椿屋敷のお客様

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2006年3月

2006年3月14日 (火)

太鼓判

Nec_0025_11 めーさんの現在のお乳です。

毎度お世話になっております、鹿児島ヤギ協会の会長から電話あり。留守中に子ヤギを見に来てくださったとの事。

「いいですね、丈夫な子です。雌なのもよかった。親のほうも初産なのに乳の形がいいですよ。よく発達しています。もう片方の乳が余っているようなら絞ったほうがいいかもしらん。」と。

おおお、ついに乳搾りです。Nec_0027_7 

子ヤギにうち中が夢中なのですが、特にモモ(紀州犬雑種・女の子・5歳)は興味深々。モモは1回だけ子供を産んでいます。その子達はそれぞれ引き取られていきました。その後もモモの小さくてピーピー言うものに対する母性は止むことがなく、ひよこがきたらひよこにヤギが生まれたら子ヤギにいかにも「あら~ん♪かわいいわん、かわいいわん」という感じでうろうろします。敵意がないことがめーさんにもわかるらしく、「もーしょうがないわね、このおばさんは。」という感じ。「子供好きで世話好きな親戚のおばさん」みたいなもんでしょうか?

2006年3月13日 (月)

椿「都鳥」

Nec_0020_11椿「都鳥」が咲きました。

都鳥はユリカモメのことで、海に近い河口に住む、全身が真っ白い鳥です。和歌にもよく歌われています。

その鳥の名を持つ椿なので、花弁は真っ白。「何の穢れもない白」というやつです。ものすごく品がいいです。近寄りがたいほどです。いや、ほんとに。

椿屋敷を建てた17年前になくなったじいさんは白が大好きで、この都鳥が大好きだったそうです。エロジジイだったのですが、妙なところで清潔好き。明治男の不思議でしょうか?都鳥を束にして墓に持っていきました。

八重で蓮華咲き、筒~割しべ。中~大輪。花期は四月。葉は長楕円、中形、波曲、樹形は立性でやや弱い。1841年の「古今要覧稿」にすでに載っている、古い名花なのです。

モンキー・パトロール

Nec_0024_12 やっぱりというか、なんというか子ヤギの尻ばかり追いかけるという状態になってしまったわけですが、昨日は一日冷たい雨が降りましたので、家の中におりました。そしてマンガ三昧。ああ、マンガ好きだなあ。

生まれたときからマンガがあったけど、ゲームはまだ未発達、そういう世代なもので、「マンガを読む」ということが一番心を落ち着かせるのです。活字も好きですが「活字だけの本に没入する」というのはそれなりに精神の安定と集中力が必要なもので、マンガより構えますね。ゲームは持ち運びが不便だし、目が疲れるし。「活字離れ、マンガ離れ」って言ったって、紙の媒体は無くならんでしょ。便利だもん。風呂でもトイレでも読めるし(行儀はなはだ悪し)。

「モンキー・パトロール」(既刊6巻・有間しのぶ著・祥伝社)はそういう「精神の安定と集中力」への準備運動にぴったりなんですわ。

基本は4コマギャグで、脱力系のほんわか絵なんですが、内容はシビア。というかなんというかここまでいうか?という、「今」の女達が抱えている夢や希望や現実や問題を、これでもかってぐらいの身も蓋もなさで描いてるとこがすごいです。

主人公は20代後半の3人娘。モロ「オヤジ性格」で元気もののドラッグストア店員ヤイチ。売れっ子ライターなのに貧乏性で男運の悪い香ちゃん。フェロモンを自由に操るモテモテのすず。この3人をめぐる交友関係、彼氏関係と、日常生活をセンスのいいテンポでぶちかましてくれてます。3人も、そのまわりの人間達もキャラのかきわけが強力無敵。

ヤイチはほんとに50代のオヤジみたいな性格で、巨乳好きでスケベ大好き、男友達やたら多い(トモダチってとこが、ミソ)。だってあたしたち共学で男女平等で雇用機会均等法なんだもん、わかっちゃいるけどどうしてもオヤジ入っちゃいます。こういうヤイチですら「高校の同級生で温厚篤実で男前で女の趣味がマニアックな弁護士オジャブー」などという彼氏ができるのが「モンキー・パトロール的世界観」なわけですよ。ありがとう有間しのぶ!おかげさまで夢と希望が持てるよ。

香ちゃんは、売れっ子ライターで2千万ぐらい貯金のあるキャリアで、しかも家事万能のお料理上手。でもこういう女にありがちな「わたしはどうあるべき?」という強迫観念が強すぎて、いつでも不安。年下の愛人(本名)という彼氏に翻弄されてます。貢いでます。その香ちゃんにも、これまた年下の元ヤンキ―だけど不器用で誠実なモリタという新彼ができ、幸せの絶頂。これまたありがとう、有間しのぶ!

フェロモンを自由に操る女神のごときプー女、すず。このひとのモテ方の描写がすごすぎ!とにかく世の中の男の中で、すずのフェロモン光線にやられないのは、ヤイチの彼氏と香ちゃんの彼氏だけじゃないかというほど男という男総なめ。年齢も地位も職業も全く関係なく落としまくり。そうでありながらすず本人は男に全く執着しない。輝くベビースキンと完璧なボディとかわいい顔を持ちながら、性格は戦国大名のよう。あああああ、女と生まれてきたからにはかくありたきものよ。よくぞこんな女を描いてくれた。ありがとう有間しのぶ!

ヤイチのトモダチの古着屋の店長玄夜。「モンパトの良心」といわれるほど男っぽい男だが、スタイル抜群ですずに翻弄され、人妻に騙される。

すずの彼氏のとらお。できるサラリーマンなのだが、すずの浮気に泣かされまくり。超汚いすずの部屋をエプロン持参で片付けてかいがいしく3度3度のご飯を作る。

ヤイチのトモダチ、日向くん。男なのにラブリーでプリティーな小悪魔系。すずと「かわいい界の王者争い」を繰り広げ、式神を飛ばしあう。

そのほかそのほか、多士済々なモンパトの世界。日常に疲れたあなた、とりあえず一度読んでみて。日常に疲れた殿方にもお薦め。

2006年3月12日 (日)

夢中

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大体予想しておられたと思いますが、もう「子ヤギに夢中!」です。

お母さんのめーさんはもちろん、他のヤギたちクロさんとシロさん、犬のモモまでもが子ヤギが出てくると大騒ぎ。んで、これがまたひょこひょことヤギ的跳躍を見せたりしてたまらん可愛いのです。

産まれた当初は引っ込んでいた鼻面が、もうだいぶでてきてお母さんそっくりのヤギ面になってきました

今夜はだいぶ冷えるらしいので、ヤギ小屋にたくさん干草を入れました。

2006年3月11日 (土)

椿「菱唐糸」

Nec_0018_5 椿「菱唐糸(ひしからいと)」が咲きました。

濃桃色に少しだけ青の色素が入っています。通常椿に青の色素はないので珍しいのです。八重の唐子咲きで色もこれだけ派手でありながら、品がよい。名前の中に「菱」が入っている通り、花弁が直線的な菱型に開き、シャープな印象になるのがいいのかも。葉も長楕円で中形の肉厚で中折れして光沢があり、金属的なシャープな感じです。「かっこいい」花だと思います。

現代的なデザインといえます。でも古い関西の名花なのです。1844年の「草木便覧」にはすでに載っています。

2006年3月10日 (金)

お乳を飲むよ

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おかげさまでめーさん無事出産いたしました。元気な女の子ヤギです。出産の現場は見ていません。出かけていた間に小屋の中で産んでいました。さすがヤギ、見つけたときはもう立っていました。今日はお母さんの周りを飛んだり跳ねたり、ほんとに元気な子です。

ヤギも人間と一緒で、お母さんから初乳を飲ませてもらって免疫をつけなければなりません。毎度おなじみヤギ協会の会長より「初乳は飲ませてますか?飲ませてなかったら哺乳瓶で飲ませなければならんのです。」とのこと。

心配無用でした。

まッこちびっくりしたことに、めーさん、一晩で人(ヤギ)が変わってしまいました。「わがまま娘」が「お母さん」に。

顔つき、声、態度、全く違います。

「みぇーみぇー」と子ヤギが鳴くたびに「め――め――」と今まで聞いたことも無いような優しい声で応えて走っていきます。全身を舐めてあげて、お尻の乳児ウンコが出やすいように絶えず刺激してあげます。子ヤギがお乳をねだると、片方の後ろ足を上げて飲み易いようにしてあげます。

ほんとうにびっくりしました。そしてうらやましいです。見習って早くお母さんになりたいです。

子ヤギ産まれました

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2006年3月 9日 (木)

椿「岩根絞」

Nec_0008_14 椿「岩根絞」(いわねしぼり)が咲きました。

濃紅地に白斑が入る八重で、筒しべ、大輪のたいへん華やかで派手な花です。3月~4月が花期です。葉は卵~広楕円、中形、肉厚。樹形は横張り性。

10年か20年か前でしょうか、この「岩根絞」が椿の中で大流行したときがありました。まさしく「猫も杓子も岩根絞」状態だったのです。苗も木も売り尽くされ掘り尽くされた熱狂ぶりだったのを覚えています。

―――移植に弱い木なのにねえ。

確かにねえ。いい花だと思うんだけどねえ。なんだか「熱狂」というのとは違う世界のような気がするんです。資本主義における「流行」というのはほんとに恐ろしいです。「これだ!!」と喰いついたもののすべてを根こそぎ食らい尽くさねば気が済まないのが資本主義の神のようです。「札束でほおをはたく」ってやつか。怖いなあ~。

別に新種だったわけでもなく、1859年には「椿伊呂波名寄色附」という本にすでに載っている、クラッシックな銘花椿なのですが。

流行とは恐しいです。

2006年3月 8日 (水)

大好き!ピンクソルト

Nec_0007_9 「ヤギ様がたへのプレゼント」と称して東京の妹から贈られてきた「ヒマラヤのピンクソルト」なのであります。

当然といえば当然ですが、ヤギはこれが大好き!特に臨月のめーさんは、体がミネラル分を要求するらしくピンクソルトの籠を見かけると飛んできて舐めます。そらもうおいしそうに舐める。おおお、そんなにおいしいか。よかったよかった。

やっぱり岩塩が一番好きだなあ。海塩(ちゃんとミネラル入ったやつ)をあげてもあまり喜ばないンんだけど。専売公社の「食塩」なんか見向きもしないよ。同じ「塩」と称されるものなんだけれど、違うんだろうね。

2006年3月 7日 (火)

白木蓮の花

Nec_0005_10 白い白い真っ白い早春の花、白木蓮が咲きました。

うちの白木蓮の木はだいぶ高木になっているので、高枝切りバサミじゃないと花まで届きません。これからまだ高くなるでしょうからますます手が届かなくなるでしょう。「高嶺の花」とはこのことなりか・・・

木蓮類は中国原産です。いわれてみればその花の派手さというか大仰さがいかにも中国らしいかな。白木蓮のほうが紫木蓮より半月ぐらい早く咲きます。これも好きな花です。でも、紫木蓮のなんともいえないよい香りも捨てがたい。