椿屋敷のお客様

かごしま Feed

2009年7月22日 (水)

なんてこたあない

Dvc00161 鹿児島の夏はほぼ亜熱帯気候なので、スコールのような雨が降ります。そういうときは「一天にわかに掻き曇り」もくもく黒い入道雲の底に入って、昼間でもヘッドライトが必要なほど真っ暗になります。大粒の雨が落ちてきて雷が鳴り出すと「この世の終わりか?」というほど物々しい事態に。

残念ながら今日の部分日食は、悪天候のせいもあって「厚い雲の底だから暗いのか太陽が欠けているせいで暗いのか」判別がつかない状態でした。少なくともうち近辺では。

犬が遠吠えをすることも無く、鶏やヤギたちが怯え騒ぐことも無く、虫の音すら止むことが無く、なんてこたあない。

なあんだ。ものすごい豪雨の直前のほうが、犬もヤギも鶏も大騒ぎだよな。それとも皆既日食だったら違ったのかな?

2009年7月 6日 (月)

犬のしつけ方教室(無料)

Dvc00139 鹿児島市の保健所で「犬のしつけ方教室(無料)」という講座が開かれ、行ってきました鴨池まで。

朝はアンズを連れて混合ワクチンの接種とフィラリアの薬受け取り、んで午後はしつけ方教室。まさしく本日ワンワンデー。

いろいろためになるお話があったけれども、特に印象的だったのが「ドイツでは殺処分される犬がいない」ということと「鹿児島でも殺処分をなくすために、動物管理局の職員全員が犬の訓練法をマスターしている。成犬にも訓練を施して里親に引き渡すためである」ということでした。当たり前だけれど「仕事とはいえ職員さんも殺すのは嫌なんだなあ」と思わされるお言葉でした

「食べるために殺す」のはしかたないよ。だから「犬を食べる文化」というのはあり。正しい。でも、人間社会の都合でただ殺す。それはなあ。

「殺さないための努力をする」職員さんたちの志はすばらしい。

2009年6月26日 (金)

ボディガード

Dvc00141 今朝うちの近所で強盗事件が発生して、二人組の犯人のうち一人が逃げたらしい。朝の犬散歩の途中でご近所さんに聞いたのでした。もう捕まったんじゃろかい?なんにせよこんなド田舎で物騒なこっちゃい。

でも、それほど恐怖心は無いなあ。なんせ、そういうお話を朝6時半にできるご近所さんがいるんだよ、ここらあたり。みんな顔見知り。変なやつがいたら一発でわかるよ。心強いよお。

そして、犬。うちはモモ(雑種犬・8歳・♀)もアンズ(雑種犬・4ヶ月・♀)もいるもんよお。わたくしに危害を加えんとする何者かがいたとしたら、彼女たちが絶対に許すまい・・・・・・・・・と思うんだけれど・・・・・・・。

これほど心強いボディガードはいない!・・・・・・・と思うんだけれど・・・・・・

2009年6月 7日 (日)

刈った草をいただく

Dvc00100 鹿児島は一年でもっとも草が生える時期に入りました。ご近所中どこもかしこも草刈機の音、音、音です。

除草剤を使うよりはるかにましです。ご近所の犬散歩仲間の方とお話していたら「去年はお隣の空き地に除草剤を撒かれちゃって・・・・・・・草ぼうぼうのままでもいいのに・・・・・・・今年は、撒かないようにお願いするわ。」と。

除草剤だの農薬だのが劇薬だ、という認識が行き渡ってきてるんだなあ。

そのお隣では盛んに草刈中。ご主人に「その草、ヤギの餌にいただけませんか?」とお願いしたところ「こちらからお願いしたいぐらいです。」とのこと。

早速一輪車に積んでヤギたちに。まだまだある。はあああ~田舎暮らしのありがたさ。ありがたやありがたや。

2009年5月 5日 (火)

サイレージの野望

Dvc00044 近所の空き地の草を刈ってヤギたちに与え始めたわけです。元は草なのでまったくケチケチすることなくたっぷり。ヤギ大喜び、空き地の持ち主さんも大喜び、わたくしも餌代がかからず大喜び。

ありがたくもいいことであります。

実はあと、もう一歩進めて、草をカットして乳酸菌発酵させてサイレージを作りたいなあ・・・・・・・と目論んでるんであります。すごくヤギさんたちの食いつきが良くなってお乳もおいしくなるらしいです。

いわば納豆やヨーグルトみたいなもの。そりゃ栄養あるわな。鶏にも応用が利くらしいし、なんとかやってきたいな。

2009年4月29日 (水)

ボランティア

Dvc00021 「ボランティアをしなさい。さすればあなたの運は開けるであろう」と星占いに書いてあったんだけれど、あらまあ。

うちの近所にもあちこち耕作放棄地があって、そこにはいかにもヤギが好きそうなカラスムギとかクローバーやススキがわんさか生えておったのですよ。今、うち七頭もヤギさんがおるもんでうちの草だけじゃ不足気味で頭を抱えておったとですよ。

んで、常々モモと散歩中に「ああ、うまかろそうな草が、たくさん」と横目で見ていた放棄地に、草刈機を入れて刈り、一輪車で運んでヤギにあげたですよ。

ヤギ大喜び。そして町内会も大喜び。

正確にはボランティアでなく、ただただヤギの餌代が限りなくタダに近くなるからうれしくてやってるだけなのですが・・・・・・・・。ヤギにも喜ばれ、町内会には感謝され(こちらが感謝ですよ)、もっと早くにやりゃあ良かった。

2009年3月24日 (火)

士族サアの八朔

Dvc00086 鹿児島は火山灰土が多く痩せた土地が多かったため、半農半士の郷士がたくさんいて畑を耕していました。「いつもは百姓、事あれば蔵から鎧を引っ張り出して武士」というやつです。明治維新をやらかしたのはこの身分の人たちでした。

お知り合いにこの手の士族サアの子孫がいて、加世田と枕崎の境に屋敷と土地を持ってます。「筍と八朔のシーズンである」と聞いて遊びに行きました。

いやあ、ホントに士族サアのおうちでした。

有力な郷士のうちがたいがいそうであるように山の麓にあります。敷地内に清水が流れ、登れば大名竹の林、下れば田んぼ。山鍬を持って家の裏に回ると大名竹の筍がほんの少しだけ頭を出しています。抜け目無く見つけては掘り返すのですが、イノシシもこれが好物であちこち掘り返したあとがあります。竹やぶの入り口に祠があって水神サア。

下ってだだっ広い庭には何本も馬鹿でかい柑橘類の木が生えていて、無造作に八朔やらボンタンやらが落ちていて数え切れぬほど。そして庭にも祠があって内神サア。

この神様たちはそれぞれに祀るべき月があり、いまだに一族揃って(かなり高齢化してるらしいですが)祀っているのですと。

はあああ・・・・・・・。「古き良き鹿児島」ってまだあることにはあるのね。維持するのにはかなりたいへんらしいけれど。

山ほどの筍と八朔をもらって帰りました。ありがとうございました。

2009年2月12日 (木)

竹子農塾

Dvc00044 鹿児島ってのは狭い田舎のぶん、なかなか便利。ちょいとでかけるとそこらにウジャウジャうろうろひとかどの人物がいるのです。そして、一道をなした人物の見識を、膝を交えて拝聴できるという・・・・・・・。贅沢であります。

萬田正治先生は里山の提唱者で、アイガモ農法の草分け。元鹿児島大学副学長。(全国山羊サミットでもさんざんお世話になりましたが)そんなすばらしい先生のお話を、溝辺に行くだけで毎月拝聴できた上に、お話もできるという。

やっと都合をあわせつけて、行きましたよ今日は溝辺に。

ああ、それなのにそれなのに、着いたときにはお話は終わりがけ、質疑応答に入るところでした。

それでも、かなりコアでレアでディープなお話があったのだと想像ができるようなディープな問答の応酬。ううううむ。もっと早く着きたかったよ~~~。

来月も第一木曜日に開催。今度はもっと早めに行けるよう段取りするぞーーー!!

2009年2月 8日 (日)

キンカンとボンタン

Dvc00038 年上の友人が人間関係の機微について忠告してくれました。

「あんねえ、人間はねえ、キンカンをボンタンのごと言うもんじゃっからねえ、あんたも気をつけんといかんよーーー!」

つまり「人というものは噂好きで、話を転がすうちに小さな話を大きくしてしまう。針小棒大。」と言ってくれたわけです。

が、その内容もさることながら「キンカンをボンタンのごと」という薩摩的表現、これにシビレましたわーーー。

薩摩人は南国という地理条件もあって大の柑橘類好き。特にキンカンとボンタンは他の土地よりも格段に食卓に上る確率が多い、愛されている柑橘類です。そして柑橘類中最小サイズのキンカンと最大サイズのボンタン。この二つをこういう人生訓話の中の喩えとしてもってくる何とも言えない愛嬌とおおらかさ。

いいなあ~~~。

2008年12月23日 (火)

温暖の地

Nec_0031 鹿児島ってのは暖かいところで、冬の今でも草が生えています。芽がでたり、夏より速度は落ちるけれど大きくなったりすらしてます。本当にありがたいことでございますよ。

聞くところによると北の地では、雪に閉ざされて草どころか地面も見えない状態が半年とか、なんとか。信じられんよ。秋には家族総出でサイロに干草を詰め込む風景がよく紹介されるよな。あれたいへんだよなあ。

ヤギたちに食べさせる草は、今でも地面に生えています。草刈機で刈ったのをそのまま干しといて、そのつどフォークで掻き集めて一輪車に乗せて運べばO.K.

楽だよなあ。

あたしみたいなグウタラでずぼらな人間でも何とかやっていける、鹿児島は温暖で優しい土地であります。