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真っ暗けで何がなにやらおわかりにならないことと思いますが、今仏間を味噌蔵にして麹を発酵させている最中です。
風が当たるのも直射日光もいけません。出入りも必要最小限にして室温をできるだけ一定にするのです。もはや今朝は麹のいい匂いが家中に漂ってきました。このまま順調に生育してくれることを、神様仏様にお祈りするのみです。例年は稲刈りの声の直後に仕込むのですが、今年は諸事情で少し遅くなりました。うまくいきますように。一説によれば「麹を発酵させる部屋」にはその前年までの麹菌が残っているので、そこで発酵させる麹はうまくいきやすいし、その家独特の麹菌が育成されるので、それが「我が家の味噌の味」として反映されるのだそうです。「手前味噌」とはこのことなりか。
今年は柿の当たり年だったようで、どこのお宅の甘柿も渋柿もたわわに実をつけています。すばらしい!
残念ながら拙宅の柿は手入れが悪く(とほほほ)、この大当たり年に あまり実をつけませんでした。茶の木や柿の木があるエリアは畑の一番奥で、行きとどいとらん!いかんぞ。藪はぼちぼち払いつつあります(めーさんの冬用寝藁と飼い葉もいるので、はめつけて干草作り中)。後は茶や柿の木に鶏糞やヤギ糞堆肥を撒いて来年の収穫をこそ期待。
今時分、出水の紫尾温泉で名物「あおし柿」がでているんだけど、いまだ食べたことがありません。日帰りでもいいから温泉に浸かって「あおし柿」食べてみたいけどなあ・・・。おいしそうだなあ・・・。
母方の祖父も変わってましたが父方の祖父も変わってました。もう、18年前に亡くなったのですが、商売人で普請道楽で、色々飼ってました。覚えているだけでも鯉、金魚、七面鳥、金鶏鳥、薩摩鳥、チャボ、キジ、うずら・・・犬は当たり前のようにいましたし、猫にいたっては勝手に入り込んで我が家のように振舞ういわゆる「入り猫(縁起がいいといいますね)だらけ。当然のように佐々木倫子氏の大ヒット作「動物のお医者さん」(白泉社・全12巻・文庫版あり)の大ファンでした。「この動物とのクールで絶妙にボケた距離感はやっぱり飼ってた人だからかな?それとも北海道の人ってこうなの(偏見)?」と思ってましたが、デビュー作「エプロンコンプレックス」も「忘却シリーズ」も変だったので、「やはり佐々木氏がこうなのだ。」と納得したことでした。
その後小学館に移り「おたんこナース」(全6巻)を描き、今は「月館の殺人」を連載しています。やはりクールで絶妙なボケは健在です。前作「Heaven?」も基本はグルメレストランマンガなのに、も、他のグルメマンガとまー――ったくテイストが違う!
なぜか小金もちでマスコミに知り合いの多い謎の女黒須が、道楽で始めた「墓地にあるフレンチレストラン(ご丁寧にも葬儀場と棟続き)”ロワン・ディシー(この世の果て)”」。ここに集められた、どこかネジの一本足りないスタッフたち。愛想が無くて笑顔ができないサービスマンの伊賀を筆頭に、元銀行員で資格マニアでソムリエ資格取得のためだけに働く山縣、元牛丼屋店長でお金に細かすぎる堤、今時の若い衆すぎる宇宙人並みの常識の無さの川合、腕はいいのに関わった店全てがつぶれる非常に縁起の悪いシェフの小澤。彼らがその彼ら全部を掛け合わせたよりもさらに常識が無くて絶大なパワーだけを持つオーナーの黒須が繰り出す「この世のものとも思われないレストランの危機」を乗り越えていくというだけのお話なのですが・・・・・。おもしろいのですよ!これが。
オープンパーティーにトイレの工事が間に合わなければ隣の「やすらぎ会館」のトイレでごまかし、だいたいオープンご案内はがきの日付を間違え、スタッフ全員が徹夜で準備しても己はマイペースでまかないを要求する。クイーン・オブ・ゴーイング・マイウェイ・黒須!その言葉には妙な説得力があり、見かねた経営コンサルタントが「お客様のために働かなければ」といえば堂々と「客のためになんか働いていない自分のために働いているのよ!!」と言い切る黒須。その胃袋は底無し!素晴らしいぞ黒須!
佐々木氏の絵は昔から繊細で緻密。なのに話はこの大ボケぶり。このギャップがたまらん。出てくる料理出てくる料理すべておいしそう。以前に見た佐々木氏の写真ではすごくスレンダーなお姐さんだったのに、大変な大飯喰らいとか。何から何まで期待を裏切って喜ばしてくれるすごいマンガ家さんです。
モモ(紀州犬雑種・女の子・4歳)は佐賀平野のど真ん中の米農家さんの庭先で産まれました。母犬と5頭の兄弟犬とチャウチャウのおじさんと柴のおじさんと一緒の大家族で4ヶ月まで育ってますので、犬としてはかなり素直な子だと思います。
しかし今まで4つ足の動物でこれほど大きな動物(しかも草食)を見たことがないのです。体重にして8倍近く!めーさん(ヤギザーネン種・女の子・9ヶ月)もおだやかな性格ですが、さすがにキック力はものすごく板を蹴るとヒズメの音が「ガツ!ガツ!」と大きく響きます。それにモモはすっかりびびってしまったようです。もちろんどちらも攻撃をすることはないです。だんだんわかってきたかな?
お庭にいる4つ足の女の子どうしなんだからね、実は一番話が合うと思うよ。(余計なお世話なんだけどさ)
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