椿屋敷のお客様

« 2007年2月 | メイン | 2007年4月 »

2007年3月

2007年3月13日 (火)

メールアドレス売買ビジネスについての考察

Nec_0041_17 携帯メールのアドレスを去年の10月に変えたばかりだというのに、もう一日20件ぐらいのエロメールが入ってきます。まったくもって迷惑千万!!

うっかり受信したら受信した分の金がかかりますので(←ここがまた怒りの炎に油を注ぐ)「メール選択受信設定」にして一日何度も削除してますが、めんどくさい。ほんとにもっとマシな対策はできないのか?NTTドコモ。高い基本料取っといてまっこちお粗末だなセキュリティ。

だいたいどこでメールアドレスが漏れたのかかんがみるに、メアドを変えてからほとんどiモードを使ってないわたくしの使ったサイトはわずかに4つ。「iモード無料西洋占いサイト集」と「iモード無料東洋占いサイト集」と「iモードゼンリンMap」と「iタウンページ鹿児島版」だけ(なんかあまりにも情けないラインナップだけど・・・・・)。まあ、どこから漏れたか予想はつくな。まったくタダほど高いものはないとよく言ったもんだ。「無料占い」とかいって女の気をひいといてよくも人のアドレスを売りやがったな!!

年が明けたとき「今年の運勢はどうかな~?」と星座占いや四柱推命、0学、九星、タロットと調子に乗って見まくったのがまずかった。

それにしてもねえ。そんな占いサイトからアドレスを買っといてさ、「24歳はるかです。ひとりで淋しいの」とか「31歳人妻なんだけど旦那が出張中で体をもてあましてるの・・・」「みずえで~す。写メつけたから見てね~♪」とかこんなんばっかり送ってきても効率悪いだろうがよ。だから、あたしゃレズっ気はこれっぽっちもないっちゅうの。

占いサイトを見るのは普通女のほうがパーセンテージ高いだろうに。まだ「崇です。おれ女の子に慣れてなくて・・・」とか「仕事ばっかで彼女作る暇なくて、何でも買ってあげるよ。」とか「とものりです。転勤してきたばっかりで寂しいんだ。ドライブしてよ」とかのほうがよっぽど引っかかるお馬鹿ちゃんの確率は高くなりそうだけどな。

それとも「iMAP」か「iタウンページ」が犯人か?どっちにしろもうiモードサイトは二度と使わんからな。

スミレの花

Nec_0037_14 アスファルトをぶち破ってスミレの花が咲いています。

よくスミレの花は「かわいく、はかなく、奥ゆかしいもののたとえ」にされますが、な~にがはかないものやら。むちゃくちゃ丈夫な植物でよくほこるほこる。

人間の女でも「かわいいし、はかないし、ナイーブで守ってあげたいんだ」などと外だけ見た男どもがたわけたことを言う女ほど、中身は戦国武将だったりします。

もっとも「背が高くて、がっちりしてて、男らしくて守ってくれそう」などと女が言う男ほど、中身はチキン野郎だったりするのでお互い様。

そうやって世界は回っているのかも。

2007年3月12日 (月)

アンズの芽

Nec_0036_21 アンズも芽を出しました。

お菓子を作るためにいろいろな果樹をせっせと植えておるわけですが、アンズは特に早くなって欲しい果物です。

アンズ=アプリコットはお菓子にはたいへんよく使います。アプリコットタルトなど実をそのまま使うものもありますが、特にアプリコットピュレが欲しいなあ、と。

アプリコットピュレをタルトやパウンドケーキの表面にコーティングすると、オレンジ色にツヤツヤとしてたいへんおいしそうになるんだよな。

アンズはほとんど市販されていないし、ピュレの替わりにアプリコットジャムを使うにしてもこれがまた普通のジャムに比べて割高。

だから、自分ちにアンズの木があってじゃんじゃか実がなる、という状況にたいへん憧れております。

今年はもうそろそろ実をつけないかな。気がかりなのはやはりバラ科のアンズを去年ヤギが襲っていることです。連中、ほんとバラ科が好きだなあ。

2007年3月11日 (日)

暖地桜桃の花

Nec_0038_20 暖地桜桃の花が咲いています。

サクランボのなる桜は、ソメイヨシノや山桜よりだいぶ早く花をつけます。暖地桜桃も例に漏れないというわけです。

暖地桜桃は名前の通り暖かい地域でも実をつけてくれるありがたいサクランボ。桜桃とか桃とか、鹿児島みたいな暖かいところじゃうまく作るのが難しいんだよね~。南限ぎりぎりじゃないだろうか?木そのものを育てるのも難しいし、さらに実をつけさせるとなると10本のうち2本ぐらいの確率じゃなかろうか。鹿児島でじゃんじゃか実をつけてくれる桜桃や桃の木はたいへん貴重なのです。

日置の実家のお隣だったムッコちゃんちに大きな水蜜桃の木があって、夏にはたわわに実をつけていました。子供のことそのありがたみをわからずに、木に登ってはジューシーで香り豊かな桃の実をとっては口の端から甘い果汁を垂らしながら齧っていました。

今思えば贅沢な話よのう。

もう、その桃の木はとっくの昔にありませんが、またいい桃の苗があったら庭先桃にチャレンジしてみようと思うております。

とりあえず、今年は桜桃がなってくれるといいな。

2007年3月10日 (土)

おおきく振りかぶって・7巻

Nec_0039_15 というわけで「おおきく振りかぶって」(既刊7巻・ひぐちアサ・講談社)に夢中の最近なのであります。

そういや昔から野球マンガにはよくはまってたよな。サッカーマンガはぜんぜんだったのに。んで、前のエントリーにも書いたけれど「バッテリー」といい、この「おおきく振りかぶって」といい「女性が野球を題材に書いた‘本格派‘作品」に続けてはまってしまったので「なんでかな?」と考えてみました。

少女マンガじゃ昔から野球はご法度だったんだよね。泥臭くて。川原泉氏や亜月裕氏なんかがそういうところを逆手にとってギャグ仕立てで描いたりしてたりしたんだけれど、それはあくまでギャグであって、「野球の面白さ、それにまつわる楽しさと辛さ」を正面切って描いた作品ではなかった。女性誌ではそうだったし、男性誌で「女性が野球マンガを描く」ということもなかった。まあ、男性誌で女性が活躍することも今ほどなかったわけだけど。男性誌で「女が野球をギャグ化する」というのも許してもらえなさそう。それは今でもそうなんじゃないかな。これだけ野球の地位がサッカーに押されてもやはり野球とそれを取り巻く世界は「男の聖域」なんだろう。

それが「アフタヌーン」みたいなちょっとマニアックな雑誌で、女性が「本格野球マンガ」を描けるというのはいい時代だと思うし、なにより作者のひぐち氏の「何年も高校野球の追っかけをして丁寧に取材した」情熱が素晴らしいとも思う。

そして視点と切り口。

「バッテリー」のあさのあつこ氏も「おおきく振りかぶって」のひぐち氏も今まで男性作家が描き尽くしてきた野球とは、視点と切り口がまったく違うところから描いてきている。だからものすごく新鮮!

この二人はそれぞれ違った個性で勝負しているけれど、共通しているのは、男性の作家が「野球を描くならこれは弱さだ。だから切り捨てる」と判断したであろう「弱さ」を、丹念に拾って描いているところではないかなあ。

「バッテリー」の巧の手のつけられない孤高ぶりとか、「おおきく振りかぶって」の三橋のとんでもない弱腰とか、今までの野球マンガだったら(そうでなくてもスポーツマンガだったら)「根性がない・礼儀がなってない・スポーツマンの資格がない」で済まされていたと思う。あと「おおきく振りかぶって」で丹念に描かれる最新のメンタルトレーニングとかスポーツ医学とか。これマンガじゃなくても日本の「体育会系スポーツ界」って無視しがちなところだったでしょう?そうじゃなかったらなんでオリンピックみたいな大舞台で「あがりました。実力が発揮できませんでした。」のオンパレードになるわけよ?「努力と根性が足りん!」だけで済ませてきたところを、「弱いところは弱いのだから、正しい知識で日ごろの訓練によって効率よく克服する」という姿勢、好きだなあ。

こういう視点は、スポーツじゃないけれど「ヒカルの碁」(ほったゆみ・小畑健著・集英社)にもあったなあ。あがり症でプロ試験に受からない伊角が中国に武者修行に行って「精神のコントロールなんか、克服できないことじゃない。身につけることができる技術だ。」とさとされて開眼するというエピソード。

これだよこれ。

「根性と精神力さえあればなんでもできる」という考えかた大嫌い。これって一種の思考停止でしょ?無批判な宗教と一緒じゃん。「できないのは信仰が足りないからです」っていう。太平洋戦争の基本思想もこれだよな。「竹槍でB29を落とす」っていう。

勝利や現実のメリットを手に入れるのに必要なのは「信仰」じゃない。「冷静な現状分析と作戦と対策」でしょ?

最近はまった「野球」という使い古された題材でやたら新鮮な2作品に共通するもの。それはこの「現状分析と作戦と対策」を丁寧に描いているところじゃないか?と考えました次第です。

人生にも必要だよな、これ。

うちの豚味噌

Nec_0026_27 豚味噌は鹿児島の家庭の味、それぞれの家のレシピがあります。中にはclusterさんちみたいなプロの家もあって、デパートに卸しているところもあります。それはそれはおいしい豚味噌です。

そうでなくてもみなさんそれぞれの秘伝のレシピがあるようで、ゴマが入っていたりピーナッツの砕いたのが入っていたり、黒砂糖を使ったり、ニラがはいっていたり千差万別。薩摩人にたいへん愛されているお惣菜のひとつなのです。

これはうちの豚味噌のレシピです。

  1. にんにく5かけをみじん切りにする。油大匙5をフライパンにしいて香りがたつまで炒める
  2. 豚バラ薄切り100を投入。色が変わったら
  3. 味醂大匙4、砂糖100g投入。おもどしで練る。
  4. 味噌400g、鰹節50g、葉ネギ200g投入。これまたよく練る。

以上です。みなさまのお宅の豚味噌は何を入れますか?よろしかったらお教えください。

2007年3月 9日 (金)

暖地桜桃の芽

Nec_0035_20 おととしの木市で買った暖地桜桃の芽が出ています。

新芽ははっとするような赤で、ちょっとドキッとするほどです。

暖地桜桃は普通の桜よりかなり早く花が開くはずなので楽しみ。そして今年こそ実をつけてくれるといいな。

桜とか梅とかバラ科の木の葉っぱはヤギたちが大好きなもので、なんども襲われてるんだけどね。ンもーーーーう。

2007年3月 8日 (木)

山椒の芽

Nec_0034_24 山椒の芽がもう出ています。

きれいな薄緑のかわいらしい芽です。山椒はミカン科のくせに落葉するんだよな~~。もっとも、その落葉のおかげで瑞々しい香りの春の新芽がでてくるわけですけどね。

あとは筍待ちじゃ~~!!

アケビの花

Nec_0028_27 暖冬の影響でしょうか、もうアケビの花が咲いています。

去年は3月20日に「咲いています」とエントリーしていますので10日以上は早いかな。

アケビは,品のいい赤紫色で、三又のぷっくりした花が一塊になって蔓にぶら下がっているかわいい花です。これが半年後にはあんなソーセージみたいな形の実になるというわけ。

不思議だなあ。     

2007年3月 7日 (水)

おおきく振りかぶって

Nec_0032_31 野球マンガ全盛の時代をリアルタイムで知っております。

「巨人の星」もリアルで読んだし、「アストロ球団」も「キャプテン」も「ドカベン」も読みました。同世代以降の女の子の中には結構そういう子は多いのじゃないでしょうか?最近つくづくそう思います。

というのも、この間読んだ傑作野球小説「バッテリー」もこの「おおきく振りかぶって」(既刊7巻・ひぐちアサ著・講談社)も作者が女性だからです。「女に野球がわかるかよ」の時代はいまや遠い昔。「おおきく振りかぶって」も野球マンガのとんでもない傑作です。

新設公立高校のできたばかりの野球部が舞台なんだけどね。もういちいちキャラが秀逸。「暗くて卑屈なピッチャー」三橋てのも「おお!この手があったか」というぐらいピッチャーとしては新鮮な設定だし、その女房役の「やたらめったら強気のキャッチャー」阿部もまた新鮮。動体視力がイチロー並みの天才バッター田島。負けん気が強いけれど面倒見もいい花井。そしてなによりかにより、ノックがやたらめったらうまくて夏みかんを片手で握りつぶしてジュースにしてしまう女監督百枝。

この女監督がとにかく只者じゃねえ。冷静な分析力、卓抜した指導力、なによりかにより高校生の男の子達にまったく引けを取らない体力と根性。今の世の中「ひょっとしたらこんな女監督も現実にいるかも知らん」と思ってしまう。それぐらい女性が描いたこの野球マンガはおもしろい。

なんでかな?なんで今までの野球マンガとこんなにも違って見えるのかな?まだそこのところの結論が出ていないのですが。とにかくおすすめです。