椿屋敷のお客様

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2008年9月

2008年9月 9日 (火)

キリギリス

Nec_0061 ほんのこの間まで夜に飛び込んでくる虫はカブトムシだったのですが、昨夜はツクツクボウシ、今日はキリギリスと初秋の気配濃厚です。

キリギリス 猫の玩具の 竹すだれ

(へたくそですみません)

ツクツクボウシもキリギリスもメロン(白黒猫・半年?・♂)にとっては格好のおもちゃ。それはそれは楽しげに前足で弄んでは放し、弄んでは放し。うちなんかに飛び込んでくるなよ~~!

キリギリスもスズムシもツクツクボウシも今を盛りとうるさいぐらいに鳴いてます。これすべて彼女を呼び寄せる音楽。人間がギターを弾いてかっこつけるのと一緒。いや、いざとなったら財力とか権力とかでおなごを集めることができる人間とちごて「いい声で鳴く」ことしか雄の価値がなく、しかも「限定1週間」という縛りのある連中にとって、まさしくミュージックは死活問題。それが人生(虫生)のすべて。必死になるのもむべなるかな、ですわい。

あ、「アリとキリギリス」って話あるじゃないですか。あれあたし大ッ嫌い。キリギリスの成虫に冬なんかないっての。秋も半ばで恋をして卵産んでとっとと死んで冬には卵で越冬だっちゅうの。

「人それぞれの事情も知らないでピント外れの説教かますウザウザ親爺がどこの世界にもいる」例え話だと受け止めております。

2008年9月 8日 (月)

エノコログサとモモしっぽ

0908 エノコログサは「狗(え)の仔ろぐさ」で、ふさふさした穂が揺れる様がワンコのしっぽに似ているからつけられたそうな。

確かによく似ています。誰だか知りませんが昔の人はよくも名づけたものよ。「エノコロ」の語感が何とも言えずキュート。

うちのモモ(紀州犬雑種・7歳・♀)は、差し尾ぎみのふさふさしたしっぽを持っています。「モモ」と呼びかけたときのお返事代わりに、この立派なしっぽをゆさゆさ振ると、あらまあ確かに秋の日差しにゆらゆらと揺れるエノコログサにそっくり。

もうじきエノコログサは立ち枯れて穂も茶色に熟します。そうなるとまさに茶色の犬の尻尾にそっくりになるなあ。

恥ずかしながらうちの畑はまだエノコログサ生え放題。早く草とらないと何百頭もの赤犬がしっぽ振ってる状態になってしまう。秋の彼岸が来る前になんとかしないと。なんとかしないとって、気ばかり焦るんだけれどね。

2008年9月 7日 (日)

桐生と氷室「チーム・バチスタの栄光」より

0907_3    

「アメリカ帰りの天才医師・桐生恭一率いる外科チームの手術中に死ぬ患者が連続した」

それが「チーム・バチスタの栄光」の発端でした。

「一番になっても恭しさを忘れるな」と付けられた名前を持ち、なにげない動作の一つ一つまでが「端正」と描写される外科医・桐生。まさに、光(どっちかというと阿部寛の役はこれでしょ。10歳若い豊川悦史かも)

対して「夜のとばりと共に、音もなく佇む」麻酔医・氷室。まさに闇。(あれか?萩原聖人かな?)

このシリーズの一貫したテーマが「光と闇の桎梏」。強烈な光があれば、そこには深い闇の影ができる。

巧みな描写で鮮やかに対比してみせる。すごいぞ、海堂尊!

それにしても「医龍」といいこれといい、とりあげている「バチスタ手術」ってよっぽどへんちくりんで難しくて、なおかつ効果的な手術なんだろうなあ・・・・・・・。

0720 テキスト

「チーム・バチスタの栄光」

海堂尊著

2008年9月 6日 (土)

名前

Nec_0057 いまどき「名も無き花」なんか、アマゾンの奥地かボルネオの奥地、さもなくば雲南省の奥地にでもいかないとないわけです。

日本のそこらに生えている草なんか、古名にあだ名、地域名に和名、加えて学名があったりするわけですよ。先人というものは実に熱心に名前付けをしてくれております。「こんなものにまで!」といっそ思わされるほど、ほとんどすべてに誰かがつけた名前があります。その「言葉で世界のすべてを規定しよう」という強迫観念は空恐ろしい。

「空恐ろしい」といいつつ、結局自分が調べるときにも手がかりは先人が付けた名前。とにもかくにも写真同定して名前を調べる。何はともあれそれが最初。

耶蘇神は「はじめに言葉ありき」と言ったとか。まったくいけ好かない神だけれど、それだけは正しいかもしれません。

2008年9月 5日 (金)

田口公平「チーム・バチスタの栄光」より

0905 「チーム・バチスタの栄光」の映画化が決定的に「違う!」と思ったのは、田口役を竹内結子という女優さんがやることを知ったときです。

そりゃあ、ないだろう。

竹内結子がどんな女優さんか知らないのですが、田口は男でしょう。

「愚痴外来の責任者にして精神科の万年講師、シャネルとグッチの区別がつかないグッチー先生。同期からは『行灯クン』と呼ばれるほど日頃はボケッとしているけれど、いざというときの粘りと行動力は誰もが舌を巻く」

確かに女性的な資質を持つキャラだけれど、その資質を中年男が持っている、ってのがこのシリーズのおもしろいところなんだからさ。

個人的な好みとしては10年後の堺正人だと思います(いまだ家定熱さめやらず)。

なお、これも個人的好みでメガネ男子にしました。

2008年9月 4日 (木)

グルーミング

Nec_0055 猫はそれはそれは熱心に毛を舐めます。猫は待ち伏せ猟をするので、毛に匂いがついているとまずいのです。

暇を見ては自分の毛を舐め、勢いあまって仲間の毛を舐め。社交的なメロン(白黒猫・半年・♂)はドリアン(アメリカンショートヘア・17歳・じじい)の毛も舐めてやるのですが、わたくしの髪の毛も舐めます。「同じ毛のうち」だと思い、心の底から好意で舐めてくれるらしいのですが、たいへん迷惑です。

居間の座椅子を枕に昼寝しているとドリアンとメロンがやってきて、二匹の猫と人間の頭が座椅子にぱんぱんに並ぶ状態になります。じゃりじゃりと音がして髪が引っ張られて昼寝から覚めると、メロンが髪を舐めています。臭い。「やめろってば」と押しのけると「なんで?親切でやってるのに。気持ちいいでしょ?」と不満そう。

いや、だから大きなお世話なんだって。

2008年9月 3日 (水)

白鳥圭輔「チーム・バチスタの栄光」より

0902 「チーム・バチスタの栄光」の映画版では、この白鳥を阿部寛が演じているそうな。

うーーーーん。

未見なので映画の良し悪しは判定できませんが、少なくとも小説とはまったく違う、ということは言えるな。いや、映画と小説は同じタイトルでもまったく別物だからいいんだけれど。

「ぎとぎと」「つるん」で「黒光りするゴキブリみたいな」「ロジカル・モンスター」にして「火喰い鳥」で「厚生労働省キャリア」「素敵な服の下品な着こなし」・・・・・・・・・。

これらの描写から想像するのは「ジャック・ニコルソンとダニー・デビートを足して二で割って少し若くした禿げる直前の」イタリアン入った中年男。「BRAVO!です!」の口癖もその下品さに拍車をかけて強烈極まりなし、ってカンジなんだけどなあ。とにかく阿部寛みたいなハンサムじゃないと思う。阿部寛は好きなんだけどさ。違うんだよ。

2008年9月 2日 (火)

ガードレール

Nec_0053 なんだよこりゃああ?

裏山に通じる道にいつの間にかガードレールが取り付けられてました。それも高速道路にでも付けられそうな馬鹿でかくてごっついやつ。

理解に苦しむよ。ここの道はほんとに山の中に通じる道で、ほとんど車が通りません。竹山の整理の軽トラも向こう側から入るのでここを通らないのに。なんでこんなご立派なガードレール?

人が落っこちたという話も聞かないし。たとえ転落防止にしてももう少し華奢で3段ぐらいの柵があるでしょ?どうして横板まで高さが60cm以上はあるシロモノを使うの?子供が滑ったらガードレールにかすりもせずに、穴をくぐってらくらく向こうに滑り落ちちゃうよ?!

この裏山の道については前から腑に落ちないおゼゼの使い方がされているのです。何度も言うように車がほとんど通らないのに、いきなり山の中で道路が5mぐらいに拡げられてたりとか。ご丁寧に両端に白々と歩道線が引かれてます。だからァ、車も人もほとんど通らない道路なんだってば!!

誰も見てねえと思って、くだらねえ税金の使いかたすんじゃねえ!農地整備課!

2008年9月 1日 (月)

この話絵にしたら

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テキスト

「狐笛のかなた」

上橋菜穂子著・理論社

「この話絵にしたらどうなるか?」やってみたくなってきました。自分の好きな本をテキストに、イラストとマンガを描いてみようかな、と。

一番目は「狐笛のかなた」。「美しい狐の化身」野火をどうしても描いてみたくなったのです。あと、野火の仲間の霊狐・玉緒も描いてみたかった。なんか「大人の女」って感じなんです。かっこいい。