椿屋敷のお客様

« 2010年4月 | メイン | 2010年6月 »

2010年5月

2010年5月29日 (土)

マムシ

100529 うちは集落の一番端で車があまり通らず、なおかつ裏山は谷底に通じているので蛇が出ます。普通にマムシも出ます。

奥の畑付近で、モモとアンズと権ちゃんの散歩をしていたら、子マムシの屍骸がありました。

子マムシがいるってことは親マムシがそこらをうろうろしてるってこと。もう、そういう季節なのね。ヘビ活性化!!

スズメバチに刺されるのも嫌ですが(次に刺されたら命が危ないわたくし)、マムシに噛まれるのもぜーーーーーったい嫌!!です。

心してかからねばなりません。特にわたくしヤギ餌用に草を払ったり集めたりしますので、マムシさんと鉢合わせする可能性高し。気をつけねば。

うっかり草むらに手を突っ込まない。草はフォークで集める。長袖長ズボン長靴軍手着用。GPS携帯を必ず身に着ける。

自分の身は自分で守れ。

2010年5月27日 (木)

消石灰

Dvc00356 今の鹿児島県で、桜島の灰の灰色でもなく、黄砂の黄色でもなく、真っ白な砂煙がもうもうと立っていたら、それは牛か豚か稀だけどヤギを飼っている農場。

「あら、ここもか!」と今まで気がつかなかった木戸口に白く消石灰が撒いてあります。車が通るたびに細かい消石灰の粉が巻き上がって、地吹雪のよう。鼻や目に入らんようにせんとな。

うちも門のところに撒いてあります。郵便屋さんとか「あら、ここもか!」と思ってるだろうな。

今の鹿児島を走っている車で、タイヤが真っ白になっている車は、牛か豚かヤギを飼っている人の車。そういう人は靴底も真っ白。

2010年5月25日 (火)

殺処分は必要なのか?

Dvc00353 ずっと疑問に思ってました。「口蹄疫にかかった家畜は殺処分」という行政措置。

変じゃねえ?!

「口蹄疫は偶蹄類の口内や蹄に沿って水泡ができるウィルス性の家畜の病気。通常症状は軽い。体力の無い子供は死ぬことがある。伝染力が強い。人間にはうつらない。口蹄疫の家畜の肉を食べても何の問題も無い。」

ですよ。これって人間の手足口病とおんなじレベルじゃねえ?「いまかかっとくと免疫できて後が大丈夫ですよ。」みたいな。家畜は動物だから、そういうちょっとした病気がはやることもあるでしょうよ。殺さなくてもほっときゃ治るもんじゃないの?

と、素人ながら思って、あちこちみてたらとんでもないサイトが。

http://koibito.iza.ne.jp/blog/entry/1579856ここです。

うわああああ!!

これがほんとなら、宮崎の現在はただの政治的虐殺じゃん!!スターリンや毛沢東やポルポトが人間にやったのと同じことを家畜にやってるってこと。

だいたいさ、「ウィルスや細菌の侵入を防ぐ」って発想がすでにおかしいでしょ?防げるはずないじゃん。っていうかもともと古来から日本の牛や豚に常在してたウィルスらしいよ。人間でも世代的に「免疫が落ちてきたな」って時期が来たら手足口病やはしかやオタフクカゼが流行るように、古来から流行ってきたらしい。

この国は「新型インフルエンザ騒動」でも懲りてないんだ。

「神国日本を穢れから守る」みたいな、過敏で滑稽すぎる防疫。できっこないのに。

「清浄国」とかってすごく不気味な発想だよ。「選民思想」とか「民族浄化」とかと根底は通じてそうだぞ。

「口蹄疫を発症したら、問答無用で周りの発症してない個体も殺処分」てのは、1900年代初めのイギリスで行われた処分。そのときも処分が追いつかずに待ってたら、最初の発症した個体が治っちゃって「なんで殺処分するの?」と農民から疑問が出たんだってよ。

農林水産省は「なんで殺処分するのか」の具体的な根拠をちゃんと示せ!!

「初動が遅かった」とか「リーダーシップがまずい」とかいろいろ言われているけれど、一番はここだ!!

2010年5月22日 (土)

他人の不幸が飯のタネかよ

Dvc00351_2 「YAHOO!ニュース」で見た話。信憑性のほどはわかりませんが。そのまま引用します。

『宮崎県「取材自粛要請することになっていた」

 それによると、宮崎市佐土原町の田ノ上地区に同日午後、「フジテレビの取材陣が、なんのコンタクトもなく、いきなり畜舎に来て取材を始めた」。

 宮崎県の対策本部によると、口蹄疫感染が分かった4月20日、同県はマスコミに家畜の移動規制区域を中心に畜産農家を直接取材しないよう求める自粛要請を始めた。規制区域内でも一般車両の消毒義務はないが、たとえ消毒したとしても、何らかのきっかけで感染する恐れが捨てきれないためだ。その代わりに、同県が映像や写真を提供している。地元マスコミでは、要請を受けて、農家への取材はしていないという。

 宮崎市佐土原町は、5月16日に感染が分かり牛を殺処分した新富町と川を挟んで隣接している。17日には、佐土原町も翌日から家畜の移動規制区域に入るとの情報が流され、県が問い合わせのあったマスコミに取材自粛要請をすることになっていた。そこに、フジテレビの取材スタッフが突然入ってきたというのだ。

 横田県議のブログによると、別の畜産農家が「消毒はしているんですか?」と聞いたところ、スタッフからは「していない」との答えが返ってきた。「消毒ポイントがどこにあるのか知らない」とも言ったという。

 これに対し、横田県議は、ブログで怒りを露わにした。

  「地区全体で口蹄疫から畜産を守ろうとしているのに、何という配慮のない行動でしょうか。農家も自治会長もカンカンに怒っておられるようです』

他の記事では「フジテレビは例の『伝説の種牛・安平』の子牛を撮るためにその農家に消毒無しで入り込んだらしい」とか、いかにもな内容がでてました。

「安平の子牛」なんて種付け料だけでも一財産で、そこの農家さんはそりゃあ大事に大事に育ててるだろうにね。

そいつらにとっちゃ、ただのネタ。「今や大流行ネタの口蹄疫騒動に花を添えて視聴者うけするいい絵撮れますよ。大衆はこんなのが大好きなんだから。農家?テレビに撮ってもらえて何の文句があるわけよ。東京のキー局の番組がこんなド田舎撮ってやってんだよ。ありがたく思えっちゅうの。」

事実だとしたら「おまえらがワクチン打たれて殺処分されちまえ!!」という傍若無人ぶり。

んで、「フジテレビ」だっちゅうのがなんとも言えず説得力があるような気がしますわ。ちゅうてフジテレビ系列なんて、もう10年以上も見てないんすけどね。「視聴率命」とか「ウケれば官軍」とか「田舎と一次産業の蔑視」とか。あと「軽薄」とか「傲慢」とかもあるな。ま、あくまで個人的なイメージっすけどね。

フジテレビが時事問題、しかも九州の農の基幹を揺るがす大事件を扱うなんて片腹痛いわ!!

お前んとこは月9とかいうて、あの気色悪いキムタクだしとけ。いつまでも。それが似合うとる。

2010年5月20日 (木)

腰が抜けた

Dvc00354 三月に三頭の子ヤギを産んで、あふれるお乳でその子たちを立派に育てている、オジョウの様子がおかしい。

熱がある。歩行が危うい。鼻水だかヨダレだかを垂らしている。

今の九州で、いや日本全国で、牛、豚、羊、ヤギ飼いが、自分ちの家畜の様子がおかしかったらまず頭に浮かぶのはこれ。

口蹄疫。

びびった。心底びびりました。大急ぎで鹿児島大学動物病院のK先生に連絡して、うちに来ていただきました。もう、鹿大の動物病院は偶蹄類を受け入れないのです。今の鹿児島、テンパってます。「かごしま黒牛」「かごしま黒豚」の種牛、種豚は今月末までに全部離島に避難します。しかも「分散避難」です。テンパってます。

なので、ただでさえマメに診てくださるK先生が、文字通り音速ですっ飛んできてくださいました。車から降りた先生のいでたちはTVで見るような真っ白なツナギと真っ白なゴム長靴、そして分厚い手術用ゴム手袋。帽子。重装備です。

先生方も、もし、口蹄疫の患畜に接したら、10日間は待機して通常業務ができなくなるそうです。それほどに口蹄疫ウィルスは感染力が強いものなのです。

先生がいらっしゃるまでに充分びびり、「もし、もし口蹄疫だったら、オジョウもめーさんもヤンママもボンボンも、産まれてきた子ヤギたちも問答無用で皆殺し。それどころか、うちの半径10kmの牛も豚もヤギも皆殺し。アーーーーッアーーーーーッどうしよう、どうしよう、もし口蹄疫だったらあ!!」とぐるぐる同じ考えが頭を走馬灯のようにめぐり、食事も喉を通っていなかったわたくし、先生のこのいでたちを見てさらにびびり、緊張でその場を動けなくなりましたですよ。

先生は慎重な手つきでオジョウの唇をめくり、ゆっくり口の中を観察し、さらには4本の脚の蹄をひっくり返していきます。わたくしもう、ドキドキで口も利けません。

黙って車から籠を取り出してこられた先生は、そこから聴診器を持ち出します。

「・・・・・・せ、せんせい」自分の声が震えてしわがれているのがわかります。

「や、やはり、あの病なのでしょうか?」

「違うから手袋を脱いだんですよ」と、笑いながら先生。見れば、重装備の手術用手袋を脱いでらっしゃいます。

「はーーーーーーッ」脱力して、腰が抜けました。緊張がどっと解け足に力が入らん。

「肺炎ですね~。ほら熱が41,5℃もある。解熱剤と抗生物質を打っておきますから、日陰で水をかけてあげて扇風機の風を当てて気化熱で体を冷やしてあげてください。」

わ、わかりました。さっそく扇風機を準備します。口蹄疫で無いなら一安心です。

「肺炎としては重いですからね。くれぐれも油断しないで。」

このごj時勢、お忙しいでしょうにわざわざ来てくださってありがとうございます。

「このご時勢だからこそ、です。」

「できるだけ初期のうちに手を打っておかないと宮崎のようなことになる。獣医師は命を助けるために生業にしているのに現在の宮崎の命を断つ仕事はやりきれないことだと思います。」

「実は、ここに来る前に家畜保健衛生所に『やばいかも』と電話を入れてきたんです。それが仕事なんで。」

おお!!やはり、シビアなり!!

「『やばくなかった』とすぐ電話を入れますよ。」とニヤリとお笑いになる先生。

もう、深々と頭を下げることしかできませんでしたよ。

ああ~よかった。ホントよかった。まだまだ油断はできないので(ちゅうか、これからだ)警戒し続けます。それにしても、苦しかった。今偶蹄類を飼っているところは、みな同じ火で炙られるような心持ですわ。

とにかく早く終わってくれ。現金なものです。ヤギを飼ってなかった10年前の流行はまったくのひとごとだったのになあ。

2010年5月19日 (水)

ドリアン大往生す

Dvc00352  ドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・雄)が、今朝4:30に大往生しました。

今勘定しなおしてみたら17歳と8ヶ月でした。猫的には90過ぎです。大往生です。

・・・・・・・・18年近く、誰よりも長く一緒にいたなあ。

楽しかったね。とっても楽しかったね。

最後までそばにいてくれて、ほんとうにありがとう。

残念だけれど、とても悲しいけれど、同じぐらいうれしくてしあわせです。

2010年5月17日 (月)

老衰するドリアン

Dvc00347 ドリアンはアメリカンショートヘアーのハーフ、16歳と8ヶ月。いいかげん猫としてはジジイですが、ここ1週間ぐらい食が細くなってだいぶ弱ってます。

・・・・・・・・しょうがないよなあ。猫としちゃ長生きのほうだもんなァ。

ここ何ヶ月か左側の鼻の穴が「ずーずー」いってたんですが、いよいよ濃が垂れっぱなしに。体全体、いろんなところにガタが来ているみたい。人間の年寄りと同じく、年を取って死が近い動物共通の臭いがします。

今は「そのとき」を待っています。最後までわたしの元にいてください。

2010年5月14日 (金)

早く治まれ口蹄疫

Dvc00350 もう、とにかく一分でも一秒でも早く、口蹄疫よ治まれ!!

宮崎の惨状を隣県として耳にするたび、腹の底からじりじりとあせりを覚えます。

今日聞いたお話では、

「牛や豚を注射で薬殺処分しとるんだけど、牛豚は賢いから、飼い主に『助けてくれ』と啼くんだと。飼い主はもう、涙もでらん、と。ノイローゼになる、と。立ち直れん、と。」

・・・・・・・・・耳を覆うよ!!たまらん・・・・・・そんなのたまらん!!

ついに最高級の種牛六頭が、国の許可を得て移動しました。

そういう立派な血筋ならいいけどさ。でも、血筋はアレでもみんなうちのはかわいいんだよ。どこの飼い主さんもそうだと思います。

宮崎の疫病がとにかく速く治まりますように。そして、なにより鹿児島に絶対入ってきませんように。県境では24時間体制で畜産車両を消毒しているとの事。そのお役目の方たちは大変でしょうが、よろしくお願いします。ほんとうによろしくお願いします。

2010年5月11日 (火)

年に一度のおつとめの日

100511 今日はワンコたちの、年に一度のおつとめの日。狂犬病の予防接種が近くのお宮さんであるのです。

いつも散歩で見かける、あちらのワンコこちらのワンコが、10:25から10:45の間お宮さんに集まってきて、次々と注射を受けていきます

うちのモモとアンズ、それから一緒に散歩してるご近所のゴンタ、三頭を引き連れていざ注射。

飼い主が言うのもなんですが、三頭ともごくおとなしくおりこうさんなので、あっという間に「ちくッ、ちくッ、ちくッ」と注射は終わり。あっけないほどです。これで今年のおつとめはおしまい。一頭につき¥3000なり。

済票をもらって、首輪につけてやって、さあ、これで安心だ。

2010年5月10日 (月)

森林組合にお願い

100510 うちから一時間ほどの山の中に、母方の祖父が買ったヒノキの山があります。水がとてもきれいなところで、持ち山の中に小川があってとてもいいところです。

しかし、どうしても手が回らず、伐採ができずにヒノキが混みこみになっていました。これではいかん。ヒノキがダメになるし地盤が弱くなってしまう。

おかげさまで、最近山の間伐に補助金が出るようになりましたので、森林組合にお願いすることにしました。今日、組合の方と山に登って境界線を確認して目印のおリボンをつけてきました。

五月か六月には間伐が入るそうです。間伐の手間賃と運び賃は間伐材のお値段で相殺されます。おおおお、いいシステムじゃのう。

気になって気になってしょうがなかったんです。だって、もう50年ものにもなろうとするヒノキの木だよ。大事にしたいじゃん。

それが一つ片付いて、安心しました。今後は五年ごとに、手を入れてくれるそうです。ますます、安心。