「暑さ寒さも彼岸まで」と言い伝えられておるわけですが、最近は違いますね。彼岸を過ぎてもいつまでもぬくかったりしますね。日中最高気温が10月半ばぐらいまで30℃超えたりとか。
今年はどうなんでしょ?今日なんかも30℃超えてましたな。明日は彼岸明けだというのに。しかもなんだこのムシムシ加減。体中にべっとりと大汗をかいてしまいました。
どうやら明け方までに激しい雨が降るらしいです。(この「激しい雨」ってのが今年のキーワードだったな。「ゲリラ豪雨」なんて言葉も出てきたしなあ。)
暑いのも寒いのも湿気が高いのも嫌いです。肌持ちがよく何をやっても心地いい、乾いた秋の空気が早くやってこないかな。なんだか蝿も蚊もブンブンしててまだまだ不快指数が高いぞ。
岡崎市など、日本のあちこちでゲリラ豪雨。被災された方々のご無事をお祈りいたします。
それにしても今年の雨の降り方はたいへんです。鹿児島も夏の雨量は凄いことになってます。
いつもモモ散歩のルートである裏山にはこんな看板が出てしまいました。
「あぶないからはいってはいけません!!」
実際8・6豪雨のときなんかごっそり土が流されて地形が変わっちゃった裏山。なんせ悪名高きシラス台地なもんで大雨が降ると砂糖みたいにダンダン流れてくんだわ、これが。怖いぞーーー!
仕方ないな。こんなところでガケ崩れに巻き込まれたら「行方不明一名」になってしまう。
はいりたがるモモを説得してお散歩ルートを変えました。まだ雷が鳴ってるので降るんじゃないでしょうか。
まったく今年の夏はこれで何度目でしょうか?今日の夕方もスコールと呼びたくなるような強烈な雨が降りました。一時間30mmは降ってるな。
それでもって空中がゴロゴロゴロゴロ。割れんばかりの勢いで雷が鳴ってます。
これも何度目でしょうかモモ(紀州犬雑種。7歳・♀)が、「お願いだから部屋の奥に入れて、入れてったら!早く!」とたいへんな脅えよう。はいはい。
入れてやったらそのままパソコンとキーボードが置いてあるテーブルの下に潜り込みました。そこでぶるぶる震えてます。でも尻尾はテーブルからはみ出てるんだけど。まさしく頭かくして尻尾隠さず。そこに雷が落ちるぞよ。
ほぼ頭上で雷が鳴り続け、部屋の蛍光灯がチカッ、チカッと瞬きます。ううううん、ムード満点。日本の夏の夕立でお化けがよく出るはずだわ。これこそ日常の隣に穴を開けた非日常なり。
わたくしはといえば、明かりはチカチカするしパソコンは消しちゃったしで、そのままモモとドリアンとメロンを侍らして昼寝してしまいました。また気圧が下がってるせいかこういうときはよく眠れるんだわ。しあわせ。
世界最後の日が来ても、きっとこうしてるだろうな。
「全天俄かに掻き曇り、現れたるは玉~梓ヶ怨霊~」(By南総里見八犬伝)
妖のものは暗いところが好き(ゴキブリか?)なので、昼日中に現れることはありませんが、夏の夕立前は別。黒いモクモクの入道雲の底がかかると、地表はあっという間に暗くなります。
蕩けるように熱せられた空気が生臭い風となって吹き、喧しかった虫の音がピタリと止む。そのときこそ昼の光に妨げられていた妖が、息を吹き返し蠢く瞬間なのです。
いろんな怪談で、この夕立前の何ともいえない緊張をはらんだシチューエーションを効果的に使ってますが、最近この「夕立の怪異」ってのは日本の気候があって初めて説得力があるんじゃないかと思い至りました。
だってさ、砂漠じゃ無理でしょ?ヨーロッパの夏とかも乾いてそうだしな。寒いとこももちろん無理だし、熱帯のスコールだと凄すぎてかえって怪異が出る幕ないんじゃないか?
温帯モンスーン気候の、ジメジメと湿り気のある夏に、ジメジメジトジトとした日本的な恨みをもった妖にこそぴったりの舞台設定だよなあ。
もっとも最近の鹿児島、亜熱帯といったほうがいいような夏で、今日もとんでもない暑さでした。夜11まで30℃から下がらないそうです。ちょっと空が暗くなったのですが降るまでには至らず。せめて雨降ってくれ。
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