椿屋敷のお客様

薬草・ハーブ Feed

2007年2月15日 (木)

ルッコラの花

Nec_0036_20 いつの間にやらルッコラに花が咲いております。

形は菜の花に似て、白と紫色が美しい風情のある花です。

今年はルッコラをどんどん作っていこうと思うので、種を採ることにしました。そのために花を咲かせたのです。

ハーブというのは要するにヨーロッパの雑草。自家播種で充分繁殖ができると聞きます。ならばやってみない手はありますまい。ルッコラはすごく芽が出やすいハーブだし。

そういえばどこかで「有機農法とは地面と気候を使った壮大なる実験である」と書いてあったな。まったくその通り。だからあらゆる経験を積み重ねてデータを取っていくことが必要。あと「種の多様性を保つためにも、より多くの自家播種が望まれる」ふむふむ。やったろうじゃないの。

そういえば牛とか豚とかの家畜も、「先進国」で「収益性が高い」と判断された種のみが増えていて、その土地その土地にあった種が絶滅の危機にあることが多いらしいです。たとえば高地には高地に適応した牛。海辺には海辺に適応した牛が世界各地で品種改良されてきたのに。アメリカナイズされた濃厚飼料で促成成長、というやり方は今後のエネルギー不足、穀物不足で不可能になってくるのは間違いが無いのです。そのとき、よりエネルギーを必要とせず育てることができる、各地に適応した種は必要不可欠のはずなんだがな。

さて、種ができたら注意して、地面に落ちる前に採取せねば。

2007年2月 7日 (水)

野生のミツバ

Nec_0016_24 うちの近辺は、タゼリとかミツバとかサンショウとかが山の中に自生しています。どれも山の中から採ってきたほうが香りがするような気がします。

ミツバとかスーパーで買うとなるとほんの少しの束が¥150とか¥200とかかなりお高いので、何も手を加えないところからわさわさ生えている様子を見ると、資本主義社会の矛盾をダイレクトに感じます。

香りはあっという間に飛んでしまうもの。野生のミツバをいくらただで収穫したとて、それを選別しパッケージに入れて都市に出荷する間に栽培種のミツバと変わらない(あるいは味が落ちる)状態になってしまうので、かける経費に比べれば損をしてしまうのです。ううううむ。

この「野生のミツバの、しかも季節限定のはかない香りを楽しむことに重点を置く」か「年がら年中金を出せばミツバが手に入る都市の便利さをとるか」。誰もが迫られている選択ではないでしょうか?

2007年2月 6日 (火)

菊の冬至芽

Nec_0017_29 玄関から築山までのアプローチに植えてある菊の花はとうに時期が終わり、盛んに芽を出してきています。冬至芽がでてくる季節なのです。

咲き誇る色とりどりの小菊に、細竹の垣根を張り巡らした菊籬(きくまがき)は、わたくしの見果てぬ夢であります。去年はなんとか株を定着させて花が咲くところまではこぎつけました。今年はぜひとも垂れ下がるほどたわわに花をつけさせて、竹垣を差しまわしたいものです。もう、今から秋が楽しみなのです。

今日は今年の秋に鹿児島は指宿で行われる予定の「全国ヤギサミット」の「準備委員会」にいってまいります。どの業界にもそれなりの団体があるものです。

2007年1月18日 (木)

エシャロット

Nec_0043_11 フレンチ野菜のエシャロットが着々と大きくなっています。

去年の春には「エシャロットとは何ぞや?」などととぼけたことを申しておりましたが、お恥ずかしい。考えを改めました。人間変われば変わるものです。

エシャロットはたいへんおいしい野菜です。「エシャロット・ソース」なるものを味見させてもらいましたが、ものすごくおいしかったです。香りがすごくいいの。葱とも玉葱とも違う繊細な香りがします。

うちのエシャロットは春に食べることができるはずです。それがとても楽しみになってきました。

2007年1月 5日 (金)

日本水仙の花

Nec_0013_30  というわけで、春一番に咲く花日本水仙もいつの間にか咲いておりました。

あたりにいい香りが立ち込めています。大好きな花なのです。

カナリー諸島が原産地で、そこからヨーロッパ→中央アジア→中国→日本と伝播してきたらしいですが・・・・・

ギリシア神話で「水鏡に映った自分の姿に惚れ込んで、飢え死ぬまで動かなかったド阿呆」ナルシストの語源ナルキッソスが死んだ後に生えてきた花だと申します。ということは紀元前のギリシアには存在しておったわけですな。群生する花なので、かの国でも石灰岩とオリーブと遺跡の大地に群生しておるのでしょうか?もしそうならたいへん美しい光景であると思います。

日本でも越前海岸や房総半島、伊豆、淡路島などで大群生を作っているらしいです。すごいな。いちめんの日本水仙。美しいだろうな。

2007年1月 2日 (火)

白千両

Nec_0001_28 白い千両が藪のなかに生えていました。

千両、万両、南天、クロガネモチ、ツルウメモドキ・・・・・

お正月を彩る実のものは数々あれど、全部赤い実です。「紅白」にできる白の千両は重宝されるのですが、いかんせん珍しい。

まーさかまさか、自分ちに生えていたとは思いませなんだ。この株は大事にしないと。

2006年12月16日 (土)

南天

Nec_0028_24 お正月は南天や千両、万両などの古来からの赤い実が大活躍するシーズンです。今年もそろそろこれらの実を用意しなければならない時期がやってきました。

古事記の昔から「赤い実」には魔除けの意味があるし、なによりかにより門松やおせちに使うと華やかでたいへん結構。

基本的には南天も千両も万両も、野生でも生える低木なのです。しかしこの三種の木の切り枝は、葉牡丹同様年末には値段が跳ね上がります。

矛盾しているのは「同じぐらいの大きさの根付きの木より枝のほうがはるかに高い」こと。南天なんか株立ちで7~8本の枝分かれした根付きの木と、切花用に切った一本の枝が同じぐらいの値になります。都市の消費者相手なので土と根のついた生きた木は邪魔なのです。切花に適切な枝を、ちょっとおしゃれにパッケージして花屋にだしたほうが利はいい。

千両も万両も事情は一緒。生きた木よりも枝のほうが3倍も4倍もいいお値段。

都市とは資本主義社会とは、そういうものなのであります。

2006年12月14日 (木)

ディル

Nec_0027_20 ディルであります。

まあ、独特で強烈な香りがいたしますね。魚にぴったりと申します。

「お試し」と思って今年の秋に始めて植えてみましたが、よく発芽してわんさか生えてきました。ほくほく。

これはディルソースやディルビネガーを作らねばなりますまい。

古代エジプトや古代イスラエルで作られて、聖書にも載ってる由緒正しき薬草らしいです。ディルとキャラウェイ、古くからの二大薬草を隣り合った畝に蒔きました。ひそかにこのゾーンを「魔法アイテムゾーン」と呼んでおります。ここだけトンネルを被せたりして怪しげ。っふっふっふ・・・・・秘密の呪文を唱えては、大きくなあれ、大きくなあれ。

消化器系の病気にいいのですと。へえええ。

2006年12月 9日 (土)

お茶・お茶・お茶

Nec_0022_24 うちには祖母が20年以上前に植えた馬鹿でかい茶の木が何本かあるのですが、その中の一本の根元から数え切れないほどたくさんの苗が生えてきてます。

落ちた実から芽が出てきたのです。

それにしてもこんなにわんさか生えてきてるのははじめてみたなあ。いつもだとここらあたりは藪になっているので種が落ちてもうまいこと苗になることができなかったのだろうけど、去年・今年とずっと定期的にヤギがきれいに草を食べてくれているので芽吹くことができたのでしょう。

2月の移植の季節になったら、あちこち移植してあげよう。隣の畑の境目に茶の木の生垣を作って、5月には新茶を摘んで、自分ちで釜煎りして、一年間のお茶を自家製茶でまかなう・・・・・・・というのが、夢なのです。

2006年12月 8日 (金)

サルノコシカケ

Nec_0021_26 サルノコシカケであります。

うちの敷地内に桑の木が一本だけあり、それにいつもサルノコシカケが生えてくるのです

桑の木そのものも誰が植えたわけでもなく、どこかの鳥がしたウンコから生えたものと思われますが、ましてやサルノコシカケなど生えてくれと頼んだわけではありません。まことに不思議です。

わたくしキノコ・コケ・菌類にまったく詳しくありません。詳しいと楽しいだろうなあ。このサルノコシカケにしたって、確か何かの薬になるんだったよね?色といい形といいなんとなく霊験あらたかそうなので、いつも気になっているのですが・・・・・「猿の腰掛」って名前もナイスじゃないですか!

いつの間にか前のやつがなくなって、代替わりしているのであります。

ううううん、やっぱキノコの勉強もしなきゃだな。