椿屋敷のお客様

Feed

2007年5月 3日 (木)

クサイチゴ

Nec_0016 「イチゴはクリスマスのケーキに乗っているもの」になりつつある昨今ですが、本来のイチゴの旬は今から。露地植のイチゴがなるのは初夏なのです。

園芸品種のイチゴはもちろん、野生のクサイチゴやキイチゴやカジイチゴなんかもまさしく今がなりどき。ちょっとした藪の中を気をつけてみれば、そろそろ赤く色づいた実がそこかしこに。

クサイチゴは特によくみかける日本の野生イチゴの代表格。昔このイチゴの実を集めてジャムにしたことがあります。種がじゃりじゃりでしたがさすがに香りはすごくよかった。

大人になってから舶来モノの「クランベリーのジャム」(一瓶¥400なり)というのをいただいて食べましたが、やはり種がじゃりじゃりで香りがよくてそっくりでした。舶来となると値打ちがついているけれどクランベリーそのものはたぶんあちらでは野生の藪に生えているものとみた。

また、クサイチゴのジャムを作りたいなあ。今年こそなんとかやってみようか。もう少ししたらもっと実が増えるからそのときを狙って・・・・・。

2007年4月24日 (火)

ストロベリー・シーズン

Nec_0004 今年も露地植のイチゴが実る季節がやってまいりました。

うちではとよのかイチゴと優香とワイルドストロベリーを植えているのですが、今年はジャムにできそうなぐらいの収穫が見込めそうでちょっとウハウハ。ありがたいことです。あとは鳥や虫やナメにやられないよう気をつけねば。

果実のイチゴは好きですが、どうにも「イチゴフレーバー」というのが好きになれません。ほんもののイチゴとイチゴ味はまったくもって違うものだと思います。アイスクリームでもヨーグルトでも飴でも「イチゴ味」はまずい。今頃よく「季節限定」とかでお菓子が特別に「イチゴ味」になってたりするのですが、まずい。それも商売なんだろうが早く元通りに戻してくれ。特にチェリオアイス。あれは103円の値段でチョコたっぷりなのが売りなのに今どこにいってもイチゴ味のみ。「生チョコ味」は+20円だし。やめてえ!早く元のチョコ味に戻して~~。

2007年4月16日 (月)

梅の実(未熟)

Nec_0040 この間梅の花が咲いていたかと思っていたら、今年ももう青い梅の実が葉の影にできています。

日一日と大きくなっているよう。季節の移り変わりは着実です

去年の梅の実の季節には妹の里帰り出産でバタバタして、肝心の梅の実が熟しすぎ、全部地面に落っこちてしまうという失態でした。今年はちゃんと気をつけてちょうどいい加減の黄色になったら穫り入れるぞ。

8年ぐらい前に南高梅の苗を植えて、その木に実がなるようになってきてるのです。紫蘇で漬けた梅干はこれまた大好物。んで、やっぱり自分ちで漬けたのがおいしいんだよな。

梅雨が来る前にやらなきゃいけないことはたんとあります。雨どいと下水の整備、ヤギ運動場ヤギランドの建設。

やることがある日々のありがたさ。自分の体が動くことのありがたさ。夜中に一度も目が覚めずぐっすり眠ることができるありがたさ。

2007年2月16日 (金)

冬の瓜

Nec_0038_19 トウガンは「冬の瓜」と書きます。表皮に傷をつけなければ、文字通り冬の今時分ぐらいまで変わりなく持つのでつけられた名前です。

鹿児島など夏場にじゃんじゃん大きなトウガンが成るので、お仏壇に馬鹿でかいトウガンが秋冬までご鎮座ましましているおうちは多いです。

うちも、去年なったトウガン、しかも植えたわけでなく捨てた種から自然に生えてきたやつを仏壇にお供えしておりました。

1月末のある夜、肺炎になりかけて熱があった父が夜中にトイレに行こうとしてよろけ、仏壇のほうにすごい勢いで倒れかかりました。もし床の間の柱や角に頭をぶつけていたら、かなり危ない勢いでした。そこになんということでしょう!お供えしてあったトウガンがあったのです!

父の頭はトウガンにぶつかり、トウガンは真っ二つに割れましたが父の頭は無事でした。

あれか?やはり仏様にはきちんとお供えすべし、ってことか。

真っ二つに割れたトウガンには、よくよく御礼申し上げ、今年の夏もじゃんじゃん蔓を延ばして実をつけてくださるように、畑の隅のよく肥えていそうなところに置きました。

2007年2月 3日 (土)

野生の万両

Nec_0013_31 めでたいことに使われる万両。この植物は結構野生で簡単に生えてきています。

この赤い実を鳥が食べてそこらにウンコをするのでしょう。そのウンコからめでたく芽がでて、大きくなってくるというわけ。うちの畑の木の間の藪など、万両にとって都合のいい自生場所らしく、植えた覚えもない万両がいつの間にか実をつけていたりします。

万両とか千両とか、お正月近辺にはその枝がたいへん高値で取引される代物なので、山に行けばわんさか自生しているこの現実とアンバランスな気がいたします。でも、これが資本主義というものなのでしょうね。

2006年12月 6日 (水)

アキグミの実

Nec_0010_22 うち近辺にはナワシログミはやたらめったらあるのですが、アキグミは知るところでは一本しか見つけてません。木戸口を出たところにあります。

秋の実には赤いのが多いのですが、この実も赤くて丸くてなかなかキュートです。道すがらの藪に生えている木の枝を、ウォーキング中のご夫婦が折り取っていかれました。うん、ちょっと花活けのアクセントにするといい感じな控えめな赤だもんな。

ど田舎のこととて誰も小うるさい事は言いません。ちゅうかわたくし食べてしまいました。しっかり甘酸っぱいグミの味がしました。色気より食い気かよ。

2006年11月25日 (土)

ヘクソカズラの実

Nec_0034_19 ヘクソカズラの実です。

しもやけの薬であるといいます。この実をつぶすと茶色い汁が出てくるのですが、それがよく効くのです。

子供のころ、たいへんなしもやけ体質で、毎年両手ともひどいしもやけになっては崩れてました。小指とかあかぎれになって、ちょっと力を入れるとぷちっとかさぶたが切れて、にごったどろりとした血がでてきてたな。春になると何もしなくてもけろっと治るのが不思議でした。だから今でも冬は大嫌いで春が大好きです。

そういえば久しく、しもやけにならないなあ。

「しもやけになった人」ってのも見ないし。

寒さではなく洗剤でまけてあかぎれになった人はよく見ます。

冬が寒くなくなってるんだろうか?

2006年10月24日 (火)

ノイバラの実

Nec_0031_24林の中で赤くかわいいノイバラの実がなっています。

正確には”実”ではなく”偽果”というらしいです。見た目どおり歯も立たないほど固くて、齧ってもおいしくありません。(我ながらなんでもかんでも、「嗅いでみる、舐めてみる、齧ってみる」動物かよ?ったく。)

クリスマスのリースに使ってもいいようなかわいさ。にもかかわらずその薬効は利尿・下剤・あとオデキ・ニキビ・腫れ物。外見に似合わずなかなか尾籠な効き目であります。

2006年10月22日 (日)

ガマズミの実

Nec_0028_22ガマズミの実がなりました。

熟すとなんともいえないワインレッドになり、きれいです。大根や蕪の漬物の色付けに使う地方もあるそうな。さもあらん。いい色です。

利尿作用や疲労回復用のガマズミ酒を造ったりもするそうな。200~300gの果実、1.8Lのホワイトリカー、200gの氷砂糖をあわせて冷暗所で2,3ヶ月。それを漉して材料引き上げ。甘酸っぱい野生の果物の味がするので、これはおいしいかも。

そういえば今日は妙円寺参りの日。鹿児島県民なら誰もが知っている「関ヶ原における島津義弘公の活躍をしのんで行われる祭り」です。

この活躍というのが、聞くだに疲れるお話で。

知ってのとおり関ヶ原では徳川が豊臣を下しました。島津家は豊臣家にお味方しとったわけですが 、「いよいよあかん」と西軍総崩れとなったときに齢60歳を過ぎた島津義弘公がとった戦法はなんと「中央突破」。敵陣真っ只中を突き進み、総大将家康のすぐそばを突破して、そのまま関ヶ原を走り抜け、堺の港まで走っていったそうな。

いかにも薩摩武士らしい話でありましょう?

これにはまだいろいろおまけがついていまして、薩摩の国許で義弘公の危機を聞きつけた鹿児島中の郷士達が、取るものもとりあえず関ヶ原方面へ走って向かったのじゃと。その中でも出水兵児の中馬大蔵(ちゅうまんおおくら)は、そのとき畑を耕しておったのじゃが、ちょうど通りがかった関ヶ原へ走る鎧櫃持った郷士から話を聞き、そのまま鎧櫃を奪って関ヶ原へ向かったのじゃと。

敗走の兵たる島津軍は、そういう鹿児島中から駆け上った兵たちに守られて、なんとか堺の港からピストン輸送されて鹿児島に帰ってきたんじゃと。

・・・・・・なんちゅうたらよかとでしょうか。なんちゅうボッケな話でしょう。薩摩人は戦国の昔から薩摩人です。さらにボッケな話なのが、「その先人の苦労と勇気を忘れないために」えんえん400年以上も「妙円寺参り」と称して子供達が鎧兜をかぶって島津義弘公縁の伊集院町の寺に何十キロも歩いて詣でる習慣が続いている事です。義弘公の活躍を称える「妙円寺参りの歌」をエンドレスで歌いながらです。

まったくもって薩摩人のやることです。

今日はきっとたくさんの子供達が何十キロも歩いて疲れた事でしょう。未成年じゃなかったら疲労回復のガマズミ酒でも飲ませてあげたいぐらいです。

2006年10月20日 (金)

ワイルドストロベリーの実

Nec_0025_24 一般的に婦女子は「『占い、まじない、魔法』の類が大好きである」ということになっているようです。無論婦女子のご多分に漏れず、わたくしもその手のお話は好きであります。

というわけで、「幸運を呼ぶ」というワイルドストロべりーを育てておるわけですが、このたびめでたく実がなりました。ふむふむ。秋にもなるのね。

その実は普通の園芸品種のイチゴに比べると1/10以下の大きさです。が、いっちょまえにイチゴの形をしております。ふむふむ。

ここで、パクッと口に入れて味をみずにはおれんのがわたくしであります。「幸運のまじない」では食べないほうがいいらしいですが、それより食い意地のほうが勝るのであります。「おいしく食べる」ことの幸運がまず先です。ムグムグムグ・・・・・

んで、お味のほうは・・・・・・・

クサイチゴにそっくりの味です。初夏になればそこらあたりの藪一面になるあのクサイチゴです。鮮烈な甘酸っぱいイチゴの香りとじゃりじゃりする種。おいしいといえばおいしいですが・・・・・。”ワイルド”の名がつくのはだてではないのう、と思わされましたです。