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阪神大震災のとき大阪の高槻の公団住宅の4階に住んでました。高槻市は有馬-高槻断層の真上です。そらあ~揺れましたよ。マンガで満杯の本棚6棹がスローモーションのようにゆっくり倒れるのを、なすすべもなく寝転がったまま見ていました。頭を直撃しなかったのはまったくの運です。
それ以来「人間先のことはわからんな」と。死は生のカードの裏。ひっくり返るのはなんと容易いことか。
今一番そういうことを考えさせてくれるのがEDEN(既刊15巻・遠藤浩輝著・講談社)です。あいかわらず複雑怪奇な舞台設定ですが、地球規模のコロニーと呼ばれる結晶化と地殻変動の予兆の中で、人々は必死に生き、必死に愛し合っています。
ここ何巻かで主人公エリヤががんばっていた妹マナの奪還作戦にけりが・・・・・。「ええええつ?!!」という結末がついてしまいました。これはショックだわ!遠藤氏のこの作品における基本姿勢「死こそが誰にとっても平等」がここでも生かされて・・・・・。ううううむ。
このマナ奪還作戦で活躍する少女でありながら筋金入りのプロの傭兵であるロジーのキャラが出色。すごいね―――。宿敵ぺトラスとの肉弾戦、ケンジとのコンビネーションプレイ。「アフリカの民族紛争に巻き込まれて9歳のときからゲリラに仕立てあげられてしまった、15歳にしてケンジ並みの修羅場をくぐってきた少女」。この子のケンジに対するほのかな恋心はいったいどこに行くのでしょうか?
「昔の男と捨てたわが娘」に拉致されたソフィアの運命は?
そしてエリヤとミリアムの仲は?
世界中の神話に存在する兄妹神のようなレティアとマーヤとは何者なの?
いろんな謎を残してツー・ビー・コンティニュード。この巻も読み応えあったなあ。
今年はほんとうにアケビが大豊作でした。もちろん植えたわけでなく、畑の中に勝手に生えてきたのです。実がなっているときはソーセージ工場のようにぶらぶらぶら下がってなかなかに壮観な眺めでした。
あちこちにお土産に持って行きましたがもちろん全部採りきれるわけもなく、ほとんどがむなしく地面に落ちてしまいました。
どうも、その皮をヤギが大好きなのです。
はっと気がつくと、アケビの皮がたくさん落っこちてそのままになっている斜面に4頭のヤギが「ドドドドドッ」と蹄の音を立てて走っていきます。人間の目にはもはや色が変わって落ち葉だかアケビの皮だかわからなくなっているのを、上手に探し当ててはもぐもぐ。次を探し当ててはもぐもぐ。本当においしそうです。
アケビの皮は油で炒めて味をつけたら、人間でもおいしいらしいもんな。しかし、一銭もかけず一手間もかけていないアケビの皮で、ヤギたちがこんなに幸せになってくれるなんて、またまたこんなありがたいことってございませんですことよ。
それがこの「週刊朝日の世界の食べもの」シリーズです。
世界中の食べものを国ごとテーマごとに網羅し、週一で冊子を配達、10冊ごとにバインダーに入れると百科事典の体裁になるのです。全部で200冊近くあります。
もちろん美食の都パリや中国の特集もあり、アラスカやニューギニアの辺境の食べもの事情もあり、日本編は一冊ごとに県特集あり、・・・・・・・・・いわばマンガの「美味しんぼ」の「究極のメニュー」を先駆けて実行したシリーズでした。
まあ、うちの両親も食い意地が張ってるなあ。これを揃えちゃったんだもん。
そのままわたくしがもらいました。ありがたい。暇びまに眺めては「ああ、コレが食べたい~~。アレが食べたい~~。」と涎を垂らしています。
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