セイタカアワダチソウ
このたび施行された「外来生物法」の中で「要注意外来生物リスト」の中の「侵略的外来種ワースト100」の上位に入っております。しかし、そもそも日本に入ってきたのは「意図的導入」であったそうで・・・。やれやれなんといいましょうや。誰かがこれを観賞用にでも栽培したのでしょうか?母がこれのアレルギーなので、とにかく除草しなければなのですが・・・。白状します。全然間に合っておりません。繁殖力すごいです。
「要注意外来生物」という名誉ある称号をいただくには、この「繁殖力」がチェックポイントです。
逆に繁殖力に翳りのある、ワシントン条約で保護されているような種、たとえばジャイアントパンダ様を例にあげてみましょう。
「ジャイアントパンダ様のご一族が霧島山系の竹薮・笹薮でひっそりと繁殖しておられた!」こういう大発見があったとします。どうも誰かが飼育に困って捨てたらしいです(どういうルートで?税関はどうしたんだ?等のツッコミはさておき)。まず、誰も「駆除」とかいいだしませんね。とりあえず「保護」でしょう。調子に乗って牧園町あたりに「ジャイアントパンダ保護繁殖センター」の設立が計画されるでしょうが、もちろんワシントン条約事務局と中国政府は黙ってません。中国政府が「わが国は日本国が即刻大熊猫を返還することを要求する。」とか言ってきます。東シナ海の天然ガス田の線引きよりシビアな態度かもしれません。あるいは外交巧者の中国のこと、大熊猫の件で牽制しておいてガス田交渉を有利に運ぼうと画策するかも。そうなってたとえ日本政府が弱腰になっても、鹿児島県庁は退いてはいけません。「何の意味も無い」といわれる「県」という組織ですが、この際日本国からの独立を覚悟してでも「霧島山系のジャイアントパンダ様繁殖地」を守りましょう。なあに、本場中華人民共和国でも、大熊猫の棲息地の自然破壊が進み、そのペースたるや日本の比ではないぐらいなのです。「絶滅に瀕したジャイアントパンダに適した棲息地であり繁殖地である霧島」を盾に突っぱねとおしましょう・・・。
とね。セイタカアワダチソウと見れば根っ子から引っこ抜き、チャドクガと見ればカタキのように殺虫剤を吹き付けるわたくしですら「ジャイアントパンダ様がもし・・・。」と考えるとこのありさまですよ。
「ジャイアントパンダは害がないじゃないか。」とおっしゃるかもしれませんが、あれで食肉目、100kg-150kgもあるんですよ。ばりばり繁殖して数がうじゃうじゃいたら、きっと竹山はタケノコともども食い尽くされあっという間に全滅、飢えたパンダが里山に下りてきて、図体がでかいので人に怪我させることもあるだろうし、あっという間に害獣指定ですわ。
「要注意外来生物指定」。ま、人間のエゴ剥き出しなんですが。「生命力と繁殖力のお墨付き」と思えばある意味名誉なことでしょう。皮肉でなく。
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