もはや警報です。
お客様のclusterさんところのTAROくんがチャドクガの被害にあいました。小学校の校庭のサザンカだったそうです。すばやく病院に連れて行ってお薬をいただいたそうです。
学校、公園、道路などの公共施設はやばいです。80年代ぐらいに「都市緑化」が叫ばれて、この手の公共施設に「サザンカの生垣」が山ほど植えられました。「安価で丈夫で花が咲いて、しかも落ち葉が出ない」ので重宝されたのです。サザンカには何の罪もありません。ツバキ科の樹木にチャドクガはつきもので、発生が少数のうちには何の問題も無いのです。問題は「それが単一種で多量に植えられている」ことと「害虫駆除のために農薬を全体散布しなければならない」ことなのです。というのも、自然下でチャドクガが発生しても、その天敵(クモとかカマキリとか)が捕食するので数は自然に調整されます。しかし農薬を全体散布するとその天敵も絶滅させてしまいます。チャドクガのほうは恐ろしく繁殖力が強いので小数でも生き残り、翌年は天敵のいないパラダイス状態になってしまうのです。
誤解なきよう申し上げておきますが、そういった公共施設での害虫駆除に関係者の方々はたいへんな努力と知恵を絞っておられます。農薬の全体散布についても、「今いる虫を全滅させてくれ!」というのが一般の要求である以上散布しないわけにはいかないのです。結果翌年にはさらなる大発生を招き・・・という悪循環が今年の大発生の原因だと思います。
難しいです。
とりあえず、前に「自宅の庭の発生には、家庭用のピレスロイド系殺虫剤で充分である。」と書きましたが、付け加えます。「必ず、チャドクガの集団にピンポイントで散布すること。」です。決して他の場所には撒かないでください。翌年の大発生を招きます。あとチャドクガの死骸やサナギ、成虫も毒針を持ってます。死骸も充分気をつけながら処分したほうがいいです。万が一毒針を浴びたら即座に粘着テープ等で皮膚をたたき、毒針を除いてください。そして病院です。ほっとくと何週間も苦しみます。
以上、恐ろしい話を書きましたが、特に小さいお子さんをお持ちの方お気をつけください。
あと、clusterさんところでこれも話題になっていた「スズメバチ」ですが、鹿児島市内のど真ん中のお宅のお庭で見ました。こちらにも充分ご注意ください。
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