椿屋敷のお客様

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2006年3月

2006年3月21日 (火)

カラスノエンドウとスズメノエンドウ

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 カラスノエンドウとスズメノエンドウの花であります。

今、野菜も野生もマメ科の花がじゃんじゃん咲き出しています。マメ科って可愛いじゃないですか?花の形もプリティだし、ツルもツルに沿ってつく葉も天然のアラベスク模様そのもの。「ジャックと豆の木」だって、あれ豆だから明るくて笑えるし絵になるんですよね。他の蔓性の植物じゃ今ひとつだと思います。ツタとかじゃ、なんとなく陰気でしょ?

春の今頃、カラスノエンドウとスズメノエンドウがセットで咲きます。花もツルも葉も良く似た形なのに、大きさだけが違います。大きいほうが「カラス」、小さいほうが「スズメ」。そのネーミングも可愛いじゃないですか。

植物にはよく「カラスの~」とか「スズメの~」とかつく名前があります。それほど昔から慣れ親しまれた鳥なのでしょうね。どちらも。東京じゃカラス被害が大騒ぎのよう。難しい問題ですね(なんともいえません)。

カラスノエンドウもスズメノエンドウもこれといった薬効はないようです。でも可愛いのでついつい見てしまう花なのです。

2006年3月20日 (月)

クサイチゴの花

Nec_0010_9 クサイチゴの花が咲きました。

クサイチゴは4~5月に、そこらの藪で食べることができる赤い実をつけます。子供の頃おやつ代わりに食べた方も多いと思います。甘酸っぱくていい香りのなかなかおいしい実です。

今は東京に住む妹と、小学生のときこの実をバケツいっぱい集めて、ジャムにしたことがあります(今とやってること全く変わらん)。できたのは、鮮やかな赤い色でいい香りはするけれど種だらけのジャム。食べると口の中でじゃりじゃりいうほど。いまだに妹は「あれ、手間がかかったのにね~。種だらけだったね~。」といいます。しかしこの間妹が送ってくれた「クランベリーのジャム」(高かったらしい)、クサイチゴのジャムにそっくりでした。鮮やかなルビー色にいい香り、そして種だらけ。

今年はまたクサイチゴのジャムを作ってみようかな。

アケビの花

Nec_0009_10 気がつけば畑のそこかしこにアケビの花が咲いています。

アケビだのツルウメモドキだのビナンカズラだのは林の周辺部に生えます。つまりあまりにも藪になってしまうと、日照が不足して生育できないのです。かといって全部木を切り倒してしまうと、なにせカズラですから絡む木がなければ文字通り立ち行くことができません。「林の端の適度の日差し」が必要で、それは簡単なようで確保するのがなかなか難しい条件です。

近年「山の手入れをしろ」とか「里山の保全を」とか、よく耳にするようになったのは、まさしくこの「林だけれども地面に適度な日照が届く条件」を確保せよ、ということです。いらない木を間引き下草を払うことによって、常に林の下部の植生が活性化され木そのものも健全な育成がなされるというわけです。その木の根こそが降水を溜め、山の土壌が崩壊するのを防いでくれる。人工的にコンクリートで固めた土壌よりはるかに耐久性があり、なおかつ合理的で環境にも良く長い目で見れば安価である。・・・・・わかっちゃいるけど山の手入れはたいへんで、なかなかすすまないのが実態であります。

「とりあえず、自分ちの周りの畑からなんとかせねば。」と父が病気の間に藪になってしまっていた畑を手入れしだしたわけですが、おかげさまで(鶏やヤギの手(口?)も借りつつ)だんだんどうしようもないジャングル状態から抜け出つつあります。その結果がツルウメモドキの繁茂でありアケビの花でありましょう。秋の実りが今から楽しみなのであります。

アケビの茎は「木通」といい、腎臓炎や尿道炎、膀胱炎からくるむくみに効きます。

2006年3月19日 (日)

移動式ヤギ運動場

Nec_0006_9移動式ヤギ運動場の完成です。

といっても、今回父が手本として作ってくれたのです。さすがに頑丈にできています。簡単な屋根がついていて、雨が降ってきたらそこに避けられるようになっています。これを草が生えて藪になっているところにヤギごと持っていくのです。ヤギが草を食べてその後にウンコを残して土が肥える。サイコ―です。

あと、クロさんシロさんの運動場もいるし、鶏にも応用が利くので、父の作ったのを手本にとりあえずハーフサイズのを自分で作ってみようと思います。

ブロッコリー

Nec_0005_11 ブロッコリーです。

春野菜の代表格でございますな。おいしいです。栄養があります。深緑がきれいです。

・・・・・しかし、

うちのブロッコリー、ここ二,三日「運動場の拡張工事」で畑に離されたヤギたちにものの見事に葉を食われてしまいましたですよ。見ての通りです。まあ花は嫌いなのか、人間の食べるところは残っているので、まだブロッコリーはよしなのですが、問題はキャベツですよキャベツ。春キャベツはヤギが食べてもおいしいらしく、たいへんな勢いで食べてくれました。人間はヤギの食べ残しのキャベツを食べているありさま。ありゃりゃりゃりゃ・・・。

2006年3月18日 (土)

雨中の桜

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山桜が雨の中で散っています。

日本で桜ほどありとあらゆる意匠や絵や写真になっている花はないのじゃないでしょうか?必然的にどんなアングルで撮っても「どこかでみたような」ものになりますね。まあ、もともと写真はヘタクソなので、「撮れたひこでよし」が基本姿勢。気にしない気にしない。

ソメイヨシノより断然山桜派です。花びら色一色になってしまうソメイヨシノより、薄茶の新芽がいい按配で混じる山桜のほうがいい。今年は山桜の開花も早いんじゃないでしょうか?今日はまだ彼岸の入りなのに。

「桜の下には死体が埋まっている」し、「花見は無意識のうちの墓参」だし「同期の桜」だし、その美しさに影がつきまとうように、ベタで不吉な意味が付加されている花ですな。まあ、「花は女が股を開いてひっくり返っているのと同じ」なわけですし。ちょっとやそっとは毒や悪気があったほうが、さらに美しく感じるのが人間ちゅう動物だっちゅうことで。

2006年3月17日 (金)

フランス人形

Nec_0032_10 あああ、この写真では暗いのでなにやらゴーストの写真のようです。しまった。子ヤギちゃんです。

でも、明るいと一時もじっとしていないので、とてもじゃないけど私の腕ではアップで撮れないのです。

人間の赤ちゃんもそうですが、産まれた直後は鼻が引っ込んでいて、だんだん伸びてくるようです。今や生後一週間、かなりお母さんの顔に近くなってきました。

あのね、これ、「ヤギバカ」と思われそうなんだけど、現物の子ヤギ、今やとんでもなく可愛いのですよ。なんというか、「フランス人形が跳ねている」みたいな。体が真っ白で、目が深い藍色。賢そうで、上品な顔立ち。つくづく「ヨオロッパの香りが・・・」と思いますね。同じ風土に育つと、人間もヤギも顔が似てくるのでしょうか。それとも「それを美しいと思う」美意識が、何千年の間に遺伝子を取捨選択してしまうのでしょうか?大げさでなく、貴族のご令嬢のようです。「なんで貴族のご令嬢が、こんなあばら家に・・・?」と一瞬思ってしまいますですよ。

ツワブキ

Nec_0031_11 今年もツワの季節がやってまいりましたですね――。

ツワ、おいしいです。鹿児島の春の使者です。でもね、関西に出てたまがった(びっくりした)ことに、よそじゃツワを食べないんですよ。「あげな、うまかものを、なんごて喰わんとか?!」ショックでしたね。カルチャーショック。蕗は食べるくせに、ツワはゲテモノ扱い。くっしょおおおお。当時、ニガウリもゲテものと思われてましたが、今や「ゴーヤ」として市民権を得ましたね。家から送られてきたニガウリを気味悪がってもらわなかったやつ、後悔していることでしょう。

ツワも偏見なしで食べれば、よその人にもおいしいはずなのですが、今は「どうせ遠くに運んでも鮮度が落ち風味が落ちるだけだもんな。土地のもんが『うんまか、うんまか。』と食べてりゃいいや。あえて食べるとなら、来ればよか。」と思います。自分の足を動かさず、手も動かさず、おいしい思いをしようってのがずうずうしいっての。

2006年3月16日 (木)

暖地桜桃の花

Nec_0028_10 暖地桜桃の花が咲きました。

去年の秋の木市の最終日バーゲンで、暖地桜桃とスモモとカリンとブドウを買って来て植えたのです。3年ものでかなり根鉢のいい木だったので、はや今年から実がなるんじゃないでしょうか?すごく楽しみです。

去年の年末たいへんな寒さだったので桜類の開花は軒並み早いです。あの時期に寒気に当たることで花芽ができるのです。ご近所の山桜はもう満開。ソメイヨシノより断然山桜派なので、そこの木の下を通るのが嬉しくてしかたありません。

2006年3月15日 (水)

タラの芽

Nec_0029_12 タラの芽が出ました。

「鹿児島市のチベット」でありまして、まあ、充分すぎるほどの山の中ですので、山菜にはめぐまれています。タラノキは父がお知りあいから苗を一本いただいてきて、それを畑の隅に植えておいたら、根が張ってどんどん増えてきたのです。今年は3~4本ほど地上部にでてきています。

「山菜の王者」と呼ばれるタラの芽なので、これだけ増えてきた今年こそ、天ぷらとかお浸しとか胡麻和えに、刻んでタラ飯にしてみましょう。タラの芽田楽もいいな。ふっふっふっふ。春の味覚がうれしい昨今ですね。ツワもどんどんでてきてます。ふっふっふっふ。

タラノキの幹皮、根皮は刻んで日干しにして糖尿病の薬だそうです。