椿屋敷のお客様

気候 Feed

2007年4月 2日 (月)

幽玄

Nec_0017_31 昨日の朝、うち近辺は見事なまでに霧がかかっていて、そこらじゅうが墨絵のようでした。幽玄とはこのことです。

Nec_0018_28 「竹に霧」「桜に霧」、日本画でさんざんタイトルにされてきたモティーフですが、やっぱりいいなあ。なんというか霧がかかると無限の奥行きがあるように感じてしまうんだよね。たとえそこが毎日見慣れた景色でも「ひょっとすると霧のむこうにまだまだ続いているんじゃないか」とね。

「所変われば品変わる」じゃないけれど、スティーブン・キングの傑作ホラー中篇「霧」とか読んだら、「キリスト教圏の人間は霧に対して日本人のような郷愁はなく、恐怖心のほうが強いんだろうか?」と思います。「ジャック・ザ・リッパー」の話も「霧のロンドン」が舞台だから怖いんじゃないかな。「キリスト教が乾燥地帯をベースに育まれた宗教だから?」とか。

もっとも他にちゃんとしたデータがあるわけではさらさら無いので、まったく見当違いかもしれませんが。

2007年3月25日 (日)

危険な春の寒冷前線

Nec_0003_30 「春の寒冷前線は危険だ」と言われております。

「人間の精神状態にマイナスの影響を及ぼす」という統計が出ているのです。

春、寒冷前線が通過する直前に、事故や自殺、殺人などが起こる確率が跳ね上がってしまうのだと。

怖いですね~~~!

遠くに雨雲が近づいてきて、雷の気配なんかして、春先なのに気温が急上昇して妙に生暖かい、そういうときは確かにイライラするしちょっとしたことにも神経がとがります。ヤギはめーめー啼くし、犬はワンワン吼えるし、鶏はケンカするし、動物達も不安定になりますが、人間ももろに動物として大気の影響を受けるわけですね。

「人間の精神」なんて、そういうちょっとした外からの影響で左右される不安定でもろいシロモノなのです。

今、インフルエンザの薬タミフルの副作用が問題になってますが「何をいまさら」です。医療先進国アメリカでタミフルの副作用による飛び降りが続出していることは、3年ぐらい前の週刊ポストみたいな週刊誌でも載ってたぐらい周知のことだと認識しておりましたが?そのときの記事はその種の危険な副作用の例を何例も挙げ「日本の厚生労働省は副作用について熟知していながら鳥インフルエンザを理由に世界中のタミフルを買い占めて(たしか2/3だったか)いる。そこにある種の裏金が発生しているのではないか?」という内容でした。

ドンピシャじゃん。

鳥インフルエンザについても以前のエントリーにも書きましたが、「野鳥より薬漬けの近代的大規模養鶏所こそが危険」なのです。そこんとこどういう利権が絡んでいるのやらマスコミは巧妙な情報操作をしてやたらと危機感を煽っています。

ふふん。

「寒冷前線にすら揺れる人の心」を商売にしやがって、お前らきっとバチが当たるぞ。

2007年3月22日 (木)

春分

Nec_0048_4 昨日は春分の日だったのでありました。うららかな春の日で気持ちが良かったなあ。

昔、妹と奈良の二上山に登ったことがありました。二上山は「春分と秋分にふたこぶラクダのこぶのようになった山のくぼみのど真ん中に日が落ちる」山です。低い山なのですがよく「古代人が天文に利用していた」と言われて伝奇ミステリーの舞台になってます。五木寛之の「風の王国」とかですね、話題になったときがありました

そういう伝説があってもおかしくないぐらい、なかなかに雰囲気たっぷりな山でした。奈良時代の政争で処刑された志貴皇子の碑があったり。登ったのはよく晴れた冬の日だったんだけどなんとなく山そのものが薄暗かった。鹿児島の山のように照葉樹林がわんさか生えているわけじゃないのに、空気が暗い。

有名な山のはずなのにその日は他に誰も登る人がいず、頂上まで二人で黙々と登りました。頂上にでてかなり開けた場所になって小春日和の日ざしが射していても、やっぱりなんとなく暗い。細い分かれ道があったので「そっちに行って見ようか・・・」と何の気なしに行ってみたら、そこは古い石切場の後。これまた荒涼として雰囲気たっぷり。あいかわらず人けがない。

なんとなく怖くなってきて「降りるか」といそいそ降り始めたら、迷ってしまった。ますます背筋が寒くなってきて二人してだんまり黙ったままもくもくと歩き続けたわけです。

道の先のほうからがさがさと何かの気配がしてきたので、妹と顔を見合わせる。気の強い妹の顔にも「怖い」と描いてありましたね。たぶんわたくしの顔はもっと引き攣っていたことでしょう。

がさがさがさ・・・・・・

ススキの藪を掻き分けて出てきたのは一眼レフのカメラとカメラマンのベストをつけた禿げたおっさんでした。

「待った、待った。わたしはこういう者です!」

わたくし達の顔がよっぽど引き攣ったのでしょう、おっさんが名刺を出してきました。毎日新聞の名古屋支社の人でした。休暇を利用して登りに来たのだそう。やっぱり「風の王国」を読んだのだとか。

古代人のミステリーや奈良の政争の恨みは吹っ飛んで、いきなり現実の社会に戻りましたです。

おっさんも道に迷って途方に暮れてたようですが、「三人寄れば文殊の知恵」と言いましょうや、人間冷静になると道が開けるものです。なんとかわかりにくくなっていた分かれ道を探し出して無事に下山いたしましたです。

教訓:二上山みたいな低い山でも、パニくると素人には怖い。おっさんの禿は人の心を現実に戻す効果がある。

あのときの毎日新聞の方、ありがたく心強かったです。いまだに感謝いたしますです。

2007年3月21日 (水)

ブルーベリーの花

Nec_0049_5 さて、わたくし急速な温暖化が叫ばれる昨今であっても、「何が何でも鹿児島以北には住まん!」と決意しております、骨の髄からの「サンカごろ、冬ごろ」でございます。もちろん南半球であっても雪や氷に恵まれたところでは住む気ナッシング!

よく「寒い地方では家の造りがしっかりして防寒対策が行き届いているから家の中では暖かいんだよ。」と申しますが、聞く耳持たず。年々手足の冷えがきつくなる体を自覚しておりますので、「生まれ故郷が鹿児島で本当によかった。」とありがたみを実感しております毎日なのでございます。

さて、今年はもうブルーベリーの花が咲いております。

桜の花も全国的に早い開花が見込まれているらしいし、暖かい春になりそうでなによりなにより。3年目のブルーベリーは、結構花をつけてくれそうで、今年はかなり食べることができそう。5月が来るのが待ち遠しいや。

2007年2月21日 (水)

ブルーベリーの芽

Nec_0003_29 冬の間紅葉してたブルーべりーでしたが、ここ最近の暖かさで新芽が膨らんできています。

一昨々年にまだ小さい苗で植えたんだけれど、だいぶ大きくなってきたよなあ。去年は初めてぼちぼち実がなって、口にすることができました。今年はケーキを焼くぐらいにはなるかな?ジャムにできるぐらいふんだんになってくれるとうれしいけどな。

ブルーベリーは酸性土壌が大好き!ということなので、ピートモスや尿素をあげなくちゃ。3月はあちこち肥料をあげなくちゃ、で忙しいぞーーー!!

2007年2月17日 (土)

夜霧のしのびあい

Nec_0042_12 なんともはや、今日一日雨が降り続いていたかと思えば、夕方霧が出てきました。幽玄といえば聞こえはいいですが山の中のうちの近辺など怖いぐらいです。

古いポップスの名曲に「夜霧のしのびあい」てのがあります。ロマンティックでたいへんいい曲ですが、「夜霧」の中を逢引きするなんて、こりゃはなから都会の話だよなあ~~。

うち近辺で夜霧の中にでかけたら妖怪とか出てきそうだよ。狸とか狐とかに化かされそうだし。そうでなくとも足場も見通しも悪いから、ホキ(谷)に落っこちたりとかね。こういう夜は家から出ないに限る。車の外出も避けたほうがいい。と、徹底的にロマンティックでない。

やっぱ「夜霧のしのびあい」は都会の曲だよなあ。パリか?

2007年2月14日 (水)

春一番

Nec_0034_23 吹きましたね――――!春一番。

春の訪れを告げる、今時分に吹く大風ですが、暖かくて湿った空気はまるで4月のようでした。

なにか溜まって滞った冬の冷たい空気を隅々まで吹き飛ばしてくれたようで気持ちが良かったな。

たぶん明日の朝庭を見たら、葉や枝が飛び散っているのでしょうが。

台風もそうですが、嵐の直前が一番鬱々として気持ち悪いですね。嵐に突入すると目前の何やかやの対処に追われて気鬱やってる場合じゃないし。嵐が終わると後片付けはたいへんだけれどいっそさっぱりするというものです。

とはいえ、明日はまた冬型の天気に戻るらしいです。防寒対策をしっかりとらねば。

2007年2月 2日 (金)

とうとう雪が

Nec_0011_23 今朝はとうとう雪が積もってしまいました、鹿児島地方。うっすらとですが雪が積もると景色が変わります。冷え込みもきつかったです(鹿児島にしては)。

ここ1週間ぐらい、うちは次から次へと病人やら病獣やらがでてきて気の休まる暇がありません。やはり寒いのは鬼門です。気温が下がると体温も下がり血流が悪くなり心臓や呼吸器に負担がかかります。免疫系も低下します。春よこい。早く来い。

お隣の宮崎県で恐ろしい鳥インフルエンザが多発しています。原因がわからいのがまた恐ろしい。うちみたいに20羽ぐらい細々と飼っているところでも「もし鳥インフルエンザがはいってきたら!」とぞっとします。問答無用で処分。しなければ人間も危ないわけだし。何万羽も飼ってらっしゃる方達の苦悩たるや想像するだに余りあります。ただただ鹿児島に入ってこないことを神に祈るのみです。

2007年1月17日 (水)

ネコヤナギの芽

Nec_0041_14 と思っていたら、ネコヤナギの芽もふっくらとしていました。

去年は二月じゃなかったか?

やっぱり今年は暖冬なのか?

梅一輪

Nec_0040_11 「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」

とまあ、はっと気がつけば、庭や畑の梅の花が咲き始めました。今年は暖冬との事ですが本当のようです。まだ一月中旬なのに。早いぞ。

梅の花はホンワカといい香りがします。沈丁花や蝋梅のように強烈な香りではありませんが、どこか懐かしい優しい香りです。花が見えなくても気配がわかるぐらいです。

どうも今年はたくさん花芽がついているようなので、梅の実もいっぱいなるかな?花の時期にあまり強い風が吹かないといいけれど。