椿屋敷のお客様

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2008年9月23日 (火)

墓に咲く花

Nec_0065 母方の墓がある墓地の周りに彼岸花とコスモスが咲いています。

そういえばコスモスはよく墓地に咲いているよなあ。そんでまた墓に良く似合うんだわ。赤とかピンクとか白の可憐な花なのになあ。

葉や茎の細さとか、やわやわと風に揺れる風情とか、墓に似合うんだろうな。実は天下無敵の生命力なんだけどな。

ああ、そういう生命力こそが墓にはふさわしいのかも。「死と再生」。その象徴。命あるものはいつか死ぬ。けれどその生を構成していた原子は気の遠くなるような時間と局面を経て、また必ず新しい命をはぐくみ構成する。「コスモス(宇宙)」の名を持つ花はぴったりなのか。

柴咲コウの「いくつかの空」PV。とってもお気に入りなんだけれど、あれでも野辺送りの行列はコスモス畑を歩いていた。とても正しい選択かも。http://jp.youtube.com/watch?v=FwDeut4GntI

2008年9月 6日 (土)

名前

Nec_0057 いまどき「名も無き花」なんか、アマゾンの奥地かボルネオの奥地、さもなくば雲南省の奥地にでもいかないとないわけです。

日本のそこらに生えている草なんか、古名にあだ名、地域名に和名、加えて学名があったりするわけですよ。先人というものは実に熱心に名前付けをしてくれております。「こんなものにまで!」といっそ思わされるほど、ほとんどすべてに誰かがつけた名前があります。その「言葉で世界のすべてを規定しよう」という強迫観念は空恐ろしい。

「空恐ろしい」といいつつ、結局自分が調べるときにも手がかりは先人が付けた名前。とにもかくにも写真同定して名前を調べる。何はともあれそれが最初。

耶蘇神は「はじめに言葉ありき」と言ったとか。まったくいけ好かない神だけれど、それだけは正しいかもしれません。

2008年7月22日 (火)

百合の道

Nec_0002_3 鹿児島はまあ、日本でもどこに出しても恥ずかしくないド田舎だと思うのですが、公共工事ラッシュの時代にはそれはそれはもうたくさんの道路を作ってしまいました。農道だの林道だのの名目でね。

んで、これ他にも気づいてらっしゃる方いると思うのですが、そういう道路の路側にかなりの確率でユリが群生してるのです。ところによっては道に沿って何㌔も。

今の時期だとオレンジのコオニユリ。写真ですね。正確にデータ取ったわけじゃないけれど山中の道に多いような気がします。

また、もうしばらく後で真っ白なタカサゴユリ。低地や海沿いの道。ところによっては道に沿って何㌔もゆらゆら揺らめくユリの花が咲き続けて壮観。

これどちらも人間が植えたわけじゃないよね。もともと道路が通る前から自生していたのが、工事の後路側に盛られた土の中に球根が入っててこれだけ見事に増えたって事?だよね。

ユリってのは「聖母マリアの象徴」で「清らかで純なるもの」の喩えにされる花だけれど・・・・・・・・なかなかどうして凄まじい繁殖力で。まあ、「処女懐胎」なんかやって見せる女の繁殖力が低いわけないわな。

2008年6月27日 (金)

梔子の花

Nec_0014 梔子の花ってのがまた好きなんですよ。なんといっても香りがいい。

雨上がりの午後、思いもよらぬ方向から濃厚で甘い香りが漂ってくると「ああ、もう少しで夏が来る」と、ね

大好きなんだけれど、まだうちの庭に花が咲く梔子の木はありません。これはご近所の花。挿し木でよくつく木なので、2年ぐらい前に挿した木がだんだん大きくなってきてます。来年か再来年には花をつけてくれるんじゃないかな?

木を育てるのにはお金はかからないけれど時間がかかります。でも、それがまた楽しいの。

2008年6月26日 (木)

合歓の木の花

Nec_0012 茫洋と雨にけぶる今の時期に、合歓の木の花は咲きます。

合歓の木の花そのものが真っ白の芯からピンクに広がって煙る、茫洋として空気に溶け込むような風情なので、今の時期にぴったりの花かと

これ、携帯のカメラで遠くから撮っても「もう何撮ってんだかわからんよ~」という、ボケボケ写真になっちゃうんですが、んで、確か去年も撮って失敗した写真を載せてたんですが・・・・・・・

なんとまあ、今年は同じ木が大きくなり枝先が垂れ下がってきて、労せずとも花が目の前に降りてきてくれました。よって今年の写真はちゃんと合歓の木の花の写真になってます。

月日は確実に流れ季節は変わっていきます。田舎ではそれを、町並みや店や人々の風俗ではなく、こういう木や草や動物たちの営みで知るのです。

2008年6月 4日 (水)

紫陽花

Nec_0025 うわお、今年も紫陽花が咲く季節となりました。うちの庭と畑にも何本か紫陽花がはえています。

畑の西の奥、柿の木の下にもピンクの紫陽花があります。

花が咲くまではここに紫陽花があったことなど忘れてるの。季節が来てピンクのぼんぼりのような塊がいくつも浮かび上がってきてから「あ、そうだここにも紫陽花があったんだった!」と思い出すのです。何もかもが灰色の雨にけぶることが多いこの時期に、インパクトの強い花だよなあ。

こないだ李家幽竹の風水を見てたら、「紫陽花は女性の陰の気を払って浄化するとてもよい花」と書いてありましたのじゃ。そうかもしれぬ。「雨の日に人の悪口を言ったり、愚痴を言ったりするのはよくない。陰の気が増大して次の炎熱の夏に心や体の健康を損なう」のだそうな。ふわあああ、くわばらくわばら。まあ、ただでさえうっとおしい雨の日に、うじうじうっとおしいことを言ってるとおかしくなるよなあ。

目の覚めるような鮮やかな青やピンクの紫陽花でも見て、からりと明るく過ごしたいもんだよ。

2008年6月 3日 (火)

マーガレットの花

Nec_0021 マーガレットの花が咲いてます。

マーガレットは好きな花のひとつです。他の花と組み合わせたブーケもいいけれど、マーガレットだけの花束もいいよな。

うっかり庭に植えると、夏の草の中に埋もれさせてしまう可能性があるので、鉢に植えてます。そしてそのまま水場の近くにおいてるの。水かけを忘れないように。

タイムとかオレガノとかカーネーションとか「草に埋もれさせそうで水かけを忘れそうな」ものは素焼きの鉢に植えて水場まわりにずらりと並べてます。まだまだ増えそうな気配。

ぐうたらはぐうたらなりの工夫。田舎の家の広い庭ってこういうことができるからありがたいよなあ。

2008年5月21日 (水)

栗の花

Nec_0012 モモ散歩の途中、なにか青くさ~い匂いがしたので見れば、栗の花が咲いていました。

栗の花は不思議です。ほんとなんでこの花があの形になるのかと思うよ。想像がつかない。カボチャやキュウリなんかだと花の根元にいかにもカボチャやキュウリになりそうな雛形があって、「ああ、この花がこうやってカボチャになるんだな。」と想像がつくのに。

毎年今頃栗の花を見かけると「こっからどうやるとあの毬栗になるのかな追っかけてやろう」と思うのですが、結局暑い夏の盛りに追跡を忘れてしまい、はっと気がつけばもう青い毬栗が出来上がっているという次第。

今年こそは見逃すまいぞ。

2008年5月 6日 (火)

スイートスプリングの花

Nec_0027 今、うちの柑橘類はどれもこれも花盛りです。

柚子、かぼす、レモン、そしてスイートスプリング・・・・・・。「甘い春」とはようも名づけたものじゃ。「オレンジが庭に成ったらいいな。オレンジママレード、オレンジタルト、オレンジケーキ、オレンジシャーベット・・・・・最高!」と野心に燃えて、スイートスプリングは2本植えてあります。

柑橘類の花はみんなそうだけれど、実と同じような、でも一段と柔らかいシトラス系の香りがするの。ふわっと体が軽くなるような、優しいとてもいい香り。嗅ぐとしあわせ。

2008年4月26日 (土)

いつの間にか生えてきたもの・その1

Nec_0015 春もたけなわとなり、あちらこちらから「何でここに生えてきたの?」と由来がわからないものが生えてきておるのです。

裏山はモモの散歩コースなのですが、ほんとに山。そこらじゅうが竹林と杉林。公共工事に無駄な投資をした時代の名残で、ほとんど誰も通らないのに舗装された道路が通っています。

なのになぜかいきなりこの道端にノースポールが。白い可憐な花がちょぼちょぼと咲き出したとき、わが目を疑いましたよ。なんでこんなところに?みればそこらに5,6本は生えています。

誰か種を蒔いたの?それとも苗を植えたの?でもどうしてこんな山の中に?謎は深まるばかり。