤギくんが、曽於市にお婿に行くことになりました。ヤギ師匠が仲介してくださったのです。相手さんは「無角の雄」がご希望で、ちょうど彼がそれに当てはまったのです。

曽於市に向かう軽トラには、ヤギ師匠のところのちょっと年上の雌ヤギさんが乗っていました。花嫁御寮です。彼女との間にたくさん仔ヤギを作るよう期待されてます。曽於市は大隈半島の端、ちょっと遠いところだけれど、そこでのびのび幸せになれよ。

「ヤギがいるんだってね?うちも欲しいんだけれど。」という問い合わせが、最近ちらほらあります。みんな夏場の草ぼうぼうにほとほと困り果ててるんだよね。

今度の雄ヤギくんの双子の雌ヤギさんも、予約済みです。この調子だと今度めーさんから産まれた双子も、今オジョウのお腹に入っている仔も、それなりに行き先が決まりそう。

ありがたいことだよな。

2010年3月11日 (木)

三月なのに~

Dvc00325 もう三月も中旬なのに~!!

なんなのこの景色?夜明け前は気温0℃でした。震え上がりました

わたくし、寒さにとても弱い人間でして、終の棲家は鹿児島と決めております。万が一何かあっても北半球にいる限り南下することはあっても北上はしません。スキーなんかしたことありません。冬山登山もとんでもない。スケートは一回だけして「これは自分には向かないスポーツ」と、小学一年で見切りました。

こんな中でも犬は喜び散歩を中止することはありませんでした。ありがたくも迷惑。頭のてっぺんからつま先まで厳重に寒さ対策をして、完全防水のホーキンスの登山靴で 滑らないようへっぴり腰でいつものコースを回りました。

2010年3月10日 (水)

気温差

100310 最高気温が20℃近くまであって、普通三月下旬から四月に咲くクサイチゴの花が満開になって、「ああ、これで春満開ね」と寒がりのわたくしは安心しきっておりました

それが何?

今日は一気に最低気温は10℃以上も下がり、最高気温もほとんどそのままだという。

寒い~。寒いよう~。

「30年に一度の異常気象」なのだと、どこかでちらっと聞きました。

こういう、雨がじとじと続いて、いきなり冷えたりするのは、「花曇り」と「花冷え」じゃん。1ヶ月早いよ。

とにかく早く、温度よ上がってくれ。

2010年3月 9日 (火)

歯茎の妙薬ハコベ塩

Dvc00323 知る人ぞ知る歯茎の妙薬ハコベ塩を今年も作りました。

春のハコベが一番柔らかくてジューシーで、緑色の汁がたくさん採れるからです。あ、作り方は簡単で、そこらに生えているハコベを採ってきて、茎、花、葉ごとフードプロセッサーにかけて砕いたものをふきんで絞り、ミネラル塩と混ぜてフライパンにかけて炒るだけ。

水気が無くなって、塩がエメラルドグリーンの結晶になったらできあがり。これを歯ブラシの先につけて磨くのです。気になる人は市販の歯磨き粉と混ぜて使ってもいいです。

これが、歯茎の出血や腫れによく効くんです!!

ハコベなんて、今の時期、そこらにいくらでも生えているんだけどなあ。タダもいいところ。なのにこの薬効。ありがたいことであるよのう。

2010年3月 7日 (日)

もりもりめーさん

Dvc00322 仔ヤギたちが、がんがんお乳を吸い始めて、めーさんのお乳は一時もパンパンになることはなく、しぼんでいます。おかげさまで、元気もりもり。

食べても食べても足りないらしく、すごい勢いで食べます。いいこっちゃ、いいこっちゃ。

五人の子供を母乳だけで育てた(いまどき)友人に、「うちのヤギが乳房炎になりかけてさあ。」と言ったら、「ヤギにもあるのね、それ」と感慨深げでした。彼女もなったことがあるんですって。

「お乳が張って張って痛いなんてもんじゃないの。熱がガーーーッと上がってガタガタ寒気がして。」

「結局力づくで、おっぱい絞ったのよ。ぎゅぎゅぎゅ~~って。あれ、男の人が見たら引くよーーー。」

なんか、すごそう。

ちなみに彼女、二人目を産むときは病院の玄関で出てきてパジャマのズボンに引っかかり、五人目は自宅で出てきて、自分で救急車呼んだけれど間に合わず、へその緒がついたまま子供を抱いて玄関で救急車を待ち、救急隊員に「出産した人はどこですか?」と聞かれ「わたしです。」と答えたと言う逸話を持つという。

すごすぎ。ヤギなみじゃん。

2010年3月 4日 (木)

なんでこうも可愛いかねえ

100304 ヤギの子供は産まれて30分足らずで立ち上がります。そしてお母さんのお乳に吸い付いて初乳を飲みます。つまり「すぐ立つこと」が大前提なのです。それから毎日毎日お母さんの栄養たっぷりのお乳を1リットル以上飲みまくり、成長はたいへん早いです。

今度のめさーんの仔ヤギたちは、最初の吸いつきまではやきもきさせたものの、もうすっかり乳首の位置を覚えて飲みまくり。「お裾分けをもらおう」と、めーさんのお乳を確認してもほとんど入っていないぐらいよく飲んでくれてます。こりゃお裾分けはもう少し先だな。

お乳を飲んだら満足そうに双子が揃って古くなった衣装ケースの中で寝てます。やっぱり可愛いよねえ。どうしてこんなに可愛いかねえ。でも、あっという間に大きくなって「可愛い」という状態じゃなくなるんだけどねえ。

最近、いろんなところから「ヤギがいるなら分けてよ」というお声もかかるようになりました。めーさんの娘のお嬢が産んだ雄雌の双子はそれぞれ予約がかかってます。

ありがたいことでございます。

2010年3月 2日 (火)

垂れ乳

Dvc00320 めーさんの乳は立派で大きすぎて、乳首がヤギにしてもだいぶ下にあります。こういうのを「垂れ乳」というのだと牛専門のK先生に伺いました。

こういうお乳は、乳量は多いのですが、産まれたばかりの仔ヤギにしてみれば乳首に吸い付くのに要領がいります。普通より前脚の幅を広げて姿勢を低くして口を乳房に持っていかなければなりません。

今回産まれた仔ヤギたちも最初のうちは乳首よりだいぶ上の方ばかりをまさぐって突いてました。「まっこち(まったく)!!そこじゃ無いが!!」と、一頭一頭いやがる首根っこを捕まえて口元をめーさんの乳首にあてがい初乳を飲ませました。

結果的にはそれは正解だったのです。K先生も同じ事をなさいました。

仔ヤギが初乳を吸わなければ、飢えて死んでしまいます。吸う仔ヤギがいなければ、めーさんのお乳も張りっぱなしで乳房炎になってしまいます。「どうやってお乳を吸うのか」ちゃんと仔ヤギに教え込まなければならなかったのです。

ここで思い出すのがめーさんの去年の仔ヤギ。産まれて3日後に死んでしまいました。今思えば、あの子達も乳首の位置がわからず、吸い付くことができなかったのかも。早く気がついてやればよかった。大きな反省点です。大事なことを学習しました。

今回の仔ヤギたちは、教えてやった甲斐があって、上手に乳房に吸い付いてじゃんじゃん飲んでます。よかった、よかった。

それにしても「垂れ乳」って。見も蓋もないのう~~。本来は牛用語らしいです。人間の乳でも言うよなあ。あんま、言われたくないよなあ~~。

2010年3月 1日 (月)

めーさん、乳房炎になりかける

Dvc00319 昨日、めーさんが二頭仔ヤギを産んだんですが、今日になってどうも調子がよくない。熱もあるみたいです。

ザーザー降る雨をついて、またもや鹿児島大学の動物病院に連れて行きました。めーさんが仔ヤギがいないと嫌がるので、仔ヤギも一緒にヴィヴィオに乗せて、一路三号線を鹿児島大学農学部へ。

「この子のお乳すごいねー。いっぱい入ってるよ。乳房炎でしょう。」

二頭の仔ヤギだけじゃ飲みきれないらしい。いつもお乳が大きくなる子だけど、今度は特に大きく見えるもんな。

普通は仔ヤギがある程度大きくなった三ヶ月ぐらいめからお乳を搾るんだけど、先生のお墨付きも出たことだし、というか搾ってあげるのがめーさんの体のためだし、あしたからもう、お乳を搾ることにします。もちろん仔ヤギたちの様子を見て、全部は搾りつくさないようにしながらね。

ありがたいことであるよのう。