椿屋敷のお客様

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2006年11月

2006年11月30日 (木)

ハゼノキの紅葉

Nec_0004_21 ハゼノキが今年も紅葉しました。鮮やかな赤い色です。

ハゼだの漆だのといった木に触ると、たいがいの人はハゼ負けや漆負けをしますね。山歩きをしてると、特に夏場はちょっと見他の木と区別がつかなくて厄介です。いつの間にかうっかり触っていて親指の股にぶくぶく水泡ができていることもあります。

あれ、痛痒くて、見た目も気持ち悪くて、どうにもしょうがないですよね。治るのに一週間はかかるし。

紅葉を始めると、ハゼは鮮やかな色をしているし、だいたい木そのものが水を上げなくなって休眠しだすので、あまり負けなくなります。その点では安心な時期です。

もう少したってすっかり葉が落ちたら、畑の邪魔なところに生えてきたハゼノキを切り倒さなくちゃ。冬に切ると樹液が飛ばないので大丈夫なのです。

2006年11月29日 (水)

ビナンカズラ

Nec_0001_27 いつ聞いてもすばらしいネーミング、ビナンカズラであります。

「美男を嫌いなおなご」というものがこの世にありましょうか?わたくしも大好きであります。ただ、「何をもってして美男と規定するか」その基準となると大問題でありまして、千人おれば千人、万人おれば万人の美男がございましょう。それによってうまいこと世の中は廻っておるのでありますが。

わが身を省みずに殿方を見る場合、気になるのがまず指。次が歯並び。そして声です。接近できるならば匂い。これ要チェック。

大きくて長い指の手を見るとくらくらします。関節がちょっと張ってたりすると最高です!

昔からそうなので「ちょっとマニアックかな?」と思っていたのですがさにあらず!これは雌として当然の本能なのです!

動物行動学者の竹内久美子氏の著書「シンメトリーな男」によると、「指を規定する遺伝子と殿方のごにょごにょを規定する遺伝子」はほとんど同じ場所にあるのだそうな。よって「左右の手が大きくて長くてよく揃った指を持った男」というのは「ごにょごにょも大きくて長くてよく機能する」確率がひじょーーーーに高いのだそうな。

なっとくう!!

(みなさんわたくしのことを「スケベエめ」と思われたでしょうが、最初から申し上げておるではありませんか。スケベエなんですって。)

モグラ穴

Nec_0003_25 さて、田舎の地面はアスファルトやコンクリートで固められておらず、地下街もありませんので、モグラが出没します。

特に畑は耕されていて土が軟らかいし、モグラの主食のミミズがたくさん棲息しておりますので、まさしくモグラ天国!朝畑を見るとモグラがトンネル掘りをしたあと掻き出した盛り土が、噴火口のように盛り上がっています。

困ったもんだ!

なにせ、モグラにとって大事なのは「ミミズをとること」なので、トンネルの途中に野菜や果樹の根があってもお構いなし。強力なシャベル型の前足で土と一緒に掻き切って、そこら中を掘り返してしまうのです。

あんまり増えると「モグラ罠」を仕掛けなければならなくなります。畑にとってネズミよりも厄介な動物、それがモグラ。かわいい姿をしてるんだけどね。

2006年11月28日 (火)

完治しました

Nec_0042_8 モモ(紀州犬雑種・5歳・女の子)の左後ろ足の怪我が完治しました。

パソコンが壊れる直前に、黒ヤギのクロさんの角でど突かれたのです。

結構早いうちから、人間が見ないところでは四本足で歩いていました。でも、わたくしの前ではひょんと怪我した足を上げて、三本足のびっこを引いて走ってきました。まったく笑わせてくれます。

それから後もなにか粗相をして「これは怒られる!」と判断したら、いきなり哀れっぽい顔になり四本足から三本足になって、肩を落としてしょぼしょぼゆっくり歩いてきて、上目遣いになって「怒るの?・・・・・怒るの?・・・・・あたし怪我してるのよ・・・・・」とこちらの顔色を伺います。

もう~~~。おかしくって。

言葉をしゃべらないだけ。なんて雄弁なボディアクションなんでしょう!!

アプリコットビューティーの球根

Nec_0040_9 憧れの花、アプリコットビューティーの球根でございます。

チューリップはただでさえ大好きな花ですが、このアプリコットビューティーは珍しい淡い杏色をした花で、実に上品なのです。

「2000年の”チューリップ・オブ・ザ・イヤー”を受賞した(そんな賞があるのね)」らしい。

こういうのは、でた端は希少価値もあってたいへんお高いのですが、もう6年もたつとバーゲンででてきたりします。安くなっても花の本質的な価値は変わらんもんな。ありがたいこっちゃ。

そう、秋植え球根は今からがバーゲン。まめに園芸コーナーを見て回らなくっちゃ、です。

2006年11月27日 (月)

レディ・ギネヴィア

Nec_0041_11 名香智子というマンガ家さんが昔から好きです。信じられないぐらい華麗なカラーを描く人なのですが、お話がこれまた信じられないぐらいえぐかったりします。この人の凄いところは、そのえぐいお話を実にさらりと描いてしまうところです。

「レディ・ギネヴィア」(現在小学館文庫にて入手可能)は20年ぐらい前、新書館の「グレープフルーツ」という雑誌に連載されていて、新所館からものすごく豪華な装丁のハードカバーの上下本が出ていました。今にして思う。「あれ買っときゃよかったよ!」

(得てして本とかマンガは一期一会。巡り合ったときに買わないともう二度と会えなかったりするものです。)

「レディ・ギネヴィア」は、当時の少女マンガにありがちなたいそう浮世離れした設定で、ヒロインのレディ・ギネヴィアがイギリスのキング公爵令嬢。黒髪と緑の瞳の絶世の美女のくせに馬キチガイで、この世の馬という馬の顔は区別がつくが人間の顔の区別がつかないという変わり者。もちろん馬術は世界チャンピオン。趣味は馬の種付けというから徹底している。

この彼女に片思いしているのが、彼女と馬術大会でよくあうスウェーデン人の屈折したプレイボーイ・リアンダ。

衝撃的なことにですね、この二人馬の種付けのことで揉めて(!)ですね、リアンダがギネヴィアをレイプ(!!)してしまうのですよ。

いやああ、びっくりしましたね。いまでこそ少女マンガはH(この言い方嫌い)花盛りですが、当時の少女マンガでお話の初めのほうで「いきなりヒロインがレイプされる」ですよ。しかも馬小屋ですよ。なあ。

(もっとも、この「馬に絡んでレイプ」というのは名香氏のお好みのシチュエーションらしく、同じ頃長期連載していた「パートナー」(小学館文庫)でもヒロインの茉莉花が「馬で遠乗りして雨宿りした先でレイプ」されていました。)

華麗な絵なんですがねえ、浮世離れした設定なんですがねえ。これにとどまらずなかなか過激な価値観とストーリーが繰り広げられるのですよ。ヒロインのギネヴィアが魅力的なのはもちろん、リアンダの元恋人のインテリのドイツ女性ユーリエ、ギネヴィアの兄のサー・アーサー・キング(なんちゅーネーミングや)。それぞれが個性的で素敵ですが、なんといってもプレイボーイのリアンダの身もふたもない身勝手さ。少女マンガの男はご都合のいい王子様ばっかり全盛の時代に、よくこんな男をヒロインの相手にしたよな~。

まあ、百聞は一見にしかず、読んでみてください。わたくしにとっては大切な宝石箱のような一冊です。

室内温度24℃

Nec_0038_16 目が覚めて机の前の寒暖計を見たら、なんと!暖房も入れてないのに室内温度24℃。

11月の末の夜明け前にしては暖かくないかあ?

昨日の午前中は秋から冬に移行するときの雷が鳴って雨が降っていたけれど、昼過ぎから暑いぐらいだったもんなあ。

11月末まで植えなきゃならない種たくさんあり。

「蒔かん種は生えん」ので、なんとしても蒔く。

2006年11月26日 (日)

真弓

Nec_0036_16 マユミの実です。

昔から弓の素材となる木でした。

どういうわけか小さいころから「弓の名手」の話が大好きで。

西洋ならロビン・フッド。わが国なら源為朝。

ロビン・フッド伝説は中国の「水滸伝」や「西遊記」みたいなもので、いろいろ異本・外伝があるのですが、わたくしが一番好きなのは19世紀のロマン派作家ハワード・パイルがまとめたものを名翻訳家中野好夫が訳したものです。なにせロマン派作家なのでとてもロマンティック。特にロビンとマリアンの恋がため息が出るほど素敵。森の中に迷い込んだマリアンが、発情した雄ジカの角に引っ掛けられたとき、指一本の狂いもなく放たれるロビンの矢。チビのジョン、ウィル・スタトリー、タック坊主、赤服ウィル・・・・・・いずれ劣らぬ荒くれ男たちと殴りこむ王家主催の弓術大会。獅子王リチャードと優雅なる王妃エレノア。もう~すべてがかっこよかったなあ。

対して源為朝は院政末期の英雄。「保元物語」に出てきます。これを元に滝沢馬琴が「椿説弓張月」を書きました。

身の丈2mの偉丈夫で、あまりの乱暴ものなので13のときに父の為義に九州に流されます。そこでまた大暴れ。勝手に九州の土豪を従えて「鎮西八郎為朝」を名乗ります。「保元物語」の出番は少ないですが、たいへんたいへんかっこいいです。

実は為朝は南薩摩の阿多の土豪に見込まれて入り婿になっています。鹿児島ととても縁の深い人なのです。串木野にも彼を祀る神社があります。

900年の昔、英雄為朝がこの薩摩の地を駆け巡って大暴れしていた・・・・・・。そのことを思うとワクワクするのです。ほんの半世紀前は誰もが知っていた弓の英雄為朝は、今マイナーになってます。なんとか復活せんかなあ。

2006年11月25日 (土)

ヘクソカズラの実

Nec_0034_19 ヘクソカズラの実です。

しもやけの薬であるといいます。この実をつぶすと茶色い汁が出てくるのですが、それがよく効くのです。

子供のころ、たいへんなしもやけ体質で、毎年両手ともひどいしもやけになっては崩れてました。小指とかあかぎれになって、ちょっと力を入れるとぷちっとかさぶたが切れて、にごったどろりとした血がでてきてたな。春になると何もしなくてもけろっと治るのが不思議でした。だから今でも冬は大嫌いで春が大好きです。

そういえば久しく、しもやけにならないなあ。

「しもやけになった人」ってのも見ないし。

寒さではなく洗剤でまけてあかぎれになった人はよく見ます。

冬が寒くなくなってるんだろうか?

2006年11月24日 (金)

ハクサイの祟り

Nec_0033_17 関東では豊作のハクサイを大量に廃棄処分にしているそうです。生産者の方々の無念、想像するだに余りあるものがあります。

みかん、牛乳、大根、キャベツ・・・・・

豊作のたびに「生産調整」と称して処分される作物。

「市場の原理」とか「経済効率」とかばっかりを現実の食べ物より優先しとったら、いつか必ず罰が当たるぞ。