椿屋敷のお客様

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2006年7月

2006年7月15日 (土)

六月燈

Nec_0026_17 というわけで、今日は近所のお宮さんの六月燈なのでありました。

小さいお宮さんにご近所中からかなりの人が集まっています。

六月燈は、島津の19代目のお殿様光久が新照院の観音堂を建てたときに、たくさんの燈籠を献上して火を入れたところ、燈籠の海のようになって美しかったことから始まったらしいです。

「これはよか」と薩摩藩内に広まりました。もっとも、もともと古くから庶民の間でも6月に神仏に燈を捧げる風習があったらしいですけど。

確かに夏の夜の燈はとんでもなくきれいに見えます。蛾の気持ちがよくわかります。昔から人はそう感じてたんだなあ。

夏キャベツ

015 草薮の中でけなげにキャベツが玉になっています。

初夏に甥っ子とさんざん青虫を獲りました。その青虫は鶏に直行。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。

しかし不思議なもので、玉を巻きだすと虫がいなくなります。もちろん薬をかけたわけではありません。

キャベツ自身が大きくなると虫を寄せ付けない物質を出すらしいのです。

よくできてるよな――――。

キャベツは胃の調子を整えます。『キャベジン』の名はここからきたそうで。夏バテ気味の内臓にはキャベツ。

2006年7月14日 (金)

お宮さんの由来

019六月燈のためにお宮さんの掃除をしていたら、母方の親戚がぼそぼそと語りだしました。

―――――ここんお宮さんはな、昔ゃM岡の上にあったとよ。あそこん山の頂上は2反歩ほどは平らじゃっでや。M岡に登り方がきつかで(高さ100ぐらいはある)、下のほうに招請すっが、ちなってな。上から太鼓を転がして落として止まったところがここじゃったちよ。

びっくり!太鼓で決めた場所だったのか。ここ。

―――――そんでな、ここん神様は荒神さあでな。ちゃんときれいにせんとすぐはらける(怒る)たっち。白かもんが嫌いでな。白かものを着て参るなち、ばあさんたちがいうちょったど。

うひゃあああ!祟り神ですかい。思いも寄らぬことでした。まさか、この親戚からこんな土俗・民俗なお話を聞くことになろうとは。21世紀になって久しいですが、柳田國男的世界はまだまだ日本のそこかしこにぽかっと穴を開けているようです。しかしとどめの話はこうだった。

――――いっそM岡の上に古かままであったら、まだありがたみがあったかも知れん。お参りに来る衆が県下から来たかもよ。

ふわっはっはっは!うんうん、ソロバンはじいてますね。いつもの親戚でした。よしよし。確かにM岡の頂上で古いままだったらちょっとありがたかったかも。それを維持するってたいへんだけど。

名所旧跡を維持してるところはえらいよなあ。

すだれの季節

Nec_0022_19 今年も最高気温が35℃近い猛暑がやってまいりました。

うちは鹿児島市のチベット、平地よりかなり気温は低いのでクーラーを使わなくても大丈夫なのですが、さすがにこの日差しでは、窓にすだれをかけねばやっておれません。納屋からすだれを出してきて、窓という窓にかけました。

あっと今に涼しくなるのが不思議です。

涼しくなるといえば、江戸時代の幽霊絵によく破れすだれが出てきますね。掛けっぱなしの破れすだれは、人の住まない荒れた家の象徴。ぼそぼそに乱れたすだれの端から、恨みがましい腐れかけた顔がのぞく。ようあんな怖いの想像して絵にするよなあ。

2006年7月13日 (木)

カサブランカ

Nec_0018_15 うちのカサブランカが咲きました。

「こういうドハデな花は玄関だよな」と飾ったところ家中プンプコプンプコ百合の香りがします。

「カサブランカ」という名の名画の誉れ高い映画がありますね。あれを最初に見たとき思いましたよ。

「別嬪だけどなんて気の強そうなねえちゃんだ。」それがイングリッド・バーグマンで、「気の弱そうな大男だな。」それがハンフリー・ボガードでした。映画の筋そのものも「第二次世界大戦という戦乱もいいところのヨーロッパで、あくまで自分の思い通りに生きようとする女」と「その女に振り回されることを至上の喜びとするマゾヒストの男」の話に見えました。 

ハード・ボイルドの基本はそれですよね。

2006年7月12日 (水)

青紫蘇

Nec_0016_16 青紫蘇でございます。

「夏の薬味」シリーズでございますな。

青紫蘇を刻んで立ち込める香りは、なんともさわやかで、夏場でも食欲をそそりますねえ。麺類の薬味はもちろん、おにぎりを巻いたり、あっさりした散らしずしに混ぜ込んだり。

赤紫蘇とおなじく青紫蘇も特別に植えなくても毎年畑のそこかしこから生えてきます。前の年の種が落ちたところから生えるのです。草取りをするときに残すだけです。まっこち、まっこちありがたいことです。

ミョウガついにでてきた

Nec_0017_18 「いまかいまか」と待ち構えておりましたミョウガの花がついに出てまいりました。

ご存知と思いますが、ミョウガは地下茎から直にでてくる花を食べます。

おいしいですよね~~~!!

天の底が抜けたような大雨が10日も続いたかと思えば、今度は連日34℃を越す猛暑。勘弁して欲しいですが、文句を言ってもいたしかたなし。

こういうときは、ソーメン、蕎麦に冷やしうどん、冷麺。

薬味にミョウガ。

最高!!

2006年7月11日 (火)

もうちょい枝豆

Nec_0014_16 も少しで~♪えっだまっめが~♪ふっくらぷりぷり♪えっだまっめに~♪

枝からもいで~♪

ぐらぐらお鍋に煮立てたお湯で~♪

緑鮮やかささっと茹でて~♪

笊にかえしておいしいお塩をパ~ラパラ♪

あちあち食べても冷やしてもよし~♪

夏の宵には枝豆・枝豆♪

ヤブカラシ

Nec_0013_19 繁殖力旺盛で「ヤブまで枯らす」というヤブカラシです。

今、こいつが凄いですよ~。「家の周囲に生えると植え込みや屋敷全体が取り囲まれるためビンボウカズラの別名もある(薬草カラー図鑑より)」

ビンボウカズラですと!

いやだいやだ、これ以上貧乏神にとりつかれてたまるものですか。

しかし今はヤギ様方がいらっしゃいます。今朝は早速、畑のいかにも貧乏神がとりつきそうなところに出動していただきました。今日中には貧乏神を一掃してくだされることでしょう。ありがたいことにそれほどヤギ様方の食欲は凄まじいのであります。ヤギの別名は「貧者の家畜」。あらやだ、また「貧」ですか。まあ、ありがたいお味方ということで。

ヤブカラシはそれでも薬効がありまして、はれものや毒虫に生の根茎をすり潰した粘液が効きます。今朝は朝一番に蜂に刺されてしまったので、このビンボウカズラに目がいってしまったようです。ちゅうてもめんどくさくて根っこを掘り返したりしてませんが。

2006年7月10日 (月)

落花生の花

Nec_0012_17 落花生の花でございます。

ご存知でしょうが、落下生は文字通り「落花生」で、咲いた花がにゅいいいんと垂れ下がって地面の中に潜り込んで、実を結ぶのであります。変わってるよねえ~。

花がちゃんと潜り込めるように、畝を立ててやらねばなりません。もうちょい先かと思ってたのに―――。明日は畝を立てなくちゃ。おいしい落花生が食べたいのだ。食い意地はすべてに勝るのだ。明日もはめつける(一所懸命働く)ぞおおおお!!