椿屋敷のお客様

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2008年8月

2008年8月11日 (月)

引っ越しました

Nec_0028 一昨日、昨日とオタフクとその雛たちが根拠地にしていたブタクサの陰に侵入者があったらしく、そのたび「ケーーーッ」「ピピピピピッ」と大騒ぎなのでありました。幸いにしてオタフクも雛たちも無事でしたが。

さすがに二夜連続での騒ぎに危機感を覚えたのか、今夜はとうとう根拠地を引越ししています。

勝手口のそばの外付けの水道の横。居間の明かりが届き、なによりモモの縄張りギリギリで、モモに守ってもらえる上にモモ自身からちょっかいを出される心配の無い・・・・・・・・まさにベストポジション!いい場所を見つけるもんだなあ。

雨がかからないように板を差し渡して屋根にしてやりました。今夜は落ち着いて休めますように。

2008年8月10日 (日)

鶏学校

Nec_0027 今日も今日とて一丁前の鶏となるべくオタフクかあさんのスパルタ教育が24時間体制で行われております。

地面の引っかきかた、砂浴びの仕方、虫の採りかた、食べていい餌悪い餌・・・・・・・・

2年前にはオタフク、あんたもかあさん鶏の羽から顔をのぞかせてピーピー鳴いてたのにねえ。たいしたもんだ。

だいたいかあさん鶏にちゃんと抱卵してもらった鶏でないと、卵からして抱きません。すでに卵の段階から教育は始まってるの。

かあさん鶏は抱卵しながら優しく「ククク、クククク」と話しかけてます。その姿人間の胎教と同じ。これ、ほんとだよ。たぶんこのとき「かあさん鶏の声」を仕込んでるんじゃないかなあ。「孵ってからはじめて見るものを母鳥と思い込む=インプリンティング(刷り込み)」が有名だけれど、視覚だけじゃなくて聴覚教育もかなり重要らしいです。

オタフクはうちの庭で半野生の生活をしてて、その分ヘビやらタヌキやら猫やらに狙われる可能性が高いんだけれど(ここ半月ばかりのエントリー参照。モモとわたくしが血みどろでパトロール)、教育が上手で雛を失うことが少ないです。

たとえば今日の明け方もなにかが来たらしくて、オタフクが一声「ケーーーッ!」と叫んで勝手口方面に逃げてきました。身一つです。「あんた雛はどうしたのよ?」

おりしも雨。まだ体温維持機能のない雛の体力が心配でたいへん気を揉んだのですが、空がほんのり明るくなった頃合を見計らってオタフクが「クックックックック」と呼びながらそこらを走り回り始めました。するとあちこちの草陰から「ピーピーピー」と声がして、それぞれの隠れ家から雛が飛び出してきました。まだ孵化後10日しか経ってないのに、どの雛もまったく気配を殺していたので鳴き声を聞くまでわかりませんでした。つまりオタフクかあさんの「ケーーーッ!」の叫び声で危険を察してそこら中に散らばって隠れてうずくまり、雨の中、声も立てずに耐えて待ち、「クックックックック」の声で安全と判断して声を出してかあさん鶏を呼んで走り寄る。そういうルールらしいです。

まったくたいしたもんです。命がけとはいえよくここまで仕込んだもんだ。雛はそれぞれびしょびしょで震えていましたが、かあさん鶏の羽の中に飛び込んで暖めてもらうの。かあさん鶏の羽の中は暖かくて乾いていて安全(またこれがうまいこと雛を抱え込めるようにできてるんだわ。自然の設計って凄いなあ)。

こうやって手塩にかけて育てられた雛が育つと、卵を抱いてちゃんと子育てする鶏に育つんですね。孵卵器育ちの鶏にはこれができないの。かなり複雑な様式と作法とルールを母鶏から娘鶏に伝えてるみたいなので、無理からぬことであるよのう、と納得。

2008年8月 9日 (土)

大タヌキに気合で負けた

Nec_0026 今朝の6時前雷がゴロゴロなる下、鶏たちが大騒ぎ。モモ(紀州犬雑種・7歳・♀)も「放して!放して」と大騒ぎなので、放すと一目散に鶏ランドのほうへ走ります。

「何か来たな」と思うまもなく「キャイン!キャイン!」とモモの悲鳴が。

何事?モモはイタチであれタヌキであれヘビであれ余裕で闘って追っ払うのに!そのままツッカケを履いて勝手口から飛び出して駆けつけました。

なんとモモと同じぐらいの大きさの見たこともないぐらいでっぷり太ったタヌキが、モモとがっぷり取っ組み合っていたのでした。しかもその殺気たるや!血相が変わって必殺の怒気満々。なんと言う気合。タヌキとはこれほど恐ろしい生き物だったか!!

モモ、首筋に喰らいつかれ「キャン!」と悲鳴。モモが殺される!考える間もなく引き剥がしたのですが今度はわたくしの手に喰いつかれ!

「痛ってエエエエ!」

モモが再び飛びかかり、その間にわたくしはそこらに落ちている木切れを拾い、それで殴りかかりました(最初から棒を持ってくべきだった。慌てていたので思いつかなんだ)。タヌキさすがにたまらず引き、悪鬼の形相のまま一目散に逃げていきます。

わたくしもモモも追っかける気力なく、自分たちの傷を確認。モモは鼻面と右前足に傷。わたくしは左手薬指根元に穴が。血がダラダラ流れてきます。

結局午前中は病院騒ぎで潰れました。治療をきちんとしとかないと怖いもんな。あ、おかげさまでどちらもたいしたことはなかったのですが。鶏たちも雛に至るまでみんな無事だったし。

それにしても、改めて野生の恐ろしさを思い知らされました。あのド迫力。あのとき確かにあのタヌキに気迫負けしてしまった。万物の霊長もくそも無い。やらなければやられる。なのに生き物としての気合に負けた。それがとても悔しい。

次は決して負けない。こうやって右手一本でキーボードを打ちながら誓います。迷わず角材を持って駆けつける。勝手口に常備しました。

2008年8月 8日 (金)

飛んできたカブトムシの雌

Nec_0025 うち近辺は山の中なので、セミやカブトムシ、クワガタなどという夏休み自由研究栄えがする虫がわんさかおります。

朝5時、モモの散歩で裏山に行くと、いかにもな小学生とお父さんコンビが虫取り網を持って木に張り付いてたりします。たいへんだねえ。

でも、小学生よりお父さんの目の色が変わってたり。まあ確かにこの手の派手な夏の虫たちは、大人の収集欲をも満足させる何か魔力を持ってるね。断言するけど。でも虫がいるポイントを見つけ、追い詰め方を研究、工夫するその段取りが楽しいんであって、デパートで買うことのどこに意味があるのか、さっぱりわからん。売れてるんだってねえ、デパートの昆虫売り場。わからん。

とはいえそんなえらそうなセリフも、寝転がってたらカブトムシやクワガタが家の中に飛んでくる環境に住んでるものの傲慢、といわれりゃそうかもね。別に「飛んで来い」とか呼んでるわけじゃないんだけどさ。飛んでこられてうんざりってのがホントなんだけどさ。多いんだよ今の時期。明かりにつられて飛んでくる虫。

人によっちゃこの環境、うらやましいんだろうな。

2008年8月 7日 (木)

ちょっと涼しいかも

Nec_0024 今日はちょっと涼しかった気がします。といっても30℃は越してたんだけれど。いつもみたいに「体温より高い」という感じではありませんでした。曇っていたからかな。

夜の11時になっても30℃を下らない熱さだったのに、今夜はもう27℃。明け方にはもう少し下がるかも。

これぐらいの暑さだったら辛抱できるんだけれどな。

毎年毎年、夏が暑くなってるような気がしてるのは、わたくしだけではありますまい。子供の頃の夏休み、30℃を越す日はそんなに続かなかったような気がするぞ。36℃ってすでに亜熱帯。誰もが「このまま夏がどんどん暑くなっていったらどうしよう?」と不安に思いはじめてるんじゃないかな。

2008年8月 6日 (水)

今年の梅干

Nec_0023 今年の梅干も我ながらうまくできたなあ。おかげさまで。

一日一粒の梅干。これ、ほとんど365日毎日食べてるんじゃなかろうか?大好きなんす。

白いご飯に赤く染みこむ梅酢の色。味。最高ッじゃないですか!酷暑で食欲が落ちようが、高熱で胃腸が弱ろうが、梅干と白い米の取り合わせなら食べることができるぞ。

最高の嗜好品にして滋養強壮のお薬。それが梅干。だから梅干作りはとても大切な行事なの。梅干とか味噌とか「うまくできたかどうかで吉兆を占う」と言い伝えらているとか。なんだかわかる気がする。家がバタバタしてるときとか自分の体調がよくないときとか、落ち着いてできないもんな。

今年も無事に土用干しまでできてよかった。ちゃんと三日干せたな。

2008年8月 5日 (火)

急降下

Nec_0022 36℃近い気温(体温じゃ!)の昼下がり、いきなり降りだした大粒の雨。

凄かったなあ!空が真っ暗になり、雷が鳴りまくり、モモが半狂乱になって泣き叫びました。

寒暖計をみたら29℃。いきなり6℃も温度が急降下してやんの。なにもかもが大掛かりで大げさ。夕立ってこんなに凄まじかったけか?

古老の話では、こういう夕立は三日ぐらい続くらしい。明日もあさってもこんな感じなのかな。夏らしいっちゃあ夏らしい。

2008年8月 4日 (月)

モモ、黒シマヘビと闘う

Nec_0021 帰宅してみたらモモ(紀州犬雑種・7歳・♀)が、ヘビメタのギタリストのごとく猛スピードで首を振っておりました。ぶるぶるぶるぶる。洗濯機の脱水をも思わせる高速。

なにか黒い紐みたいなものを咥えては放り投げ、また咥えて高速脱水。ぶるぶるぶるぶる。

放り投げられた黒い紐は、半分になった黒シマヘビでした。ううううん、ヘビには気の毒だけれど、うちの卵や雛を盗られたらかなわんからなあ。モモ、あんたいい仕事したよ。

ヘビは地面の振動に弱くて道路沿いからはいなくなってしまうけれど、うちは山の中で前は深い谷なので、よくヘビが上がってきます。マムシ、ヤマカガシ、シマヘビ、アオダイショウ・・・・・・・・。ヘビを見かけるたびモモは義務のように吠えかけてはヘビメタ脱水攻撃をかけます。そのあまりの高速振り回しで、ヘビは噛み付く暇もなく遠心力で千切れてお陀仏。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・・・・・。

ヘビに対して他の犬もこういう攻撃をするのでしょうか?それともモモ・オリジナル?思い出すのは日本の民話でよくある「蛇神様に奉げられた娘を助けるために活躍する○○太郎という犬の話」。きっと昔から犬はヘビと闘ってきたのね。犬ってホントすごい動物。

2008年8月 3日 (日)

夢見る椿の実

Nec_0017 「椿屋敷」を名乗るぐらいですから、うちの畑も庭も椿だらけです。種類も200種ぐらい生えていて、秋から春のシーズンには、そこここでいろんな椿が咲いています。

ありがたくも贅沢な状況なのですが、もう慣れっこになってしまっていて、どんなに派手な花が咲いていても意識していません。ましてや実なんかいつの間にかついて、いつの間にか落ちて、いつの間にか芽がでてきている、というありさま。

今の時期、敷地中の椿が実をつけていて、うっかり椿の木をかき分けると「ゴン、ゴン」とでかい実が顔に当たるんです。これ食べるわけにもいかないしなあ。椿油とか絞ったらいいんだろうけどなあ。そんな知識も道具もないし。

以前知人から「椿の実を砕いて煮た洗剤で、大島紬を洗い張りする方法」というのを習いましたが、「大島紬」持ってないし。「洗い張り」の技術もないんだなあ。欲しいなあ「大島紬」。できるようになりたいなあ「洗い張り」。こう書くだけでも、なんか優雅で贅沢だよなあ。

でも今は、椿の実をゴンゴン顔に当てながら藪払いしてんの。んで、終わったらシャワー浴びてTシャツとサンボズボンはいてスイカ食べて扇風機に当たってYouTube見ながら昼寝。その姿トド、アザラシの如し。

ファイト!あたし。

2008年8月 2日 (土)

夢見るモモ

Nec_0020 ワンコやニャンコを飼ってらっしゃるかたはご存知でしょうが、彼ら彼女らも夢を見ます。寝言をいい、いびきをかき、寝相が悪かったり、寝ぼけたりします。

この暑さでモモ(紀州犬雑種・♀・7歳)もバテ気味、彼女の涼み場所勝手口でお昼寝。

夢を見てるのでしょう、「フンフンフン・・・・・ワン!」と鳴いたり、鼻をぴくぴくさせたり、いきなり寝たまま後ろ両足で駆け足したり(全力疾走の夢か?)・・・・・・・。何とも言えずおもしろくかわいい(←飼い主バカ)。

人間と一緒で、こういう夢見の途中で邪魔して目を覚まさせちゃいけないんですって。精神的に不安定になるのですと。ワンコでも頭にも心にも、夢見て整理しなきゃならない記憶がちゃんとあるんでしょうね。

うちの2匹のニャンコたちも、これまた寝てるときはうるさい。

でも、ひょっとしてあたしも連中に「寝ててもうるさい人間だワン(ニャァ)」とか思われてるのかも。寝てるときの自分は自分じゃわかんないよね。