「アーサー王伝説」は大好きです!前にも書きましたが「エッダとサガ(北欧神話)」と「ロビン・フッド伝説」も大好きです!
特に「アーサー王伝説」と「エッダ」「サガ」はまだヨーロッパをキリスト教が席巻し切れてないころの、ケルト系だのゲルマン系だのの魔法や妖精やなんやかやがたらふく出てきて、八百万の神に慣れ親しんでいる当方としては読むのが楽しくてしょうがないです。
そういう伝説にはなんだかんだいって歴史的事実もちゃんと絡んでいるわけで、「世界史」という教科は大好きでした。だから今の「高校未履修問題」はぜんぜんピンときません。
あんな楽しい教科はないけどなあ。「世界史地図」大好きでした。「地理」より「政治経済」より「世界史」が大事だろう。「世界史」をやればおのずと「地理」も「政治経済」もわかってくるし。なによりおもしろい。
というわけで「ヴィンランド・サガ」3巻(幸村誠著・講談社)です。
「ノルマンの征服」は世界史に出てきましたね~。細かい年代は忘れましたが、ヴァイキング。ワクワクします。幸村氏、「好戦的で残酷で手のつけられない乱暴者ばかりだった」ヴァイキングどもをまったく美化することなく描いています。3巻ではアシェラッドとトルフィンたちもせっせとイングランドの征服に励んでおります。めちゃくちゃやってるぞ~~~!
「戦って戦って死んだらヴァルハラで酒池肉林」が理想の人生のヴァイキングの中には、戦うためだけにイングランド側に走った奴もおるわけで、通称「のっぽのトルケル」という荒武者もその一人。ロンドン橋の防衛戦でトルフィンとの肉弾戦は見ごたえあり。
あいかわらず「策略の鬼」アシェラッドは冴えてるし、ローマ人の廃墟でトルフィンに語る本音とも茶化しともつかないつぶやきは、なかなか含蓄が深い。んで、このアシェラッドがあらたまった名乗りのときにいう「祖先アルトリウスの名にかけて」の「アルトリウス」、これ「アーサー王」のことなんだけど、「エーーーー?!このノンシャランなオヤジがアーサー王の子孫?またまたフカシこいて~。」と思ってたら、なーにがなにが。
このオヤジほんとにアーサー王の子孫らしい。しかも直系の最後の一人らしい。アフタヌーンの連載ではそういっとった。
アシェラッドの過去にもいろいろありそう。女と見まごうデーン王国の王子クヌートもでてきて(この子の近習たちはキリスト教徒。ここらあたりの話も発展しそうなネタ)、ますます目が離せないヴィンランド・サガ。いったいどうなるんでしょう?
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