四月には珍しい大雨の今朝、ヤギ小屋に行ってみたら、なんと去年の八月に産まれた子供のヤギが仔ヤギを産んでました。人間で言えば小学生が産んだようなものでしょうか。
本人(ヤギ)、痛みと驚きでパニックしていて子供の面倒を看るどころではありません。
仕方が無いのでまたもや産婆さんです。
とりあえず、仔ヤギを人間の風呂場に連れて行き洗濯盥で産湯を使わせました。タオルでふき取り体温維持のためにオーバーオールの懐に入れます。カンガルー状態です。仔ヤギは暖かくて柔らかいです。
次に母ヤギの面倒を見ます。「めええええ!!めええええ!!」とまだ彼女は大騒ぎ。後産もお尻からぶらさげたまま。
後産を引っ張り出して、バケツのお湯で絞ったタオルで優しく拭いてやります。低く優しく「大丈夫だからね。大変だったね。」声をかけながら、あくまで優しく。
その間に仔ヤギが「お腹が空いた~お腹が空いた~」と啼き出したので、今子育て中のめーさんのお乳を搾りに行って、それを哺乳瓶で飲まします。凄い勢いで飲むので、あっという間に哺乳瓶が空。
いい塩梅にその時分には母ヤギが落ち着いてきて、仔ヤギを近づけても脅えなくなってきました。すかさず乳房に仔ヤギを近づけて初乳を飲ませます。「んく、んく、んく・・・・・・・」うまいこと飲み始めました。
もう、一安心。
ヤギを飼い始めて五年目。もう何回も出産にたちあってお産婆さんしましたが、まだまだ毎回サプライズがあります。今回もびっくりしたなあ~~~!!
母ヤギがあまりにも若いので、未熟児かも?出産で弱らないか?とかちょっと心配しましたが、どうやら大丈夫のようです。やれやれ。よかったよかった。
ここんところ、「とにかく晴れたらワイヤーメッシュにペンキ塗り、乾かしてヤギ柵延長」を繰り返しております。今ヤギ姐さんたちは授乳の真っ最中。
「もーーーーお腹が空いてお腹が空いてしょうがないのよ」状態。「ねえ、ちょっとまだなの?ごはん!!」
言葉が通じなくても、 わかることはわかるもんです。「へいへい、もう少しお待ちくださいませ。あと少しでごぜえやすだよ。」「早くしてよね!」
少しでも拡張が終わると、どっとそこの草にやってきて、そりゃあ、きれいに食べ尽くしてくれます。ヤギの食べ方はとてもきれい。毒が無い限りどの草も地上部がなくなってしまいます。
食べ終わったら満腹でぱんぱんのお腹を出して、寝そべってお昼寝。世の中はまさしく今春爛漫。日差しがぽかぽか暖かい。
あああああ、あたしも一緒に昼寝したいよう。
人間のお乳もそうだと思うけれど、ヤギ姐さんたちは仔を産むたびにお乳が大きくなっていきます。前も書きましたが、めーさんのお乳など産まれてきた仔ヤギが乳首の位置を見失うほど巨大です。
見慣れてない人は、この授乳期のザーネン種ヤギさんのお乳は、大きすぎて「何事か」と思うようです。ほんとに大きい。一日3Lからのお乳を生産するタンクだもの。
3Lだよ!!バケツにしたってかなりの大きさでしょう。それをぶら下げてるんだもん。でかいわな。とんでもない巨乳だよ。垂れてるけど。
でも、仔ヤギってのはその乳をほとんど飲み干すんだから、すごいよ。このごろ毎夕ヤギ姐さんたちのお乳を確認するんだけれどすっからかん。しおしおになってるし。仔ヤギがどんどんどんどん大きくなるのも当然だよな。ヤギ姐さんたちが目の色変えて「お腹が空いたわ~お腹が空いたわ~」の大合唱なのもこれまた当然。
春の今の時期は、まだ草が少ないんだよね~。でも、ヤギ姐さんたちの食欲はすごいし。毎日毎日、竹やぶの竹を大量に切ってはあげてます。
なんつーて自分の爪ははさみで切りっぱなしなんだけどさ。
ヤギ姐さんたちの蹄はちゃんと手入れしとかんと、乳量に影響が出るでな。わかっとったんだけど。今まであんまりマメにしとらんかったな。ごめんよ、姐さんたち。
暴れん坊の巨大角雄ヤギ、ボンボンJr.くんを、別の囲いに移して、メスヤギさんと仔ヤギさんのみの囲いを作ったら、なんかすごく雌ヤギさんたちのお世話が楽になりました。当たり前だけど。「早くそうすりゃよかったのに」ちゅう話ですけどね。まあ、今回やっと実現したんですわ。
気になっていた蹄の手入れをしてあげました。剪定ばさみでざっと切って、木工用のやすりで削る。サイズはまったく違えど人間の爪のお手入れと一緒です。「何するのよ?何するのよ?」と驚いて大暴れする姐さんたちを一頭づつ捕まえて、四本の脚を1本づつつかんで、お手入れ、お手入れ、っと。
ヤギはもともとが岩山で生活してた動物だから、土の上で暮らすと蹄が伸びすぎるんですよね~~。だからほんとは小屋の床をコンクリートにしてやるといいんだけれど。そしたら自分で蹄をこすり付けてお手入れするらしい。一応、「敷地全体柵で囲んで放牧計画」と平行して、「コンクリとブロック土台のヤギおうち建設計画」も立てております。母ヤギさんから搾ったお乳による仔ヤギの人工哺乳にも着手し始めました(要するにもらってきたお古の哺乳瓶であげはじめたってこっちゃ)。これやると人間に慣れたヤギが育つんだよな。
乳量を増やして、夏の間は恒常的に自家製ヨーグルトとチーズ、その野望に少しづつ前進だ!!
仔ヤギが合計五頭産まれて、ヤギ柵内は保育園状態。どの仔もすくすく成長中で、ぴちぴちと跳ね回っております。ヤギの仔はほんとに跳ね回る。「生きてるのが楽しくてしょうがないよ!」って、感じにです。
この仔ヤギたちに乳をやらねばならないヤギ姐さんたちは、ひなたぼっこをしながら腹を出してねそべっちょります。いやあ~~春爛漫です。しあわせを絵に描いたような図です。
やっとというか遅いというか、今年になって雄ヤギのゾーンと雌ヤギ&仔ヤギのゾーンを完璧に分けてしまいました。力が強くて縄張り意識のむちゃくちゃ激しい雄ヤギが一緒だと、雌ヤギさんのお世話が充分にできないし、まあ、はっきしいってベビー計画が思うように立てられないので。ヤギ師匠によると本場フランスとかじゃ雄ヤギは完璧に雌ヤギから目隠しした場所で飼うそうな。ほんとにそれが賢いと思います。さすが牧畜の国の知恵。
そして「敷地全体ヤギ柵囲い込み計画」着々と進行中。これが完成すれば、今年の夏は自分が草刈しなくてもすべてヤギたちが食べてくれるという、パラダイスのような楽々状態になるはず。
待ちに待ったペンタブレットが昨日来たんですが、おもしろすぎ!!
楽しすぎて我を忘れます。こんなおもしろい道具が世の中にあったとは!!
ワンシーズン前の型落ちの機種なんだけれど、充分。だってうちのパソコンのOS,XPだし。へたに最新機種でソフトが乗らなかったり重すぎて動かなかったりしても困るもん。パソコン音痴のわたくしめでは、そのような事態になんとも対処できませんし。
それにしてもアマゾンってほんっと便利。結局中一日で自宅に配達されてきたんだもん。うちなんか日本の端っこ鹿児島だというのに。しかも安い。型落ちの機種も扱ってるってのがいい。鹿児島市内中の電気屋、パソコン屋を回ったけれど、どこも高っかい最新機種しか置いてなかったのです。だから~最新じゃなくていいんだってば。
不景気日本でネット通販だけが業績を伸ばしてるって言うけど、これは伸びるわなあ。
夢中になってお絵描きしていたら、オジョウがめーめー啼きだしました。「ありゃりゃりゃ~」と様子を見に行ったら、やはり出産。今度は三つ子でした。三つ子~~!!たいへん~~!!
オジョウも子育てのベテランだけれど、さすがに大変そう。「めーめーめーめー」とあっちを叱りこっちを叱り大騒ぎ。そりゃ大変だわなあ~。
今の大人ヤギたち、オジョウやボンボンJr.たちは、仔ヤギの時分にお母さんヤギに任せっぱなしだったので、いまいち人間に慣れていません。特にボンボンJr.は角の馬鹿でかい雄なので、初期教育の失敗を骨の髄まで反省させられる乱暴者になってしまいました。
本人(ヤギ)に悪気はこれっぽちも無く、甘えたり遊んだりしているつもりなので、悪意があるより始末が悪い。
犬も幼犬のうちに人間の優位を叩き込まなければ、大きくなってから大変なことになります。大型犬は特に、人間も犬も不幸になることが多い。
ヤギも一緒。牙こそ無いものの、大きさも体重も大型犬並みになるザーネン種なので、「これは心してかからねば」と褌(は、してないけど)を締めなおす気で今度の仔ヤギたちにとりかかってます。
優位を叩き込むのは犬と一緒です。ひっくり返して腹を上に見せさせる。これです。
やっぱり、どんな動物にも腹ってのは急所なんですね。生後一週間の仔ヤギといえどもひっくり返すと前脚、後脚をじたばたさせて大騒ぎ。そこを押さえつけておとなしくなるまで我慢。
ここで哺乳瓶にミルクがあれば完璧。と、お知り合いのいらなくなった哺乳瓶をもらってきました。
「二本足だけど、お母さん(乳母や)。」とわたくしのことを認識してもらう作戦です。
今年の八月にオジョウから産まれた雄のヤギくんが、曽於市にお婿に行くことになりました。ヤギ師匠が仲介してくださったのです。相手さんは「無角の雄」がご希望で、ちょうど彼がそれに当てはまったのです。
曽於市に向かう軽トラには、ヤギ師匠のところのちょっと年上の雌ヤギさんが乗っていました。花嫁御寮です。彼女との間にたくさん仔ヤギを作るよう期待されてます。曽於市は大隈半島の端、ちょっと遠いところだけれど、そこでのびのび幸せになれよ。
「ヤギがいるんだってね?うちも欲しいんだけれど。」という問い合わせが、最近ちらほらあります。みんな夏場の草ぼうぼうにほとほと困り果ててるんだよね。
今度の雄ヤギくんの双子の雌ヤギさんも、予約済みです。この調子だと今度めーさんから産まれた双子も、今オジョウのお腹に入っている仔も、それなりに行き先が決まりそう。
ありがたいことだよな。
仔ヤギたちが、がんがんお乳を吸い始めて、めーさんのお乳は一時もパンパンになることはなく、しぼんでいます。おかげさまで、元気もりもり。
食べても食べても足りないらしく、すごい勢いで食べます。いいこっちゃ、いいこっちゃ。
五人の子供を母乳だけで育てた(いまどき)友人に、「うちのヤギが乳房炎になりかけてさあ。」と言ったら、「ヤギにもあるのね、それ」と感慨深げでした。彼女もなったことがあるんですって。
「お乳が張って張って痛いなんてもんじゃないの。熱がガーーーッと上がってガタガタ寒気がして。」
「結局力づくで、おっぱい絞ったのよ。ぎゅぎゅぎゅ~~って。あれ、男の人が見たら引くよーーー。」
なんか、すごそう。
ちなみに彼女、二人目を産むときは病院の玄関で出てきてパジャマのズボンに引っかかり、五人目は自宅で出てきて、自分で救急車呼んだけれど間に合わず、へその緒がついたまま子供を抱いて玄関で救急車を待ち、救急隊員に「出産した人はどこですか?」と聞かれ「わたしです。」と答えたと言う逸話を持つという。
すごすぎ。ヤギなみじゃん。
最近のコメント