椿屋敷のお客様

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2010年12月

2010年12月31日 (金)

かさじぞう

Dvc00070 「権ちゃん行方不明事件」が雪が積もる前に解決し、「よかったよかった、めでたしめでたし」と涙ぐむIさんと喜び合ったのが昨晩。

「いつもいつもほんとうにありがとう!!これを食べてね。」と、Iさんが包みを下さったのでありがたくいただいて帰ったんであります。

開けてびっくり玉手箱!!

鮎の塩焼き、ボローニャソーセージ、肩ロースハム、さつま揚げ1p、牛肉うどん2食分、その上農協の商品券まで入ってました!!!

「これだけで正月を迎えられる」豪勢さです。ありがたや、ありがたや。

妹に話したら「春ちゃんとこにかさじぞうが来たんじゃん。」と思わず膝を叩くナイス・コメント。(うちのかさじぞうたちはワンコの顔をしていますが。)

そうか・・・・・・こういうことか。

「贈与と返礼のシステムは人間社会の基本である。」って、これだよね。「贈与する人間には返礼が与えられる。さかんに贈与と返礼をする人間がその集団のホット・スポットとなり、『集団にとって必要不可欠の人間』として、多数の人間から『長寿と健康』を祈ってもらえるようになる。それが『予祝』である」という内容を、内田先生が仰ってますが、まさしく。

鹿児島ってのは、まだまだ古い共同体の名残が残っているところで、内田先生の理論が、こうやってダイレクトに実証されるんです。なんかね、そういうところもね、好きなんだよなあ鹿児島。

今年もブログに来てくださってありがとうございました。

もうすぐ、2010年も過ぎていくけれども、2011年もみなさまにとっていい年でありますように。

2010年12月30日 (木)

権ちゃんを迎えに行く

Dvc00069 鹿児島西警察署に柴犬の権ちゃんを迎えに行きました。

権ちゃんはご近所のIさんの飼い犬です。Iさんの脚が悪くなって散歩できなくなったので、いつもうちのモモやアンズと一緒にお散歩する仲です。今日の朝も近所を一緒に一巡りしてました。

権ちゃんをIさんちに返してすぐに「雷がすごくて権ちゃんが怖がるから、庭からテラスに移そうとしたら音に驚いて逃げだしちゃたの」と電話がかかってきました。朝の10時ぐらいでしたか。

そして夕方の5時。また電話がかかってきて「西警察署で保護されているみたいだから、迎えに行ってください。」というご依頼。

なにせ、鹿児島地方は何年に一度という強力な寒気団がせまり、だんだん雨が霙になってきてる状態。早く権ちゃんを連れて帰ってこないと、明日もあさっても雪で山を下りられなくなる可能性が大です。

大急ぎで霙降る中を西警察署に向かいました。

たどり着いたら警察署の中は歳末警戒でテンヤワンヤです。「犬引取りの代理人です。」と名乗り、警察署の外に置いてある犬専用ケージを見てみたら確かに権ちゃん。わたくしの顔を見て「ワワワワワン!!!」と吼えます。

「Iさんの代理人である」と「拾得物引取り証」に署名捺印して(これが結構手間がかかりました)、権ちゃんを引き取って帰りました。

心配で落ち着かなかったIさん、権ちゃんの顔を見たら大喜び。涙ぐみながら「ありがとう、ありがとう」と繰り返してくださいました。

その顔を見れただけでも、よかったな。

2010年12月29日 (水)

甥っ子の帽子を編む

Dvc00068 甥っ子たちが散髪して坊主頭になりました。見るからに寒そうだけれど、「子供は風の子」ってほんとうだな。本人たちは平気そう。

ま、でも、ここはおばちゃんの凄さを見せつけようと、手持ちの毛糸で帽子を編み始めました。14号棒針で並太二本取りなので、ざっくざっくとどんどん編める太さです。編み目も二目ゴム編みで超簡単。

子供の帽子だったら4、5時間もかからず編めます。

上の子のは、昨日編みあがって、坊主頭にかぶせてしまいました。

大喜び。どうじゃ?おばちゃんの実力。

次は下の子の帽子。ちょっと困るのは、みかんの三頭の息子たちが、毛糸玉と毛糸の動きに興奮してじゃれついてくることですかな。ま、猫だからな。

鹿児島弁で「猫ン玉取い」と言います。

2010年12月28日 (火)

内田樹先生にはまる

Dvc00067 ひさびさにはまりました。また「図書館の著書リストの上から順番に借りていく」をやっています。

今度はまったのは内田樹先生です。

もう、書籍だけでは飽き足らず、「内田樹の研究室」http://blog.tatsuru.com/のアーカイブまで毎日毎日読んでいます。すごいです。かなり深いところまで影響受けてます。「よくぞ言ってくださった!!」って感じです。

最近(ここ半年ばかり)、『椿屋敷農園』更新が頻繁でなかったです。迷ってたのです。

まったく、「この程度のブログが何を迷うか?」なんですが(笑)。内田先生の考え方に触れて、迷いが吹っ飛びました。

迷っている暇などない。「自分に与えられ恵まれたモノを、少しでもできることから世の中に還元していく。」

それだけです。

2010年12月26日 (日)

ダッチオーブン豚汁

Dvc00066 今年の初夏に弾みで買ったダッチオーブンのコンボクッカー。罰当たりなことに暑いうちは梱包も解いてなかったですよ。

秋になって焼き栗と焼き芋が食べたくなって、やっとダンボールからだし、「シーズニングめんどくせえ」とか毒づきながら、説明書どおりに洗剤で洗っちゃあ火にかけて、また洗っちゃあオリーブオイルを塗り、という作業を繰り返しましたですよ。

ま、うまくシーズニングできたかどうかはともかく、冬になって使いまくってます。

なんちゅうても、鋳鉄が熱を蓄えるから、料理があったかいんだって!!!

普通に野菜を煮ても、ただの芋や大根やニンジンの細胞の一つ一つまで熱いような気がするぞ。お腹に入れると底から温まってくるのじゃ。

寒がりのわたくしにこれほどありがたいことがあろうか。野菜切って調味料と水と鍋に入れて火にかければ、そのままコタツで待っているだけ、ってのもいい。

毎朝鍋いっぱいに作って夕方までに食べ終わる、それが最近の食生活。

昨日は肉じゃが、今日は豚汁。

うまし。

2010年12月25日 (土)

魔法のハタキ

Dvc00063 甥っ子たち(6歳と4歳)が遊びに来て、子ニャンコたち(3ヶ月半)と遊びたがるんです。

んで、人生の先輩として、猫を喜ばせるキラーコンテンツ魔法を伝授いたしました。

とりいだしたりますボロハタキ。

「春ちゃんなにするの?」

「こうすっとよ」

ニャンコの目の前すれすれで振って見せます。「にゃにゃにゃにゃにゃ~~~!!」と魔法の呪文を唱えながら。

ニャンコたち大喜び!!大興奮!!

なんとしてもハタキ布を捕まえんとして大騒ぎで二本足立ちしたり爪を出した前足を振り回したり。飛び上がったり。

そのニャンコたちを見て甥っ子たちが大興奮!!

「貸して、貸して、それ貸して!!!」

「はい、これハタキっていうんだよ」

意気込んでハタキを受け取り、

「にゃにゃにゃにゃにゃ~」「にゃにゃにゃにゃにゃ~」と呪文を唱えながらニャンコの目の前でハタキを振る甥っ子。

2時間ばかりも猫にハタキ魔法をかけたでしょうか。帰り際に「春ちゃん、これちょうだい」と魔法のハタキを持って帰ろうとします。

甥っ子よ。魔法というのは道具立てだけでは作動しないのであるよ。しかるべきとき、しかるべき場所、しかるべき相手、しかるべき状況をお膳立てする能力、それこそが「魔法」なのであるよ・・・・・・

などと、人生の先達としての訓示をえらそうに垂れようとしてところが、妹の一言。「ダメよ。それ春ちゃんが、お掃除するのに使うんだから。ね?」念押し。

「・・・・・・は、はい。」

お掃除いたします。

2010年12月24日 (金)

冬景色

Dvc00062 やっと鼻水が出なくなったと思ったら、今日から強い冬型の天候ですと。うにゃにゃにゃにゃ・・・・・・

日本海側の各都市はすべて雪マークがついとるがな

雪。1mも2mも積もって屋根のひさしすら越えてしまう状態というのを、いまだかつてこの目で見たことがない。根雪というのも見たことがない。だからといって「人生、見聞を広めるためにも」とか言って雪が積もっているところにあえて行こう、なんて気はさらさらない。スキーなんて一度もしたことないし、今後の人生でする気はない。

ああ、わたくしのふるさとが鹿児島でよかった!!今も鹿児島に住めてよかった!!

今のうちの近所の景色であります。鹿児島ではまごうかたない冬景色なんですが、北の国では「どこが冬?緑があるじゃん。」とか思われるかも?

そうなんす。緑が絶えることがないんす。もう、枯れた草の下で菜の花だのハコベだの萱だの新しい芽が芽吹いているンす。

ビバ!!鹿児島。

2010年12月23日 (木)

風邪治し

Dvc00061 「日本コカコーラボトリング」という会社と、通常ご縁はありません。

コカ・コーラは嫌いだし、お茶も鹿児島が誇る鹿児島茶を急須で淹れる。他のジュース類も飲まないしなァ。

ただ風邪をひいたときは別。

どうも鼻の粘膜が弱いらしく、ちょっと気温が下がるとすぐ鼻がぐずぐずいいだします。頭が痛くなるわけでもなく、声が出なくなるわけでもなく、熱が出るわけでもないのですが、ひたすら鼻がつまり、鼻と喉が繋がっている奥のほうにずるずる鼻水だか痰だかの塊がつっかえている感じが何日も続くのです。

こういうときにお世話になるのがアクエリアスです

体が鼻水を作り続けているせいか、むちゃくちゃ喉が渇くんです。だから、鼻がぐずぐずいったらいつもは絶対買わないアクエリアス2Lペットボトルを何本も買ってそばに置いときます。そして、ラッパ飲み。

一日に3~4Lは飲むなあ。

鼻がつまって頭の中心が重く粘っているような不愉快さがずいぶん楽になるんです。それでいつもだとそんなに何Lも飲めないのにつるつると飲める。

というわけで5日ほど飲み続けました。だいぶ鼻も楽になってきて、アクエリアスもそれほど飲めなくなってきました。

やっと風邪が治りかけています。

2010年12月21日 (火)

猫だんご

Dvc00060 みかんと息子たちがコタツ布団の上でだんごになって寝ています。

冬のコタツに猫だんご。これほど暖かくしあわせそうなものがあろうか?です。

今年のはじめ、まだ2歳だったメロンを何者かに毒殺され、4月には17年一緒だったドリアン翁が老衰で身罷り、「ああ、うちにはもう一頭も猫がいなくなってしまった・・・・・・・」と、連日連夜台所や天井裏や押入れ中を走り回るネズミの足音に溜息をついていたのも、束の間。

5月の末にはみかんがやってきたのです。「もらってきた」とか「買ってきた」とかでなく、彼女がうちを選んで、来てくれたのです!!

そして、息子たちを産み、ネズミを退治してくれる日々が始まったのです。

田舎ってほんとうにいいよね。

お金には換算できない恵みが、巡ってくる。

2010年12月19日 (日)

祝!!初ネズミ捕り

Dvc00059 夜八時ごろ、台所で「チューチューチュー!!!」というネズミの悲鳴が聞こえるので駆けつけてみたら、ミカンの息子のダイダイがネズミを銜えて「うううう~~」と唸っていました。

おお~~!!捕まえたか。自力で。

彼にとっては初めてのネズミ捕りです。今だいだい3ヶ月半齢。大人の猫への階段を一歩登ったんだね。

ミカンは傍から見てもとても教育熱心な母親で、息子たちがよちよち歩きを始めた頃から、遊び道具にチビネズミやらバッタやらトカゲやら、お手ごろと思われる獲物を生きたまま持ち帰ってきました。

そして、息子たちの前で(だいたいお手洗い前の廊下が教室)、「さあ、これをどう料理するの?」って感じで半死半生の獲物を放して見せるのです。

遊び盛りの息子たち、もう、大喜び。三頭入り乱れて獲物を爪に引っ掛けるやら投げるやら追いかけるやらお手玉するやら。獲物が動かなくなって飽きてきたら、ミカンはまた新しい獲物を捕ってくるのです。

毎日のように続いたミカンの猫教育。

実を結んだね。