椿屋敷のお客様

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2007年12月

2007年12月11日 (火)

うる星やつら

1211おおおおおっと!!

と~うとうこれがでてきました。

「うる星やつら」(全34巻・高橋留美子著・小学館)です。「サンデー派だ!サンデーが好きなんだ!」という人間が高橋先生を語らずにはおれますまい。それぐらいサンデーの色を、それどころかマンガ界の色を変えてしまった作品。1巻初版昭和55年(1979年)。「昭和」だってよ。

オタク男達の絶大なる人気と支持を誇り、彼らによる腐るほどの評論があります。よく言われることだけれどラムちゃんてのは母性の塊で、出てくる女たちはそれぞれが「女」というものの極端な典型で、ほとんどのタイプが出揃ってるんだもの。「女の子のカタログ」みたいなもので、そりゃ男心を鷲掴みにするよなあ。

高橋先生、さまざまなタイプの「女の子の典型」を、すばらしい筆力で簡潔に過不足なく、しかも誰にも真似できない独特のギャグとユーモアで表現なさってます。すごいよなあ。もう30年近く前の作品なのに、読んでも飽きない。色あせない。(さすがに絵は古くなったけれど)

「男」と書いたロゴ入りシャツの竜之介が好きでねえ。もちろん竜之介の親父込みで。あと海王星の雪女おユキちゃん。男では馬鹿げた金持ちの面堂終太郎。火を吐く子鬼のテンちゃん。それぞれのキャラもすばらしいですが何より高橋先生は群像劇になると俄然光ります。キャラがたくさんでてくればでてくるほどおもしろい。

昔小学館の編集さんと話す機会があり「高橋先生は女子大のときの合コンで、男のとんでもない本性を見てしまって、それ以来男性不信なのだそうだ。だから『わたしより才能か収入がある男でないとつきあわないし結婚しない』とおっしゃっている。だから高橋先生はいまだ処女である。」と聞き、「高橋先生より才能か収入がある男が、日本にいるのだろうか・・・・・・?」と、人事ながら暗澹たる気持ちになりました。

それ以来「高橋先生が結婚した」というお話は聞きませんが、どうなんでしょ?

2007年12月10日 (月)

一瞬の風になれ

1210 去年の年末からこの一年の間に、今まで「児童文学」とされてきた分野のいずれ劣らぬ傑作三作を立て続けに読むことができました。

「バッテリー」「守り人シリーズ」そしてこの「一瞬の風になれ」(全3巻・佐藤多佳子著・講談社)です。

もう「児童文学」とかのジャンル分けなんかホント無意味。一昔前のイメージは「澄んだ眼をした恐ろしく素直な少年少女が、すさんだ大人の心を解きほぐすお話」とか「戦争で苦労する話」とかそんなんばっかりだったのですが・・・・・。もう、ぜんっぜん違う。

この「一瞬の風になれ」にしたって、「子供が、大人が」と読む人を選ばない。ものすごくおもしろい。主人公の新二がすごくいいやつで、ジャンルを問わず久々にこんな素直な主人公をみました。といっても見た目は髪の毛まっきっきの陸上部員だけれど。いまどき髪の毛黄色いのに意味なんかないしなあ。

新二のお兄ちゃん健一がサッカーの天才で、親友の連がスプリントの天才。男の子が身近にこんな二人の天才を抱えてたら普通ぐれるよ。

なのに新二ったら、むちゃくちゃ素直に少しづつ少しづつ自分の心と体を鍛えていって、ついに連と100mを競えるぐらいに成長していくの。もおおおおお、その素直さったら。思わずこちらの背筋も伸びちゃうぐらい、真摯なの。でも、ストイック一本やりじゃないの。ちゃんと周りに目配りができて、人に気も使えるの。なんてったって部長になっちゃうぐらいだから。ホントいいやつだなあ、新二。

この作品が「陸上」がテーマと聞いて、ありがちな、もっとガチガチな天才くんが悩み苦しむ話かと思ってました。だって陸上だし。ぜんぜんそうじゃなかった。どちらかというと普通のセンスの持ち主の主人公が、いまどき珍しいぐらいの普通の努力で、自分の肉体に自分の望む能力をつけていく話でした。なんという、すがすがしさよ!

100mだけじゃなくて、どちらかというと「4継」と呼ばれるリレーがメインのようにでてくるんだけれど、これが個人競技の陸上の中では唯一のチームプレーなのね。んでこのリレーが読んでてものすごく興奮するんだわ。手に汗握りますよ。リレーのバトンワークの話とか。チームの人間関係がモロに走りに影響して、単純な4人の100mラップの合計よりはるかに早くなったり、遅くなったり・・・・・・・。「最強の4人」を集めたからって「最強のチーム」ができるわけじゃないんだよね。当たり前だけど。

脇のキャラもとてもよし。400m専門なのにリレーにでるため黙々と朝連をする根岸とか。強豪校のライバルで、レース前に必ずべちゃくちゃしゃべらなきゃ気が済まない高梨とか。でも、一番は三輪先生。元ヤンキーだったのが更生してなぜか陸上。でも無理して故障。母校の陸上顧問になるんだけど、この先生のいつもはのんびりしてるのにいざというときビシッと決める強さがいい。いい先生だよ~~。

いやあ、今年もいい本に次々当たり、いい年でありました(ちょっと早いけれど)。どうぞ、みなさまもこの興奮とさわやかさを味わってください。必読ですぞ。

2007年12月 9日 (日)

手土産

Nec_0037 いいもんだなあ・・・・・・。

夕べは鹿児島のブログ仲間の忘年会で、酒が飲めないわたくしはそれはそれは食べまくったのでした。寄せ鍋だったのですが自分とこの鍋だけでなく、隣の鍋も半分ぐらいは食べました。まったくもって我ながら尽きることのない食欲よ!

主催のにょろさん、菊ちゃん、麦の花さんが一緒の鍋で、いずれ劣らぬオタクな方達ばかり。自然かなりオタはいった会話が続きましたが、筋金入りのオタ同士で鍋を囲んで話す会話の楽しいこと、楽しいこと!隣の鍋はclusterさんとtotto*さんとべにこさんで、この人たちも一筋縄じゃいかない人たちだし、こんな楽しい忘年会は久しぶりだったなあ!!

しかも結構な手土産までもらっちゃいました。麦の花さんからおいしい加世田のみかん。totto*さんからハーブ塩。菊ちゃんからりんごジャムとベルバラのアンドレ印の入浴剤。まったくなんてチョイスのナイスな手土産なんだ!

これでバタバタした今年の総括も帳尻がプラスになったというものです。ありがたきかな。ありがたきかな。

2007年12月 8日 (土)

忘年会のお誘い

Nec_0036 はっと気がつけば12月、もう今年も終わりが近いのです。なんてこったい。

おそろしくばったばったした年でした。そのとどめが親の引越し。まだ家の中はむちゃくちゃです。にもかかわらず今日などは寒いので、作業もせずに毛布に包まってマンガと本読み。まあ、こういう日もあるわな。なんとか健康で年末までたどり着けたことを感謝しよう。

と、今日はネットのお知り合いの方達と忘年会。とても楽しみ。

実生活ではまったく知り合うはずのない人たちと、こうやってネット上で知り合って実際に会って話したりするようになるんだから不思議だよな。気持ちのいい人たちばかりなのでお話も楽しいんだこれが。

おなかいっぱい食べて、おしゃべりして・・・・・・ちょっと早いけれどばたついた今年を楽しく振り返ってみようかな。

2007年12月 7日 (金)

パームシリーズ

1207 伸たまき改め獣木野生の「パーム」シリーズ(現在パーム9.「蜘蛛の紋様」を連載中・新書館)であります。

「マンガを文章で説明する」というのはある意味愚かなことです。作者が文章で説明できるなら文章で表現しているからです。にもかかわらず、こうやってレビューを書いているのは、蔵書を整理していたらあふれる心が抑えきれず隔靴掻痒もいいところでも何かいわずにはおれなくなってしまったから。

とはいえ、文章ではとてもよさを説明しきれないマンガは数多く、その中でもこの「パーム」シリーズはピカイチかも。

まず主人公が説明できない。ジェームズ・ブライアンという天才児の生涯を大河ドラマでやってるんだけれど(1巻初版が1984年)、このジェームズの名前がマイケル・ネガット(これは本名)だったりジェイク(これはあだ名)だったり。マフィアの御曹司にして世界的天才児。元少年刑務所の主で、元心臓外科医の探偵カーターの助手にスカウトされて・・・・・・って、ここまででもうかなりてんこ盛りでしょ?

登場人物もみんなかなり変で、日系アメリカ人のカーターも腕力はまるでだめでしかも離人神経症なのに、やたらめったら弁が立って人妻と浮名を流すドンファン。アフリカの奥地からカーターに引き取られたアンディはあふれる芸術的才能を持ちながらまったくの野生児。しかもジェイムズを飼っていたライオン代わりに抱き枕にして寝ないと眠れないというわがまま。どうも二人の間には超自然的な絆があるらしい・・・・・・。もうこれでもか、これでもか、って設定。

でも、お話の運び方とか絵や文章はとてもオーソドックス。最初、設定を飲み込むまではたいへんだけれど、このリズムにはまると癖になってしまいます。んで、人生のかなりえぐいところまで切り込んで表現してるので、シリーズシリーズごと、ものすごく感動します。

特に「パーム3.あるはずのない海」と「パーム5.星の歴史ー殺人衝動」はものすごくよかった。読み終わった後、感動で身動きができないぐらいでした。

大河ドラマの「パームシリーズ」も、そろそろクライマックスが近いらしく、ジェイムズの出生の秘密も(衝撃!)暴露され、今はカーターの幼少期の話に入ってます。もう4半世紀近い連載になるわけだけれど、最初からラストは決まっていたらしいです。どうなるんでしょう?これは読まずにはおれません。

ごひいきは、体は小さいくせに超強気で口が悪いボンボン刑事フロイド・アダムズです。

2007年12月 6日 (木)

め組の大吾

1206 世の中には警察フェチとか自衛隊フェチとか鉄道フェチとか消防フェチの人種がいますね。例外なく男です。理解に苦しみますが、3歳の甥っ子がまだ回らぬ舌で「こうしょさぎょうしゃ」「はいぱあれすきゅう」とか一発で覚えるところをみると、男の本能に組み込まれたものなのかもしれません。

ハリウッドの映画でも何年かに一度は「消防士モノ」が作られます。でも、日本のマンガで本格的消防士モノはこの「め組の大吾」(全20巻・曽我正人著・小学館)が最初ではなかったでしょうか?

このマンガが流行った頃は(1巻初版1996年)、消防官の採用試験の倍率が一気に跳ね上がったそうな。さもあらん。このマンガ、主人公の大吾のキャラ設定とか、ストーリーの運び方とか荒っぽいところがあるのに、すごくパワーがあるんです。「次どうなるの、どうなるの?」と読ませずにはおれないパワー。次から次へととんでもない災害が起こるしね。でも、どんなに驚天動地の災害でもそれだけじゃドラマにならないのに、そこのところはうまいことキャラの私生活とか現実とかと絡ませて、飽きないようにしてくれてます。

よくあることだけれど、主人公の大吾と落合先生は「もう勝手にやってくれ」って感じでしたが、メガネ男子好きのわたくしとしましてはライバルの甘粕がよかった。ハイパーレスキュー隊長の神田も。後はなんと言っても『マザーコンピューター』の異名を持つ切れ者忍足ミキかな。作者の曽我氏、この手のタイプの女性がタイプなんじゃろ・・・・・・?というぐらい忍足司令補いきいきと描かれています。彼女が大活躍する「ヘリ墜落事故」と「千石市国際空港爆発」のあたりが一番おもしろい。

曽田氏、その後スピリッツでバレエマンガ(!!)の「昴」を描いてたんだけれど中断。「ええええ?」と思ってたら最近復活した由。慶賀の至り。

2007年12月 5日 (水)

おいしい関係

1205 「おいしい関係」(全16巻・槇村さとる著・集英社)でございます。「白のファルーカ」とどっちにするか迷ったんですがね。結局食い意地でこちらを選びました。

巨匠槇村さとるの王道。明るくて素直で頑張り屋の百恵ちゃん。亡くなったお父さんがたいへんなグルマンでありとあらゆるおいしいものを舌に叩き込まれたお嬢さん。彼女が惚れたのが何の変哲もない町の洋食屋プチ・ラパンのコンソメスープ。実はそこには3つ星シェフの織田がいたのだ!

超一流のフレンチを作る織田だが、コミュニケーションのとり方が下手で洋食屋の雇われコックにまで落ちぶれて(本人そうは思ってないらしいが)しまっていたのだ。その彼も百恵の明るさに触れていくうちに、だんだんと変わってきて・・・・・・・・。というのがメインの筋書き。

まあね、織田のひねくれ方も相当なもんだったけど、「さすが槇村さとる!」と思わせたのが、百恵を成長させる材料として出てきた女達のひねくれぶりの描写。特に加奈子さんと、ミキさん。二人とも最初「百恵に意地悪をするライバル(恋と仕事と)」としてでてくるんだけれど、槇村氏、この二人がひねくれていじけてしまった事情や背景を実に丁寧に描いてくれてます。「あああ、こんなの抱え込んじゃったら、そりゃ世の中をすねたくもなるよな」と納得。その上で二人とも百恵に救われるんだけど、そこらあたりも嫌味なくさわやかに表現してるところがさすが。

あと、織田の育ての親の強烈千代ばあとか、織田のライバル軽そうだけど実力派の高橋だとか、昔ながらの頑固料理人だけど筋は通すよ多峰さんとか、見所は多いよ。

槇村マンガに共通しているんだけれど「何もかも失って、もう何も希望がない」と一見思うような状況でも、「見方を変えればそれほど悪くない」と思わせてくれる。落ち込んだときよくこれを読むもんな。

でてくる料理がとてもおいしそうで、それだけでも一見の価値あり。

でも、これを描いたとき槇村氏本人は味覚障害だったそうな。にもかかわらずこのクオリティ。さすがプロ。

2007年12月 4日 (火)

ヤギ小屋工事継続中

Nec_0035 マンガのエントリーが続いているので、「こいつマンガばっか読んでんじゃないのか?」と思われそうですが、まあ、マンガ読む時間は増えました。だって「ああ、これもあったあれもあった」で読みだすと止まらないんだもん。

とはいえ、マンガばっかり読んでいてはお話にならないので、ヤギ小屋なんかもちゃんと作ったりしているわけです。それも二棟。ちょとログハウス風で、居心地がよさそうなお住まいになりそう。

今年の冬はかなり寒くなるそうで、今日も西高東低の冬型バリバリのお天気。ヤギさんたちは寒さに弱いので、この小屋で防寒対策して心地よくすごしてもらいたいな。

2007年12月 3日 (月)

MASTERキートンがシロアリに喰われた!!

1203_2  12032_2 ぐわああああん!!あまりのショックに目がくらみます。

ダンボールに入れて日置氏の実家の縁側に置いていた「MASTERキートン」(全18巻・浦沢直樹著・小学館)がシロアリに喰われてしまいました。

「MASTERキートン」は所蔵するマンガの中で1,2を争う好きな作品なのに。ばかばかばか!あたしのばか!

キートンさんはすごすぎ!動物学者の平賀太平さんと、イギリス貴族のパトリシアさんとの間に産まれたハーフで、オクスフォードで考古学の学位をとって、その間に学生結婚して娘が一人。なのに離婚をきっかけに軍隊に入隊。世界に冠たるSASに所属して数々の軍功を上げて「サバイバル術のマスター」と呼ばれちゃう。んでも、キートンさん本人は考古学にも奥さんにも未練たらたらで、ほんと普通のオジサンなの。このギャップが!たまらんいいの。

何でも知ってて何でもできて、体力も格闘術もすごくて、なのに普通のオジサン。いいでしょ~~~~?!

基本は1話完結なんだけど、でてくるキャラの造詣が深くて、顔を見るだけで「ああ、こんな人生歩んできたんだろうな」と想像がついちゃうような巧みな描写力。いいよお。

浦沢氏、いろんなヒット作があるけれど、一番読み応えがあって飽きない秀作はこの「MASTERキートン」です。

ああ、もう。何でこんなお気に入りをダメにしちゃうんだよ。すぐ買いに走らなくちゃ。

2007年12月 2日 (日)

帯をギュッとね!

1202 学生時代、体育会の合気道部でした(何を考えていたのやら)。柔道部と時間差で道場を使っていましたので、世にも臭い煮〆たような色の道着の耳が潰れた坊主頭の男達と道場練習のたびにすれ違ってました。柔道ってのは暗い重いダサいの極地のイメージがありましたね。このマンガが出るまでは。

「帯をギュッとね!」(全30巻・河合克敏著・小学館)です。1巻初版は1989年。

「ニュー・ウェイブ・ジュードー・コミック」の名に恥じない明るさと軽さ。でも技とか人間関係とか基本のところはとてもしっかりしていました。浜松の高校で粉河、杉、斉藤、宮崎、三溝の新入生が新しく柔道部を作って強くしていくというお約束の展開。でも、上級生がいないせいかどうか、この連中にまったくの悲壮感がなくて、とてもよかった。しかも女子マネージャーとして最初から保奈美と桜子がいて花も色気もありました。運動神経抜群の桜子なんかのちに新入生麻里ちゃんの練習相手として無理やり部員にさせられちゃってるし。

昔ながらの運動部独特の悲壮感、あれ、ホントうんざり。現実に体育会にいたのでいやというほど味わいました。何の意味もないプレッシャーだと思うけれど、日本社会のあちこちにはびこっていると思います。意味のないいじめ。派閥抗争。そんなものからまったく自由な浜名湖高校柔道部。いいよお~~~!

これで弱けりゃまた話が違うんだけれど、こいつら強いよ。全国制覇するんだもん。思えばスポーツマンガが「ど根性」一辺倒から「合理的トレーニング」に変わりだしたのがこの頃のような気がする。たぶん現実のスポーツ界も大変革があったんじゃないかな。

テクニシャン斉藤が好き。技のデパート斉藤が繰り出す柔道技の数々、思わず男友達使って実験してみたりしたなあ。あと、曉泉学園のオカマ言葉の永田とか大好き。桜子もよかった。県警の機動隊から浜高柔道部のコーチになった西久保さんもなかなか渋い。

コミックスの巻末は毎回読者からの似顔絵コンテストで、これがまたおもしろかった。本編はサンデーで読んでるので、コミックス買ったらここから読んだりしてたな。

作者の河合氏、今ヤングサンデーで「とめはね」という書道(!!)マンガを書いてます。「マイナー分野のマンガを書かせたら日本一」とどこかで読んだな。ほんとそうかも。これもおもしろい。書道なのに。