椿屋敷のお客様

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2006年12月

2006年12月 8日 (金)

復活のキャベツ

Nec_0012_21 ぐうたらを絵に描いたようなわたくしなのであります。

今年の春に植えたキャベツの株が畑の隅に残してあったのですよ。もちろん手入れするわけでもなんでもなく、夏は草がぼーぼー生えるまま。ときどきはヤギがバリバリ齧ったりして散々な目に遭わされたはずのキャベツだったですよ。

はっと気がつけば、そこに立派なキャベツが玉を巻いているではありませんか!!

しええええっ!なんという生命力!!かくありたきものです。お味のほうはまだわかりませんが、かなりおいしそうです。

2006年12月 7日 (木)

EDEN15巻

Nec_0019_20 阪神大震災のとき大阪の高槻の公団住宅の4階に住んでました。高槻市は有馬-高槻断層の真上です。そらあ~揺れましたよ。マンガで満杯の本棚6棹がスローモーションのようにゆっくり倒れるのを、なすすべもなく寝転がったまま見ていました。頭を直撃しなかったのはまったくの運です。

それ以来「人間先のことはわからんな」と。死は生のカードの裏。ひっくり返るのはなんと容易いことか。

今一番そういうことを考えさせてくれるのがEDEN(既刊15巻・遠藤浩輝著・講談社)です。あいかわらず複雑怪奇な舞台設定ですが、地球規模のコロニーと呼ばれる結晶化と地殻変動の予兆の中で、人々は必死に生き、必死に愛し合っています。

ここ何巻かで主人公エリヤががんばっていた妹マナの奪還作戦にけりが・・・・・。「ええええつ?!!」という結末がついてしまいました。これはショックだわ!遠藤氏のこの作品における基本姿勢「死こそが誰にとっても平等」がここでも生かされて・・・・・。ううううむ。

このマナ奪還作戦で活躍する少女でありながら筋金入りのプロの傭兵であるロジーのキャラが出色。すごいね―――。宿敵ぺトラスとの肉弾戦、ケンジとのコンビネーションプレイ。「アフリカの民族紛争に巻き込まれて9歳のときからゲリラに仕立てあげられてしまった、15歳にしてケンジ並みの修羅場をくぐってきた少女」。この子のケンジに対するほのかな恋心はいったいどこに行くのでしょうか?

「昔の男と捨てたわが娘」に拉致されたソフィアの運命は?

そしてエリヤとミリアムの仲は?

世界中の神話に存在する兄妹神のようなレティアとマーヤとは何者なの?

いろんな謎を残してツー・ビー・コンティニュード。この巻も読み応えあったなあ。

椿の季節

Nec_0018_24 今年も椿や山茶花の季節がやってきました。

「椿屋敷農園」の名前の由来は、もともとの持ち主だった母方の祖父が椿好きで、敷地の中に200種近い品種物の椿や山茶花を植えてくれていることからきています。

10月から翌年の4月ぐらいまでそれぞれの品種が順番に次から次へと花をつけていきます。

家はぼろいし畑も手入れがまったく行き届いてないですが、椿の花だけは見事です。

18年前になくなった祖父の、とてもとてもありがたい遺産なのです。

2006年12月 6日 (水)

アキグミの実

Nec_0010_22 うち近辺にはナワシログミはやたらめったらあるのですが、アキグミは知るところでは一本しか見つけてません。木戸口を出たところにあります。

秋の実には赤いのが多いのですが、この実も赤くて丸くてなかなかキュートです。道すがらの藪に生えている木の枝を、ウォーキング中のご夫婦が折り取っていかれました。うん、ちょっと花活けのアクセントにするといい感じな控えめな赤だもんな。

ど田舎のこととて誰も小うるさい事は言いません。ちゅうかわたくし食べてしまいました。しっかり甘酸っぱいグミの味がしました。色気より食い気かよ。

油粕発酵

Nec_0013_28 まあ、うちはヤギが四頭いてヤギウンチもたくさんでるわけです。そのウンチは枯れ草と油粕とともにコンポストに溜めて発酵させています。

これが油粕堆肥になるわけです。たいへん畑が肥えます。

生の油粕をそのまま植物に撒くと、油粕発酵のさいの熱で植物が煮えてダメになります。それほど温度が上がるのです。今日この頃は温度が低いので、コンポストの蓋を開けたらもわっと湯気が立つほどです。この発酵熱で変な菌や草の種が死滅して清浄な堆肥になります。

燃料とか薬とか一切使わないんだよ。ただただウンチと草と油粕を突っ込んだだけ。昔からやっていることだけどすごい知恵だよなあ。

2006年12月 5日 (火)

シバヤギの子ヤギ

Nec_0016_22 ヤギ師匠のお宅に今月のヤギ飼料を引き取りに行ったら、産まれたばかりのシバヤギの子ヤギちゃん三頭がいて、「みえええ、みえええ」と鳴いてました。

むちゃくちゃかわいいです。

まだまだ数少ないながらも「ヤギ愛好家」というのが日本にも存在し「全国ヤギネットワーク」という組織があります。来年はそのネットワークの「全国ヤギサミット」が鹿児島は指宿で開催される予定なのです。

テーマは「トカラヤギ」。わが鹿児島のトカラ列島の貴重な在来原産種トカラヤギの保護と有効活用について全国のヤギ愛好家が集まって話し合うのです。

ひゃああ―――!

来年も忙しいぞ―――。

2006年12月 4日 (月)

葉牡丹陵辱

Nec_0011_20 なんということだ!

ヤギのチビ(ザーネン種・女の子・9ヶ月)が葉牡丹の味を覚えてしまい、事あるごとに勝手に齧っています。

やめろーーーーー!!それは大事な門松の材料、せめて年が明けて松が取れるまではやめてくれーーーー!!!

チビは葉牡丹の白がお気に入り。ヤギにとってはキャベツと似た味がしてるのでしょうが、人間が齧っても硬いです。

2006年12月 3日 (日)

ハクサイ干し

Nec_0009_26 まことに今年は全国的にハクサイが大豊作のようで、広島の妹からも「ハクサイができすぎちゃって・・・・・。うちの近所もハクサイを作ってる農家ばかりだし、送るねー」とダンボールいっぱいのハクサイが送ってきました。ありがたいですが、うちの近所からもハクサイをいただいてしまいました。

自分が植えたハクサイは種蒔きがょっと遅かったのですが、後1週間もすれば玉を巻きます。

もう、右を見ても左を見てもハクサイだらけです。

こうなったら漬物にするしかない!

縦に割って日に干しました。夏に採れた朝鮮唐辛子が山ほどあるので、これと一緒にハクサイ漬けを作る予定です。

2006年12月 2日 (土)

アケビの皮あさり

Nec_0008_26 今年はほんとうにアケビが大豊作でした。もちろん植えたわけでなく、畑の中に勝手に生えてきたのです。実がなっているときはソーセージ工場のようにぶらぶらぶら下がってなかなかに壮観な眺めでした。

あちこちにお土産に持って行きましたがもちろん全部採りきれるわけもなく、ほとんどがむなしく地面に落ちてしまいました。

どうも、その皮をヤギが大好きなのです

はっと気がつくと、アケビの皮がたくさん落っこちてそのままになっている斜面に4頭のヤギが「ドドドドドッ」と蹄の音を立てて走っていきます。人間の目にはもはや色が変わって落ち葉だかアケビの皮だかわからなくなっているのを、上手に探し当ててはもぐもぐ。次を探し当ててはもぐもぐ。本当においしそうです。

アケビの皮は油で炒めて味をつけたら、人間でもおいしいらしいもんな。しかし、一銭もかけず一手間もかけていないアケビの皮で、ヤギたちがこんなに幸せになってくれるなんて、またまたこんなありがたいことってございませんですことよ。

週刊朝日の世界の食べもの

Nec_0007_20 30年ほど前に朝日新聞社が画期的な企画を始めました。

それがこの「週刊朝日の世界の食べもの」シリーズです。

世界中の食べものを国ごとテーマごとに網羅し、週一で冊子を配達、10冊ごとにバインダーに入れると百科事典の体裁になるのです。全部で200冊近くあります。

もちろん美食の都パリや中国の特集もあり、アラスカやニューギニアの辺境の食べもの事情もあり、日本編は一冊ごとに県特集あり、・・・・・・・・・いわばマンガの「美味しんぼ」の「究極のメニュー」を先駆けて実行したシリーズでした。

まあ、うちの両親も食い意地が張ってるなあ。これを揃えちゃったんだもん。

そのままわたくしがもらいました。ありがたい。暇びまに眺めては「ああ、コレが食べたい~~。アレが食べたい~~。」と涎を垂らしています。