「何で今頃までホウレンソウを畑にはやらかしとるんじゃ?」といぶかしむむきもおありでしょうが、まあ、その、なんですか、種を採るために花を咲かせとるわけです(←いいわけ)。
ホウレンソウは菜っ葉に似ているようでまったく違うということが、花を見るとわかります。ぜんぜん大根、白菜、小松菜なんかと花が違います。
「鉄分が多い」という伝説があるようですが、実は小松菜のほうが鉄分は多いの。もっとも栄養があるので貧血にはちゃんと効くらしいけれど。でもシュウ酸が多いので食べ過ぎると結石ができちゃうんですって。だから多めの水で茹でてシュウ酸を流し、胡麻和えやおひたしにするのは合理的な調理法なんだな。どっちも大好きだあ!
やっぱ寒い時期がおいしいよね。来年の冬までおあずけ。も~お、いい加減に引っこ抜いて、跡地にはオクラを植えようともくろんでいます。
サカタのタネからエンバク1kgを取り寄せましたのです、はい。
「やっぱなあ~。ヤギも鶏もいるからには穀物をたくさん作っとかなくちゃ」と思いまして。今後、穀物はお高くなる一方でありましょうし。
エンバクは燕麦で、ツバメの麦でございます。(麦にはカラスムギもあるでよ。これはわざわざ植えなくても生えてきとる)オートミールの原料で栄養価は高いし、しかもネグサレセンチュウを退治してくれるんだそうな。お、いいぞいいぞ。これを植えたあと、大根やニンジンをセンチュウから守ってくれるんですと。ふむふむ。
ちょっと、飼料になるようなイネ科植物の勉強と栽培に力を入れてみようと思ってます。
って、とっととうえにゃあ、時期がすぎてしまうがな!!
庭の南側の隅に大麦が固まって生えてきてます。まったく植えた覚えがありません。たまげたど。
「ロビンソン・クルーソー」の中のエピソードを思い出したぞ。
無人島に流されてパンを何年も食べることができず、「麦、麦、麦」とそればかりを考えていたクルーソーの前に、いきなり大麦の株が。「神の恩寵だ!」と感動に打ち震えるクルーソー。
種を明かせば、鶏の餌の袋をひっくり返してはたはた叩いた場所だった、ということで。袋の中の鶏の餌の麦から芽がでてきたんだな、これが。文字通りの種明かし。なんでもかんでも「神、神、聖書、聖書」のプロテスタント的発想にはついていけないkれど、揺れる麦の穂を見つけたときのクルーソーはどんなにかうれしかったろうなあ。
「麦、麦、麦」とは今のわたくしも同じ気持ちです。「ヤギ餌用に麦類を植えたろう」とエンバクやヒットソルゴーの種を取り寄せたところだったのです。こういうときに植えた覚えもない大麦が生えていると、とてもうれしいぞ。
でもうちの大麦はなんで生えてきたのかわかりません。
鹿児島地方の今年の夏は鹿児島気象台始まって以来の暑さで、なおかつ10月の中旬まで夏日が続いたという異常事態でした。
この暑さで人間や動物ももちろんまいったのですが、他にもちょっと怖い話を聞きました。
いつまでも地温が高すぎて、本来ならば秋の彼岸前後に植える秋冬野菜の種の芽が出てないらしいです。平野部では特に。こういうの「種が煮える」というらしいのですが。
おかげさまでうち近辺は「鹿児島のチベット」ともいうべき山の中、なにごともなく白菜や大根やほうれん草なんかの芽が出てきました。でも、ほんとうに作物というのは気象条件に左右されます。まさしく「運を天にまかす」です。
このままでは今年の冬は野菜の値段が上がるかもしれません。おりしも原油価格は90㌦を突破。灯油もガソリンも上がることは間違いなし。なにかたいへんな予感がします。
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