椿屋敷のお客様

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2007年5月

2007年5月31日 (木)

ジャガイモの花

Nec_0006 ジャガイモの花が咲いています。

おフランスはマリーアントワネットの時代、この花がもてはやされたといいますね。ジャガイモは新大陸から入ってきた植物、やっとその時代に広まって一般的になってきたということでしょうかね。確かにかわいい花ですがハデじゃないけどな~。これをあのロココのデコラティヴなお帽子なんかに飾ってたかと思うとなんとなく滑稽。

マリーアントワネットは例のベルサイユ宮殿の中に、プチ・トリアノンという田舎風建物を作ってそこでヤギやら羊を飼って擬似田舎生活を楽しんだとか。先取りしてますね~。今の都会人の贅沢を。「シンメトリー」に徹底的にこだわる人工的の粋を極めたベルサイユ宮殿の中で、牧歌的な擬似風景を作って心の安らぎとして寂しさを紛らわすオーストリイ産まれの女王。でも実はその牧歌的風景のほうがはるかに人工的で手間も銭もかかってる贅沢だったりして「フランス国庫を傾けた女王」としてギロチンにかけられたのはご存知の通り。

でもねえ、所詮アントワネットの贅沢なんて知れていて、おフランスの国庫を傾けたのは先代、先々代のルイ達がやった征服戦争なんだけどね。この世で一番金がかかって何も生産しないのが戦争。だから戦争は大嫌い。まだロココ帽子にジャガイモの花を飾る女の愚かさのほうがよほどマシ。

2007年5月30日 (水)

栗の花

Nec_0005 奥の畑の藪を掻き分けていたら、青臭い匂いが鼻をつきました。

見れば境の栗の木に花がついています。ふさふさの穂のような花。風で花粉が運ばれる風媒花なので、近所に栗の木がないと実をつけません。ちょっと離れたところに別の栗の木があるので、それの花粉のおかげでしょうか少しは実をつけてくれます。近くにもう一本植えたほうがいいかな。

ふと見たら隣の畑でおじさんがきゅうりのネット張り中。おじさんと話しをしていたら、烏骨鶏や薩摩鶏の赤笹や合鴨をたくさん飼ってらっしゃるとのことでした。合鴨は田んぼに放して合鴨農法を実践してらっしゃるとの事。そうなんだよな。こうやってほんの隣のおじさんが、聞いてみれば凄いことをやってる、それが世の中ってもんだよな。誰に接するにも必要なのは敬意。見かけや肩書き先入観で決して判断するべからず。

2007年5月29日 (火)

梅雨の走り

Nec_0004_2 からからに乾くようなお天気の日が続いていたのですが、今日は雨降りです。「もうじき梅雨」の声もちらほらと聞こえます。奄美大島はもう梅雨に入っているのですと。

今年の梅雨はどうでしょう?雨は多く降るのでしょうか?

とか思っていたら、今日は桜島の灰が降ってきました。最近桜島の活動が活発なようです。灰混じりの雨は重くじゃりじゃりとして、車のガラスがすっかり汚れてしまいました。雨よりはるかにたちが悪い。灰が降ると本当に困ります。

2007年5月28日 (月)

来るな!テッポウムシ

Nec_0003_2 テッポウムシはカミキリムシの幼虫でして、こやつがまあ悪さをするんであります。

木の幹が3cm以上になった柑橘類の幹に穴を開けて、勝手に住み着きやがった上に食い散らして木を枯らしてしまうんですわ。

「きんかーん、レモン、八朔ぅ――♪」などとかわいらしくも他愛の無い夢を抱いて買ってきた苗を2年、3年と育てて幹回りが3cm以上になり「そろそろ今年は庭先レモン♪」などと思っていた矢先に、いつの間にかしおしおと木が枯れてみなはれ!怒りを通り越して膝から力が抜けますぞよ。実際うちの30年物の金柑の木がこいつにやられて枯れちゃったし。

よって基本的には農薬を使わないのですが、この梅雨前の柑橘類の幹にだけは薬を塗りつけます。ガットサイドSという塗布タイプの薬です。これを幹回り3cm以上の場所に刷毛で塗りつけるのです。これだけで一年テッポウムシの心配をしなくて大丈夫。

ボンタンでもポンカンでも温州みかんでも、とにかく大きな柑橘類の木がある方はこれをお試しになってはいかがでしょうか?

2007年5月27日 (日)

ガーデニア

Nec_0002 早春の沈丁花、初夏のクチナシ、初秋のキンモクセイ。勝手に「日本の庭季節の香り御三家」と名づけております。どれもありふれた庭木なのにじつによい香り。

ひょいと通りかかると芳香が漂い、「あ、クチナシだ」と気がつきます。黄昏であたりが薄暗くなっていても、もはや汗ばむ陽気となってきた昼間の名残の熱い空気の中で、白い花弁がぼーっと浮かんで「あ、やっぱりクチナシだった。」と確認を迫るのです。

クチナシは挿し木で容易について、安価だったせいか1980年代から90年代にかけての公共工事でよく使われました。公団とか市営住宅とかの集合住宅の玄関口によく植えられてますね。ごみ置き場のそばとかさ。低潅木とはいえ10年も20年もたったクチナシの木がこんもりと大きく茂みを作ってごみ置き場を隠していたりします。今時分なら匂いも紛れるだろうな。その集合住宅の庭を設計した人間の意図以上の働きをしてると思うな。苗木一本あたりの単価はせいぜい¥300~¥500だったはず。そのときの設計屋や植木屋はひょっとしたらもう無いかもしれない(この不景気その可能性は高い)。ただ買い叩かれたクチナシの木だけがごみ置き場のそばで営々と立ち続け、香り高い花を毎年つけているというわけ。

安かろうが月並みだろうが、いいものはいいのです。長く続くならばその価値はさらにあがります。

2007年5月26日 (土)

青梅

Nec_0001 梅干も大好きでして、毎年漬けているのですが、去年は諸事情で漬けてません。いかんなあ。

今回のような「風邪をこじらせて脱水症状」というようなとき、強い味方なのが梅干、梅酒だったのに。サボるといけませんね。今年はちゃんとしよう。

10年ぐらい前に植えた南高梅に実がつきだしている事だし。今年は落ちる前に収穫だあ。

2007年5月25日 (金)

ごくせん・15巻

Nec_0043 鹿児島に住む以上うっかり西郷隆盛のことは語れません。

食い意地が張っていてデブで、妥協を知らず主君の弟にもお愛想が言えず島流しに合い、そこでも女を作るスケベェ。・・・・・とか言うとマジで切れて殴りかかってくるオヤジがいるのが鹿児島です。「それのどこ悪いんだ?愛すべき人柄じゃないか?」といっても通じない。「西郷隆盛は味噌作りがうまかった」とか言う話も嫌い。「男子厨房に入らず」という明治以降のモラルに毒されて受け付けない。そういうのって損だと思いますが。欠点の無い人間のどこに魅力があるのでしょう?光と影のコントラストとバランス、それこそがキャラクターに命を与えお話にメリハリをつけるのです。

「ごくせん」(全15巻・森本梢子・集英社)がついに完結しました。「コントラストとバランス」という点では森本氏は出色の漫画家です。だいたい女性誌の主人公でヤンクミほど事あるごとにブサイク顔をさらすやつはおらんでしょう。最終巻で慎とあれほど「いい雰囲気」になりながらも、「仁義は通すが色恋沙汰は超苦手」という設定のままに、次から次へとブサイク顔のお披露目。いいのかよ~~?(笑)

あと前にも描いたけれど女性誌でここまでブサイクなオヤジをずらずら出していいのかよ~~?(笑)黒田一家の面々といい(犬までブサイク)、他の組のヤクザといい、白金の生徒たちまでまあ身も蓋もないブサイクな設定。これだけブサイクな面々をそろえているからこそ慎や篠原先生の美形ぶりが映えるんだけれど、まあ徹底してるよな。この徹底が新鮮だったし、魅力だったこのシリーズももう終わり。

淋しいの――――。

「うちの者はどいつもこいつも・・・熊殺しみてーな面してるくせに・・・どーしてこう涙もろいんだか・・・」と黒田の組長がつぶやいている。そう、熊殺しの顔で涙もろい。この意外性、このバランス。これこそがおもしろいの。ギャグキャラのうっちーにエリーゼ女学院のかわいいホラーマニアの彼女ができたり、ボーっと天然キャラのクマが「調理師免許をとってかあちゃんとお店をやる」と親孝行だったり、各所に散りばめられた意外性とバランス感覚。ああ、もうこのシリーズでそれを楽しむことはできないのね。

残念だけれど次回作に期待。

慎とヤンクミのハッピーエンド(?)はよかった。ちょっとほんわか幸せ気分。

2007年5月24日 (木)

ゴボウ

Nec_0041 ゴボウを植えてらっしゃる方はご存知でしょうが、ゴボウの地上部は「えっ?!」というぐらい大きいです。

考えてみればあれほどの地下茎が発達するのだから、地上部、特に光合成ででんぷんを作る葉が大きいのは道理に合っているのですが。それにしてもゴワッと大きい。そして根が細いのに葉は広い。独特のこんもり感があります。

んで、ぜんぜんそうは見えないけれどもキクの仲間なんだよなあ。まったくもってキク科ってのは侮りがたし。地球上のほとんどの場所を席巻してねえか?

何はともあれ去年の秋に植えたサラダゴボウがいきなり大きくなりだしました。ありがたやありがたや。ひっこやして筑前煮か煮しめにして栄養をつけようかい。ゴボウの土臭さは大好き!

2007年5月23日 (水)

脱水症状

Nec_0042 いやああ、ここに書くのも恥ずかしく情けないんですが、貧血と脱水症状で目を回しておったわけです。まじ、世界がぐるぐる回るの。頭はガンガンするわ、吐き気はするわ、三半規管がおかしくなって立ってられないわ今思い出しても恥ずかしい醜態。なのに貧血と脱水症状。あまりにもありふれておる。デリートできるもんならしたいわ。

だいたい「風邪をひく→お粥ばかり食べる→貧血」「微熱がでる→汗をかく→脱水症状」という悪夢のダブル三段論法で、当然の帰結だったのに。自己管理が足らん。

貧血にしろ脱水症状にしろ、劇的なところもロマンティックなところもまったくないあまりにもありふれた症状なのですが、きちんと目は回るなあ。特に脱水症状は強烈でした。自分では結構まめに水分補給をしているつもりだったので余計ショック。「塩分やミネラル分の入ってない水は余計に脱水症状を促進することがある」、これ知識では知ってたんだけれど現実に役立ててないじゃん。大反省。

がえんぜないお子様でも、体の自由の利かないご老人でもないんだから、ちゃんと気をつけろっつうの。とりあえずちょびっと塩を入れた麦茶を2ℓ作りました。

2007年5月22日 (火)

ソラマメ

Nec_0040 露地植のソラマメももう終わりです。

ちょいと体に栄養をつけようと、庭のソラマメを茹でて塩をまぶして食べました。いやあ、採れたての豆をすぐ茹でると香りがしておいしいのです。

あと、ひたすら水分を摂っております。昼間の温度が高くなってきたので、みなさまも水分とミネラル補給にお気をつけください。うっかりしてるとあっという間に脱水症状になっちゃうぞ。