椿屋敷のお客様

かごしま Feed

2010年11月 8日 (月)

自然薬草の森

101108 姶良市の「県民の森」の中、「自然薬草の森」に行ってきました。「森の宝・薬草講座」がそこであったのです。

いやあ、「県民の森は広い」とは聞いてましたが、「自然薬草の森」が、こんなに遠いとは思いませなんだ。通常の県民の森の入り口から10kmぐらいあったよ。

「県民の森」とは言っても所詮は山の中に道だけが作ってあるだけなので、途中人っ子一人いない秋の山の中で迷い迷い運転するのは、はなはだ心細かったです。「県民の税金を使って、なんでこんなだだっ広いもんを作ったんじゃ?見合うだけの利用者がいるのかよ?」

と、ゴーストタウンと化しているコテージ管理棟とかロッジ群とか横目で見ながら走り続けました。夜とかなんか凄そう・・・・・・・

県民の森の設立を見たら昭和59年。やっぱね。バブル前じゃん。いかにも「公共工事のための公共工事」じゃんね。発想が成金オヤジ。

いや、「薬草自然の森」はおもしろかったっす。でも、わたくし的には「県民の森」はこの一画だけでいいっす。ここだけは溝辺からのアクセスもいいし。

2010年10月24日 (日)

様変わりするボランティア

101024 11年前、大阪から帰ってきた当初、かごしまでボランティアといえば「ウォーターフロントフェスティバルのお手伝い」でした。今はドルフィンポートやらができている水族館前の埋立地で、花火ばんばん、内外から企業出店募りまくりの盛大なるお祭りを運営するお手伝い、とやらでした。すでに「ウォーターフロント」ってとこが、バブルの名残プンプンしてますね。

時代変わっていまや鹿児島のボランティアといえば、「森林ボランティア」らしいっす。とにかく「山の下刈り・間伐などの手入れをする」活動っす。なんか、もう10年前とは180度方向が違いますね

かくいうわたくしも、「ただで刈払い機、チェンソーの講習が受けられる」というのにひかれて月一回の森林ボランティア講習に行ってるっす。我ながらなんちゅう現金な。

林業作業用のヘルメットも支給されました。(ラッキー)

そして昨日支給されたのがこれ。「九州・野山の花」(片野田逸郎著・南方新社)¥3900。(超ラッキー!!)

この本欲しかったんだよう!!(ありがとう「かごしま緑の基金」)

著者の片野田先生の講義と野外実習つき。むちゃくちゃおもしろかった。今までの講習の中でぴか一。そうそう、この講義が受けたくてはじめたことなのじゃ。(「ボランティア」ちゅう言葉の響きは嫌いなんだけど)

来月は「森の宝・薬草講習」この講義も必聴。這ってでもいく。

2010年8月22日 (日)

刈払い機・チェンソー講習

Dvc00002 刈払い機(草刈機)は、毎週、毎日のように使っている機械ですが、正式に習ったわけではありません。「怪我をしないよう、ちゃんと習っとこう。」と思い、県の無料講習を受けています。

「使用法」「安全対策」のみならず「分解整備の仕方」まで習えます。よしよし。「県民の森」くんだりまで休みを取ってやってきた甲斐があるというものです。

とはいえ「完璧にタダ」な話がそうそうあるわけは無く(自費で習うと2万円ぐらいかかる)、「森林インストラクター」というボランティア養成講座の中に組み込まれている講習なのです。講座を受け終わったら「みどりの日」だの「森林の日」だのにお手伝いにいかなきゃならん、らしい。

この養成講座は一月に一回、一年間受け続けなければならない講座です。「刈払い機講習」「チェンソー講習」「薬草講習」「救命講習」などなど、役にたちそうな講習がいろいろ組み込まれています。これがタダで受けられる、ありがたいことでございますよ。

(ただなあ、「ネイチャーゲーム」とかやらされるのには閉口しました。あれ、嫌いなんだよなあ。改めて受けてみてますます嫌いになりました。嘘くせえ上に偽善的。)

2010年8月20日 (金)

大好き鹿児島

Dvc00399 鹿児島が大好きなんであります。

今、日本全国で問題になっている「不在の100歳以上高齢者」。鹿児島県内の100歳以上は、すべて所在が確認されたそうな。

地域社会が残っておるんですな。

ま、共同体にはいいことも悪いこともあるけれど、「ないよりはあったほうがいい」と思ってますので。ここも、鹿児島の好きなところですわ。

口蹄疫盛んなりしとき、宮崎との県境が封鎖されて、24時間の消毒態勢になったとき。県境に住んでらっしゃる人たちはかなり不便だったと思うけれど、粛々と消毒に協力されてました。

消毒は「消毒マットの上を車が通るだけ」と「車にも人間にも消毒剤を噴射する」2パターンがあったらしいけれど。めんどくさい「噴射パターン」を受ける義務があったのは畜産関係車両だけだったのに、一般の人たちやビジネスマンもほとんどが自主的に消毒剤の噴射を受けて県境を通過していたらしい。

こんな、時間もかかってめんどくさいこと、せこせこ忙しい大都市圏のドライバーが、受けることを納得するとは思えないです。

畜産王国で、どんな産業も畜産に繋がっている鹿児島だからとはいえ、こういう降って湧いた義務をさしたる不平不満も無くクリアーできるおおらかさやのんびりさ。

大好きだなあ、鹿児島。

2010年4月11日 (日)

廃品回収

100411 部落の(鹿児島ではこの言葉に差別的な意味はありません)あいご会(子ども会の補佐的役割)役員になりましたので、今日はさっそく廃品回収のお手伝いでした。年に二回、あいご会名義の廃品回収デーがあるのです。

今までご縁が無かったので気がつかなかったんですが、日曜の朝八時前から、おのおののご家庭より新聞紙の束と一升瓶が木戸口に並べられております。それを回収して回るのがあいご会役員の使命なんでございます。

うーーーーん、結構うちの町内って、協力的なご家庭が多かったんだなあ。いいことだよ。やっぱり鹿児島市内とはいえ、かなりの山の中で、昔ながらの共同体が残っちょるんですな。

回収した廃品類を集めて整理するのが昔からのお宮さんである、というのがまたなんとも言えず村落的。この小さな祠が、やはりこの部落の中心であるのね。あらゆる意味で。

小学生が何人も来ていて、親御さんたちと一生懸命廃品の整理をしてました。えらいのう~~。

2010年3月31日 (水)

町内会の放出品

100331 町内会の班ごとの婦人会が無くなりましたので、これまで綿々と30年間町内の家々を回り続けてきた「踊りグッズ」が用無しになってしまいました。30年前にみんながお金を出し合って買い揃えたという、「町内の行事にいざとなったら婦人会で出し物をするための踊りグッズ」です。どれも新品同様です。

時代が変わり、婦人会の平均年齢が55歳を超え、引退したOG(60歳以上)の数が現役の2倍以上となってしまっては、出し物もクソもなくなってしまいました。そしてグッズははっぴもゆかたもその他の小物も14人分。かなりなボリュームです。大型の衣装箱3箱分のこの「町内会3班の財産」が、班の婦人班長が代わるたび意味も無く家々を巡ってきていたのです。みんな「こんなの邪魔だ~~・・・・・・・」と愚痴りながら。

去年、婦人会の班長制がなくなり、この踊りグッズの処分を検討することになりました。とりあえず町内会全体の婦人会に「いりませんか?」とお伺い。「班で処分してください」とにべも無い答え。よって今月年度末の町内会の班常会で検討の末、「婦人会に加入しているそれぞれの家で1セットづつ受け取り、いらない人はキャンセルする」という決定に落ち着きました。結果、キャンセルが出ましたのでその分をうちが引き取ったというわけです。

日置の実家の母は、30年踊りをやってまして、某流派の師範の免状も持ってます。さすがにもう大舞台を踏むことはありませんが、いまだにそれなりの講を持っていて何人かのお弟子さんがあり、ご町内の行事ごとに呼ばれては踊っています。そういうときに、こういう細々としたお揃いのグッズてのは非常に便利なのです。見栄えがぜんぜん違ってきます。

そして、実はこういうグッズはお高い。非常にお高い。たとえば赤いぼかしの和紙と竹でできたうちわ。これなんかただのうちわなのに¥650もするんです。30年前の値段で。10枚揃えたら¥6500。やってられまへん。はっぴだのゆかただの揃いであつらえたらどれほどかかるものか。推して知るべしです。なので、ただでいただけるのならこれほどありがたいことはないんでございますよ。ありがたくいただきましたですよ。

日本全国の地方の町内会が、たぶん危機に瀕していると思うんだけれど、こういうグッズ、きっとどこでもあるんだろうな。そして処分に困ってたりするんだろうな。

2010年3月25日 (木)

犬友達Iさんの死

100325_bak_2   今日町内会の常会に行ったら、ショックなニュースを聞いてしまいました。ご近所のIさんがくも膜下出血で亡くなってしまったのです。71歳だったそうです。

朝な夕なに犬の散歩でご一緒することが多く、気さくにお話をするとてもいい方でした。うちのアンズがよくなついて、見かけると(見かけなくても匂いがすると)一目散に走っていくほどお気に入りでした。

気がふかふかで、とてもおとなしいレンくんという雄犬を飼ってらして、とても可愛がってらっしゃいました。

昨日の夕方散歩でもご一緒したばかりだったのに・・・・・・・・

とてもショックです。死ってのは、ほんとに突然にやってくるものなんですね。

でも、くも膜下で、寝込むことなく一気に亡くなられたのは、とてもよい方だったあの方に、ある意味ふさわしい気がします。あまり苦しまれなかったようでよかった。

ほんとうにいつもお世話になりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2010年3月15日 (月)

結構けだらけ灰だらけ

Dvc00331 活火山が身近に無い地域の方には想像もつかないでしょうが、灰が降るんです。雪のように。積もるんです。

雪は白くてきれいだけれど、灰は灰色です。雪は温度が上がれば自然に溶けるけれど、灰はいつまでもそのままです。野外なら雨で流れることもあるけれど屋内の灰は掃除しない限りいつまでもザラザラ。しかもとても細かいガラス粒子なのでどんなにサッシを締め切ってもどこからともなく侵入してきます。

ンモーーーーーー!!!

桜島がここ最近たいへん活動が活発になっちょりまして、どっかん、どっかんと大騒ぎ。そのたび風向きしだいで錦江湾周辺地域のどこかが犠牲になって、もうもうと灰が降るというわけ。灰が降るときは黒い雲に覆われて目も開けてられません。昨日はどうやらうちの地域の番だったらしく、午後からは灰神楽祭り。

とんでもねえ~~。とりあえず車のフロントガラスは流さないと、運転もできません。

2010年2月16日 (火)

草のお礼

100216 「ヤギちゃんにあげて」と、遊休地の草を刈って束ねて積み上げておいてくれたご近所に、少しばかりのお礼と金柑漬けと柚子ママレードと八朔を持っていきました。

今住んでいる所は母方の祖父母の家、そのお宅も祖父の親戚なのです。ご挨拶も兼ねて

なんせ、鹿児島の市街地に近い近郊農業地帯で、4代ぐらい前から百姓やってる家です。草の刈り方も束ね方も年季が入って徹底してます。「さすがじゃ~」と思いましたですよ。

「今後ともそちら様の草を刈って持ってきますけど、いいですか?」

「どんどんどんどん持っていっきゃんせ~~。」

ありがたいことでございます。

2010年2月 9日 (火)

暖かい雨

Dvc00313 鹿児島地方は昨日から四月下旬並みの気温で、暖かい雨が降り続いています。3,4日前とは2~3ヶ月分ほども温度が違う。体がついていけねえぜ。

でも、春は大好き。春の暖かい雨も大好き。「命が生まれてくる」って感じがするでしょう。

杜牧

江南春絶句

「千里 鶯啼きて 緑 紅に映ず

水村 山郭 酒旗の風

南朝 四百八十寺

多少の 樓臺 烟雨の中」

(はるか千里のかなたまで鶯が啼いて 

新芽の緑色が赤い花とコントラストになってるよ

水辺の村でも 山里でも 酒屋ののぼりが風にはためいてのんきだ

南朝には四百八十とも言われる数多くの寺が建てられたが

多くの建物が春の霧雨にけぶっているよ)

のんびりしていい詩だよねえ。初めてこの詩を音読したとき「なんちょう しひゃくはっしんじ」という言葉を、とても美しく感じました。春雨にけぶる美しい寺院の甍が彼方にまで続く景色が目に浮かぶようでした。

ちょっと季節的に早いけれど、まさしく今日は、そんなふうに景色がけぶる日でした。こんな日は大好き。