椿屋敷のお客様

道具 Feed

2006年5月24日 (水)

扇風機

Nec_0013_17「ローテク万歳グッズ・その19」扇風機です。

我が家は「鹿児島市のチベット」ともいうべき山の中で、深い谷のふち、森の近く、夏でも下界よりかなり涼しく過ごせます。よって冷房を使ったことがありません。しかし扇風機は使います。

甥っ子が扇風機を好きだし、今日暑かったしで、もう納屋から三台引っ張り出してきました。祖父母の代から使っているクラッシクな形です。

これに指突っ込み防止用の扇風機カバーをかけ、スイッチを入れ、高速で回る羽の前で彼のモスト・フェイバリットソングを歌います。

「をヴまのをやごば♪ながよじごよじ~♪」

甥っ子びっくりして、伯母の口の中に変声器が入っているのでは?と指を突っ込みます。

どうじゃ。まいったか?

2006年5月17日 (水)

ミシン

Nec_0002_16 「ローテク万歳グッズ・その18」ミシンです。

この椿屋敷の持ち主だった母方の祖母は、満州のハルビンで洋裁教室をやっていて、満州から引き上げてきた後も、満鉄に勤めていた祖父が帰ってくるまで、洋裁で子供二人を養っていたのでした。必然的に孫にも早くからミシンのかけ方とかアイロンのかけ方とか教えてくれたりしたわけです。

三人姉妹ですが、三人ともミシンとか編物は得意なほうだと思います(でも、お客様のclusterさんの編物にはたまげました。すごい)

直線縫いできるミシンがあれば、たいがいのことはできますもんね。しまねこさんも書いてましたがSO-EN(装宛)は一昔前はそのときの流行のデザインの型紙が付録でついてました。あれ、最高!だったのにな。

今はお洋服よりはカーテンとかクッションとかそういう直線でだーっと縫うものが多いけれど、スカートぐらいは縫おうかな?と出してきました。まさしく今流行りのシャーリングタイプのスカートはゴムカタン糸を使えば簡単だしなあ。って作ってから言えや。

お知りあいの83歳の方が「終戦直後に買った60年使っている足踏みミシン」で、いまだ現役のリフォーム仕事を請け負っておられます。「手に職がある」ってことは素晴らしいことです。

2006年4月21日 (金)

麦藁帽子

Nec_0016_10「 ローテク万歳グッズ・その17」麦藁帽子です。

「はやッ!」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、鹿児島の日差しは厳しいのです。晴れた日の畑はもう普通の帽子ではキツイ。つばが広くて風通しのよい麦藁帽子は必需品。

「美白のため」というより「日射病で倒れないため」というほどの切実さ。五月はもっと紫外線がきつくなることでしょう。去年まで使っていた麦藁帽子は、油断していたらヤギにずたずたにされてしまいました(おいしかったのか?)。至急購入する必要がありました。が、わたくしの頭はでかい(小さい頭の人がうらやましい・・・)。頭の鉢がきっちり入る麦藁帽子はなかなかありませんのですが、今日たまたま寄ったホームセンター滝の神(鹿児島市吉野近辺の園芸関係者御用達)の¥298の麦藁帽子がぴったりでした。ラッキー!!しかも、なんとリーズナブルなお値段!

デザインもシンプルで好きなタイプ。

今日から毎日お世話になるグッズであります。

2006年3月 4日 (土)

玄翁

Nec_0025_10 「ローテク万歳グッズ・その16」玄翁(げんのう)です。

当農園において「杭打ち」は必須科目です。樹木を支える杭を打つ、垣根を立てるのに杭を打つ、ヤギを繋ぐのに杭を打つ・・・・・もう、ありとあらゆることの最初が「杭打ち」だったりします。

ところがねえ、これがなかなか難しいのよ。だいたい直径8cm~10cmぐらいの木の杭の頭を玄翁で打ち付けて地面に杭を埋め込むんだけど、とてもとても最初はこの「杭の頭にまっすぐ玄翁を当てる」てのができないね。玄翁重いから、狙いが外れて空振りしたり、最悪の場合自分の足に当たったり。

最近になってやっと「とりあえずヤギを繋いでも抜けない程度の杭」は打てるようになってきたんだけれど、杭の頭はもう割れたりささくれたりボロボロ。つまり玄翁の打撃面がちゃんとまっすぐ当たってないから、杭の頭が荒れるわけ。はあああ。まだまだ修行が足りません。

餅つきのとき臼に杵をまっすぐ下ろすのと同じ要領なんだけれど、なにせ目標物がせいぜい10cmだからなあ。ものすごい集中力が要求されるし、玄翁を振り上げるときは腰を落として下腹に力を入れ、思わず「ホイショッ!ホイショッ!」などと気合をかけてしまいますね。おなごにはあるまじき姿ですが、一方では「これって結構カッコいいかも」などと思う自分がいたりして。

2006年2月18日 (土)

電気ストーブ

Nec_0035_10 つねづねぶつぶつ言ってますように、寒がりなのですが、自分の部屋にある暖房器具は古ぼけた小さな電気ストーブが一つだけです。

炬燵を出してしまうとまず間違いなく散らかしてしまい、そこらじゅうに、、ミカンの皮、ピーナッツの殻、甘栗の渋皮、煎餅のクズ、マンガ各種etc.・・・・・などが散乱することになるでしょう。さらには二匹の猫たちも炬燵の住人と化してしまうために+猫の毛だらけになることも火を見るよりあきらか。

写真でご覧いただければおわかりのように、すでに電気ストーブの前にシルバーグレーのドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・12歳・じじい)の尻が見えております。だいたいこの電気ストーブが点いている限り、ドリアンとジョー(ヤス猫・10歳。じじい)が反射面のまん前に団子になって寝ています。わたくしはそれを見てラッキー!などとつぶやきながら連中のど真ん中に足を突っ込み、いいかげんの温度に焼けている猫の毛皮で、冷えた足先を温めたりしておるわけです。

電気ストーブならば、動かして掃除機をかけるのはたやすい。よって猫の毛や煎餅のクズを靴下につけずにすむ。おのれのぐうたらを知り尽くした上での苦渋の選択であります。まかりまちがって電気じゅうたんなど自分の部屋に置いた日にゃァ・・・。毎日毎時、ころころカーペットを転がし続けなければ、あっという間に電気じゅうたんカバーが猫の毛で真っ白となることでしょう。やはりそれだけは避けたいのです。猫の毛つきのじゅうたんなんかクリーニングしてもらえないもん。

でもまあ、なんだかんだいって、これ一つでなんとか冬をしのげるのだから、やはり鹿児島の冬は暖かいのでしょう。ありがたいことです。

2006年2月 2日 (木)

ワイヤーメッシュ

Nec_0040_5 「ローテク万歳グッズ・その15」ワイヤーメッシュです。これでヤギ運動場を建設します。

ヤギ協会会長ご推薦、イノシシ除けフェンスにも使用、北海道の羊農家さんも使用しているという、10cm角格子の金網なのです。

ワイヤー径は3mm・一枚が1m×2m長方形・10sm角格子で¥498。鹿児島のホームセンターニシムタがチラシで売り出していたので予約購入しましたが、はや残り10枚とのこと、とりあえずその十枚全部を購入いたしました。どうも「要る人には要る!」しろものらしいです。わたくしもヤギ協会会長より「これがいちばんいいよ」とお薦めを受けて以来、ずっと探していたのですから。やっと見つかったよ!「求めよ、さらば与えられん!」神様仏様ありがとう。

中国から不定期に輸入しているとのこと。これだと鶏の金網にも使えそうなので、「次に仕入れたときには必ず連絡してください。」とお店の人に念を押しまくっておきました。

これにサビ除けの塗料を塗って、桟をつけて、今度こそナイスでグレートなヤギ運動場の建設だ!

2006年1月24日 (火)

糊バケ

Nec_0021_7「 ローテク万歳グッズ・その14」糊バケです。

猫がやったんだか甥っ子がやったんだか、もはや全く定かではない無残な障子の破れ目を補修いたしました。

小麦粉を水で溶いて火にかけてどろどろにした糊を、糊バケで障子の桟に塗りのばして、障子紙を貼り付ける、というまことにクラッシックなやりかたでやっています。小麦粉糊のほうがいざ次の張替えのとき、剥がすのに簡単なんですよね。雑巾でたっぷり濡らすとぺろりと剥がれてくれるし。

Nec_0022_5今回は部分補修ということで、破けたところをカッターナイフで切り取って、そこだけ張り替えました。仕上げに霧吹きで水をシュッシュッとふりかけておしまい。乾けばピンと張った障子になります。あと、まだ細かい穴は、桜の花型を切り取って貼り付けようかな。

2006年1月20日 (金)

トミカのミニカー

Nec_0008_12 Nec_0007_7 Nec_0006_6

 

コレクション癖はありませんが、トミカのミニカーだけは一時期凝った事があり、たくさん持っていました。特に動物運搬車と工事車両を集めています。

今度1歳半の甥っ子がきたので、この秘蔵のコレクションをあげました。甥っ子大喜び!どうじゃ!まいったか?

ミニカーも本来の「子供を喜ばす」という役目に立ち返り、幸せというものです。

ドリアンを追い掛け回して尻尾を引っ張っていた甥っ子でしたが、「あのね、猫は尻尾をひっぱっちゃだめ。お耳の後ろと顎の下を優しく撫でてあげるの」と根気よく言い聞かせたところ、なんとぎこちないながらもなでなでしているではありませんか。よしよし。

2006年1月14日 (土)

豚皮の手袋

Nec_0037_5 「ローテク万歳グッズ・その13」豚皮の手袋です。

・・・っと、気づいたら昨日今日と久々に手袋なしでもOKの温度です。ちゅうより今日なんか上がりすぎ。ほんの四,五日前に最低気温が-2度だったりしたのに今日なんか最高気温18℃ですってよ。4m近くも雪が積もった地方は大丈夫でしょうか?どうぞ雪崩で被害に遭われませんように。まっこちままならぬものは自然です。

子供の頃から手先足先が冷える性質で、しもやけになってそこが崩れてあかぎれになり、力を入れるとぶちぶちに皮膚が切れて血が噴出すという毎年でした。大人になってからもやはり冷えるので、暖かい手袋と靴下は欠かせません。特に手袋はさまざまに試行錯誤しました。

農作業用などは基本的に軍手を使うのですが、あまりにも冷える朝など軍手では手が痺れて役に立ちません。そういうときに豚皮の手袋は便利です。動物の皮は本当に暖かいです。ネアンデルタール人の想像図なんかじゃ、必ず皆毛皮を羽織ってますがそらそのほうが暖かかったでしょう。ましてや当時はマンモスとかの皮が手に入ったわけでしょう?「マンモス皮の手袋」暖かそう~。うっとり。

この豚皮のバイク乗り用の手袋は、¥880というリーズナブルなお値段の割に大変暖かく、しかも手首のところが長いメリヤス編みになっていて風が袖口から通りません。はなはだ重宝しております。

2005年12月28日 (水)

プリントゴッゴ

Nec_0038_5 「ローテク万歳グッズ・その12」プリントゴッコであります。

もう15年使っております。喪中欠礼以外は、年賀状もサクラメール(今はもうないけど)も暑中見舞いもこれで刷ってきました。一度ドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・12歳・おじさん)が行方不明になったときの探し猫ポスターもこれで刷りました。はっきりいってこよなく愛しております。

15年前には大流行で、ちょっとした文房具屋とかスーパーとか、今の時期には必ずゴッコランプとかハイメッシュマスターとかゴッコインクとか置いてたけどなあ。だんだん見なくなってきて、今年は結構探してしまいました。メールでご挨拶して年賀状そのものを出さなくなったから?それともパソコンとプリンターで刷っちゃう?でも、あたしみたいな根強いプリントゴッコファンはいると思うんだけどなあ。「必ず完璧に綺麗」じゃないところが好きなのだ。なんというか、こう不測の事態が入るというか。思いもよらないところがかすれたりしてさ。

・・・・・お願いだから、事業を止めにしたりしないでね、理想科学工業さん。少なくともゴッコランプとハイメッシュマスターとゴッコインクの供給は続けてください。