椿屋敷のお客様

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2006年4月

2006年4月20日 (木)

スズメノテッポウ

Nec_0014_11「雀の鉄砲」とはまた勇ましい名前でございますな。

もっとも雀は

ちいちいぱっぱ

ちいぱっぱ♪

雀の学校の先生は

鞭をふりふり

ちいぱっぱ♪

などと学校の先生ですら鞭をふりふりするぐらいですからな。可愛らしい外見に似合わず、鉄砲ぐらい持ってるのやもしれません。野生の雀の平均寿命は2年を越さないとか。鳥類の世界も過酷な生存競争です。

植物のスズメノテッポウは、こらまたたくましい植物でして。畑にこれが入るとまず根絶は難しいです。今時分になるとひょひょひょひょ~とすごい勢いで「鉄砲」に例えられる穂を伸ばしてきます。油断してるとその穂で地面がかすんで見えなくなるほどです。イネ科なのでヤギさんたちが大好きなのが救いですわ。

2006年4月19日 (水)

白藤の花

Nec_0013_14さて、我が椿屋敷農園は

「17年前に死んだ明治男の母方の祖父が、同じく明治女の祖母にあしざまにののしられながらも畑中に椿と山野草を植えまくった」畑なのであります。

なので、思いもよらぬところから アケビ、ツルウメモドキ、ビナンカズラ、アオツヅラフジ、等々が生えてきて盛っていたりするのであります。自分も畑の手入れをしだして、もうかなり隅々まで知っているつもりなのに、またもや「オオッ」という発見が。

なんと、白藤の花が藪のど真ん中に咲いておりました。

こりゃびっくり!!

いや、情けない話なんだけれど、今の今まで藤がこんなところに、しかも白藤があるなんて思いもよりませんでしたよ。うわあああ。どうしましょ。ここは完璧に藪(というよりジャングル)になっているので、白藤の茎がどうなって根がどうなっているのかさっぱりわかりません。

えええと、どうしよう。まあ、とりあえず花の間は花を楽しむか。

白藤、信じられないぐらい、なよなよとたおやかで上品。こんな藪で。

イチゴの実

Nec_0012_11 とよのかイチゴの実がなりはじめました。

品種もののイチゴはそらあそらあ肥料を喰います。秋の木市で買った二株ですが、もー――「ゴゴイと」堆肥を入れました。一本につき半俵ほどは入れたでしょう。

甲斐あって気温が上がると同時に盛んにランナーを伸ばし始めました。よしよし。

これから実がなるので、さらにさらに肥料を入れねばなりません。鶏糞とヤギ糞堆肥が「ゴゴイと」あるので今年は肥料が不足することはありません。ありがたいことです。

2006年4月18日 (火)

移動式ヤギ運動場改良版

Nec_0011_10 ワイヤーメッシュの15cm角格子でヤギ運動場も作りました。

これが結構丈夫な上に軽くて移動もしやすくたいへん便利です。うちの畑は木がたくさん植えてあるので、その木の間を動かせる運動場がベストなのです。これであと雨避けの屋根をつければ完璧。今日はめーさん親子が畳二畳分ぐらいの草をぜ――んぶきれいにしてくれました。ほっほっほっほっほ。

移動式鶏小屋改良版

Nec_0010_11 移動式鶏小屋の改良版ができました。

ワイヤーメッシュの10cm角を直方体に組み上げて、跳ね蓋式の出入り口を取り付けただけです。

簡単にできるわりにたいへん丈夫。ワイヤーメッシュって便利だなあ!

2006年4月17日 (月)

薔薇と君子蘭

Nec_0009_11 96歳と83歳の園芸仲間から、それぞれ別々に薔薇と君子蘭をいただきました。今日はおかげさまでたいへんいい日でした。

ここ2日いいお天気が続き、絶好の春の園芸日和です。まあ、あきれるほどお元気なかたがたなので、それぞれお庭に出て手入れをされていたと。その際増えすぎた君子蘭の株の手入れや挿し芽をした薔薇の様子見をした、と。そして若輩者のことを思い出し、お声がかりくださった―――――と、こういうわけでした。まっこちまっこちありがたいことです。

年齢は全然違うのですが、庭や畑に出て植物のことをお話しだすと、お互い時の立つのを忘れてしまいます。そしてこういう方たちのお知恵というのは、お書物に書いてあるのよりはるかに身に沁みてためになることが多いのです。

タケノコにょきにょき

Nec_0007_11 裏山のタケノコがにょきにょき伸びています。

確か昨日はまだでるかでないかのタケノコだったはず・・・・・

バックにちらほら次なるタケノコの頭が見えていますが、あしたにはこれも見上げる高さに成長していることでしょう。

まことにタケノコとは凄まじい勢いで伸びていくものであります。何という生命力。

もちろん、こうなっては食べることはできませんが、この皮は粽(鹿児島の名産、あくまきです)に中華粽に弁当包みに大活躍する代物です。

つくづく「日本の里山文化」とは「身近にあるものを合理的にスマートに活用する」文化であったのであるなあ。

2006年4月16日 (日)

石竹の花

Nec_0003_13 夕間暮れに浮かぶ石竹の花です。

秋の木市で5本¥200円の苗を買ってきて植えていたのが花をつけだしました。

園芸のいいところはこういうふうにいいかげん忘れた頃に花が咲いたり実がなったりするところです。もちろんその間にちょこちょこ見ては草取りしたり水をあげたり肥料をあげたりするわけですが、「四六時中ギンギンに張り付いていなければならない」性質のものではありません。(まあ盆栽とかそういうのもあるけどね)

今日は鹿児島市吉野近辺の園芸好き御用達、「ホームセンター滝の神」の売り出し日でした。もちろんでむいて苗を購入。

  1. ピーマン3本
  2. 夏菊4種
  3. カーネーション2種
  4. 桔梗

お天気もよし早速畝を立てて植えました。ついでにいただいてきて株が増えた紫苑の株分けをして、イチゴやらブルーベリーやらにヤギ堆肥を施肥。充実した一日でありました。

ノイバラの花

Nec_0002_13ノイバラの花が咲きました。

一説によるとバラ科は「植物の中で最も進化した一族だ」そうな。こういうのを聞くたびに「それがどうした?」と仏教徒は思ってしまいますね。例えば「人類は動物の中で一番進化した一族だ」とかと同レベル。

へゴのエントリーで書きましたが、生物が発生して以来何億年、何十億年とその基本設計を変えないままに生き延び、繁栄している種というのはごまんとあるわけですよ。「いかなる環境の変化にも適応し棲息・繁殖できるデザイン」というのはかなり優れた設計ですよね。

「進化した」それの何が偉いんでしょうか?うれしいのでしょうか?ひょっとしたらそれは「進化の袋小路にはまっている」だけかもしれないじゃないですか?三葉虫や恐竜やサーベルタイガーやマンモスのように。

そげな小難しい理屈をつけてバラを誉めるより、その美しさをその香りを誉めるべきでしょう。

ノイバラ・・・・・今頃、ちょっとした日向にはそこかしこに生えていて見事な白い花をたくさんつけています。野生種らしい甘くほのかな香りが漂わせながら。

2006年4月15日 (土)

レンゲの花2

027_1 さて、鹿児島大学農学部に萬田正治教授というヤギの専門家がおられます。その方の著書「新特産シリーズ・ヤギ」というそのもののタイトルの本の中で「ヤギの好む飼料」というページがあります。

ヤギの好む野草

ヨモギ・レンゲ・ウマゴヤシ・ハギ・イタドリ・ツルマメ・タデ・アカザ・クズ・野エンドウ・スギナ・ツワブキ・二ガナ・タンポポ・メヒシバ

といった按配でレンゲなど2番目にきています。レンゲ以外のどの草もうちの畑では藪になっておりまして・・・・・。とくに今の時期スギナがわんさか。ツクシンボというとかわいいですが、それが育ってスギナになると畑が根だらけになり始末におえません。ヤギがムシャムシャ食べてくれて本当に助かってます。

ちなみに

ヤギが好む樹葉

クリ・カキ・クヌギ・カシ・シイ・ビワ・マテバシイ・アカシヤ・ケヤキ・ヤナギ・ポプラ・ブナ・ナラ・ホオノキ・ブドウ・ノイバラ・ウメ・サクラ・モモ・ナシ・カイドウ・茶・ミカン・グミ・ヤマハンノキ・ダケカンバ・アケビ・コブシ・ナンキンハゼ・イタチハギ・ハイビスカス

です。うううむ、これもうちに結構あるなあ・・・・・・。ビワなんか新芽が出るそばから丸裸にされたもんなあ。

飼料作物

クローバー・芋づる・ジャガイモ茎葉・アルファルファ・イタリアンライグラス・チモシー・オーチャードグラス・トウモロコシ

ううううむ。これも納得。今日なんか小屋にめーさん(ザーネン種・1歳・ママ)を入れようとしたら、嫌がって腹いせに通りすがりのじゃがいもの苗をひっこやしてたもんな。

うううむ、こうやって書き出すと、うちの畑は実に危ない。油断してると全部食われてしまうではないか。至急クローバーやレンゲの畑を用意しなければ。