去年の末に母鳥が鼬にやられた雛ですが、もうだいぶ大きくなりました。
猫にもそうそう襲われまいということで、昼間は庭に放して夜は捕まえて猫用キャリーに入れて居間に入れていたのですが、「もうよかろう」と夜もそのまま放しておくことにしました。
これだけ大きくなったら寒さも大丈夫でしょう。本人(鳥)もいろいろ考えて夜を過ごすポジションを取っているようだし。外には近くにモモがいるのでかえって安心。
とはいえ、2ヶ月以上も手元で育てたのですっかり情が移ってしまいました。「大丈夫かな?」と彼女の様子を懐中電灯を持って見に行ってしまいます。ちゃんと落ち着いて夜を過ごしている模様。
巣立っちゃったんだな。ちょっと寂しいけどな。でもそれ以上にとても嬉しいんだな。
今日はめーさん(ヤギザーネン種・4歳・♀)を鹿大の家畜病院に連れて行ったですよ。そしてそこで衝撃の事実が判明したです!
なんとめーさんの第4胃には寄生虫がいるんですと!しかも濃厚感染!!
むっちゃくちゃ腹立たしい~~~!!
「めーさんまで死んでしまったらどうしよう・・・・・どうしよう・・・・・」と半泣きになって心配していたのに、めーさんを苦しめていたのは寄生虫!この無脊椎動物めが!大事な大事なめーさんに何をするんじゃ!
寄生虫のクソヤロウ(文字通り)めが!かんぴなきまでに退治てくれようぞ。
というわけで家畜病院で寄生虫駆除薬の注射の仕方を習ってきました。他のヤギたちも駆除しないと意味が無いので、注射器とアルコール綿もいただいてきました。ありがたやありがたや。家畜病院に足を向けて眠れません。明日は早速他のヤギたちにも注射注射。
ヤギさんたちの中でめーさん(ザーネン種・3歳)も調子が悪く、こりゃどうも程度の差はあれボンボンくんと同じではないかと。
で、よくよく考えてみれば、秋に前の畑からカライモのくずを大量にいただいたのですが、それに黒班病が入っていたんですよね。去年もその前の年もいただいたときにはそんなことは無かったのに。あまりヤギたちにはあげないようにしていたんだけれど、脱走するとよくこれを食べてたよな。
ううううむ。あれだろうか?わからん。
それにしても去年は鶏に食べさせた給食の生ゴミといい、このクズカライモといい、タダでいただいたものに怪しいものが多かったです。どちらもご好意でいただいたのですが、やはり「タダほど高いものはない」ことが多いのは真理かも。
とりあえず、今夜の鹿児島地方はかなり冷えるとの予報なので、めーさんを家の中に避難させました。人間もそうですが調子が悪いときには暖めるのが基本。家畜病院の治療もそれが徹底していて、たいへん納得しました。だから寒さは怖い。
産まれたての赤ちゃんヤギとお母さん、トカラヤギのシロさんは元気ぴんぴん。それだけでも一安心。
一月も20日を過ぎて何を言っておるのかとお思いでしょうが、まさしく昨日は「盆と正月が一度に来た日」でありました。
ここに書くのもつらいのですが、昨日家に帰るとうちで唯一の雄ヤギのボンボンくんがたいへん苦しんでいます。大急ぎでヤギ師匠に鹿児島大学家畜病院のK先生を紹介していただき、電話でお話したら「それはたぶん何かの中毒です。今からすぐ連れていらっしゃい」(すでに夕方5時でした)と。いざボンボンくんを車に乗せて、一時間かかる鹿大農学部を目指そうとしたその前に、他のヤギたちの様子を見に行ったところ、なんと放牧場でオジョウから子ヤギが産まれているではありませんか!!!それはボンボンくんの種で雌の子ヤギ。
ああああああ!!!!もうすでにわたくしここで大パニック。脳みそが容量オーバー。
とりあえず、雨上がりの放牧場で深呼吸。できうる限り冷静に産まれたての子ヤギを観察。どうやらオジョウは子供の面倒をちゃんと見るお母さんのようで(ありがたい!)、いとしげに子ヤギの毛づくろいをして、ちゃんと初乳も飲ませている様子。
「よし!あんたは大丈夫だよね!!帰ってくるまでその子を頼んだよ。」
言い残して車に駆け戻り、家畜病院へ。
家畜病院ではゼミ中だったK先生とゼミの学生さん達が駆けつけてきて、ボンボンくんを診てくれます。でも、どうもかなり厳しい状況。脱水が激しくて、体温計に体温がでないほど下がってます。K先生の矢継ぎ早な指示で酸素吸入、頚動脈への解毒剤注射、そして点滴。湯たんぽと布団乾燥機で暖め。
「今夜はここでお預かりします。でもかなり厳しいです。これだけ急激に脱水がきたということはやはり何かの中毒でしょう。ときどき草の中に農薬や殺鼠剤が混じっていることがあったりするんです。」
暗然。しかし、きびきびした先生や学生さん達の処置ぶりにお任せする以外しょうがないので、そこから帰宅。(すでに7時過ぎ)
帰ってみるとオジョウと子ヤギちゃんはちゃんと小屋に入っていて、なんとも平和にお乳を飲んだり飲ませたり。
見ていると涙がこみ上げてきそうになりました。
結局、ボンボンくんは手厚い治療をしていただいたにもかかわらず、夜中に亡くなってしまいました。原因を調べるために(残されたヤギたちの安全のためにも)解剖の手続きをとってくださるとのこと。鹿大の家畜病院K先生とゼミの学生さん達には本当にお世話になりました。ありがとうございました。
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