椿屋敷のお客様

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2006年3月29日 (水)

いちめんのなのはな

Nec_0027_8 うちの敷地の真横の畑が、今「いちめんのなのはな」になっています。

不調法ものなので現代詩をほとんど知りませんが(かといって短歌や俳句など古典を知っているわけではない)、なぜか山村慕鳥の「風景」だけは覚えています。というかたいへん覚えやすいのです。

風景

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

かすかなるむぎぶえ

いちめんのなのはな

この調子で3番まで続きます。2番は「ひばりのおしゃべり」3番は「やめるはひるのつき」。

いかにも今頃の田舎の春の風景でしょう?大好きなのです。昨日の話の続きではありませんが「めだかの学校」といい「田舎の春の風景」が貴重品になってきつつあるわけなのですが。

とかいって、お隣のおじさんから借りているユンボの首が見えているところが「今」なのですよね。

2006年3月28日 (火)

タンポポの花

Nec_0028_12 椿屋敷農園には不思議なほどタンポポが生えていません。他の春の野草はイヤというほどはびこっているのですが、何か条件が合わないのでしょう。ちょっとした駐車場とか校庭とか河原とか、一面のタンポポが生えているところがありますね。春の風物詩のひとつです。

写真は門柱の横に生えている唯一の一株です。

今、タンポポは在来種のカントウタンポポやカンサイタンポポが外来のセイヨウタンポポに駆逐されかかっていて大問題なのです。最近ではセイヨウタンポポと在来種の交雑種まであらわれ大混乱。区別は花の外側の緑色の総苞がまっすぐ天を向いているかそっくり返っているかでわかります。うちのこの株はそっくり返っているのでどうもセイヨウタンポポらしいのですが、交雑種もあるということはっきりしたことはいえません。

べにこさんところではこれも貴重種となってしまったメダカの繁殖に励んでおられます。「メダカ」「タンポポ」・・・・・。「まさか!」というような身近なものに、危機が忍び寄っているってこと。怖いなあ。まじで。

2006年3月25日 (土)

マムシグサの花

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 マムシグサの花が咲いています。

「マムシグサ」とはまた禍禍しい名前ですが、実際葉をくるむ苞にマムシの模様にそっくりな模様があるし、花の形は蛇が鎌首をもたげたような形です。マムシがいそうな山の中に生えるし(うちの庭先だっちゅうの。あ、念のためマムシはいません)、山の中でひょっこりこの草をみかけると「ギョッ」とします。名前負けしない充分に禍禍しい容姿です。

これで毒がなかったら、「あんなに毒々しそうな姿をしてるけれど実は無害なのよ」と言えるのですが、どっこい根っこにシュウ酸カルシウムを含んでいるので立派な毒。食べるとシュウ酸カルシウムの結晶が粘膜に刺さってたいへんなことに。サトイモに似ているらしいですが決して食べてはいけません。

でもここまで禍禍しく風変わりな姿だとかえっておもしろいと思ってるんですがね。絵になるよ。

2006年3月21日 (火)

カラスノエンドウとスズメノエンドウ

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 カラスノエンドウとスズメノエンドウの花であります。

今、野菜も野生もマメ科の花がじゃんじゃん咲き出しています。マメ科って可愛いじゃないですか?花の形もプリティだし、ツルもツルに沿ってつく葉も天然のアラベスク模様そのもの。「ジャックと豆の木」だって、あれ豆だから明るくて笑えるし絵になるんですよね。他の蔓性の植物じゃ今ひとつだと思います。ツタとかじゃ、なんとなく陰気でしょ?

春の今頃、カラスノエンドウとスズメノエンドウがセットで咲きます。花もツルも葉も良く似た形なのに、大きさだけが違います。大きいほうが「カラス」、小さいほうが「スズメ」。そのネーミングも可愛いじゃないですか。

植物にはよく「カラスの~」とか「スズメの~」とかつく名前があります。それほど昔から慣れ親しまれた鳥なのでしょうね。どちらも。東京じゃカラス被害が大騒ぎのよう。難しい問題ですね(なんともいえません)。

カラスノエンドウもスズメノエンドウもこれといった薬効はないようです。でも可愛いのでついつい見てしまう花なのです。

2006年3月20日 (月)

クサイチゴの花

Nec_0010_9 クサイチゴの花が咲きました。

クサイチゴは4~5月に、そこらの藪で食べることができる赤い実をつけます。子供の頃おやつ代わりに食べた方も多いと思います。甘酸っぱくていい香りのなかなかおいしい実です。

今は東京に住む妹と、小学生のときこの実をバケツいっぱい集めて、ジャムにしたことがあります(今とやってること全く変わらん)。できたのは、鮮やかな赤い色でいい香りはするけれど種だらけのジャム。食べると口の中でじゃりじゃりいうほど。いまだに妹は「あれ、手間がかかったのにね~。種だらけだったね~。」といいます。しかしこの間妹が送ってくれた「クランベリーのジャム」(高かったらしい)、クサイチゴのジャムにそっくりでした。鮮やかなルビー色にいい香り、そして種だらけ。

今年はまたクサイチゴのジャムを作ってみようかな。

アケビの花

Nec_0009_10 気がつけば畑のそこかしこにアケビの花が咲いています。

アケビだのツルウメモドキだのビナンカズラだのは林の周辺部に生えます。つまりあまりにも藪になってしまうと、日照が不足して生育できないのです。かといって全部木を切り倒してしまうと、なにせカズラですから絡む木がなければ文字通り立ち行くことができません。「林の端の適度の日差し」が必要で、それは簡単なようで確保するのがなかなか難しい条件です。

近年「山の手入れをしろ」とか「里山の保全を」とか、よく耳にするようになったのは、まさしくこの「林だけれども地面に適度な日照が届く条件」を確保せよ、ということです。いらない木を間引き下草を払うことによって、常に林の下部の植生が活性化され木そのものも健全な育成がなされるというわけです。その木の根こそが降水を溜め、山の土壌が崩壊するのを防いでくれる。人工的にコンクリートで固めた土壌よりはるかに耐久性があり、なおかつ合理的で環境にも良く長い目で見れば安価である。・・・・・わかっちゃいるけど山の手入れはたいへんで、なかなかすすまないのが実態であります。

「とりあえず、自分ちの周りの畑からなんとかせねば。」と父が病気の間に藪になってしまっていた畑を手入れしだしたわけですが、おかげさまで(鶏やヤギの手(口?)も借りつつ)だんだんどうしようもないジャングル状態から抜け出つつあります。その結果がツルウメモドキの繁茂でありアケビの花でありましょう。秋の実りが今から楽しみなのであります。

アケビの茎は「木通」といい、腎臓炎や尿道炎、膀胱炎からくるむくみに効きます。

2006年3月18日 (土)

雨中の桜

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山桜が雨の中で散っています。

日本で桜ほどありとあらゆる意匠や絵や写真になっている花はないのじゃないでしょうか?必然的にどんなアングルで撮っても「どこかでみたような」ものになりますね。まあ、もともと写真はヘタクソなので、「撮れたひこでよし」が基本姿勢。気にしない気にしない。

ソメイヨシノより断然山桜派です。花びら色一色になってしまうソメイヨシノより、薄茶の新芽がいい按配で混じる山桜のほうがいい。今年は山桜の開花も早いんじゃないでしょうか?今日はまだ彼岸の入りなのに。

「桜の下には死体が埋まっている」し、「花見は無意識のうちの墓参」だし「同期の桜」だし、その美しさに影がつきまとうように、ベタで不吉な意味が付加されている花ですな。まあ、「花は女が股を開いてひっくり返っているのと同じ」なわけですし。ちょっとやそっとは毒や悪気があったほうが、さらに美しく感じるのが人間ちゅう動物だっちゅうことで。

2006年3月16日 (木)

暖地桜桃の花

Nec_0028_10 暖地桜桃の花が咲きました。

去年の秋の木市の最終日バーゲンで、暖地桜桃とスモモとカリンとブドウを買って来て植えたのです。3年ものでかなり根鉢のいい木だったので、はや今年から実がなるんじゃないでしょうか?すごく楽しみです。

去年の年末たいへんな寒さだったので桜類の開花は軒並み早いです。あの時期に寒気に当たることで花芽ができるのです。ご近所の山桜はもう満開。ソメイヨシノより断然山桜派なので、そこの木の下を通るのが嬉しくてしかたありません。

2006年3月 7日 (火)

白木蓮の花

Nec_0005_10 白い白い真っ白い早春の花、白木蓮が咲きました。

うちの白木蓮の木はだいぶ高木になっているので、高枝切りバサミじゃないと花まで届きません。これからまだ高くなるでしょうからますます手が届かなくなるでしょう。「高嶺の花」とはこのことなりか・・・

木蓮類は中国原産です。いわれてみればその花の派手さというか大仰さがいかにも中国らしいかな。白木蓮のほうが紫木蓮より半月ぐらい早く咲きます。これも好きな花です。でも、紫木蓮のなんともいえないよい香りも捨てがたい。

2006年3月 3日 (金)

桃の花

Nec_0024_10 桃の花です。

この間門松を立てたかと思ったら、はや桃の節句ですよ。

昨日今日とちょっと冷え込みましたが真冬の寒さに比べると過ごしやすいのが不思議ですな。庭中畑中ご近所中に、さまざまな花が咲き出しているからでしょうか。連翹の黄色もそうですが、この花桃のピンクもいかにも春の色です。優しい。

花桃は花を愛でる品種で、実を結びません。しかし、普通の桃でも鹿児島のような南国ではなかなか実を結ぶ木はありません。桜桃とか桃とかはそうです。だからこそ「暖地桜桃」という品種があるぐらいなのです。10本のうち1~3本ぐらいでしょうか、ときおりちゃんと実を結ぶ木があり、それはなかなか貴重な木です。

日置の家の隣のむっこちゃんのおうちに、それはそれは立派な水蜜桃の木がありました。かなり大きい木で夏になるとたわわに甘い桃色の実をつけました。むっこちゃんちに遊びに行っては水蜜桃の木に登って実をもぎ、甘い汁を滴らせながら齧り、種をそこらの畑にポイと捨てては、「石蹴り」や「かわら投げ」や「かかし」なんかの遊びを飽きることなくやり続けました。今思えばすごい贅沢な時間だったなあ―――。

あの木は鹿児島ではすごく貴重な木だったんだなあ。

今はむっこちゃんはお嫁に行き、おじさんが一人で住んでいます。家をバリアフリー仕様に建て替えて、そのとき桃の木はなくなりました。

季節は変わり、景色も変わっていきます。時の流れは誰にも止めることができないけれど、「あのときああすれば良かった。こうすれば良かった。」などと後悔はしたくないです。