椿屋敷のお客様

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2008年10月

2008年10月10日 (金)

究極の女

Nec_0014 またこのシーズンがやってきました。今年もうち中庭中畑中、ジョロウグモの巣だらけ。農薬をまったく撒かないので年々その数と規模がすごくなっている模様。

一歩歩くごとに蜘蛛の巣がへばりつきます。ジョロウグモの♀は直径1m以上の大型の美しい巣を作るのでぶち当たる確率が高い。とんでもないところから巣の縦糸を引っ張ってきてるしなァ。本能とはいえたいしたもんです。これで彼女達が害虫をせっせと食べてくれるのであるからして、ちっとやそっと顔にへばりついたり巣の持ち主がツツーーッとメガネからぶら下がったりするのは、我慢せねばな。

ジョロウグモの♂は「より大きく美しい巣を作る体の大きな甲斐性ある♀」が大好きなんですと。写真でも大きな体の♀の巣にちょこんと小さな体の♂が求愛に来てますが、プロポーズに成功して愛の行為の後そのまま♀にぐるぐる巻きにされてぶら下げられ非常食にされてる♂もよく見かけます。そこにまたべつの♂が求愛に来てたりして、まったくもって究極のS女とM男の愛の形がそこらじゅうで繰り広げられております。どうかと思うがそれがこの種族の好みなのだから仕方ない。

「女郎」と呼ばれ寄ると触ると「悪女」の典型として例に出される蜘蛛ですが、どうかなあ。これって究極の理想の女の姿だと思うけどなあ。人間の男達は言葉ではジョロウグモを恐れているけれど、実はこういう女大好きなんじゃねえの?と思っている昨今。

2008年10月 9日 (木)

広島から新米

Nec_0012 広島の米農家に嫁いでいる妹から新米が届きました。

うまいんだよなあ

妹の嫁ぎ先は中国山地で、分水嶺が家の100m先にあるという文字通りのてっぺん。(かろうじて瀬戸内海側なり)

そんな山の上、水が良くないはずがない。そこらを流れる小川には天然記念物のオオサンショウウオが棲息し、蛍が飛び交っておるのであります。その水で育てたお米は天下一品。実際一等米の評価を受けておるらしいのですが・・・・・・・・

米作りは赤字なんですと。

それを聞くたび「この国の農政はどうなっておるんじゃ?」と憤慨します。民族の主食を作る農家を奴隷扱い。その一方で外国から毒米仕入れ。

どうかと思うよ。

2008年10月 8日 (水)

半月

Nec_0011 だいぶ早くなった日暮れ時、紫色の中空にぽっかり半分の月が浮かんでいました。それはもう包丁で半分に切ったような月でした。

とても涼しげな秋の月。

今年はちゃんと秋が来たようで、10月に入ってめっきり涼しくなり、もう最高気温が30℃を越すことがありません。永遠に続くかと思われたあんなに暑い夏にも終わりが来るのね。

それにしてもガソリン代が上がったことで車の交通量はかなり減ってると思います。いいことだ!やっぱりどんなお題目を唱えるよりも、ガソリン代が上がることのほうがよっぽど環境にいいな。去年までと違ってちゃんと今年の秋が早く来たのは、車の量が減って廃熱量が減ったせいじゃないかとまで素人は考えてしまうよ。事故の量も劇的に減ったらしいし、いいことたくさんじゃん!

なにせ小さい子供が3人もいるお隣さんも、2台の車のうち大きいほうを売っちゃったらしい。日本全国ではそういうご家庭は何万世帯とあるんじゃなかろうか?

そうそう。車屋だけを儲けさすことないって。

2008年10月 7日 (火)

俺は♂だ!

Nec_0008 ボンボンJr.はまだ生後10ヶ月。なのにこの立派な角!(鹿児島大学の動物病院K先生にも褒めていただきました)

まだお乳の匂いがぷんぷん。なのに女の子のおしっこの匂いを嗅いじゃ、鼻の下を伸ばして(フレーメン現象。ほんとにスケベ面になる)発情しておしっこ。力あまって飼い主のわたくしにまで発情し、なんどこの角で頭突きされおしっこをひっかけられたことか。(乳臭い♂はごめんだっての)

とにかく今はこの角で物を壊したり、頭突きしたり、おもしろいように力が発揮できるのがうれしくてしょうがないらしいです。

よくぞ♂に産まれけり!ってか。

若猫のメロンも若雄鶏たちもそうだけれど、若い♂ってのはそうなんだろうな。自分に与えられた♂としての能力を使うのが楽しくて楽しくてしょうがない。そんなカンジ。

もう少しするとこんどは過酷な♀の獲得競争が命かけて始まるのだけれど。それまでに与えられた青春、ってやつか。

人間の♂もそれは一緒だろう。基本的に自分は♀でよかったと思うけれど、その時期だけはうらやましく思います。

2008年10月 6日 (月)

金木犀の花の頃

Nec_0009 田舎の山の中のこと、そこらじゅうで金木犀の香りが漂っています。

庭先で畑でお隣で道で山で・・・・・・家の中ですらふとした弾みに漂う香り。秋の初めの香り。

「トイレの香り」に使いたくなるのもわかるけどなあ。あまりにいい香りすぎて鼻がバカになって他の匂いがわからなくなるもんなァ。もっともトイレの香りは人工的なものだから、天然の香りとは違うけれど。正直言って「トイレの金木犀の香り」は好きになれたことがありません。本物の金木犀の香りと微妙にずれた感じが気持ち悪いの。

中国じゃ桂花陳酒の香り付けどころか、枕に詰めて姫君の髪の香り付けに使ったそうな。

どう考えてもこっちのほうがロマンティック。やってみてくなるよね。

2008年10月 5日 (日)

サルナシ

Nec_0007 サカタのタネからサルナシの苗が届きました。

キウィに似た実がたくさんなるのですと。どんなのかな?来年はなるかな?

サルナシ・・・・・サルナシ・・・・・・・。宮沢賢治の小説の中で川蟹の親子が、月夜にぷかぷか流れるサルナシの実を追いかけたんじゃなかったっけ?川の水にもサルナシのいい香りが移ってとってもおいしそうだったんだよな。

蟹の親子はあれでお酒を作るとか言ってたな。うちのサルナシもうまいことなったらお酒はともかくジャムやプリザーブにはしたいなあ。とらぬ狸の皮算用。

2008年10月 4日 (土)

柚子の種とオリーブオイルの乳液

Nec_0005_2 柚子の種を焼酎に漬けて、ペクチンやオイルやビタミンCやらを浸出させた液と、オリーブオイルを1:1に混ぜた乳液を愛用しております。

わたくしの肌にはすごく合います。べたべたせず乾きすぎず、副作用もなく、なおかつ原価がかかってないので体中に使えます。

酸性なのでシャンプーの後のリンスにも使ってます。今年も柚子がもうすぐ熟すので、忘れず種を焼酎に漬けなくちゃ。

2008年10月 3日 (金)

おニューの草刈機

Nec_0004 新しい草刈機を購入いたしました。前のが壊れちゃってエンジンがかからなくなってしまったのです。

ホームセンター・ニシムタで¥15,800なり。いい買い物でありました。今の草刈機はたいへん性能が良くなっております。

なんといっても軽い!もちろんエンジンも刃の直径も一番小さいヤツを買ったんだけれど、それにしても軽い。一時間以上かけていても肩や腰に負担が来ない。これはすごいことだぞ。

にもかかわらずパワフル!高速で刃が回転して、草をなぎ倒していきます。気持ちいい~~~!!!

しかもエンジンのかかりがいい。簡単にかかる。そしてキャブレターがつまらないようにちゃんと混合ガソリンを押だす小さなポンプがついているという優れもの。もーーううれくってうれしくって、とにかくそこらじゅうの草を刈りまくりました。

はっと気がつけば燃料タンクの蓋がどこかに吹っ飛んでいて、真っ青になるというハプニングもありましたが(買ったばっかの草刈機の部品がなくなるとゲンが悪すぎ)、落ち着いて冷静に探したところ、ちゃんと一番最後らへんの草の上に落ちてました。よかったよかった!

これから、しばらく草刈機かけまくりの日々が続きます。

2008年10月 2日 (木)

1週間に千匹

Nec_0003 とうとうメロン(白黒雑種猫・推定8ヶ月・♂)が、獲った鼠を持ってきました。

だからそんなもん持ってこなくていいっちゅうの。そこは仏間だっちゅうの。そこの畳は高いんだって。その畳の上ででろでろの鼠の死体を弄ぶんじゃねえっちゅうの。

まだ被害が少ないであろう台所のフロアの上に移動させました。狩の獲物で遊ぶのが楽しくて楽しくてしょうがないらしいです。そうかそうか。ちょうど自分の力を試すのがうれしくてたまらんお年頃なんだな。

そりゃうれしいだろうよ。あんなすばしこい鼠を己の才覚と運動神経だけで捕まえることができるんだもんな。「俺って天才!俺ってグレイト!」うかれるのも仕方あるまいよ。

猫は1週間で千匹の鼠を獲った記録もあるらいです。一週間で千匹!!この世に猫ほど鼠退治に適したものはありますまい。 メロンがその猫族の名に恥じない能力の持ち主だったことに感謝。

ありがたいことです。

2008年10月 1日 (水)

山の水

Nec_0002 近くの山では台風に伴って降った雨が、さらさらと透き通った流れを作ってあふれてます。

この水の豊かさだけでも、日本っていい国だよなあ。特に鹿児島はいいぞ。

降るはしから蒸発する砂漠地帯でもなく、降るはしから凍りつくツンドラ地帯でもない。たとえドバドバッと降った雨でもそれを受け止める森がある。

ありがたくも贅沢な話であります。