椿屋敷のお客様

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2008年1月

2008年1月31日 (木)

菜の花咲いた

Nec_0002 南国鹿児島も今冬の真っ盛り。最高気温が10℃前後だったりして、寒がりのわたくしにはたまらん日々です。

しかし、全国の天気予報を見ると、北海道など、最高気温が氷点下が普通。

なんだそりゃあ?!それじゃあ一日中氷解けないんですか?信じられん!そんなところで人間生きていけるんですか?(これ北国の方にはたいへん失礼なセリフかも。すみません。)

まったくもってわたくしが居住できる北限は鹿児島。もうこれ以上北の地に居を定めることはありますまい。故郷が鹿児島で本当によかった。

その鹿児島では大寒の寒さの中で、はや菜の花が花を咲かせています。

菜の花は大好きな花。薄暗い冬空の下でも、明るい黄色と黄緑色の葉のコントラストがなんともいえず春らしくてよし。

あ、そろそろ菜の花のおひたしや菜の花寿司を食べたくなってきたぞ。あのほろ苦くて青臭い、まさしく春の味。つぼみを集めなくちゃ。

2008年1月30日 (水)

わすれがたみの子ヤギちゃん

Nec_0001 ボンボンくんの死んだ日に産まれた子ヤギちゃん、元気にしております。

足腰もしっかりしてきて、寒空の中で元気にぴょんぴょん跳ねてます。

「産まれてきたのががうれしくてうれしくてしょうがない」って感じ。

見ているこちらまで幸せ・

2008年1月29日 (火)

劇的回復

Nec_0044 うーーーーーん。

冬の間は曇り空が多いので、写真もなんとなく薄暗いのが多いぞ。ああ、早く春にならないかな。

さて、寄生虫がいることがわかり、首筋に駆除剤を打たれためーさん(ヤギザーネン種・♀・4歳)でしたが、そらまあ劇的な回復をしました。おかげさまで。

駆除剤を打ったその日に、ドバドバッと下痢をして大量のウンコが出たかと思ったら、その翌日にはあれほどダラダラしていたウンコが、あっという間に固めのウンコに。

ウンコが固くなると腸からどんどん栄養が吸収されるらしく、かわいそうに今まで食べても食べても寄生虫に吸われていた栄養が体に回り始めすごい勢いで太り始めました。

はああーーーー!よかった!!

めーさんに注射を打つ練習を家畜病院でさせていただいたので、そのままオジョウに打ちました。彼女が何がなにやら気がつかぬうちに首筋の皮を引っ張ってチュッと注射したところ、その2,3秒後に「え?何?!蜂?蜂がいるわ!蜂があたしを刺したわ!!」ってな感じで、すごい勢いで首を振り出したのは、気の毒やらおかしいやら。これで彼女も一安心。

ほんとに家畜病院には足を向けて眠れません。ありがとうございました。

2008年1月28日 (月)

アニメ版天使な小生意気

Nec_0046 おお、そういや「天使な小生意気」アニメになってたんですね。TV東京で深夜だったそうで、9時に寝るわたくしにはとても見ることのできる時間帯ではなかったのですが・・・・・・・。評判はかなりよかったとか

こういうときインターネットってホント便利。ちゃんと無料で配信してるとこあるもんなあ。

さっそく探し出してアニメ版を見はじめました。

おもしろい!!

原作にかなり忠実に作ってあり、恵ちゃんとか美木ちゃんの声とかとてもよく合ってます。声優さんたちのお芝居もうまくてテンポを外さないし。

それにしても、こういうの、一昔前だったらビデオ屋でビデオやDVDのレンタルしなきゃならなかったのに・・・・・・・。いまやネットに繋いだパソコンがあれば自宅で好きな時間に好きなだけかかって見放題。結局「SP」も最終回までパソコンで見ちゃったもんなあ。こんなんじゃ、ビデオ屋がどんどん潰れるはずだわ。うちみたいな山の中じゃビデオ屋に借りに行くのも返しに行くのもたいへんだったから(うっかり延滞したらとんでもない延滞料金取られたし)、この便利さはとてもありがたいけれど・・・・・・・。

20年前にはこんな時代がくるとは想像もしてなかったよ。どこまで行くんだネット社会。

2008年1月27日 (日)

一石三鳥防寒対策

Nec_0045 うううううむ、ここ最近のエントリー暗いなあ!「タダより高いものはない」なんて、そんなこと言っちゃイカン!イカンよ!

「ローコスト・ローテクノロジー」が命の椿屋敷農園。費用をかけずに手間と時間をかける。めげるな。止まるな。守らなきゃならないものをたくさん抱えているんだから

と、ヤギたちに負担をかけたのはこの寒さも大きな一因。泣いてる暇があったらヤギ小屋の防寒対策。働け、働け!

というわけで、ヤギ小屋の隙間風を防ぐために木戸口から前の道路にかけて山のように降り積もっている笹や樫やモミジや羊歯やクズの枯葉を箒で掃き集めて一輪車で何台分もヤギ小屋に運び込みました。そしてヤギ小屋に被せてあるシートの中にぎゅうぎゅうと詰め込めるかぎり詰めて。

もうまったく一筋の隙間風も吹き込まなくなりました。中に入るとかなり暖かいです。理論上は枯葉の発酵熱もあるのでもっと暖かくなるはず・・・・・・。これで一鳥。

さらには枯葉なのでその中にはヤギが食べる葉も入ってます。もちろん除草剤だの農薬だのかかっている葉ではありません。毒草が無いのは確認済み。ヤギさんたちにしてみれば枯れ切った葉はそれほどおいしいものではないようですが、非常食みたいなもの。人間にとっての乾パンか?それで小屋中を包んでいるので食べ物で小屋を包んでいるようなもの。確か熊本城だったか姫路城だったか城の壁に芋茎を埋め込んで非常食にしたと申します。そんなようなもの。これで二鳥。

あとは、木戸口から道を掃き清めれば町内が綺麗になります。町内会に少しは奉仕しなくちゃね。これで三鳥。

考えたり嘆いたりしてる暇があったら、体を動かす。動く体があること。これほどありがたいことがありましょうや。

2008年1月26日 (土)

天使な小生意気

125 「探し物をやめたとき~~♪見つかることもよくある話で♪」と井上湯水も歌っていますが、まさしくその通り!

「天使な小生意気」(全20巻・西森博之著・小学館)は、とてもとても大好きなマンガなのですが、ダンボールの山の中のどこに行ったかわからず、「またブックマーケットかどっかで買わにゃなるまいか」とあきらめかけてたところだったですよ。それが、「サイコメトラー・EIJI」の下にあるのを見つけ出したときは、うれしくて飛び上がりましたです。

あ、そういやこのマンガそのものが「魔法の本を探す話」だったなあ(笑)。いかにもおまけみたいな設定だけど。この作者の西森氏って前作「今日から俺は」もそうだったけど、設定じゃないの。設定そのものはホントそこらにありそうな、まあ。平凡な設定を持ってくるんだけれど、キャラの立て方がむちゃくちゃうまいの。性格の描き分けがものすごく上手で、鋭いところをついてくるの。人間関係の基本はまず男と女。「男とは何か、女とは何か」ものすごく上手に納得のいく形で表現してくれるの。しかもギャグで。すごいよ~~~!!!

「男の子だったのに魔法で女の中の女にされてしまった」恵ちゃん。もうむちゃくちゃかわいい。これほんと。男からみても女からみてもこんなかわいいキャラそういないと思います(絵的にも)。こんなキャラを男性作家が少年誌で連載してたんだよな。世の中って変わるよな。それもなんだかんだいって決算したらいいほうに変わってるんじゃないのかな。いや、いいほうに変えていかなきゃ、だよな。と、そこまで思わせてくれるのこのマンガは。キャラ全員成長していくし。

恵をとりまくキャラがそれぞれいい。すごくいい。恵の無二の親友美木。おしとやかそうでおとなしそうな外見に反して中身はクール。そして深い洞察力。動の恵に対して静。対称的ですばらしい。

恵に惚れまくってる源造。源造のハチャメチャパワーは少年誌じゃよくあるパターンなんだけど、でもね、この源造が一筋縄じゃいかないのは「料理が得意」なのよ。恵と「弁当作り勝負」して悠々勝っちゃうぐらい。ここがね~~。西森氏のすごいとこだと思うんだけどな。

源造のライバル、「武士を目指して育てられた」小林。武芸の達人で「お内裏様みたい」と評されるほどのハンサム。でもギャグは苦手。女性の扱いもへた。初々しくてさ、いいわよお。

自称「変態」、他称も「変態」。運動神経ゼロのちびっ子だけど気はむちゃくちゃ強い「俺は濃いいオタクだ」の安田。実はわたくしの一番のお気に入りだったりします。安田のやることなすこと笑えます。本人真剣なだけに。

普通の人、藤木。もちろんこのメンバーに揉まれているうちにどんどん普通じゃなくなってきてますが(笑)。こういう普通感覚をさらりと出してくるところがこの作者のすごさなんだよなあ。

とにかくこれも読んでみてください!笑って笑って、ときどきほろりとして、いろいろ考えさせてくれる、とってもおもしろくてキュートなマンガなのですよ。

2008年1月25日 (金)

寄生虫

Nec_0043 今日はめーさん(ヤギザーネン種・4歳・♀)を鹿大の家畜病院に連れて行ったですよ。そしてそこで衝撃の事実が判明したです!

なんとめーさんの第4胃には寄生虫がいるんですと!しかも濃厚感染!!

むっちゃくちゃ腹立たしい~~~!!

「めーさんまで死んでしまったらどうしよう・・・・・どうしよう・・・・・」と半泣きになって心配していたのに、めーさんを苦しめていたのは寄生虫!この無脊椎動物めが!大事な大事なめーさんに何をするんじゃ!

寄生虫のクソヤロウ(文字通り)めが!かんぴなきまでに退治てくれようぞ。

というわけで家畜病院で寄生虫駆除薬の注射の仕方を習ってきました。他のヤギたちも駆除しないと意味が無いので、注射器とアルコール綿もいただいてきました。ありがたやありがたや。家畜病院に足を向けて眠れません。明日は早速他のヤギたちにも注射注射。

2008年1月24日 (木)

ヤカン

Nec_0042 明日の朝は西高東低の冬型で晴天、放射冷却でこの冬一番の冷え込みだということです。

そうでなくとも、今体調の悪いめーさんを夜は居間に入れているので、石油ストーブをつけています。

そしてストーブの上には必ず!ヤカン。低温で乾燥しすぎの環境はインフルエンザの温床だもん。湿り気を補給しましょう。水をたっぷり入れたヤカンをストーブの上に乗せる。このクラシックな手法が一番であります。喉が渇いたらヤカンのお湯でお茶が飲めるし

冬の夜にストーブの上でシュンシュンと音を立てるヤカン。南国鹿児島でもこの情景は風情がありまする。

でもやっぱ冬は嫌いだけど。早く春にならないかな。

2008年1月23日 (水)

タダより高いものはない

Nec_0041 ヤギさんたちの中でめーさん(ザーネン種・3歳)も調子が悪く、こりゃどうも程度の差はあれボンボンくんと同じではないかと。

で、よくよく考えてみれば、秋に前の畑からカライモのくずを大量にいただいたのですが、それに黒班病が入っていたんですよね。去年もその前の年もいただいたときにはそんなことは無かったのに。あまりヤギたちにはあげないようにしていたんだけれど、脱走するとよくこれを食べてたよな。

ううううむ。あれだろうか?わからん。

それにしても去年は鶏に食べさせた給食の生ゴミといい、このクズカライモといい、タダでいただいたものに怪しいものが多かったです。どちらもご好意でいただいたのですが、やはり「タダほど高いものはない」ことが多いのは真理かも。

とりあえず、今夜の鹿児島地方はかなり冷えるとの予報なので、めーさんを家の中に避難させました。人間もそうですが調子が悪いときには暖めるのが基本。家畜病院の治療もそれが徹底していて、たいへん納得しました。だから寒さは怖い。

産まれたての赤ちゃんヤギとお母さん、トカラヤギのシロさんは元気ぴんぴん。それだけでも一安心。

2008年1月22日 (火)

盆と正月が一度に来た日

Nec_0040 一月も20日を過ぎて何を言っておるのかとお思いでしょうが、まさしく昨日は「盆と正月が一度に来た日」でありました。

ここに書くのもつらいのですが、昨日家に帰るとうちで唯一の雄ヤギのボンボンくんがたいへん苦しんでいます。大急ぎでヤギ師匠に鹿児島大学家畜病院のK先生を紹介していただき、電話でお話したら「それはたぶん何かの中毒です。今からすぐ連れていらっしゃい」(すでに夕方5時でした)と。いざボンボンくんを車に乗せて、一時間かかる鹿大農学部を目指そうとしたその前に、他のヤギたちの様子を見に行ったところ、なんと放牧場でオジョウから子ヤギが産まれているではありませんか!!!それはボンボンくんの種で雌の子ヤギ。

ああああああ!!!!もうすでにわたくしここで大パニック。脳みそが容量オーバー。

とりあえず、雨上がりの放牧場で深呼吸。できうる限り冷静に産まれたての子ヤギを観察。どうやらオジョウは子供の面倒をちゃんと見るお母さんのようで(ありがたい!)、いとしげに子ヤギの毛づくろいをして、ちゃんと初乳も飲ませている様子。

「よし!あんたは大丈夫だよね!!帰ってくるまでその子を頼んだよ。」

言い残して車に駆け戻り、家畜病院へ。

家畜病院ではゼミ中だったK先生とゼミの学生さん達が駆けつけてきて、ボンボンくんを診てくれます。でも、どうもかなり厳しい状況。脱水が激しくて、体温計に体温がでないほど下がってます。K先生の矢継ぎ早な指示で酸素吸入、頚動脈への解毒剤注射、そして点滴。湯たんぽと布団乾燥機で暖め。

「今夜はここでお預かりします。でもかなり厳しいです。これだけ急激に脱水がきたということはやはり何かの中毒でしょう。ときどき草の中に農薬や殺鼠剤が混じっていることがあったりするんです。」

暗然。しかし、きびきびした先生や学生さん達の処置ぶりにお任せする以外しょうがないので、そこから帰宅。(すでに7時過ぎ)

帰ってみるとオジョウと子ヤギちゃんはちゃんと小屋に入っていて、なんとも平和にお乳を飲んだり飲ませたり。

見ていると涙がこみ上げてきそうになりました。

結局、ボンボンくんは手厚い治療をしていただいたにもかかわらず、夜中に亡くなってしまいました。原因を調べるために(残されたヤギたちの安全のためにも)解剖の手続きをとってくださるとのこと。鹿大の家畜病院K先生とゼミの学生さん達には本当にお世話になりました。ありがとうございました。