椿屋敷のお客様

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2005年11月

2005年11月20日 (日)

納得「山羊座」

Nec_0011_2 十二星座の占星術のどの本にも「山羊座の基本性格は頑固」と書いてあります。今までヤギと近しく接することがなかったので、いまいち「ヤギが頑固?おとなしそうな顔をしてるのにねえ?」とピンときてなかったですよ。タロットの「DEVIL(悪魔)」のカードも黒い雄ヤギの顔をした悪魔が描いてありますよね。「ヤギが悪魔?おとなしそうなのにねえ?」とこれもピンときてなかったですよ。

めーさんがうちにきて1月足らず。身にしみてわかったことは「ヤギは頑固である」という事実ですわ。いやああ、頑固頑固。乱暴するわけでもなく噛み付いたり引っかいたり暴れたりするわけじゃないのです。「あたし、これヤだわ」と彼女がいったん判断したら、そらもうテコでも動かないです。推定85kgの体重のすべてをかけて一歩たりとも動かない。もうアッパレなほどですわ。最近「夕方になったら小屋に入る」ということは納得してくれたらしく、「仕方ないわね。入ってあげるわ」といいながら入ってくれるのですが、都合で昼間明るいうちに入ってもらおうとすると「違うわ!話が違うじゃない!」と。んでまた頭の働きもいいようで「あそこにお芋が干してあるのよね」とか「あそこにマメの芽がでてきてるのよね」とか一回見れば覚えるらしく、気が付いたら口いっぱいにほおばってムシャムシャ。「悪魔」のカードに描かれているのもむべなるかなと、だんだんわかってきましたわ。占星術もタロットも、5千年の昔から牧畜をやっていたメソポタミア起源のもの、ヤギ、羊の性格を熟知しているのは当然ですか。なんにせよどんな占星術本でも「根性ナシ」と書いてある魚座の人間はヤギに太刀打ちできませんわ。

うちの横の畑でカライモを作ってらっしゃる方が「ヤギのハンメ(餌)にしやんせ。」と売り物にならないカライモをたくさんくださいました。ほんとうにありがとうございました。めーさんそのカライモを勝手にむさぼり食べるの図です。

金柑の実

Nec_0010_3 新聞の天気予報では晴れだったのに、なんとなく風雲急を告げる感じの今朝の天気です。

朝早くからご近所の畑でも「雨が降らんうちにハヨせんななぁ。」とカライモのツルをまとめて燃やしてらっしゃいます。煙は上に登らず、いい匂いをさせてそこら中に漂っています。あっという間に冬がやってきましたです。

風邪除けに金柑の砂糖煮はよく使いますね。背筋がぞくぞくしたり、喉がいがらっぽくなったとき、金柑の砂糖煮と蜂蜜とちょっとラム酒を入れてアツアツのお湯で割って寝る前に飲むと、ほかほか暖かく眠れて翌朝には回復していたりします。ですから金柑の砂糖煮は必需品なのですが、畑の奥の金柑の木は台風14号にやられて半分しか実をつけていません。でも、半分でも実をつけてくれたところがけなげです。ありがたや、ありがたや。

2005年11月19日 (土)

椿「グランサミアナ」

Nec_0009_4 ついに椿「グランサミアナ」が咲きました。

「グランサミアナ」は20世紀の終わり、返還前の香港で原木が発見されました。「グランサム」とは当時の香港総督の名前だそうです。

重い歴史や世界情勢を背負った宿命の花としての貫禄充分。純白の花弁の裂れとカーブが、なんともいえない華やかさを醸し出しています。庭の築山に植えてある株に花が咲くと、思わず”God save the queen!”と叫びたくなるような品のよさ。

日本で売り出された当時たいへんお高かったそうです。「椿屋敷にある椿・山茶花の中で一番の値段」だったと。お値段も貫禄充分であります。

畑散策

Nec_0008_7 お恥ずかしい話ですが、畑の奥は植木が植わったまま藪になっています。「なんとかせねばならん。」と近年やっと思いはじめ、ぼちぼち草刈機を入れているのですが、盛夏の鹿児島の緑のはびこり方といったら、いっそ獰猛といったほうがいいような勢いです。「こうなったら生物兵器の投入じゃ」と決心して、地鶏くんご一家や、めーさんに来ていただいた次第でした。

んで、思うことは「『草を食べることが生活のすべて』という動物には人間はかなわんのじゃなあ。」と。地鶏くんご一家やめーさんが居た跡は、なんだかあっという間にキレ――イになってしまうですよ。これは正解じゃった!畑の奥のほうは道路にも人家にもつながっていない袋小路なので、モモの散歩のあとモモとめーさんを放してゆっくり散策させています。めーさんがあの体重で(現在推定85kg)、バンビのごとくヒャンヒャン跳ねて見せてくれるのにはびっくり。TVでよく山岳地帯の岩場に棲む野生のヤギさんたちの姿が出てきますが、間違いなくめーさんのご先祖サアもあれでしょう。段差が大好きで、高いところがあると登りたがります。(その現場写真を撮ってみせろと無理難題はいわんとってくだされ。わたくしの撮影技術ではこれが精一杯でございますです。)

2005年11月18日 (金)

ノコンギクの花

Nec_0003_4 ノコンギクの花が咲いています。

「とおおい山から吹いてくるー♪小寒い風に揺れながらー♪」と唱歌の「野菊」で歌われていますが、今日の朝のモモ散歩は小寒かったです。風がピープー吹いてました。

寒いのは嫌いで、冬は嫌いなのですが(居住地、鹿児島で北限じゃないかと思うとります)、こう毎年毎年夏が暑すぎるとちっとばっかし考えも変わります。冬は着ればいいもんな。冬の食べ物もおいしいし。もちろん夏野菜も夏果物も大好きなので、四季があるのはありがたいです。つくづく南極北極の氷に溶けて欲しくないのう。

みなさまも風邪などひかれないようお気をつけて。風邪といえば鳥インフルエンザ。怖いなあ。そういえばどこぞの養鶏業者さんが「鳥インフルエンザはバイオテロ」とホームページで書いて農林省に怒られてました。ご自分のところの鶏が鶏インフルエンザ陽性だったそうです。気持ちはわかりますぞ。実際「どっかの国の生物化学兵器が漏れたバイオハザードじゃねえの?」と思ったもん。なんにせよ野生の鳥が媒介になる可能性大、しかも連中は渡りをするときた。どうやって防ぐ?あとは対症療法しかないのですね。出水のツル保護の方たちとか心配でいらっしゃるだろうなあ。

2005年11月17日 (木)

鶏糞

028 すみません。

「味噌と糞(クソ)」を並べてみたい、という誘惑に勝てませんでした。あああああ。すみません。

しかし、鶏糞や牛糞堆肥は「もともとウンコだったのに・・・。」と思わずため息をつきたくなるほど結構お高いものです。野菜や果物、とくに実の成るものには「ゴゴイと」いれなければいい収穫は望めないので、スイカだったら1本に一俵まるごと、あんなに小さいイチゴだって1本に半俵ぐらいいれなくちゃ、なのです。鶏さんやヤギさんがいると、卵やお乳ももちろんですが、「草を食べてくれてそれをウンコにしてくれる」ことも大きいです。

「味噌糞」という言葉がありますが、もちろん現実では「味噌」と「糞」は厳密に分けています。というより「何が味噌で何が糞か」分類して整理することこそが大切なことじゃないのかなあ、と思う昨今です。

手前味噌レシピ

029 うちの味噌のレシピです。

  • 麦20kg
  • 大豆5kg
  • 塩4.4kg
  • 麹4袋
  • 焼酎またはホワイトリカー1升
  • 昆布
  • 麦の焚き加減を見るためのカライモ

味噌の作り方に関しては「食・レシピ」中の「味噌作り・123」をご参照ください。

あくまでうちの味噌のレシピですけれど・・・。

「こんなに大量にいらないわ。」というときは麦を少なくして他のものをそれに比例した量にしても大丈夫だと思います。「Oレンジページ」とかで味噌作りの季節になると「カメで仕込む方法」とか「袋で仕込む方法」とか載ってます。問題なのは「いかに麹菌を均質に(麦全体が真っ白になるように)育成させるか。」なので、一番気をつけることは麹菌を混ぜ込むときの温度(38℃)と室温の一定です。パンのイースト発酵と同様なので、パンを自分で焼く人はその応用だと思えば大丈夫ではないでしょうか?とりあえず少量からレッツ・トライです。

2005年11月16日 (水)

山茶花「富士の峰」

Nec_0001_4 山茶花「富士の峰」が咲きました。

真っ白で、千重に咲き、中輪、11―1月に咲きます。明治初期に関西から広まってよく見かける品種なんですが、白が上品で、でも形は華やかで大好きです。死んだじいさんが白い花が好きだったので、「富士の峰」は何本もあります。葉は長楕円で中形、黄緑色。樹形は横張り性、強くて枝は斜上します。

通用口のまん前に3mぐらいの木があるので、そこによくめーさんを繋いでいます。めーさんの力でもびくともしない大木になりました。今は咲きはじめですが、もう少しすると雪が積もるように花びらが散ります。富士山の山頂に積もる雪をイメージしてつけられた名前なのでしょう。

木市でお買い物

Nec_0045_1鹿児島の春と秋を彩る年中行事に「木市」があります。

鹿児島市の甲突川沿いの河川敷で開かれる市で、江戸時代から連綿と続いている行事なのです。まっこち農業国薩摩の面目躍如たる催しもので、シーズンには県内の園芸好きの善男善女やプロたちが鵜の目鷹の目で自分の思う苗を購入していきます。そして、あまり大きな声で言えないのですが・・・・・サイシュウビノユウガタニハ、カナリオヤスクナルノデス。昨日の夕方は最終日だったので、好きな人たちが顔色を変えて売り子のお姉さま方と値段交渉してました。わたくしも狙い済まして4:00以降に行きました。

購入した苗は、

  • 巨峰ブドウ2本
  • とよのかイチゴ2本
  • スターチス6本
  • 石竹5本
  • オゴノア5本
  • パセリ1本おまけ

でした。ぶどうはたいへん欲しかったので安く手に入れることができて満足です。うまく育ちますように。また来春の木市に備えて、冬の間に畑を整備せねば。

2005年11月15日 (火)

なかよし

Nec_0043_2群れを作る動物なので、めーさん(ヤギ・ザーネン種・女の子・9ヶ月)はそれはそれは淋しがりやです。というより、「あたしの傍には必ず誰かいて当然なの」という感じです

Nec_0042_2

しかし、タイトルに偽りありではありませんが、モモ(紀州犬雑種・女の子・4歳)が、「ねえ、ちょっとちょっとぉ遊ぼ、遊ぼ」としつこく鼻先をチワイチワイする(ちょろちょろする)のはあまりお好きではないようです。またモモが犬らしく全力でちょっかいを出すんだわこれが。「もおお――、なんであなたそんな落ち着きがないのよ――!」と、見るからにイライラしたりします。結局いつも並んで日向ぼっこしたりしているので険悪なわけではないようですが・・・。モモが大好きな地鶏くんご一家の移動式鶏小屋を近くに移したら、めーさんもお気に召したようです。なんでかねえ?この人気。地鶏くんご一家ほどマイペースな連中はいないと思うんですがねえ。