椿屋敷のお客様

野菜 Feed

2005年7月21日 (木)

冬瓜

Nec_0089 去年も暑かったが、今年はより暑い。たまらん。暑さのせいかわたしのせいか(10中8,9わたしのせいだ)パソコンの調子が悪く、更新できなかった(言い訳である)。人間にはたまらん暑さでも、植物には最適とみえ、夏のつるものが大変な勢いで大きくなっている。冬瓜なんかも、全く世話をせず、植えっぱなしのままなのだが、ひょっとのぞいてみたら、実がごろごろついている。驚き。丸儲けの気分だ。だいたい、どこから考えても真夏の野菜なのに、「冬瓜」とはこれいかに。そういえば昔「大きな冬瓜」という中国民話を読んだことがある。なにやら貧しい働き者の夫婦が植えた冬瓜に世にも大きな実がついて、(その大きさちょっとした家なみ。大陸の話だよなあ)、貧乏夫婦がその冬瓜の中で生活し、夏は涼しいわ、食事はその冬瓜を中から齧るわ、というとんでもない話であった。どんな結末だったのかさっぱり忘れたが、「家ほどの大きさの冬瓜の中で暮らす話」というのは、いかにも心わくわくした。おいおい。豚の軟骨と冬瓜とごぼうを生姜を効かせてとろとろに煮たのは大好物である。漢方じゃ体を冷やす野菜だそうな。

2005年7月12日 (火)

ブルーベリー

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ひどい近視と乱視である。めがねやコンタクトなしで外を歩けば、あっという間に犬のウンコを踏み、ドブや肥溜めに落ちるであろう。原因はTVとマンガ。TVは最近ほとんど見なくなったが、マンガは相変わらずのフリーク。マンガか本を最低一日1冊読まずにはいられない。活字中毒気味である。誰を恨むこともできない。わたしはめがね屋のない国では(マンガと本のない国でも)生きていけないというわけだ。早寝早起き、山の中の竹薮のそば、水源地に近くて水のいい場所で、畑を耕していたとしても、所詮は文明のもとでしか暮らせない。サバンナやジャングルや砂漠や極地に身一つで放り込まれたら、まったく生きるすべを持たない。大型の肉食獣に捕食されておしまい。それどころか自分が食べるものを確保できず、あっという間に飢え死に。日本に生まれてほんっとよかった。この国の植生の復元力は、地球上でも珍しいぐらいなのだそうだ。だから例えば中国の黄土高原が紀元前には農耕と燃料確保のために赤裸になったというのに、日本の山はまだなんとか緑を(杉のモノカルチャーという危険性はあるにせよ)保っている。しかし完璧な自然林てのもなあ。そんなとこ人間は住めないしなあ。ま、無茶はせず、ぼちぼち、やまぐわで畑を耕しとこうかい。とともに、少しでも気休めでも、己の視力を改善しようとブルーベリーを植えています・・・というのはウソで、ひたすらブルーベリーを焼き込んだチーズケーキやタルトが大好きなのである。あとアンズとか、桜桃とか、スモモとか。植えてます。すべてお菓子のためです。所詮は理屈よりは食い気であります。

2005年7月 5日 (火)

ニガウリ棚

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今朝もとうもろこしがやられていた。完熟間間近で黄色くなっている実をやられてるので悔しさ倍増。連中もおいしいものをよく知っていると言うわけだ。あまり腹が立ったので、せめてのちのち卵になってくれと思い、喰い散らかされた実を地鶏に食べさせる。地鶏くんたちもおいしそうに食べている。そりゃうまかろうよ。肥やしたっぷりだもん。はあ。落ち込んでばかりもいられず、ニガウリの棚の補修。だいたいがアバウトでずぼらなので、ニガウリの苗がしょぼしょぼしてるうちは「ま、これぐらいでいいか?」と適当な大きさの添え竹をしていたのだが、6月の高温と雨で、いきなり大型化。ニガウリを植えたことのある人はご存知のように、ニガウリの苗はホントしょぼい。2ヶ月ぐらいそのしょぼいままで、いきなり爆発的に成長しだす。夏のつるものは、キュウリだろうがカボチャだろうがすいかだろうがだいたいそんなふうなのである。油断していた自分が悪い。竹やぶに去年切り捨ててあった、竹を適当に集めて(便利なことにニガウリの2mさきが竹やぶ)四苦八苦して組み立てる。じいさんが集めてた貴重な品種ものの椿(椿屋敷の元)に竹柱をくくりつけ強化。台風がなあ。今年も来るだろうなあ。

2005年7月 2日 (土)

夏野菜特集・ニガウリ

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鹿児島ではあくまで「ゴーヤ-」ではなく「ニガウリ」である。たいへんなメジャー野菜になってしまったが、十年前、大阪のお知りあいに分けて差し上げたところ、「これ何?」と気味悪がられた。(ちょっとショックだった)。もっとも鹿児島育ちの人間なら、子供のころ「体にいいんだから」と、この野菜を食べさせられて、その苦さ、えぐみに、「こげなまずかもんを、もう一生くわんど!」と心に誓った覚えがあるはず。ところがあーら不思議、大人になってビールを飲んだり焼酎を飲んだり、美容に興味が出てきたりすると、夏は「ニガウリ、ニガウリをくおごたる!」と探し回るようになるのである。子供の舌と大人の舌でこれほど評価の分かれる野菜はないであろう。ピーマン以上。この味がわからねば「お子様」と言われても仕方がない。

夏野菜御三家・ナス・キュウリ・トマト

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夏野菜の御三家、ナス・キュウリ・トマト。今やあたりまえのように一年中流通している野菜であるが、やはり自分ちの庭から採りたてで食するのは格別である。この三者とも病気が入りやすく、たわわに実らせるのはなかなか難しい。これで暮らしを立てている農家さんというのは本当にすごいと思う。特に、ナス、トマト、ジャガイモなどはナス科という同じ仲間で、この科の連作はできない。うっかりしていると、土壌に菌やウィルスが入り、立ち枯れたり、実が割れたりする。厄介なものである。

やられたー!

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今朝みたら、とうもろこしが3・4本なぎ倒されて完熟間近の実が喰われていた。やられたー!おそらくタヌキであろう。根拠は①とうもろこしの根元20-30cmでへし折られている。だから鳥ではない。②実に何者かが喰らいついて汁をすすった跡がある。③この近辺でとうもろこしを引き倒せるような力のある雑食性の獣はタヌキしかいない。どんな作物もある程度の被害は『土地神様』への貢納品、もしくは租税だと思って覚悟はしているのだが、なあ。相続税なみにとられたらいやだなあ。全額納入とか迫られるのも困る。今夜はモモと地鶏ととうもろこしを接近させておく。頼むぞモモ。不審者が来たら吠えとくれ。

2005年7月 1日 (金)

とうもろこしと枝豆

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今朝モモの散歩をしていたら、モモがいきなり人のうちの畑に突進しようとした。何事?とそちらを見たらなんと2頭のタヌキの子供が!まっこちここは山の中であることよ。おいしい畑の作物ほど狙われるはずである。んで、今年食べられまくった枝豆。その生き残りととうもろこしの今朝。枝豆はさらにポット苗を養成中。どうせ、この調子なら今年の夏も長い。秋になる前に食べることができるであろう。

すいかごろごろ

Nec_0074マイモストフェイバリッツフルーツすいかが、ここ数日の晴れのおかげでごろごろ実を付け出した。幸せ。しかし、「好事魔多し」の言葉もある。からすだの鳩だのキジなどに大切なすいかを食われてはかなわんので、午前中かけて対策を講じた。その手法とは何と!錬金術師か陰明師のごとく、すいかの上に水糸(工事現場などで使う細い弾力性のある黄色い糸)を、魔法陣(六芒星)に張るというものであった。「こりゃ、ほんとに魔法使いやないか!」しかし、効果は絶大。飛行機を見ればわかるように、空を飛ぶものは離陸するまでにどうしても助走がいる。からすも鳩もそれは一緒で、何歩か走ってから浮き上がろうとするのだが、水糸が張ってあるとそれに引っかかってしまう。よって、そういう危険なものが張ってある場所は鬼門なのである。大汗をかきながら水糸を張り、さらに念を入れて日付いりのプラスチック袋をかぶせた。完璧である。花が咲いてから35日後が食べごろ。最初のやつは7月下旬かな?

2005年6月19日 (日)

夏野菜特集・夏ダイコンとニンジン

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関係者各位の努力ってのは、どんな世界でもものすごいもんで、ダイコンとかキャベツとかニンジンとか通常なら冬とか春じゃないとできない野菜が、品種によっては夏でも普通の露地上でできるようになってます。この夏ダイコンも、辛いとかすがはいってるとか全然なくて、みずみずしくうまいです。生涯かけて、野菜の品種改良をしてる人々がいるんだよなあ。すごいよなあ。

夏野菜特集・とうもろこし

Nec_0042夏野菜三種の神器、とうもろこしでございます。おいしいですよねえ。ご老人のいうことにゃ、「むかしのとうもろこしゃ、かとしてかとして歯がたたんじ、うもなかった。」とのことですが、それから幾星霜、関係者各位の努力の成果で、スイートコーンはほんとにスイートですねえ。ものすごく肥料をくいます。堆肥をふくろごといれました