椿屋敷のお客様

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2008年4月25日 (金)

平戸つつじの花

Nec_0014 ご存知のようにツツジはきれいに剪定すると、「花のぼんぼりかじゅうたんか」という状態になります。一年のうちでこの季節だけですが。

昔はそういうツツジのじゅうたんをなんとなく「だっせー!」と思っていたのですが、どうしてそんなふうに感じてたんでしょうか。とても美しいものなのに。ツツジそのものがあまりにもありふれていて、木の単価もとてもお安いものだからかな。

よく手入れされ世話されて、時間をかけて人の手が入っていることの美しさ。それこそが貴重で贅沢なことなのになあ。

――――などと、えらそうに言ってますがうちのツツジは全部野放し。ぜんぜん手が入ってねえ。ふと、今を盛りとけなげに咲いている平戸つつじを見て「やっぱちょっとは手を入れてやって剪定しよう」と心に思ったことでしたよ。

2008年4月21日 (月)

クリムゾンクローバーの花畑

Nec_0010 ううむ、予想通りクリムゾンクローバーが固まって咲くとなかなかの迫力です。こりゃあいいぞ!!

クリムゾンレッドの花色がただでさえ派手。その花が立ち上がってゆらゆらと揺れるのです。なにか音楽が聞こえてきそう。

これは、なんとしてもこの花の勢力範囲を広げてやって、花畑を広げねば。「一面にゆらゆらと揺れるクリムゾンクローバーの花畑」ってのはいいぞ。手間もかからないし(本音はここ)、土地は肥えるときたもんだ。ホワイトクローバーより多少お高かったけれど、その価値はありました。

クローバーの範囲を広げるために、一日何本かずつ木を切って藪を払ってます。日の当たる地面を増やすのだ。(そしてその木はヤギたちに)

2008年4月13日 (日)

クリムゾンクローバー

Nec_0040 さて、昨年の秋に庭中畑中にクローバーを蒔きまくったのでありますが、「白ばかりじゃつまらんのう」とホワイトクローバー1kgのみでなくクリムゾンクローバー1kgも蒔いたのでありました。

「クリムゾンというからにはまっかっかじゃろ」と芽がでたときから楽しみにしておったのです。

どうも普通のホワイトクローバーに比べて葉がでかく丈が高い。「どうなるんだ?どうなるんだ?」とわくわくしながら見ておりました。

で、でてきたのがこのド派手な花。文字通りの「クリムゾン」。なんともいえない赤。しかもろうそくみたいに長い。こりゃ普通に切花にしてもいいなあ。

見渡せば1kgぶん蒔いたのが全部つぼみを持っております。つまりそこら中にこの花が咲き乱れるわけやね。お花畑じゃあ。うわああ、なんかすごい楽しみ。

2008年4月11日 (金)

エンドウの花

Nec_0036 「ジャックと豆の木」の絵本を見ると、たいがい馬鹿でかいエンドウの絵が画いてあるものですが、やっぱ、あの話にはエンドウですかね。えーーっと記憶が不確かですが、あの豆の種はジャックのうちの牝牛と交換じゃなかったけか。

「牝牛一頭分の価値が、豆の種にはありました。人の運不運は人間の浅知恵では推し量れません」みたいな教訓が含まれておるのかもしれませんが、巨人にとってみれば理不尽な話だよなあ。

だって、雲の上で平和に優雅に暮らしてただけなのにさ。なんやしらんある日突然、馬鹿でかい豆の木が下から這い登ってきて、ついでに無礼なクソガキも登ってきて、いろんな宝物を略奪していった上に、巨人本人もあわれ墜落死するんでございますよ。えっと、急ぎ降りてきたジャックが、まだ巨人が乗っている豆の木を斧で切り倒すんだったよな。酷いことするなあ。

巨人にしてみればたまらんよ。

ま、案外「巨大なるエンドウの蔓が雲の上まで這い登っている図」ってのがスペクタルで面白いってだけで、作られた話なのかも。

2008年3月24日 (月)

大股開き

Nec_0021 こう言っちゃあ身も蓋もありませんが「花」ってのは植物の生殖器なんでございまして、「花が咲く」ってのは「生殖器おっぴろげ」「大股開き」となんら変わらない行為なんでございますよ。「美しい」ってことになってますけどね。実際美しいですけどね。

不可思議なのは「なぜ人間の『大股開き』が通常『美しい』と直結しないのか?」です。文化文明ってやつですか?今の日本の昼日中、おなごが往来であけっぴろげ大股開きで殿方を誘っても、いいとこ猥褻物陳列罪で逮捕されてしまいますですかな。

はああああ。人間てのはややこしいよ。

「なんて恥ずかしいこというんだ!!」なんていう奴あ、花見たら赤面しろ!!今や春の真っ盛りなんだから・・・・・・・。

2008年3月11日 (火)

夢の越前海岸

Nec_0008 聞くところによると日本海沿岸は越前海岸というところは一面の野生の日本水仙が咲くのだそうな。

日本水仙大好きなわたくしとしましては、「なんとまあロマンティック」と溜息なぞをつくわけですが。さらには今までの人生でほとんど縁のない「日本海沿岸」という響きが、「哀愁」とか「ノスタルジー」とか「無人の海岸にむなしく咲き乱れて揺れる水仙の物悲しさ」などというのを勝手に想像してしまい、ちょっと涙ぐんだりなんかしてしまうわけです。

想像と違ってたぶん観光地化しているのかも知れず、実は水仙シーズンには大いに賑わうのかも。どうなんだろ?一番いいのは水仙シーズンに越前海岸に行ってみることなんだけど・・・・・・・

でも水仙の時期は寒いんだもん。寒い時期に鹿児島から北上するなどわたくしには考えられません。

んで、想像の中の越前海岸は見果てぬ一面の水仙を揺らしていつまでもいつまでも美しいのです。

2008年3月 3日 (月)

月は東に日は西に

Nec_0040 「菜の花や 月は東に 日は西に」

与謝蕪村だったっけか?一面の菜の花畑が見えるようで、この句もすごく好きなんです。なんにせよ菜の花は大好き!見るのも好きだけれど食べるのも好き。

今日は桃の節句、桃の花を飾って、浅利のお汁を食べて、菜の花のお浸しを食べました。うちの近所だとそこら中に菜の花が野生化して生えているので、蕾のところを食べる直前に摘んできます。

少しだけほろ苦い青臭さがたまらんおいしい。季節物でございます。

2008年1月31日 (木)

菜の花咲いた

Nec_0002 南国鹿児島も今冬の真っ盛り。最高気温が10℃前後だったりして、寒がりのわたくしにはたまらん日々です。

しかし、全国の天気予報を見ると、北海道など、最高気温が氷点下が普通。

なんだそりゃあ?!それじゃあ一日中氷解けないんですか?信じられん!そんなところで人間生きていけるんですか?(これ北国の方にはたいへん失礼なセリフかも。すみません。)

まったくもってわたくしが居住できる北限は鹿児島。もうこれ以上北の地に居を定めることはありますまい。故郷が鹿児島で本当によかった。

その鹿児島では大寒の寒さの中で、はや菜の花が花を咲かせています。

菜の花は大好きな花。薄暗い冬空の下でも、明るい黄色と黄緑色の葉のコントラストがなんともいえず春らしくてよし。

あ、そろそろ菜の花のおひたしや菜の花寿司を食べたくなってきたぞ。あのほろ苦くて青臭い、まさしく春の味。つぼみを集めなくちゃ。

2007年9月24日 (月)

彼岸に彼岸花

Nec_0027 この間春の彼岸だったように思うのですが、はや秋の彼岸なのであります。まさに光陰矢のごとし。

秋の彼岸には毎年毎年律儀にどこからともなく彼岸花が芽生えてきて、赤や黄色の花を咲かせます。必ず名前どおり「彼岸」。不思議ですよねえ。

彼岸以外の季節にも墓やら田んぼの土手やら畦やらに、球根が埋まっているのだけれど、なにせ地面の中のことなので見えない。それが季節が来ると時限爆弾のスイッチが入ったかのごとく葉っぱも何もなしにニョキニョキと生えてきて、ど派手な赤や黄色の花。そして季節が終わると何の未練もなしにしゅるしゅる萎んで跡形もなくなって「また来年の秋の彼岸に」。

花を季節に咲かせる仕組みには、大雑把に分けて「温度変化」で咲く仕組みと「光度変化」で咲く仕組みとがありますが、彼岸花は光の変化で咲くのかな?

地面の中で「昼がずっと長かったけれど、そろそろ夜と同じ時間になったきたわ」と判断して、ニョキニョキのびる。太陽と地球の公転が今のままである以上、彼岸花は秋の彼岸に花をつけるんだろうな。

人間の力の及ばない大きな力を、この時期に感じさせてくれる花なのであります。

2007年9月20日 (木)

ノコンギク

Nec_0020 とかなんとかいっているうちに、秋刀魚や秋茄子がおいしくなってきました。あいかわらず日中最高気温が33℃だったりするのが、納得いきませんが確実に秋の気配がそこかしこに見えてきておるわけです。

「秋の花」といえば菊。春菊、夏菊とそれぞれのシーズンに咲く品種もありますが、やはり秋の青い空と乾いた空気とがよく合います。

野のキク科の花もどんどん咲き始めてます。ごくごく一般的なノコンギクもそこらの藪の中で、まるで秋草の文様のように可憐な花を咲かせています。

おお、考えてみればやんごとなきお家の家紋がこの形なのであるよ。日本にあまたある草木の花の中から、あえてこの花を家紋に選んだ理由はなんなのでしょう?

20年近く前に亡くなった父方の祖父が「恩賜の煙草」とやら、「菊の御紋」がついた煙草を持ってました。大切にしていたけれど、考えてみればすごい話やあ。あれどうなったのかな?祖父は心おきなく全部吸って亡くなったのかな?