椿屋敷のお客様

昆虫 Feed

2005年10月 4日 (火)

夜の訪問客

Nec_0056_3 これはこれは―――カマキリ様、カメムシ様・・・

このような山中のボロ家にようこそお越しいただきました。なにぶん夜分のこととて、何のお構いもできませんがどうぞご容赦をお願いいたしまする・・・

まあ、カマキリ様

そのようなサッシの隅っこにおらずとも、こちらの部屋の真中においでになればよろしいではありませんか・・・え?構うな?申し訳ございません、お気楽になさってくださいませ・・・

Nec_0055_1 

ああっ!

お許しをカメムシ様!そこはパソコンのディスプレイでございます!こ、困りますっ、そこにだけはお座りにならないでくださいまし!お願いでございます!お願いでございます!

あっ、ああっ

ご、ご容赦を

そ、そこでへ、へへ屁をヒるのだけはご勘弁くださいまし―――!!!

2005年10月 1日 (土)

チャドクガ警報

Nec_0001もはや警報です。

お客様のclusterさんところのTAROくんがチャドクガの被害にあいました。小学校の校庭のサザンカだったそうです。すばやく病院に連れて行ってお薬をいただいたそうです。

学校、公園、道路などの公共施設はやばいです。80年代ぐらいに「都市緑化」が叫ばれて、この手の公共施設に「サザンカの生垣」が山ほど植えられました。「安価で丈夫で花が咲いて、しかも落ち葉が出ない」ので重宝されたのです。サザンカには何の罪もありません。ツバキ科の樹木にチャドクガはつきもので、発生が少数のうちには何の問題も無いのです。問題は「それが単一種で多量に植えられている」ことと「害虫駆除のために農薬を全体散布しなければならない」ことなのです。というのも、自然下でチャドクガが発生しても、その天敵(クモとかカマキリとか)が捕食するので数は自然に調整されます。しかし農薬を全体散布するとその天敵も絶滅させてしまいます。チャドクガのほうは恐ろしく繁殖力が強いので小数でも生き残り、翌年は天敵のいないパラダイス状態になってしまうのです。

誤解なきよう申し上げておきますが、そういった公共施設での害虫駆除に関係者の方々はたいへんな努力と知恵を絞っておられます。農薬の全体散布についても、「今いる虫を全滅させてくれ!」というのが一般の要求である以上散布しないわけにはいかないのです。結果翌年にはさらなる大発生を招き・・・という悪循環が今年の大発生の原因だと思います。Nec_0002 難しいです。

とりあえず、前に「自宅の庭の発生には、家庭用のピレスロイド系殺虫剤で充分である。」と書きましたが、付け加えます。「必ず、チャドクガの集団にピンポイントで散布すること。」です。決して他の場所には撒かないでください。翌年の大発生を招きます。あとチャドクガの死骸やサナギ、成虫も毒針を持ってます。死骸も充分気をつけながら処分したほうがいいです。万が一毒針を浴びたら即座に粘着テープ等で皮膚をたたき、毒針を除いてください。そして病院です。ほっとくと何週間も苦しみます。

以上、恐ろしい話を書きましたが、特に小さいお子さんをお持ちの方お気をつけください。

あと、clusterさんところでこれも話題になっていた「スズメバチ」ですが、鹿児島市内のど真ん中のお宅のお庭で見ました。こちらにも充分ご注意ください。

2005年9月30日 (金)

芋虫

Nec_0046正真正銘、カライモ畑から這い出てきた芋虫くんである。

浅学にしてこの種類の芋虫が何という蛾の幼虫であるかは知らない。こういうのに詳しい人は詳しいなあ。尊敬いたしますです。

と、ここからはご飯前の方はご遠慮ください。ご飯を召し上がってちゃんと消化してからごらんください)

小学校の近所に大きなカライモ畑があって、今から10月ぐらいまでに、大人の親指ほどの太さで10-14cmはあろうかという巨大芋虫が道路に這い出してきていた。もう、あまりのでかさに「通常の芋虫とは違う生物であろうか?」と一瞬錯覚するほどである。でかさもでかいが、その色と模様が・・・。赤、緑、黄色、オレンジ、茶色、黒、ありとあらゆる極彩色の模様がその巨体を彩っていた。 ホラー映画の悪夢の生き物のようである。最悪なのは何十匹も道に這い出したきゃつらを、通りすがりの車がひき殺していくことである。いくら巨大とはいえ所詮は芋虫、あえなくつぶれて緑色の体液を飛び出させた死骸が道路中に残ることになる。げええええ。

小学生の頃、その道路を通ることがイヤだった。しかし家への道はそこしかなく、芋虫の死骸をよけよけジグザグに通って帰った。

このごろ、あの巨大な芋虫を見ない。農薬の影響だろうか。あんなにイヤだったのに、みなければみないで淋しいような・・・。カライモを作ってらっしゃる方からは、ふざけるなと怒られることだけれど。文字通り丸坊主になってたもんな。

2005年9月28日 (水)

ナナフシ

Nec_0042 ナナフシである。

パプア・ニューギニアだったか(うろ覚え)、孟宗竹並みの太さで30-50cmの長さの巨大ナナフシがいるそうだ。しかも現地ではそれを蒸し焼きにして食べるそうだ。「淡白でうまい」のだと。カニみたいなものか?同じ節足動物だし。食べてみたくはあるぞ。

うち近辺のナナフシは、爪楊枝程度、せいぜい竹串である。捕まえるとぽろぽろ足が取れる。かわいそうなのでほっとく。するとときどき家の中にも出没する。

2005年9月15日 (木)

チャドクガ注意報2

鹿児島市内でチャドクガが発生しております。チャドクガは椿、山茶花、茶など、ツバキ科の木につく毛虫ですが、負けるとひどい目にあいますぞー。かなり毒性が強いので、風に乗った毛に触れるだけで体一面にいたがゆい斑点がでてきます。ツバキ科の近くに寄らんほうが無難でしょう。もし、お庭の木にこれがついていたら、家庭用殺虫剤(フマキラーだのキンチョールだの)を吹き付ければ簡単に駆除できますので、早めに撒かれることをおすすめします。ご家族に被害者がでたり、木が丸坊主になったりする前に(まじで食い尽くされます。恐ろしいです)。Nec_0002

2005年8月24日 (水)

カブトムシ

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ミニトマトの果汁を吸いにカブトムシが来ていたので、早速撮影にチャレンジ。

む・・・むずかしい―!

動くものを撮るって、むずかしい。動物とか、昆虫とかの撮影を生業にしている人を本当に尊敬する。

じつは、オクラの枝にいつもカメムシのカップルが何組も交尾をしているのであるが、カメラ(携帯だが)を向けると「ただいま交尾中」のくせに巧みにつながったまま逃げるのである。むかつくぞお!そりゃ、そんな現場を撮ろうとするアタシが野暮ですよ。でもね、「くそったれエエエ、ひとんちのオクラでいつもいつも交尾しやがってー!」とかいって、ホースをジェット水流にして水かけたりとかしてないじゃないのよ(よっぽどしてやろうかと思うけど)。カメラで撮るぐらいさしてくれやあ。というわけで、カメムシの交尾の撮影にはまだ成功していない。成功する前にシーズンが終わるんじゃ・・・。

2005年8月 9日 (火)

コガネグモ

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今の時期、朝、畑に出ようとするとそこかしこに蜘蛛が巣をはっている。カマキリと蜘蛛は畑にとって大事な益虫。「しょうがなかねえ」といいながら、決して殺すことなく蜘蛛の巣をかきわけかきわけ奥へ進む。今朝はすいか畑の近くに、大きなコガネグモが実に見事な巣を張っていた。しかも雌でこれまた大きな白い卵嚢を抱いている。加治木の蜘蛛合戦に出したいような、見事な蜘蛛であった。雄の姿はそこらあたりになかったが、どうなんだろ?というのも、カマキリと蜘蛛は交尾時に雌が雄を食べてしまうことがある種として有名だもんな。なにせこの椿屋敷農園のテーマは、「食欲と性欲は限りなく近い」である。カマキリと蜘蛛の雌にも雄にも、「そこんとこどうなのよ?」と聞いてみたくてしかたないのである。

2005年8月 6日 (土)

カミキリムシ

Nec_0120・・・昆虫のたぐいに決して慣れ親しみたくないのだが・・・。カマキリでいったように、田舎暮らしのせいで、否が応でも名前を覚えてしまう。カミキリムシはその筋(いわゆる昆虫マニアね)では、「カミキリムシ一筋!カミキリムシ命!!」というほどのファンがいる昆虫らしい。わからんでもない。つやつやと輝く外羽にいろんな模様があり、触覚がピンと伸びて、なかなか美しい虫Nec_0119 である。その上顎にハサミを持っていて、髪をもっていくとそれではさんで切るなどという芸当ももってるし。といっても「これは、ナニナニカミキリだ!」と分類などできない。幼虫はテッポウムシといって、ミカン科の木の幹に穴を開けて住み着き、木を枯らしてしまうので、要注意。5月にミカン科の木の幹に薬を塗る。うちのミカンに使う薬はそれだけ。

2005年8月 2日 (火)

モンシロチョウ

Nec_0113 まったくもって見づらいのだが、夏キャベツの上に飛んでいる白いのがモンシロチョウである。晴れてきたら、キャベツや白菜の上に何十羽も押し寄せてきた。農薬を撒いてないのできゃつらにしてみれば来放題であろう。いたしかたない。青虫が出てきたら、そのまま鶏に食べさせる。実はキャベツの葉には、何匹もカマキリが待ち伏せている。残念だが保護色の緑がキャベツとほぼ同色なのでこの写真では写らないのである。観ていると置物のように動かず、間抜けなモンシロチョウが近くに寄ってくるのを実に辛抱強く待っている。種としての習性だろうが、えらいもんだ。こちらは、モンシロチョウのベストショットを撮ろうとして5分キャベツの側に座っていただけで、蚊はくるは日は照りつけるはであっばってしまったのに。動物写真家とか昆虫写真家とかいう人種もほんとすごいよなあ。

2005年7月28日 (木)

カマキリ

Nec_0100 どこに出しても恥ずかしくない田舎の育ちで、しかも今も田舎に住んでいるので、馴れ親しみたくなくとも昆虫の類に親しんでしまう。カマキリも幼い頃からのおなじみさんである。クモと並ぶ益虫である。畑の害虫を食べてくれるから。それでなくともその独特の風貌が好きである。だいたい成虫のカマキリはその腹中にハリガネムシという黒い寄生虫を飼っている。子供の頃残酷にもカマキリを殺してしまったとき、腹の中から黒くて直径2mm長さ1mぐらいの線虫がニョロンニョロンと蠢きのたうちまわった。いやあーもうたまげた!「生涯二度とカマキリは殺すまい」と心に誓ったことである。大きなメスが交尾中のオスの頭を齧って食べている現場にも実際出くわしたことがある。うまそうであった。さらに後ほど読んだところによれば、交尾中にメスに頭を齧られたオスは、この世のものとも思われぬ快楽を味わっておるらしい。これぞ究極の選択よ。