椿屋敷のお客様

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2006年10月

2006年10月13日 (金)

山椒の実

Nec_0011_18山椒の実であります。

山椒には雄木と雌木がございましてな、雄の木にはどれだけ花が咲いてもち―――っとも実がならんのです。でありますからして、「小粒でもピリリと辛い」自家製山椒の実を手に入れたかったら、雌雄の木が必要でございます。一応、うちは雌雄揃えてあるのですが、どうにも雌の発育が悪くて、なかなかたくさん実が取れる状態にはなりません。

山椒はこう見えてもミカン科で、どうも今年はミカン科のなり具合が悪い様子なので、その影響もあるのでしょうか?

ミカン科といえば、春の木市で買ってきた生食用金柑の木が見当たらなくて「どこにいったのかな?」と探していたら、今日発見。おバカなことに夏の間に間違えて草刈機で幹をすっ切っちゃってました。ガ―――ン!バカバカバカ!

救いは脇芽が出てきていて、 けなげにも成長してくれている事です。だからこそ発見できたのですが・・・・・。ごめんよー。ごめんよー。肥料をたくさんあげるから、勘弁してくれ~。

2006年10月12日 (木)

ストレンジャー

Nec_0010_18 「秋の日は釣瓶落とし」

夕方七時にはもう真っ暗です。今日はちょうど七時ぐらいに帰宅したらば、門の前を不審な人影がうろうろ。びっくりして車の中で身構えました。

見るとベレー帽にメガネで痩せた品のいいご老人。

「すみません、道がわからなくなって・・・・・緑ヶ丘はどこですか?」

うちから1kmは離れています。どうやら最近緑ヶ丘に引っ越してきて、運動不足解消のために午後の散歩に出かけたら、思いもよらず道に迷って遠くに来てしまい、明るかったはずがとっぷり日が暮れ、帰るに帰れぬままどんどん山の中に入ってきて、不安になるわくたびれるわという状態だったようです。(うちに来られた方はおわかりでしょうが、たいへんわかりにくい地理条件です)

あたりは真っ暗で、道がわからないまま80のご老人がうろうろして安全な場所ではありません。(うちのすぐ横は深い谷になっているのです。街灯もありません。)これはいかん、と思い、そのまま車に乗せて緑ヶ丘までお送りしました。

なんというかなあ、「ああ、こうやってご老人が行方不明になるんだなあ・・・」と実感した出来事でした。みなさまのご家族にもご高齢の方がいらしたら、どうぞ暗くなるのが早い今日この頃、気をつけてさしあげてください。

ルッコラの芽

Nec_0009_19 ルッコラの芽であります。

種袋の指示の時期より少し遅れたのですがやはり山の上とはいえ鹿児島、暖かいようです。

最低気温が20度前後、最高気温が28度前後の今日この頃は、発芽適温20度前後の種の植え時です。とにかく耕して耕して、蒔くのみ蒔くのみ!さっきレタスも植えました。

発芽適温20度前後の種というのがやたらめったら多いのです。というより日本の気候にあわせて野菜の種が淘汰されてきた結果がこの温度なのでしょう。

過ごしやすいこの時期は畑だけでもこのありさま、ヤギが発情を始めたら種付けをしなきゃならないし、味噌は作らなきゃだし、秋は本当に忙しいです。米を作っているところはこれに稲刈りが来るんだよなあ~。想像もつかん忙しさでありましょう。昔農繁期は学校が休みだった、ってのもわかるよなあ。

2006年10月11日 (水)

Nec_0004_20五穀の1つ粟でございます。

子供の頃、日置の実家の隣に住んでいたシオおばさんが、よく粟を作っていました。しかし高度成長期は「銀シャリ飯至上主義」とでもいうべき時代でしたから、それからしばらく粟を作る畑を見かけませんでしたが、昨今の健康ブームで「五穀飯」とか「十穀飯」とか流行っているせいか、粟や黍や稗を作る畑を時々ですが見かけます。

この粟もご近所の畑で作ってらっしゃる粟です。

わたくしたちの親の世代は「貧乏人は麦を食え!」の世代ですから、どうしても銀シャリじゃないと抵抗があるようですが、そうかなあ?結構麦飯とか粟餅とか五穀粥とかおいしいと思うのですがね。今は鶏もいることだし、育てるのが楽な粟をうちも育ててみようかと思う昨今です。

朋あり遠方より来る

Nec_0008_24 昨日はお客様のclusterさんとtotto*さんが遊びにきてくださいました。

むちゃくちゃ楽しかったです。

アケビとって、今年一番の落花生食べて(少しだったけれど)、ムカゴ食べて。お二人とも情が厚いけれど見識が深く、特に食べる事に関しては一家言持つ方たちなので、お話がおもしろい。

「うおおおお、そうか!」とうならされる事多々あります。お二人のブログがそうですが、バックに何も持たずに自分の個性だけで勝負してらっしゃる、イッダマシ(魂・ど根性)の入ったキャラは現実に接するともっとおもしろいです。

同じ鹿児島市内とはいえ、ブログやってなかったらまずお友達になることが無かったであろうお二人。いろいろあるインターネットの海を越えてやってきた朋は「遠方より来る」という感覚がぴったりです。わざわざこんな山の中までありがとうございます。次は黒ひよこですね。アロウカナ×烏骨鶏母さん、また卵を産み始めましたのでうまくいけば年内あたりかなあ?

っと、お二人に卵を差し上げようと準備していたのにお渡しするのを忘れてしまった!

今度は若鶏たちも産み始めているので、その卵も試してみてください。

2006年10月10日 (火)

落花生の実

Nec_0006_21 落花生を一本ひっこやして(引き抜いて)みました。

ちょっとまだ早かったようですが、しっかり地面の中から実が出てきました。

いつみても本当に不思議だ。なんんでわざわざ地面に潜って実がなるんだ?落花生?

もう少ししてから他の株をひっこやすことにします。あああ、塩茹でピーナッツ!楽しみで楽しみで。

2006年10月 9日 (月)

Nec_0005_19 今年は奥の柿の木に実がついています。その根元でヤギ様方が熱心に除草し、ウンコをたくさんしてくれた結果でありましょう

柿の実は結構高い所になるのですが、柿の木は子供の頃から「決して登ったらダメ」といわれている木です。とにかく折れやすいのです。しかも弱っている枝と大丈夫な枝の区別がつかない。すごく危険。

よって長い青竹を用意して、その竹の先を二つに割って楔を入れた「柿取り棒」を作り、その竹の先で柿の枝をはさみ切る、ということをします。

この棒がまた、タダでできる上に作りは単純で簡単、それなのに効果絶大で4mも5mも上の枝の柿がおもしろいように取れる偉大なる道具なのです。

もう少ししたら完全に熟しそう。今年は柿取り棒を用意せねばなりますまい。

2006年10月 8日 (日)

茶の花

Nec_0002_24茶の花でございます。

茶は椿や山茶花と同じ仲間なので、花も地味な椿の花に似ています。真っ白で清楚。なかなかかわいい花です。お茶席には珍重されるそうな。

さもあらん。ただでさえ抹茶の原料の木に咲く花、しかも「侘び寂びの美学」にぴったりの地味さ。 竹筒の花掛けとかに飾ったりするのかな?

とんと不調法もので茶道の心得などこれっぽちもありませんので、ここらまったくの想像でモノを言っております。

東京に住む妹が、もう15~6年茶道をやってます。なにやら免状を持っておるのじゃと。話によると茶会というのはたいへんな体力勝負らしいです。「初釜」となると何十人、何百人ももてなさねばならないのだそうな。お茶の作法はもちろん、食べ物の好き嫌いがあってはならないし、胃袋も底なしでなければならない。酒も飲めねばならない。和歌だの俳句だの掛け軸だの茶碗だの建築だの、とにかく知ってなくちゃならない。・・・・・らしい。

すんげ―――――!!ナマケモノには無理な話です。しかし、そんなたいそうな席に、そこらの畑の畦道に生えている(藪になってたりするぞ)茶の木の花がうやうやしく飾られて珍重される図というのは、なんとなくおかしいな。

イヌタデの花

Nec_0003_24イヌタデの花でございます。

植物の名前には「イヌタデ」とか「イヌビワ」とか「人間は食べる事ができないけど、まあ、犬だったら食うだろう」と、考えてみればお犬様に失礼千万な発想の名前がよくあります。

うちの農園はモモ(紀州犬雑種・女の子・5歳)で成り立っているようなものなので(人間よりはるかに優れた鶏番長)、お犬様に無礼な口を利くことは許されません。「イヌタデ」だの「イヌビワ」だのを決して食べさせる事無く、ちゃんとしたものを食べていただいています。

そういうイヌタデは実はヤギ様方の大好物!考えてみればタデ科、ソバの仲間なので偶蹄類が好んで食べても不思議ではありません。イヌタデも今の時期どど~んと固まって生えているので、ヤギ様方がもしゃもしゃ食べてくれるのはたいへん助かります。

ところで「蓼食う虫も好き好き」とかいいますね。ソバやミゾソバやイヌタデなんかのタデ科の植物は知ってますが、本物のタデを知らないのです。どんなのでしょうか?「変わった好み」の例えにされるぐらいだから、かなり変な味がするのでしょうか?ちょっと食べてみたくあります。

2006年10月 7日 (土)

青紫蘇の実

Nec_0001_25青紫蘇に実がなっています。

この実が畑に落ちて来年の春まで休眠し、季節になると勝手に芽が出てくるのです。

まっこちありがたいことです。

紫蘇の実がもう少し熟したら、今年は集めて佃煮に入れようかと思います。だしをとった後のカツオブシや昆布を砂糖と味醂と醤油で煮詰めて作った佃煮に。

広島の妹のところから新米が届いて、いよいよおいしい秋がやってきました。