椿屋敷のお客様

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2007年10月

2007年10月21日 (日)

狩をする犬

1021 モモ(6歳・女の子)は佐賀の米農家さんから虎屋の羊羹2棹と交換にもらってきたのですが、どうやら紀州犬の血を引いているらしく、写真でみるとそっくりです。「差し尾に立ち耳、体毛は白(雑種なので背中に茶ブチがあるけれど)」もそのまま。そして顔がそっくり。

なによりも狩がうまい。

紀州犬はイノシシ狩りに使うので有名な犬です。モモも本能に狩が組み込まれているらしく、逃げるものを盛んに追う習癖があります。鶏やヤギも教えもしないのに上手に追ってくれるし、夜に鼬や狸が侵入してきたら、すぐ走っていって退治してくれます。この間裏山で、よく肥太ったウサギを獲ってきて驚きました。

すごいなあ、モモ。羊羹2棹の子犬がこんなに役に立ってくれるとは、なんとありがたいことでしょう!!

もっとも、そんな狩上手のモモでも、ネズミとかトカゲとか待ち伏せ猟の必要な猫が獲るような小物を狩るのは苦手らしいです。誰にでも向き不向きというのがあるものです。

2007年10月20日 (土)

カルバニア物語・11巻

1020 「月日のたつのは早いもの・・・・・」平々凡々な言葉ですが、年を重ねるごとにその言葉が重みを増します。本当に早いものです。

「カルバニア物語」(TONO著・徳間書店)は年1冊ペースで新刊が出ていますので、もう10年。TONO氏ではありませんがまさかこんなに続くとは。

いえ決しておもしろくないというわけではなく、あまりにもおもしろいので、「このペースのまま少女マンガというジャンルで描き続けていくことができるのかしらん?」と思っていたのです。杞憂でした。

11巻もあいかわらずおもしろいです。いよいよ主人公エキューが「カルバニア初の女公爵」に叙爵されるわけですが、この間の主役は彼女ではない。あとがきにも書いてありましたが「後家、後妻、妊婦」である熟女たちです。

ホルグの後家二コール、バスクの後妻アンヌ、タンタロット元公爵の子を身籠ったナタリー。どの熟女の個性も強烈。特にホルグの後家二コールはエキューをして「才色兼備」と言わしめるやり手ながら男嫌い。癖強し。

うううううむ、それにしても10年前ならこの年齢の女たちを主にもってくるのは許されなかったでしょう。思うにマンガを読む年齢が全般的に上がっているのでしょうね。「カルバニア物語」が連載されている「CHARA」は、10年前ばりばりやおいの少女誌だったように記憶しますが。読者の年齢層が上がって懐も深くなり「少年同士の美しい恋愛」じゃなくても平然と受け入れることができるようになってきたのでしょうね。

「年をとる」ということはそういうことですね。「何でもあり」だと受け入れることができるようになる。「明日は誰にもわからない」と。それはとてもすばらしいことだと思うのです。

2007年10月19日 (金)

スキャナー

1019_2 お気づきでしょうが最近写真の替わりに絵を使ってます。

これもとっくにお気づきでしょうが、わたくし写真を撮るのがたいへん下手。お客様のゆきちさんの写真を見るたび「すごいなあ、でもあたしにゃ無理だな。」と溜息をついておりました。

自分は絵のほうがずっとましだと思っていたし、6年も前からスキャナー(EPSONのGT7700U。スキャナーみたいな単純な構造の機械、たとえ前世紀の遺物でもまったく問題なし)を持っていたので、とっととパソコンに繋いでやればよかったものを2年余りもほっといてしまいました。

なんとなくテソ(めんどくさ)かったのです。

大反省。

もっと早くやればよかった。グウタラもたいがいにせえや。

こんなふうに「宝の持ち腐れ」になっている道具がまだ他にも眠っているかも知れない。とりあえず家中大整理だあ!!

2007年10月18日 (木)

秋の香り

1018 とうとう漂ってきましたよ。あの香り。

秋になると庭で畑で街路で、そこかしこに匂う中国原産のあの香り。本場中国では桂花陳酒の香りつけをしたり、お姫様の枕に入れたりするというあの花が咲いたのです。自己主張強いですね~~。

なにはともあれ「嗅覚は人間が思っている以上に潜在意識に影響を及ぼす」とはよく言われますし、そのとおりだと思います。この時期金木犀の花の香りを嗅ぐことは、わたくしの中のスイッチを入れるみたいで、夏の疲れでぐうたらしていた体(まだぐうたらしていたのかよ)「もう今年も先が見えたぞ~。そろそろスパートかけろよー」と促してくれるようです。

この花が咲くときは、気温が下がってだいぶ過ごしやすくなっています。動いても疲れなくなってきました。実りと種付けのいい季節がやってきたのです。

2007年10月17日 (水)

鋼の錬金術師・17巻

1017  アニメブームが一段落しても、マンガの「鋼の錬金術師」は続いているわけです。圧倒的にマンガのほうがおもしろいし、深いので、それで大満足。

「鋼の錬金術師・17巻」(荒川弘著・スクエアエニックス)前巻から登場した「ブリッグズの北壁」オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将、大活躍。というよりエルリック兄弟、影薄いです。表紙からしてこの有様。部下をバックにサーベル片手に高々と足組んでメンチ切って座るオリヴィエ様。ほんとにこのマンガにでてくる女たちって癖強いよなあ~~~。

いや、オリヴィエ様の場合、「クセ」で済まない個性の強さ。荒川氏「キャラの誕生日とか血液型とか決めない」とおっしゃってますが、間違いなくこのお方は獅子座。すげえ。

物語のほうも、今まで広げてきた大風呂敷を徐々に畳む方向に来ているらしく、「アメストリス建国の謎」だの「エルリック親父の謎」だの解明しようとする姿勢が見えます。

とかくファンタジー系のマンガでは、広げに広げた大風呂敷をまったく畳む気配も見せずに「いきなりブチッ!」と連載終了になることがままあるので、荒川氏のこの姿勢やよし。(最近「ベルセルク」もどうなるのか不安なのですよ)

どうなるのか、必ず最後まで見せてくれ!必ず最後までつきあうので。

2007年10月16日 (火)

手提げ付ライト

1016 「ローテク万歳グッズその27・手提げ付ライト」です

単1乾電池4個で、豆球一個を半球状のレンズがすっぽり覆っていて、かなり広い範囲を明るく照らしてくれます。これが暗くなってからの野外作業にとっても便利!

懐中電灯だとどうしても手に持ってなくちゃならないじゃないですか。これは地面に置いても倒れないし、取っ手の角度を変えることでいろんな角度を照らすことができるのです。ヤギさんたちの作業など暗いところでしなければならないとき、どうしても両手が必要なので助かります。ちょっとした白熱灯ぐらいの明るさがあるので手元がよく見えて作業がはかどるし。

¥580なり。もっと早く買えばよかった。

2007年10月15日 (月)

秋の気配

1015 オフコースに「秋の気配」という曲がありました。「港が見下ろせる小高い公園♪」でおなごに別れを告げる男の心情を歌った歌でありました。

「あーーーー嘘でもいいから、微笑むふりをして♪」などと振る女に対して要求する残酷な歌です。

小田和正の甲高く柔らかい声と歌詞の内容がミスマッチ。優しそうでいてよく聞くととんでもない冷たいことを言っている、と思うのですが・・・・・・いまだファンが多いので止めときます。

うちの「秋の気配」はドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・15歳・じじい)によって知らされます。少し肌寒くなると「布団の中に入れろ~。肩枕しろ~。」と要求しだすのです。あんなに夏場は冷たかったくせに。

こっちが寝ているうちに黙って潜り込んでくれりゃいいものを、どこの王様のつもりなのか必ず布団を持ち上げてやらないと気が済まないのです。しかも「持ち上げろ」とこっちの顔やうなじに前足をあてて爪を出して合図するのです。いい気分で寝てるときにだよ。まったく持って迷惑千万!

もっとも猫が肩口に寝てくれるととても暖かいので、寝てくれること自体は大歓迎なのですが。あの爪を出す癖だけはなんとかならんか。誰も教えていないのにドリアンは子猫のときからそうでした。じじいになってもそうなので、もう治らないでしょう。

2007年10月14日 (日)

巻き毛

1014 さて、我が家で唯一の雄ヤギ、4月に産まれたボンボンくん。夏場にはすでに雄ヤギらしい鬣(たてがみ)の兆候がでていましたが、秋になってやっぱりいかにもなファッションになってきています。

要するに巻き毛なのです

ザーネン種はヨーロッパで発達してた種だと思うんだけれど、見た目がなあ、やっぱりなんとなくヨーロッパっぽいんですよ。舶来っぽいというか。不思議だなあ。もっともヨーロッパに行ったことがないので「っぽい」と勝手に思っているだけなのですが。

額のところに前髪が伸びてそれがカールしている様子なんて、あちらの美少年みたいな感じなんですよ。んで、身びいきだけれどボンボンくんはなかなかのハンサムくん。大昔少女マンガで流行ったヨーロッパの全寮制男子校ものに出てきそうな雰囲気。

ううううむ、その土地土地で人間と動物はやっぱり似てしまうのでしょうか?トカラヤギの雄は、そんなことないのですよ。「やっぱり日本の島のヤギだな」って感じなのですよ。それはそれでカッコいいのですが。

不思議だなあ。

2007年10月13日 (土)

バテたのは人間だけじゃない

Nec_0010 今年の夏には卵の数がぐっと減りました。どうやら大きな養鶏所さんもそうだったようです。鶏たちが暑さで弱ったのです。

乳牛の中には暑さで死んでしまったのもいるらしく、まだうちはヤギも鶏も犬も猫も人間も多少バテ気味とはいえ命があるからよかったよかった。

ぼちぼち産卵数が回復してきそうな気配。ありがたい。卵がないとほんと困ります。

ただ、今年みたいなラニーニャ現象の年は冬もかなり厳しいらしいので・・・・・。寒いのが苦手なわたくし、ちょっとビビッてます。

2007年10月12日 (金)

絡新婦の理(じょろうぐものことわり)

1012 京極夏彦氏の「京極堂シリーズ」(講談社)の傑作の名前を借りてみました。

またまたジョロウグモの恋のシーズンがやってきて、庭も畑も馬鹿でかい(直径1m前後)蜘蛛の巣だらけです。農薬撒いてないからなあ。油断していると顔中、体中にねばねばと蜘蛛の巣が張り付きます。

それだけでも往生するのに、巣の主のこれまた馬鹿でかいメスグモまで顔に張り付いたりします。悲鳴も凍りつきます。

偏見を持たずに見れば、ジョロウグモのメスというのは大変美しい生き物です。顔に張り付いていないときに離れて冷静に見れば思わず知らず見とれるほどです。特にお腹のシャンパングリーンとゴールドとが絶妙に混じった模様などたまらんいいです。

ジョロウグモのオスはメスの10分の1以下の大きさですが、この模様に惚れてやってくるのかもしれません(一説によると『より大きい巣を張る甲斐性のあるメスがモテる』ともいう)。小憎たらしいことにたいがいの巣には求婚者のオスが待ち構えています。2匹だったりします。すでにぐるぐる巻きにされて餌になるのを待っているオスとか、喰われて殻だけになってるオスとかもいます。そう、ジョロウグモのメスは事が終わった後に逃げ遅れたオスを食べてしまうこともあるのです。愛の形はいろいろです。

人の結婚生活に口を出す気はさらさらありませんが、とにかく通り道にあまり大きな巣を張らないでほしいです。糸が透明なので人間も引っかかります。いくら美しくてもアレに喰われたくはないよう。あたしジョロウグモのオスじゃないし。