椿屋敷のお客様

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2007年4月

2007年4月20日 (金)

苦竹の笹

Nec_0045 夕べは今年の秋に鹿児島は指宿・白水館で開催される「全国山羊サミット」の準備委員会でした。全国からヤギ飼いさんたちが集合するサミットなのです。

鹿児島のヤギ飼いさんたち、鹿児島大学の家畜管理研究室、飼料会社、その他いろんな形でヤギに関わる方達が200人以上になろうというお客様をお迎えするための準備を進めています。世はあらゆる形のあらゆるネットワークに満ち満ちておるのだなあ。

と、ところでうちの庭の回りには苦竹という人間が筍として食べるには苦いけれど、繁殖力がすごくて庭に勝手に地下茎を伸ばしてきてじゃんじゃか生えてきて勝手に庭を竹林にしてくれる竹がわんさか生えているのですが、ありがたいことにヤギがこの竹の笹を大好き。「よく食べるから毒じゃないんだろう。竹はイネ科だしな」と考え、庭に生えてきた苦竹は片っ端から剪定ばさみや手鋸で切ってヤギにあげてます。「量をあげて大丈夫かな?」と懸念しておりましたが、ヤギサミットの推進者、ヤギの第一人者の萬田正治先生がもともと「鹿児島に豊富な竹材を飼料として活用する」研究をしておられたぐらいだそうな。こういう情報がはいってくるのでその道のネットワークというのは大事なんだよな。

安心。これで苦竹をじゃんじゃか切ってはヤギにあげて、それをウンコにしてもらって堆肥になるし、切った竹は植物の支えやらなにやらに使えるし一石三鳥にも四鳥にもなるぞ。

2007年4月19日 (木)

えびすカボチャの苗

Nec_0042 「イモ・タコ・ナンキン」が女の好物であるとは昔から言うことでございます。田辺聖子氏の小説のタイトルにもあるぐらいです。女のご他聞に漏れずわたくしも大好物でございます。

えびすカボチャは特にマジックベジタブルではないかと思われるほど好き。ほくほくして香りがよくておいしいですよね~~~。和風の煮物や単純にお味噌汁に入れてもよし、ポタージュスープにしてもよし、パイやケーキやプディングにしてもよし。あ、スコーンに混ぜ込んでもいいな。

野菜のえびすカボチャは、うまくできる年は何もしなくてもわんさかなって、食べきれないぐらい。今年もそういう年だといいな。祈りを込めて畑のあちこちにえびすカボチャの苗を植えました。

2007年4月18日 (水)

雨の休日

Nec_0044 今日は朝からずっと雨が降った上に肌寒い日でございましたですね。寒さに弱い私としてはこういう春の寒の戻りはたまらんです。

よって贅沢にも朝から近くの温泉に参りました。なんとうちの近くには車で5分圏内に温泉が3軒あります。ビバ!まったくもって楽園とはわが故郷鹿児島のことであります。

温泉に入るとうちの風呂と違って体の芯から温もりますです。骨とか関節から温まる感じ。毛細血管の働きも活発になるようで手足の冷えが解消されるし、筋肉のこりもほぐれるし、お肌はツヤツヤになるしいうことないねえ。

3軒それぞれの回数券を持っていて、今日みたいな雨の休日には気分しだいでそれぞれの温泉に養生に行くのがストレス解消法なんでございます。それでもって午後は昼寝をいたしました。涎を垂らして熟睡いたしました。

あ~~~。しあわせ。神さま仏さま世に温泉をもたらしてくださってありがとうございます。

2007年4月17日 (火)

卯の花

Nec_0043 と、ふと気がついたら卯の花が咲いていました。

一説によると四月を「卯月」というのは「卯の花が咲く季節」だからだといいます。こぼれんばかりの白い花が咲いて印象的だしな。

花が咲く時期以外はまったく目立たない潅木なのに、花が咲いたとたんに「あ、ここも卯の花!あそこも卯の花!」。がらりと印象が変わります。「夏はきぬ」の中で「卯の花のにおう垣根に♪」と歌われているぐらいなので、よっぽど垣根に使われていたんでしょう。

子供の頃この歌を歌うたびに「卯の花は匂いなんかしないよ。きっと現物の卯の花を知らないやつがよかぶって(気取って)書いた歌詞なんだな」などとクソ生意気なことを考えておりましたがさにあらず。「におう」は「花が咲きほこる様」で「香りがする」ことではないと知り、「ああ、誰にもいわんでよかった恥をかくところだった」と胸をなでおろしたしだいでありました。

そういえば、「おから」のことを「卯の花」ともいうな。確かに遠目に見ればつぼみなんかそっくり。ロマンティック台無し。

2007年4月16日 (月)

梅の実(未熟)

Nec_0040 この間梅の花が咲いていたかと思っていたら、今年ももう青い梅の実が葉の影にできています。

日一日と大きくなっているよう。季節の移り変わりは着実です

去年の梅の実の季節には妹の里帰り出産でバタバタして、肝心の梅の実が熟しすぎ、全部地面に落っこちてしまうという失態でした。今年はちゃんと気をつけてちょうどいい加減の黄色になったら穫り入れるぞ。

8年ぐらい前に南高梅の苗を植えて、その木に実がなるようになってきてるのです。紫蘇で漬けた梅干はこれまた大好物。んで、やっぱり自分ちで漬けたのがおいしいんだよな。

梅雨が来る前にやらなきゃいけないことはたんとあります。雨どいと下水の整備、ヤギ運動場ヤギランドの建設。

やることがある日々のありがたさ。自分の体が動くことのありがたさ。夜中に一度も目が覚めずぐっすり眠ることができるありがたさ。

2007年4月15日 (日)

ラビットスイカの苗

Nec_0041 「この世で一番好きな食べ物はなに?」と聞かれたら迷わず「スイカ」と答えます。まったくもって安上がりな嗜好であります。

夏場はジュース代わりにスイカ。水分補給にはもってこい。よくしたものでスイカにはカリウム等が含まれていて腎臓や膀胱の働きをよくするのだそうな。だから糖分漬けのへたな清涼飲料水より熱中症予防にはスイカ。どちらかというとストレスや疲れで「身が絞る」たちなもので、夏場のスイカをあれほどおいしく感じるのかもしれません。あと父方のひいじいさんがスイカ好きで、一説によると腐ったスイカも「もったいない」と食べてしまい疫痢になって死んでしまったというぐらいスイカ好きだったそうなので遺伝でしょうか?

よって今年も満を持してラビットスイカの苗を植えました。3月のうちからヤギ糞と油粕を混ぜて発酵させておいたのを、「今年のスイカ予定地」に植え付けの2週間前に埋めておいて落ち着かせたのです。

一昔前は小さいスイカは皮が厚くて糖度が低かったけれど、今時分のラビットスイカも小玉スイカもおいしいですよね~~。庭先からとってきたスイカはさらにさらに。

「天よ大地よ雨よ風よ、どうぞスイカをならせたまえ~~!!」

2007年4月14日 (土)

卵泥棒

Nec_0038真夜中に「ケーケケケケッ!!」と凄まじい鳴き声。

「ウワンワンワン!!」と吼え続けるモモ(紀州犬雑種・6歳・女の子)。モモを放したら鶏の鳴き声のするほうに一目散に飛んで行き、何者かに吼え、追いかけていきました。

翌朝。

鶏達の様子を見て回ったら、昨日まで卵を抱いてがんばっていたおてんばさんが、群れに戻ってきています。「あら?あんたもう卵はいいの?」

大急ぎで昨日まで巣になっていたグリーンマスタードの藪を掻き分けてみると卵がきれいさっぱりなくなっています。12個あったのが影も形もありません。そんなもの最初からなかったように。まわりには羽が散らばっています。

そこでやっとぴんと来ました。

夕べの騒動は卵泥棒が忍び込んできたことによるものだったのです。

なんだったのでしょう?イタチでしょうか?狸でしょうか?

なんにせよ鶏が無事だったのでよかったですが、まったく油断も隙もありません。

モモがいてくれてほんとうによかった。ありがとうモモ。

2007年4月13日 (金)

搾乳場

Nec_0037 というわけで、去年に比べてたいへん早い搾乳となったわけなのです。

まだ子ヤギが小さいせいかめーさん(ザーネン種・3歳・お母さん)は搾乳を嫌がります。でもお乳を搾らないと人間と一緒で乳房炎になってしまいます。

んで、今年はヤギ師匠のご指導を仰いで搾乳場を作りました。

器用な師匠は箱を作ってらっしゃるのですが、急ぎでもあり箱が間に合わず、いつも乳を搾る小屋の隅に杭を打ってそれにめーさんの膝丈の横木を差し渡し、マジックテープで膝を固定しました。

効果覿面。

最初は「なんで?なんで?こんなことあたしにするの?」と大暴れでしたが、そのうち張っていたお乳がすっきりしたのか、はたまた諦めたのかおとなしくなり、次の回からは自ら進んで搾乳場に入ってきてくれるありがたさ。

お乳はスムーズに搾れるし、師匠のお言葉ってやっぱりすばらしい!!ありがたいことです。

2007年4月12日 (木)

鶏ランド

Nec_0036_22 鶏の数がだいぶ増えて、その上次なる抱卵が始まっておりますので、ついに鶏ランドの新設工事をいたしました。ふーーーー。

2m×1mのワイヤーメッシュを16枚使って、8m角16㎡の正方形の囲いにしました。かなり広い囲いになったなあ。

上から飛びださないといいけれど。また時間を見て周辺にキュウリネットを張る予定です。

2007年4月11日 (水)

Nec_0035_21 というわけで、去年の初夏産まれの若い雌鶏が、いつの間にかグリーンマスタードの藪の中ではじめた抱卵が気になって気になってしょうがないわけです。

彼女が「もう~だめ!おなかが空いたわ」という感じで巣を離れた隙に好奇心に負けてのぞいてみました。

なかなか器用に巣を作ってます。

他の雌鶏姉妹の中でも一番気が強くておてんばさんだったのですが、その彼女が一番早く巣作りしちゃったなあ。そんなものなのかなあ。

気になって気になって仕方ないのはわたくしだけじゃなく、最近おばさん化著しいモモ(紀州犬雑種・6歳・女の子)も一緒らしく、「あら、彼女あっちに行ったわね」と見計らって巣を眺めにきてます。眺めに来ただけでは飽き足らず、モモの犬的感性ではどうも「子供を野天にさらしっぱなしにする」のはタブーらしいのです。イヌ科の動物は子供を穴の中で育てるのが普通だもんな。

「もう~しょうがないわね。こんな風にほおっといて誰かに盗られたらどうすんのよ!」てな感じで地面に埋めてやろうとします。

おいおいモモ!

それは余計なお世話。おせっかいというものだよ。